

電通デジタルの適性検査は?SPI?
電通デジタルへの転職を検討するうえで、避けて通れないのが「適性検査(SPI)」です。同社の選考では、面接だけでなくオンライン適性検査によって、スキルや知識だけでなく価値観や思考傾向まで多面的に評価されます。特に重視されるのは、企業のパーパス「人の心を動かし、価値を創造し、世界のあり方を変える」への共感と、それを体現する力があるかどうか。本記事では、電通デジタルの選考フロー全体を踏まえつつ、SPIの出題内容や注意点、対策のポイントまでを徹底解説。事前準備の質が、合否を左右する重要な選考フェーズです。
※本記事は2025年6月に掲載されました。
※記事中の情報は掲載時点でのWeb情報の公開情報を元に弊社が編集・掲載したものであり、企業の公式見解ではありません。
※組織の詳細や制度等は大きく変更になる可能性があります。ご転職を検討の際は、公式HP等で最新の情報をご確認ください。
電通デジタルにおける適性検査と採用面接の流れ
変化と創造の時代において、電通デジタルは「人の心を動かし、価値を創造し、世界のあり方を変える」ことをパーパスとして掲げ、デジタルと人の力を信じてビジネスを展開しています。そんな電通デジタルへの転職を目指す方にとって、採用選考のプロセスや適性検査は重要な情報です。ここでは、キャリア採用における流れや適性検査の概要を解説します。
参考:経験者採用(電通デジタル経験者採用ページ)
採用面接の全体フロー
電通デジタルの中途採用では、次のような選考プロセスが一般的です。
【1】書類選考
職務経歴書や履歴書などをもとに、志望動機・スキル・経験がポジションと合致しているかを確認します。
【2】面接(2~4回程度)
一次~最終まで、基本的にはオンラインで実施されます。各回で問われるポイントは以下のように変化することが一般的です。
- 一次面接:職務経験の深掘り、カルチャーフィット
- 中間面接:チームやプロジェクトとのマッチ度、論理的思考力
- 最終面接:マネジメント視点での見極め、長期的な成長意欲
【3】適性検査の実施
選考の途中でWeb適性検査が行われるのが特徴です。内容としては、SPI(言語・非言語・性格)や性格診断、リスクチェックなどが含まれ、人物面のバランスを評価されます。
【4】内定
選考期間はおおよそ1か月前後が目安とされており、日程調整など柔軟に対応してもらえることもあります。
※フローは変更される可能性があり、詳細は人材紹介会社や公式情報をご確認ください。
適性検査で問われるのは「スキル」以上のもの
電通デジタルでは、単なるスキルの有無だけではなく、「価値を創り出す力」「変化に対応し、未来を描く力」といった、人間力や思考の柔軟性も重視しています。そのため、適性検査は思考力や性格傾向を多面的に測るものとなっており、チームにどのような影響を与える人材かを見極める役割を担っているとも考えられます。
パーパス・ミッションに共感できるかが鍵
選考を通じて重視されるのは、「デジタルを通じて人と人、企業と人の関係性を良くしたい」という電通デジタルの理念に、どれだけ共感し、実行に移せるかという点です。
PURPOSE(パーパス)
人の心を動かし、価値を創造し、世界のあり方を変える。
OUR MISSION(ミッション)
クライアントの事業成長パートナーとして、デジタルを創造的に活用し、企業と人のより良い関係性を生み出す。
このようなビジョンのもと、適性検査や面接では「何をやってきたか」だけでなく、「なぜそれをやってきたのか」「今後どう貢献できるのか」といったパーパスとの整合性が深く問われます。
電通デジタルの転職選考では、一般的な書類選考・面接に加えて、オンラインでの適性検査が重要な評価項目となっています。これは、個人のスキルや経験だけでなく、企業文化やミッションとの親和性を重視する姿勢の表れでもあります。
「心を動かす価値」を共に創り出していく仲間を求めている電通デジタル。選考を受ける際は、パーパスに共感し、自らの言葉でその想いを語れる準備をしておきましょう。
そもそもSPIとは?
そもそも、一般的な適性検査として活用されるSPIとはなんでしょうか?
SPI(Synthetic Personality Inventory/総合適性検査)とは、リクルートが提供する代表的な適性検査であり、多くの企業で選考の一環として導入されています。主に「能力検査」と「性格検査」の2部構成となっており、応募者の知的能力とパーソナリティを総合的に評価することを目的としています。
1. 能力検査について
能力検査は、言語分野と非言語分野に分かれています。
- 言語分野では、語彙力や文章の論理性を問う問題が出題されます。
- 非言語分野では、四則演算、確率、図表読解、推論など、数的処理能力や論理的思考力を測定します。
一部企業では、これらに加えて英語や構造的把握力(文章構造の理解)に関する問題を出題するケースもあります。
2. 性格検査について
性格検査では、価値観や行動傾向に関する設問に対して、自分の考えに近いものを選択する形式で回答します。この検査の目的は、応募者の思考パターンや対人関係の傾向、職場への適応性などを把握することにあります。企業はこの結果をもとに、面接では見えにくい人物像を補完したり、配属や育成の参考にしたりします。
3. 実施形式と流れ
多くの企業ではWeb形式での実施が主流となっており、自宅でPCを使って受検する形が一般的です。
- 所要時間は、能力検査と性格検査を合わせておおよそ60~90分程度です。
- 受検の流れとしては、企業から送付されるURLにアクセスし、所定の期限内に受検を完了することが求められます。
- 一度出題された問題には戻れない設計になっているため、時間配分や判断のスピードが問われます。
4. 採用基準の目安
SPIには明確な「合格点」は設定されていませんが、企業ごとに必要なスコア水準を設けています。
- 一般的には、正答率60%以上が基準となるケースが多く見られます。
- 一方で、大手企業や人気企業の場合は、正答率70~80%を求められることもあります。
SPIは、応募者の基礎的な能力だけでなく、性格傾向や行動様式を含めた多面的な評価を行うツールです。特に電通デジタルのように、価値創造や人との関係性を重視する企業では、SPIを通じて「自社と親和性があるかどうか」を見極めていると考えられます。
今後転職活動を控えている方は、十分な対策をして適正検査を受験しましょう。
SPIの対策・注意点
SPIは中途・新卒採用で幅広く使われる適性検査です。電通デジタルのような企業でも選考の重要なステップとなるため、しっかりと対策をしておくことが合格への鍵となります。
まずは形式と思考プロセスを理解する
SPIには「言語」「非言語」「(企業によっては)英語」「構造把握力」など多様な形式があり、使用されるテスト形式(Web、テストセンター、ペーパー)によって学習内容や受検環境が変わります。志望企業の過去選考や案内メール等から、自分が受検する形式を明確に把握しましょう。
反復練習で問題形式に慣れる
何度も問題を解くことで、出題傾向に慣れ、判断スピードと時間配分を向上させることが重要です。
専門書やアプリを活用し、1問ずつの制限時間を意識して繰り返し解くことで、ランダム出題への対応力を鍛えることができます。
基礎知識の暗記も大切
非言語分野では数学公式、言語分野では語彙や熟語を暗記することで、解答スピードは飛躍的に向上します。スキマ時間にアプリやカード等で繰り返し暗記する習慣をつけましょう 。
時間配分を最重視する
SPIでは時間切れが致命的です。本番同様の模擬テストで、各分野で自分がどれくらい時間を使い、どこで滞るかを把握しておくことが重要です 。特にテストセンターでは電卓使用不可かつIRT方式(難易度が回答によって変わる)なので、1問でも確実に回答する姿勢が求められます
苦手分野を集中的に潰す
まず一度フルに解いて自分の苦手分野を明確にし、その分野のみを重点的に復習することで効率的に得点力を高められます 。
本番形式の模試で慣れておく
Web形式でもテストセンター形式でも、本番環境を再現した模試を受けることでメンタルや操作にも慣れておくことが有効です。特に緊張で実力が出づらい場合に備え、実際の検査環境を疑似体験しておくと安心です。
対策のための時間目安
学習タイプ | 推奨対策時間 | 備考 |
全体対策 | 30~60時間 | 週2時間程度で1~2か月が目安 |
非言語対策(重点領域) | 最低15時間、理想50時間 | 苦手分野集中特訓向き |
SPIは「速く」「正確に」「ミス少なく」回答する能力が求められるテストです。
対策の3本柱は、
- 出題形式を把握し
- 問題に慣れ
- 時間管理と苦手分野の克服を行う
ことです。模擬テストは本番環境への自信をつけるために欠かせません。
電通デジタルのようにオンライン適性検査を導入している企業では、まさにこれらの対策が合格率アップにつながります。
SPI性格検査の注意点
嘘をつかない、一貫性を保つことが重要
性格検査では、同じような設問が言い回しを変えて繰り返し出題されます。たとえば、
- 「自分は集団行動が好きだと思う」
- 「一人で過ごす方が落ち着く」
など、矛盾する回答をすると信頼性の低いデータと判断され、結果が採用評価に反映されないことがあります。自然体で一貫性のある回答をすることが大切です。
「良く見せようとしすぎる」のは逆効果
すべてに「はい」「まったくそう思う」と回答してしまうと、自己評価が高すぎる=客観性に欠ける人物と判断される場合があります。
自分を「優秀に見せたい」気持ちは分かりますが、SPI性格検査では極端な自己アピールはリスクになります。
企業文化とのミスマッチを避けるためにも、自己理解を深めておく
企業によって重視する性格傾向は異なります(例:外向性・協調性・主体性など)。たとえば、電通デジタルのようにプロジェクトベースで柔軟に連携する企業では、協調性や柔軟性が重視されることがあります。事前に企業のカルチャーや価値観を理解し、自分が合っているかどうかを確認しておくのも重要です。
矛盾回答の指摘や“要注意判定”が出るケースもある
SPIの性格検査は「信頼係数」を内部で計算しており、下記のような場合には企業側に「注意すべき受検者」として表示されることもあります。
- 回答が極端(すべて「はい」や「いいえ」に偏る)
- 回答時間が極端に短い(適当に答えたと疑われる)
- 矛盾する選択が多い(論理性に欠けると評価される)
性格検査において最も重要なのは、
- 正直に、自然体で、一貫性を持って答えること
- 自分を理解し、無理に「企業ウケ」を狙わないこと
です。企業は「どんな人が良い」ではなく「自社に合うかどうか」を見ているため、嘘をつかず、自分を客観視できる人材のほうが評価されます。
求める人材像
ポジションごとに応募要件は変わりますが、以下のような人材を求めています。
能動的に行動できる人
電通デジタルは、メディアやデジタル技術が急速に変化する環境の中で、常に新しい挑戦を続けています。そのため、変化に柔軟に対応し、自己主導で行動できる人材が求められます。
上流工程からの課題解決志向
クライアントの課題解決に向けて、戦略立案から実行支援までを一貫して行いたいという強い意志を持つことが重要です。デジタル領域だけでなく、マス広告やプロモーション、クリエイティブなど多岐にわたるプランニングに携わりたい方が理想的です。
専門知識と実務経験
デジタルマーケティングに関する深い知識や実務経験が求められます。特に、SEO、SEM、データ分析、SNSマーケティングなどの専門スキルが評価されます。また、プロジェクト管理能力やクライアント対応能力も重要視されます。
クリエイティビティとイノベーション
常に新しいアイデアを生み出し、創造的なソリューションを提供できる力が必要です。デジタルマーケティングにおける新しいサービスやソリューションの開発に積極的に関わりたい方が歓迎されます。
電通デジタルへのご転職をお考えの方へ
電通デジタルへの転職は難易度は非常に高く、十分な面接対策なしでは内定獲得は難しいと言えます。
弊社sincereedだからこそわかる選考対策、さらには入社後の早期活躍方法についても多くのアドバイス、サポートが可能となっております。
電通デジタルへの転職にご興味のある方は、まずは一度ご相談いただければ幸いです。