ITコンサルタントの平均年収は本当に高い?年齢別・企業別ランキング・仕事内容別に徹底解説
ITコンサルタントは、DXやクラウド推進の中心に立つ職種として注目される一方、「本当に年収が高いのか」「どのくらいのキャリアで1,000万円を狙えるのか」が分かりづらい職種でもあります。
この記事では、転職サイトや公開データをもとに、ITコンサルタントの年収をできるだけ分かりやすく整理します。
年齢別・役職別・仕事内容別にイメージをつかみ、自分のキャリア戦略を考える材料にしてみてください。
※本記事は2025年12月に執筆されました。
※記事中の情報は執筆時点での公開情報および市場動向を元に編集・掲載したものであり、各企業の公式見解ではありません。
※採用状況や選考基準は変動する可能性があります。転職をご検討の際は、最新の公式情報をご確認ください。
ITコンサルタントの平均年収はどれくらい?
転職サイトの職種別データや求人票を見ると、ITコンサルタント全体の平均年収はおおむね600万〜700万円前後に集約されます。(*1)
実際の求人では、経験者向けで500万〜800万円程度、マネージャークラスでは900万〜1,500万円クラスのレンジが提示されるケースも多く、スキル次第で上振れしやすい職種です。(*2)
SIer・エンジニア職より平均年収が高くなりやすい理由
ITコンサルが高年収になりやすい背景には、次のような特徴があります。
- 経営課題の整理、業務改革、IT投資判断など「上流工程」に関わることが多い
- クライアント折衝や提案、プロジェクト管理など、ITとビジネス両方のスキルが必要
- プロジェクト単価が高く、成果やポジションが報酬に反映されやすい
一方、開発中心のエンジニア職は、どうしても「作業単価」で評価されがちで、上限レンジが抑えられる傾向があります。
外資ITコンサル(アクセンチュア、PwC、Deloitte等)の年収相場
外資系のITコンサルファームは、とくに年収レンジが高いグループです。
- アクセンチュア:平均年収が800万円台という水準の口コミが多い(*3)
- PwCコンサルティング、デロイト トーマツ コンサルティング:平均年収が900万円〜1,000万円前後との報告が目立つ(*4)(*5)
若手でも、成果次第では30代前半で年収1,000万円超えに到達しやすいフィールドといえます。
(*1) 参照元:「職種・職業別 平均年収ランキング|doda」 (2025年12月)
(*2) 参照元:「ITコンサルタント・システムコンサルタント 求人一覧」doda (2025年12月)
(*3) 参照元:「アクセンチュア株式会社|OpenWork 社員クチコミ 年収・給与制度」 (2025年12月)
(*4) 参照元:「PwCコンサルティング合同会社|OpenWork 社員クチコミ 年収・給与制度」 (2025年12月)
(*5) 参照元:「デロイト トーマツ コンサルティング合同会社|OpenWork 社員クチコミ 年収・給与制度」 (2025年12月)
年齢別・役職別のITコンサルタントの年収水準
ITコンサルタントは「年齢」よりも「役職(グレード)」の影響が大きい職種ですが、市場データから見た目安レンジは次の通りです。
年齢別の平均年収相場
- 20代前半:400万〜550万円
- 20代後半:550万〜800万円
- 30代前半:700万〜1,000万円
- 30代後半:900万〜1,300万円
- 40代:1,000万〜1,600万円
- 50代:1,500万〜2,500万円超(管理職〜パートナー層)
20代後半〜30代にかけて昇格とともに年収が一気に伸びやすく、30代で年収1,000万円を超えるケースも決して珍しくありません。
役職別の年収水準
| 役職 | 年収レンジの目安 | 備考 |
| アナリスト | 450万〜650万円 | 実務作業中心のポジション |
| コンサルタント | 600万〜900万円 | 要件整理やクライアント対応を担当 |
| シニアコンサルタント | 800万〜1,200万円 | 小〜中規模プロジェクトのリード |
| マネージャー | 1,000万〜1,500万円 | 案件統括、提案活動、収益責任 |
| シニアマネージャー | 1,300万〜2,000万円 | 大型案件や複数案件を統括 |
| パートナー | 2,000万〜3,000万円以上 | 売上責任・経営層との折衝 |
同じ30代でも、アナリスト層とマネージャー層では数百万円単位で差がつくこともあります。
外資・国内大手・中小の年収カーブの違い
- 外資コンサル
- 基本給+ボーナスが高水準
- 成果主義が強く、昇格スピードも速い
- 国内大手コンサル
- 外資に近いレンジだが、安定性や研修体制も重視
- 中堅/SIer系コンサル部門
- おおむね700万〜950万円前後に収まりやすい
- ワークライフバランス重視の企業も多い
ITコンサルの仕事内容別年収の違い
ITコンサルタントといっても、担当領域によって仕事内容・必要スキル・年収レンジは大きく変わります。
代表的なITコンサルの職種
- DXコンサルタント
- IT戦略コンサルタント
- ERP導入コンサルタント(SAP/Oracle 等)
- CRM/SFAコンサルタント(Salesforce 等)
- データ/AIコンサルタント
- セキュリティコンサルタント
- PM/PMO
技術寄りかビジネス寄りか、戦略寄りか導入寄りかによって、評価軸や市場価値も変わります。
DX・デジタルコンサルの給与が上がりやすい理由
DX・デジタル領域は、近年もっともニーズが伸びている分野です。
- 企業全体のDX投資が増加している
- データ活用、業務改革、クラウド移行など高単価案件が多い
- 業務知識とIT知識の両方が必要で、人材の希少性が高い
そのため、DXコンサルは同じコンサル職の中でも年収が上振れしやすい傾向があります。
PM・PMOが他領域より年収が高い傾向
PM/PMOは、ITコンサルの中でも特に高年収になりやすいポジションです。
- 予算・スケジュール・品質・リスクを総合的に管理する
- 多数のステークホルダーを調整し、プロジェクトを完走させる役割
- 大規模なERP刷新や基幹システム入れ替えなど、高難度プロジェクトで需要が高い
技術・業務・マネジメントを横断するスキルが求められるため、マネージャークラスでは年収1,000万〜1,500万円レンジに乗りやすくなります。
ITコンサルタントの給料内訳|月給・ボーナス・残業代を解説
月給の目安(職位別)
ITコンサルの月給は、役職によって大きく変わります。
- アナリスト:月28万〜40万円前後
- コンサルタント:月40万〜55万円前後
- シニアコンサルタント:月55万〜75万円前後
- マネージャー:月80万〜100万円前後
昇格に伴って基本給と賞与の両方が跳ね上がるため、数年スパンで年収が大きく伸びる人も少なくありません。
ボーナス支給の平均額(外資と日系の違い)
- 日系コンサル
- 年2回支給(合計3〜5ヶ月分程度)が一般的
- 会社業績と個人評価の両方が反映される
- 外資ITコンサル
- 成果連動色が強く、0〜数ヶ月分まで差がつきやすい
- その分、月給水準を高く設定している企業も多い
「外資は固定給+変動のどちらも高め、日系は安定度が高め」というイメージです。
見込み残業・実残業の傾向
多くのファームで、給与には一定時間分の固定残業代(みなし残業)が含まれています。
- 固定残業:20〜45時間程度が組み込まれるケースが多い
- それを超えた分を支給する会社もあれば、裁量労働制で運用する会社もある
実際の残業時間はプロジェクトフェーズに左右され、要件定義や本番切替前は忙しくなりやすい一方、落ち着く時期もあります。
年収シミュレーション(30歳コンサル・35歳マネージャー)
- 30歳・コンサルタント
- 月給:50万円前後
- 賞与:100万円前後
- 年収イメージ:700万円前後
- 35歳・マネージャー
- 月給:90万円前後
- 賞与:150万円前後
- 年収イメージ:1,200万円前後
30代前半〜半ばで年収1,000万円を超えるケースは、ITコンサルでは十分現実的なラインです。
ITコンサルの年収はなぜ高い?理由を徹底解説
プロジェクト単価が高い
基幹システム刷新やDXプロジェクトは、数億〜数十億円規模になることも多く、1人あたりの売上責任も大きくなります。
その分、高い報酬で専門人材を確保する必要があり、年収水準の底上げにつながっています。
高度なスキル(論理思考・IT知識・PM能力)が求められる
ITコンサルタントには、次のような複合スキルが必要です。
- 課題を整理し、論理的に解決策を組み立てる力
- クラウドやデータベース、業務システムに対する一定の理解
- プロジェクトを前に進めるマネジメント力
このようなスキルセットは他の職種でも応用が利くため、市場価値が高く評価されます。
需要拡大(DX、デジタル化)で市場価値が上昇
基幹システムの老朽化、クラウド移行、データ活用、生成AIの活用など、企業のIT課題は増える一方です。
内部で完結できない領域を外部のITコンサルに委ねる動きが強まっており、人材不足も相まって、1人あたりの単価が上がりやすい状況が続いています。
労働時間と責任の重さ
ITコンサルは、経営層・現場・ベンダーの間に立ち、プロジェクトの成功に責任を負う立場です。
負荷が高い局面もある一方で、その責任の重さが高い年収レンジの根拠にもなっています。
未経験からITコンサルで高年収を狙う方法
SIer・社内SE・営業からのキャリアチェンジ例
未経験入社で多いのは次のようなバックグラウンドです。
- SIerのSE・PG
- 事業会社の社内SE
- IT商材を扱う法人営業
SIerや社内SEで培った要件整理や業務理解、営業で磨いたヒアリング力や提案力は、ITコンサルの仕事と相性が良いとされています。
必要なスキル(ロジカルシンキング、IT知識、資料作成)
未経験からITコンサルを目指す場合、次の3点を重点的に準備しておくと有利です。
- ロジカルシンキング:課題を分解し、筋道立てて説明する力
- IT基礎知識:クラウド、データベース、ERPなどの基本理解
- 資料作成スキル:PowerPointで提案資料を構造的にまとめる力
どれも独学が可能なスキルなので、応募前から少しずつ積み上げておくと、選考通過率が大きく変わります。
転職難易度と選考対策
未経験からのITコンサル転職は「簡単ではない」が、「戦略次第で十分狙える」レベルの難易度です。
- ケース面接対策:ビジネス課題をその場で整理する練習
- 実績アピール:現職での改善経験を「課題→打ち手→成果」で説明できるようにする
- IT基礎の学習:専門家レベルでなくても、用語や構造を理解しておく
未経験採用が活発な企業の特徴
- 育成前提の研修が整備されている
- PMOや運用改善など、入口となる案件を多く持っている
- 若手をアサインしたいプロジェクトが多い
総合系・IT系コンサルを中心に、20代〜30代前半のポテンシャル採用が比較的活発です。
ITコンサルタントの転職で年収を上げるためのポイント
年収UPしやすいタイミング
- PM/PMOを経験した直後
- 要件定義や業務設計など、上流工程の実績が増えてきたタイミング
- ERP、CRM、データ、セキュリティなど専門領域を持ち始めた段階
経験2〜5年あたりで、一度転職マーケットに自分の価値を確認してみると、思わぬ年収アップの余地が見えることもあります。
社内評価で年収を上げるコツ
- 次のグレードで求められる役割を把握する
- プロジェクト成果を数値や事例で整理しておく
- 顧客評価やチーム貢献などもセットで伝える
評価面談の場で「何をどれだけやったか」を具体的に示せるかどうかで、昇給・昇格のスピードは変わります。
転職時に年収交渉を成功させるポイント
- プロジェクトごとの成果を、分かりやすくまとめておく
- 希望年収の根拠となる市場レンジを把握しておく
- 複数社から内定を取得し、比較材料を持つ
ERP、Salesforce、データ基盤、PMOなどの経験は、年収交渉でも強い武器になります。
求人の調べ方・おすすめエージェントの使い方
- 企業公式HP・採用ページで職種・想定年収・グレードを確認する
- OpenWorkなどで実際の年収・働き方の口コミをチェックする
- 総合型エージェントと、IT・コンサル特化型エージェントを併用する
たとえば、dodaやリクルートエージェントのような総合型に加え、IT・コンサルに強い レバテックやsincereed など専門性の高いエージェントを組み合わせると、求人の幅と選考対策の両方を取りやすくなります。
FAQ|ITコンサルタントの年収に関するよくある質問
Q1:ITコンサルは儲かりますか?
A:ITコンサルの平均年収は高く、20代で600万〜800万円、30代で1,000万円超のレンジに到達する人も少なくありません。一方で、プロジェクトの難易度や責任が大きく、継続的なスキルアップも求められます。
Q2:ITコンサルはなぜ高収入なのでしょうか?
A:ITコンサルが高収入な理由は、高額なプロジェクトを扱い、ビジネスとITとPMの複合スキルが必要とされるためです。DX需要の拡大により、市場価値も上昇しています。
Q3:ITコンサルは、未経験からでも高年収を狙えますか?
A:ITコンサルは、未経験でも高年収を狙えます。未経験入社時は450万〜650万円前後が中心ですが、スキルと実績次第で数年後に1,000万円レンジを目指すことも十分可能です。
Q4:外資ITコンサルと日系コンサルは年収がどれくらい違いますか?
A:一般的に、外資ITコンサルは1,200万〜1,600万円のレンジが見えやすく、日系ITコンサルでは900万〜1,200万円前後で安定性や福利厚生が手厚い傾向があります。
Q5:ITコンサルの年収は下がることもありますか?
A:ITコンサルの年収が下がることもあります。評価制度による降格、アサイン状況の変化、組織再編によるテーブル見直しなどで年収が下がるケースもあります。ただし、成果を出し続ける人にとっては昇給ペースも速い職種です。
まとめ|ITコンサルの年収は高いが「スキル」と「戦略」が重要
ITコンサルタントは、数あるIT/ビジネス職の中でも高年収を狙いやすく、成長機会にも恵まれた職種です。
一方で、年収は年齢ではなく「役職」「専門性」「成果」によって大きく変わるため、戦略的なキャリア設計が欠かせません。
- 上流工程やDX案件の経験を早めに積む
- プロジェクト成果を言語化し、評価や転職で伝えられるようにする
- ERP、データ、セキュリティなど、市場価値の高い専門領域を育てる
そして、自分一人で情報を集めるのが難しいと感じたら、sincereedのようなハイクラス転職エージェントを利用するのも良いかもしれません。
ITコンサルは、努力や工夫がそのまま年収と市場価値に跳ね返ってくる職種です。
自分の強みと目指したい働き方を整理しながら、納得感のあるキャリアアップを目指していきましょう。
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