脱炭素やエネルギー安全保障など、エネルギー業界を取り巻く環境は大きく変化しています。
関西電力では、こうした時代の変化を見据え、キャリア採用を本格的に強化しています。
今回は、関西電力の事業内容や原子力事業の位置づけ、キャリア採用に込めた想いについて、お話を伺いました。
川島 将也様
高浜発電所 総務課 人財・安全推進係
2012年に新卒で関西電力に入社し、高浜発電所の教育訓練の業務に従事。
その後、原子力事業本部にて採用業務や報道業務を担当し、2024年より現職にて人事関係全般の業務を担う。
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関西電力の事業とゼロカーボンに向けた取り組み
ーまず、現在の事業内容について教えてください。
川島様:関西電力の事業内容は、電気事業をはじめ、熱供給事業、電気通信事業、ガス供給事業など多岐にわたります。
電気事業においては、燃料の柔軟かつ安定的な調達に加え、原子力発電、火力発電、再生可能エネルギー発電といった多様な電源をバランスよく組み合わせることで、お客様に電気を安定してお届けしています。
単に電気を供給するだけでなく、暮らしに役立つサービスの提供なども含め、社会インフラとして人々の生活を幅広く支えている点が、関西電力の大きな特徴です。
ーこれらの事業の中で、特に力を入れている取り組みについて教えてください。
川島様:関西電力グループは、2021年に「ゼロカーボンビジョン」を発表し、2050年までに事業活動に伴うCO₂排出を全体としてゼロにすることを目標に掲げています。
エネルギー安全保障の重要性が高まる中で、安定供給と脱炭素を両立するため、エネルギーの多様性を確保しながら、ゼロカーボン化を着実に進めています。
ー具体的にはどのようなことをしているのでしょうか?
川島様:具体的には、3つの事業に力を入れています。
- 再生可能エネルギーの主力電源化
- 原子力の運用高度化
- 水素・アンモニアなど火力のゼロカーボン燃料活用
その中でも原子力部門は、安全を大前提に、長期にわたり安定した電源を確保するうえで欠かせません。
エネルギーの未来を支える重要な役割を担っています。
原子力の役割と安全への責任
ー原子力発電については、安全性やコスト面などさまざまな議論がありますが、貴社としては、今後のエネルギー供給の中で原子力をどのように位置づけていますか?
川島様:結論から申し上げると、関西電力にとって原子力は、今後もエネルギー供給の中核を担う重要な電源です。
安全を大前提としながら、長期にわたって安定した電力を供給できる点で、欠かせない存在だと考えています。
関西電力では、電力・ガスといったエネルギー供給に加え、再生可能エネルギーの拡大やネットワーク・DXの高度化など、ゼロカーボンと安定供給の両立に向けて、事業全体で大きな変革に取り組んでいます。
ー原子力発電における安全性の面で、貴社の方針と取り組み内容について教えてください。
川島様:原子力分野においては、安全を最優先とした技術継承と人材育成が重要視されています。
福島第一原子力発電所事故の教訓を踏まえ、地震・津波への対策に加え、火山・竜巻・森林火災など、日本特有の自然災害リスクを幅広く想定した安全対策を実施しています。
新規制基準に基づいた対応やシビアアクシデントへの備えなど、実務を通じて高度な専門知識と現場対応力を磨くことができる点は、原子力部門ならではの特徴です。
また、地域社会の皆さまとの原子力に関する双方向コミュニケーション活動を通じて、お客様が持つ原子力に対する不安や心配、疑問などの声に真摯に向き合い、お応えするとともに、必要な場合は当社の事業活動などに反映し、原子力発電の安全性向上につなげています。
ー具体的には、どのような取り組みを進めているのでしょうか?
例えば、美浜発電所では後継機設置検討に向けた自主的な現地調査も開始しています。
将来の電源ポートフォリオの一翼を担う重要拠点として、原子力の役割をさらに高めていく方針です。

関西電力の採用とキャリアについて
ー現在力を入れている採用ポジションについて教えてください。
川島様:現在、関西電力では、原子力事業を現場から支えていただく現場第一線で活躍するプロフェッショナル職の採用・育成に力を入れています。
高い専門性と現場力を発揮しながら、社会インフラを支える使命感を持って取り組んでいただける方を求めており、電気・機械・土建などの技術系を中心に、即戦力として活躍できる人材の採用を強化しています。
ー直近数年で、キャリア採用の人数ポジションはどのように推移していますか?
川島様:近年、関西電力ではキャリア採用を段階的に拡大しています。
2019年度は25名規模だったキャリア採用は、2022年度に70名、2024年度には100名へと増加し、2025年度は140名の採用を計画しています。
ーこの推移にはどのような背景があるのでしょうか?
川島様:この背景には、脱炭素やデジタル化など、エネルギー業界全体の構造変化に対応するため、社内育成だけでは確保しきれない専門性をキャリア採用によって取り入れていくという方針があります。
【キャリア採用 計画数の推移】※関西電力株式会社と関西電力送配電株式会社の合計
2019年度活動:25名
2020年度活動:25名
2021年度活動:35名
2022年度活動:70名
2023年度活動:70名
2024年度活動:100名
2025年度活動:140名
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ーキャリア採用において、どのような人物像とマッチすると考えていますか?
川島様:関西電力がキャリア採用において重視している人物像は、「Speciality」と「Diversity」を兼ね備えた人材です。
特に大切にしているのは、次の3つのスタンスです。
誠実さを重視する理由は、電力という社会インフラを支える仕事では、安全や品質を守るために多様な部署・企業・地域と協働する必要があり、人と真摯に向き合い信頼関係を築ける人材が不可欠だからです。
共感力が求められるのは、人々の暮らしを支えるという強い社会的使命があるためです。
地域や社会に生きる一人ひとりの思いに共感し、「自分の仕事が誰かの安心や笑顔につながっている」という実感を持てることが、当社の原動力となっています。
チャレンジ精神が必要な背景には、エネルギー業界が脱炭素・DX・災害対応など変化の激しい時代にあることがあります。
現状に満足せず、自ら考え、挑戦し、新しい価値を創り出す姿勢を持つ方に、ぜひ仲間になってほしいと考えています。
ー最後に、転職を検討している方へメッセージをお願いします。
川島様:脱炭素化やエネルギー安定供給の観点から、原子力発電の役割は今後さらに重要になってきます。
原子力発電は、社会インフラを支える誇り高い仕事です。
安全文化を守りながら技術を磨き、人々の生活を支えるやりがいを、ぜひ一緒に感じてほしいと思います。