掲載日 ・ 2026/05/11
オムロン株式会社
オムロン株式会社:【R&D】オムロンの競争力を支える知財・無形資産戦略を牽引するマネージャー候補
非公開
京都府
会社名
オムロン株式会社
会社概要
オムロン株式会社は、1933年の創業以来、京都を拠点に世界中で事業を展開する電気機器メーカーです。
一般的には世界シェアNo.1を誇る「血圧計」などのヘルスケア企業として知られていますが、現在の売上の約45%は「工場の自動化(制御機器)」が占めており、実態は世界のモノづくりを支えるBtoBのリーディングカンパニーです。
同社の強みは「Sensing & Control + Think」というコア技術にあります。センサーで情報を読み取り、機器を正確に制御し、そこにAIなどの知恵を加える技術です。これらを武器に、労働力不足を解決する工場の自動化を中心とした制御機器、電子部品、駅の自動改札機や太陽光発電用パワーコンディショナーなどの社会システム、ヘルスケアなど多岐にわたる事業を展開し、約120の国と地域で商品・サービスを提供しています。
また企業の特徴としては、ベンチャー精神あふれる「ソーシャルニーズの創造」です。「機械に出来ることは機械に任せ、人間はより創造的な分野で活動を楽しむべきである」、この経営理念をもとに、世界初の無人駅システムや、自動感応式信号機など、時代に先駆けて社会が必要とするシステムを生み出してきました。
現在は、以下の5つの柱で事業を展開しています。
1制御機器事業部(IAB):売上の約50%以上を占める
工場の自動化(ファクトリーオートメーション)を支えるセンサー、コントローラー、ロボットなどを製造。オムロンの稼ぎ頭であり、世界のモノづくり現場を支えています。
競合優位性(強み):多くの競合(キーエンスはセンサー最強、ファナックはロボット最強など)が特定分野に特化しているのに対し、オムロンは工場の自動化に必要なほぼすべての機器を持っています。
(具体例)Input(センサー):Logic(コントローラー):Output(モーター・リレー):Robot(ロボット):+Safety(安全機器)
これら自社製品同士を高度に連携(すり合わせ)させることで、他社製品を組み合わせるよりも高速・高精度な制御を実現できます。これを「i-Automation!」というコンセプトで展開しています。
また 単に機器を売るのではなく、「ペットボトルのラベルを高速でズレなく貼る装置の制御プログラム」といった、具体的な用途(アプリケーション)をセットで提供できるため、顧客は開発時間を大幅に短縮できます。
2電子部品事業
家電や自動車、スマートフォンの中に組み込まれる「リレー」や「スイッチ」などの部品を提供しています。
競合優位性(強み):家電やEV(電気自動車)の中で電気を制御する「リレー」という部品に強みを持っています。
特にEVや蓄電池向けの高電圧・大電流を安全に遮断する技術は難易度が高く、世界でも戦える数少ない企業の一つです。
3データソリューション事業部
4つのビジネスカンパニーが持つ現場データとJMDC社のケイパビリティを融合して、オムロングループ全体のビジネスモデルを進化させるとともに、社会的課題解決に繋がる成長事業を創造しています。
競合優位性(強み):制御機器を中心としたモノづくりを通じてオムロンが培ってきた事業やそれにまつわる知見、人財、顧客基盤といった資産と、データドリブンなソリューション事業を展開するJMDC社の強みを融合させていることが強みです。
4ヘルスケア事業
家庭用電子血圧計は世界シェアNo.1を誇ります。その他、体温計、体重体組成計、低周波治療器などを製造販売をしています。「ゼロイベント(脳・心血管疾患の発症ゼロ)」を循環器事業のビジョンに掲げています。
競合優位性(強み):家庭用血圧計で世界シェアNo.1(約50%)を有しています。
医療機器としての精度(Medical Accuracy): 「家庭で測ったデータは参考値」と見なされがちだった時代に、オムロンは「病院と同じ精度」にこだわり、医師が診断に使えるレベルの信頼性を確立しました。
また世界各国の医療機器認証(FDAなど)をクリアするノウハウと、現地の薬局・病院に入り込む販売ネットワークは、新規参入企業(例えばAppleやFitbitなどのIT大手)にとっても高い参入障壁となっており、継続して高いシェア率を担保しています。
5社会システム事業部
鉄道の自動改札機や券売機、道路の交通管制システムなど、社会インフラを支える事業です。
世界初の無人駅システム(自動改札機)を開発したのはオムロンです。
競合優位性(強み):日本全国の鉄道(改札機)や道路(信号)に既にオムロンの機器が入っているため、更新需要やメンテナンスにおいて圧倒的に有利です。
ポジション
【R&D】オムロンの競争力を支える知財・無形資産戦略を牽引するマネージャー候補
仕事内容
◆募集背景
オムロンは現在、長期ビジョン「SF 2nd Stage」のもと、全社的な事業ポートフォリオの再構築と、それに完全同期した「知財ポートフォリオマネジメント」への進化を強力に推進しています。
事業の進化に伴い、知財の役割もこれまでの「モノの権利化」を中心とした堅牢な基盤から、「コトの価値創造(共有共鳴型)」へと領域を大きく広げています。従来の特許を中心とした「知的財産」にとどまらず、データやノウハウといった幅広い「無形資産」までを包含し、ビジネスモデルの競争優位性を決定づける取り組みが求められています。
知財権の取得やリスク防御といった事業に不可欠な機能を土台としつつ、さらに一歩踏み込んで事業の成長エンジンを共に設計・牽引していくための機能強化を目指しています。
この変革期において、確固たる知財実務の専門性を武器に、現場の業務プロセス革新を牽引し、将来のマネジメント層として事業部と持続的な競争優位を共創できるコア人財を募集します。
◆担っていただきたい具体的な仕事内容
事業戦略と連動した知財・無形資産戦略の策定・実行
全社の注力13事業や重要技術領域に密着し、特許だけでなくデータやノウハウを含むオープン・クローズ戦略を設計します。具体的な実行計画へと落とし込み、出願による権利化やノウハウの秘匿化など、無形資産を活用した価値創造を一気通貫で推進します。
知財ポートフォリオの最適化と事業リスクのマネジメント
事業価値の最大化に向けた知財投資の「選択と集中」を実行します。事業に真に貢献する「強い権利」の形成をリードするとともに、事業リスクの排除や、保有権利の活用を主導します。
マネージャー候補としての組織牽引と業務DXの推進
事業担当チームの第一線で実力を発揮しながら、若手・中堅メンバーの成果物レビューやOJT指導を担い、組織全体の目利き力を底上げします。また、生成AIを活用した新しい知財業務プロセスの現場実装をリードし、次世代の知財組織を創り上げます。
◆具体的な仕事内容に対しての期待する成果
オムロンの事業戦略に深く入り込み、知財・無形資産を活用して持続的な競争優位を具体的に構築・実装していただくことです。
また、マネージャーあるいは業務推進のリーダーとしてメンバーを牽引し、知財センタを「事業競争力強化をリードするプロフェッショナル集団」へと進化させるコアメンバーとしての活躍を期待しています。
◆使用する開発言語・ソフト・装置/機器等
情報分析ツール、特許検索ツール、生成AIなど。
◆業界動向と自社事業の特徴
知的財産権は独占排他を伴う強い権利であり、事業を行うための必須の資産です。知的財産権にノウハウなどを含めた知的財産による競争優位の構築が今後ますます重要となり、将来の企業成長を支える業務です。オムロンは、次期長期ビジョン「Shaping the Future 2030」において、社会インパクトが大きく、自社の強みが活かせるの3つの社会的課題を設定しました。社会的課題の解決に向けて、4ドメインで、事業の成長を通じて社会価値を創出していきます。我々は顧客価値実現に必須の特許を世の中に先がけて戦略的に出願、権利化し、その知的財産を活用してオムロンとして競争優位を構築していきます。
◆部・チームの業務概要
オムロンでは、知財戦略の構築から権利獲得、活用までを一体的かつ機動的に運営する体制を整えています。この体制により、オムロングループのあらゆる商品や技術を対象に、特許調査・分析、発明の創出、権利化、他社特許クリアランスなど、事業戦略に基づいた知財業務を推進しています。
本ポジションでは、経営方針である事業ポートフォリオの再構築と完全に連動し、知財・無形資産の視点から事業の競争優位を形作るというダイナミックな役割を担います。現場の第一線で実力を発揮しながら、次世代の知財組織を牽引するプロフェッショナルとして大きく成長できる環境です。
求める経験・スキル
◆必須条件【経験】
・理系バックグラウンド(理工系学部卒以上)
・企業知財部門での実務経験5年以上
・マネージャーあるいは業務推進のリーダーとして、メンバーの成果物レビューやOJT指導ができる育成マインド
◆必須条件【スキル】
・事業戦略に沿った権利範囲の設計、および、事業に貢献する強い権利を見極める実務スキル
・論理的思考力と課題解決能力
・データ分析や市場調査を行うためのスキル
◆歓迎条件
・知財係争(訴訟、ライセンス交渉等)の対応経験
・知財ポートフォリオマネジメント、または、IPランドスケープの実践経験
・生成AI等を用いた業務プロセス改善に対する前向きな姿勢(実務での活用経験があれば尚可)
◆歓迎する人物像
・技術理解力があり、知的好奇心豊富で、関係各所を繋いで新しい取組みの企画とその推進を主体的に行える人
・外部専門家に過度に依存せず、自らの頭で考え事業主導権を持って知財活動をリードできる方
・「決めたことを最後までやり切る」という強い実行力をお持ちの方