掲載日 ・ 2026/05/19
オムロン株式会社
オムロン株式会社:【制御機器事業部】DXでSCM変革を推進する資材・需給管理マネージャー(生産SCM本部)
非公開
滋賀県
会社名
オムロン株式会社
会社概要
オムロン株式会社は、1933年の創業以来、京都を拠点に世界中で事業を展開する電気機器メーカーです。
一般的には世界シェアNo.1を誇る「血圧計」などのヘルスケア企業として知られていますが、現在の売上の約45%は「工場の自動化(制御機器)」が占めており、実態は世界のモノづくりを支えるBtoBのリーディングカンパニーです。
同社の強みは「Sensing & Control + Think」というコア技術にあります。センサーで情報を読み取り、機器を正確に制御し、そこにAIなどの知恵を加える技術です。これらを武器に、労働力不足を解決する工場の自動化を中心とした制御機器、電子部品、駅の自動改札機や太陽光発電用パワーコンディショナーなどの社会システム、ヘルスケアなど多岐にわたる事業を展開し、約120の国と地域で商品・サービスを提供しています。
また企業の特徴としては、ベンチャー精神あふれる「ソーシャルニーズの創造」です。「機械に出来ることは機械に任せ、人間はより創造的な分野で活動を楽しむべきである」、この経営理念をもとに、世界初の無人駅システムや、自動感応式信号機など、時代に先駆けて社会が必要とするシステムを生み出してきました。
現在は、以下の5つの柱で事業を展開しています。
1制御機器事業部(IAB):売上の約50%以上を占める
工場の自動化(ファクトリーオートメーション)を支えるセンサー、コントローラー、ロボットなどを製造。オムロンの稼ぎ頭であり、世界のモノづくり現場を支えています。
競合優位性(強み):多くの競合(キーエンスはセンサー最強、ファナックはロボット最強など)が特定分野に特化しているのに対し、オムロンは工場の自動化に必要なほぼすべての機器を持っています。
(具体例)Input(センサー):Logic(コントローラー):Output(モーター・リレー):Robot(ロボット):+Safety(安全機器)
これら自社製品同士を高度に連携(すり合わせ)させることで、他社製品を組み合わせるよりも高速・高精度な制御を実現できます。これを「i-Automation!」というコンセプトで展開しています。
また 単に機器を売るのではなく、「ペットボトルのラベルを高速でズレなく貼る装置の制御プログラム」といった、具体的な用途(アプリケーション)をセットで提供できるため、顧客は開発時間を大幅に短縮できます。
2電子部品事業
家電や自動車、スマートフォンの中に組み込まれる「リレー」や「スイッチ」などの部品を提供しています。
競合優位性(強み):家電やEV(電気自動車)の中で電気を制御する「リレー」という部品に強みを持っています。
特にEVや蓄電池向けの高電圧・大電流を安全に遮断する技術は難易度が高く、世界でも戦える数少ない企業の一つです。
3データソリューション事業部
4つのビジネスカンパニーが持つ現場データとJMDC社のケイパビリティを融合して、オムロングループ全体のビジネスモデルを進化させるとともに、社会的課題解決に繋がる成長事業を創造しています。
競合優位性(強み):制御機器を中心としたモノづくりを通じてオムロンが培ってきた事業やそれにまつわる知見、人財、顧客基盤といった資産と、データドリブンなソリューション事業を展開するJMDC社の強みを融合させていることが強みです。
4ヘルスケア事業
家庭用電子血圧計は世界シェアNo.1を誇ります。その他、体温計、体重体組成計、低周波治療器などを製造販売をしています。「ゼロイベント(脳・心血管疾患の発症ゼロ)」を循環器事業のビジョンに掲げています。
競合優位性(強み):家庭用血圧計で世界シェアNo.1(約50%)を有しています。
医療機器としての精度(Medical Accuracy): 「家庭で測ったデータは参考値」と見なされがちだった時代に、オムロンは「病院と同じ精度」にこだわり、医師が診断に使えるレベルの信頼性を確立しました。
また世界各国の医療機器認証(FDAなど)をクリアするノウハウと、現地の薬局・病院に入り込む販売ネットワークは、新規参入企業(例えばAppleやFitbitなどのIT大手)にとっても高い参入障壁となっており、継続して高いシェア率を担保しています。
5社会システム事業部
鉄道の自動改札機や券売機、道路の交通管制システムなど、社会インフラを支える事業です。
世界初の無人駅システム(自動改札機)を開発したのはオムロンです。
競合優位性(強み):日本全国の鉄道(改札機)や道路(信号)に既にオムロンの機器が入っているため、更新需要やメンテナンスにおいて圧倒的に有利です。
ポジション
【制御機器事業部】DXでSCM変革を推進する資材・需給管理マネージャー(生産SCM本部)
仕事内容
◆募集背景
当調達部門は、発注・納期管理・在庫最適化を通じて生産活動を支える中核機能であり、事業成長の基盤を担う重要な役割を果たしています。近年は、需要変動の激化や半導体をはじめとした供給制約の長期化、地政学リスクの高まりなどにより、サプライチェーン全体の不確実性が常態化しています。このような環境下においては、従来の経験則や属人的な対応に依存した運営では限界があり、変化に即応できる高度かつ柔軟なオペレーション体制への転換が不可欠です。
しかし現状は、業務の属人化や判断基準の不統一、部門内外の情報連携不足に加え、データの分断による可視化の遅れといった課題を抱えています。その結果、需給変動への迅速な対応や在庫の最適化において改善余地が残されており、結果として機会損失や過剰在庫のリスクを内包しています。これらの課題を解決し、持続的に事業成長へ貢献できるサスティナブルな組織へと進化するためには、抜本的な業務改革が求められます。
今後はDXを積極的に活用し、需給・在庫・発注情報の一元管理とリアルタイムでの可視化を実現することで、迅速かつ再現性のある意思決定を可能とします。加えて、業務プロセスの標準化とデジタル化を推進し、特定個人に依存しない強固なオペレーション基盤を構築します。同時に、変化の激しい環境下でも主体的に課題を捉え、データに基づき判断・改善を行える人財の育成を重要テーマと位置付け、組織全体の底上げを図ります。
これらの変革を着実に推進するためには、現場に入り込みながら短期間で実務を把握し、業務改革と人財育成を同時にリードできるマネジメント人材が必要です。そのため、即戦力となる社外管理職を登用し、外部の知見と実行力を取り入れることで、変革のスピードを加速させるとともに、持続的な成長を支える組織基盤の確立を目指します。
◆担っていただきたい具体的な仕事内容
着任後はまず、当部門の現行業務(発注・納期管理・在庫管理)および委託業者へ外注しているオペレーションの実態把握を行い、需給調整プロセスやKPI運用、業務分担の妥当性、課題構造を短期間で可視化していただきます。その上で、内部・外注双方を含めた最適な業務設計を行い、属人化の解消と標準化を推進し、再現性の高いオペレーション体制へ再構築していただきます。あわせて、需給・在庫・発注データの一元管理と可視化を軸にDX活用を推進し、社内外を跨いだ迅速かつ精度の高い意思決定基盤の構築をリードしていただきます。
また、需給変動や供給制約に対しては、委託業者も含めたオペレーション統制のもと、優先順位付けや代替手配などの判断を統括し、生産影響の最小化と在庫適正化の両立を実現していただきます。加えて、委託業者のパフォーマンス管理や業務品質の維持・向上を図るとともに、関連部門(生産管理・営業等)との連携を強化し、顧客起点での供給体制の最適化を推進していただきます。さらに、人財育成の観点から、内部メンバーおよび委託先双方を巻き込んだスキル底上げと自律的に改善を推進できる組織づくりを担い、持続的に成果を創出できる体制の確立を期待します。
◆具体的な仕事内容に対しての期待する成果
本ポジションでは、資材部門における発注・納期・在庫管理の高度化を通じ、安定供給と在庫最適化を両立することを主要成果として期待します。具体的には、需給・在庫・発注データの可視化とKPI管理の仕組みを構築・定着させ、納期遵守率の向上、欠品件数の低減、在庫回転率の改善といった定量成果を創出していただきます。また、内部業務および委託業者を含めたオペレーション全体の標準化と最適化を推進し、属人化の排除と業務効率の向上を実現することも重要な成果です。さらに、需給変動や供給制約下においても柔軟かつ迅速に対応できる意思決定体制を確立し、生産影響の最小化に貢献していただきます。加えて、メンバーの育成と組織力の底上げを通じ、自律的に改善を継続できる持続的な運営体制の確立を期待します。
◆使用する開発言語・ソフト・装置/機器等
本部門では、SCMシステムおよびERP(SAP)を基盤とした業務運営を進めています。需給・在庫・発注情報の一元管理により、計画から実行、進捗管理までの可視化を実現する環境を整備しつつあります。特にSAPは受発注・在庫・納期情報を統合管理する基幹システムとして導入されたばかりであり、現時点では活用の高度化がこれからの段階です。今後はデータ活用やKPI管理の強化を通じて、意思決定の精度向上と業務の標準化・効率化を推進していきます。
◆業界動向と自社事業の特徴
産業用オートメーション市場は、DX推進や省人化ニーズの高まりを背景に中長期的な成長が見込まれる一方、半導体を中心とした部材供給制約や急激な需給変動の影響を受けやすく、不確実性が高い環境にあります。こうした中、顧客は安定供給だけでなく、リードタイム短縮や需要変動への柔軟な対応を強く求めています。当社はPLCやセンサなどの高信頼性製品を強みにグローバル展開を進め、多品種製品を安定的に供給する体制と顧客起点の供給対応力を競争優位性としています。
◆部・チームの業務概要
当部門は、産業用オートメーション機器に使用する部品の安定供給を担う資材機能として、発注業務、納期管理、在庫最適化を中核業務としています。需要計画や生産計画に基づき適切な発注判断を行い、サプライヤーと連携しながら納期遵守を確保するとともに、過不足のない在庫水準を維持します。また、需給変動や供給リスクに対しては、代替手配や優先順位調整などを通じて生産影響の最小化を図ります。さらに、業務プロセスの標準化やデータ活用による効率化・高度化を推進し、安定かつ持続的な供給体制の構築に貢献します。
◆配属先の課・チームの人数や雰囲気
当部門は、社員12名と委託先メンバー10名で構成され、内製と外部リソースを組み合わせた体制で日々の業務を運営しています。経験豊富なメンバーが多く、年齢層はやや高めで、落ち着いた雰囲気の中で着実に業務を遂行する風土が特徴です。一方で、業務の高度化や変革を見据え、組織としての連携強化や新たな取り組みにも挑戦している段階にあります。今後は、内外メンバーが一体となり、より効率的で柔軟なオペレーション体制の構築を目指しています。
求める経験・スキル
◆必須条件【経験】
・製造業における資材・購買・生産管理いずれかの実務経験(発注・納期管理・在庫管理を含む一連のオペレーション)
・複数メンバーや業務プロセスを統括したマネジメント経験
・ERP(SAP等)を活用した業務運営、または導入・定着をリードした経験
・KPIを用いた業務管理および改善の推進実績
・需給変動や供給制約下において、関係部門と連携しながら課題解決を主導した経験
◆必須条件【スキル】
・需給・在庫・発注データを基に課題を構造的に捉え、最適な判断を行う分析力と意思決定力
・ERP(SAP等)やデータツールを活用した業務可視化・効率化を実現するITリテラシー
・関係部門・委託先を巻き込みながら業務を推進する調整力・リーダーシップ
・業務プロセスの標準化および継続的改善を推進できる実行力
◆歓迎条件
・SCM領域における業務改革・DX推進の実務経験
(特にERP(SAP等)の導入・刷新プロジェクトにおいて、業務設計や定着化をリードした経験があれば尚可)
・外部委託先の選定・立上げ・パフォーマンス管理を通じて、オペレーション最適化を実現した経験
・需給変動や供給制約下におけるリスクマネジメントや代替手配の実務経験
・グローバル拠点・海外サプライヤーとの調整経験、および英語での業務コミュニケーション力
◆歓迎する人物像
・変化の激しい環境下でも課題を構造的に捉え、自ら意思決定し周囲を巻き込みながら実行できる方。
・現場に深く入り込み、事実とデータに基づいて業務を再設計し、標準化・効率化を粘り強く推進できる実行力を持つ方
・内製メンバーと委託先双方の特性を理解し、信頼関係を構築しながら組織全体を一体化できるリーダーシップ
・人財育成にも主体的に関与し、自律的に改善を続ける組織文化を醸成できる方