ITエンジニアはやめとけと言われる理由
未経験だと最初のハードルが高い
ITエンジニアは専門職であり、基礎知識の習得に一定の時間が必要です。
特に未経験者は、プログラミングの概念や開発環境の理解で苦戦しやすい傾向があります。
民間調査では、エンジニア転職経験者の中に数百〜1,000時間以上学習したケースもあり、短期間で簡単に習得できる仕事ではありません(*1)。
独学の場合、エラー解決で手が止まり、そのまま挫折してしまうケースもあります。
労働環境が厳しいケースがある
IT業界では、企業やプロジェクトによって労働環境に差があります。
特に受託開発や納期重視の現場では、リリース前に残業が増えるケースがあります。
インフラ運用では、夜間障害対応や休日対応が発生することもあります。
もちろん近年は改善傾向もありますが、配属先によっては「IT業界はきつい」と感じる人がいるのも事実です。
SES・下請け構造の問題
「SES やめとけ」という声が多い理由の一つが、客先常駐型の働き方です。
SESでは常駐先ごとに環境や人間関係が変わるため、精神的な負担を感じる人もいます。
また、日本のIT業界は多重下請け構造になっているケースもあり、現場によっては給与やキャリア形成に不満を持つ人もいます。
ただし、SES企業すべてが悪いわけではありません。研修制度が充実している企業や、上流工程に挑戦できる企業もあります。
スキルの継続学習が必須
IT業界では技術の変化が速く、学習を継続する必要があります。
新しいフレームワークやクラウド技術、AI関連技術など、数年で主流が変わることも珍しくありません。
そのため、業務後や休日に勉強を続ける人も多いです。
「勉強を続けることが苦痛」という人にとっては、厳しい職種に感じやすいでしょう。
(*1) 参照元:【調査レポート】現役エンジニアに聞いた。エンジニアになるまでの1日の平均学習時間と学習期間を発表|株式会社SAMURAI|PR TIMES(2020年2月)
未経験からITエンジニアは本当に無理なのか
未経験でも転職できるケース
未経験からITエンジニアになること自体は、現在でも十分可能です。
IT業界では慢性的な人材不足が続いており、ポテンシャル採用を行う企業もあります。
特に20代であれば、学習意欲や論理的思考力を重視して採用されるケースがあります。
また、スクール経由で転職支援を受けながら就職する人もいます。
失敗する人の特徴
未経験転職で失敗しやすい人には、共通点があります。
- 学習時間が不足している
- 「なんとなくIT業界に行きたい」状態
- 年収だけを目的にしている
- 自分で調べる習慣がない
特に、「未経験でも簡単に稼げる」というイメージだけで入ると、現実とのギャップで離職しやすくなります。
成功する人の共通点
一方、成功する人は継続力があります。
毎日少しずつでも学習を続け、自分でアプリやWebサイトを作るなど、アウトプットを重視する傾向があります。
ポートフォリオを作成している人は、面接でも評価されやすいです。
ITエンジニアに向いていない人の特徴
学習習慣がない人
ITエンジニアは、継続学習が前提の仕事です。
新しい知識を学ぶこと自体が苦手な場合、成長が止まりやすくなります。
論理的思考が苦手な人
プログラミングでは、原因と結果を整理しながら考える力が求められます。
ただし、理系出身である必要はありません。文系出身でも、論理的に考える習慣がある人は活躍しています。
受け身な姿勢の人
IT業界では、「誰かが全部教えてくれる」という考え方だと苦労しやすいです。
エラー調査や技術理解など、自分から情報を取りに行く姿勢が重要になります。
コミュニケーションを避ける人
ITエンジニアは一人で黙々と作業するイメージを持たれがちですが、実際はチーム開発が中心です。
顧客・営業・デザイナー・他エンジニアとの連携も多いため、最低限のコミュニケーション能力は必要です。
ITエンジニアに向いている人の特徴
コツコツ努力できる人
継続学習が苦にならない人は、IT業界と相性が良い傾向があります。
問題解決が好きな人
「なぜ動かないのか」を考え、試行錯誤できる人はエンジニア適性があります。
新しい技術に興味がある人
AI、クラウド、生成AIなど、新しい技術に興味を持てる人は成長しやすいでしょう。
キャリアアップ志向がある人
IT業界は、スキルによって年収や市場価値が大きく変わります。
向上心を持って学習を続けられる人は、年収アップもしやすい業界です。
IT業界の中でも比較的ホワイトな職種
自社開発エンジニア
自社サービスを開発する企業では、比較的腰を据えて働きやすいケースがあります。
受託開発よりも技術選定の自由度が高い企業もあり、スキルアップしやすい環境もあります。
ただし、企業文化や事業フェーズによって労働環境は大きく異なる場合や、自社開発企業求人の多くは経験者採用がほとんどのため、その他の環境でしっかりと経験を積んでから転職するのが現実的です。
社内SE
社内SEは、自社システムの運用・改善を担当します。
社外顧客との納期プレッシャーが少なく、ワークライフバランスを取りやすい企業もあります。
インフラエンジニア(運用・保守)
インフラ運用は、比較的業務が安定しているケースがあります。
一方で、夜間対応やシフト勤務が発生する場合もあるため、求人確認は重要です。
SIerの上流工程
要件定義や設計など、上流工程を担当するポジションは、比較的裁量を持ちやすい傾向があります。
ただし、顧客折衝も増えるため、コミュニケーション能力は必要になります。
未経験からITエンジニア転職を成功させる方法
学習ロードマップを作る
まずは目指す職種を決め、必要スキルを整理しましょう。
目標によって学ぶ内容は変わります。
ポートフォリオを作成する
ポートフォリオは非常に重要です。
実際に作った成果物があると、未経験でも学習意欲や実践力を示しやすくなります。
転職エージェントを活用する
未経験転職では、企業選びが非常に重要です。
IT特化エージェントを利用すると、研修制度や開発環境なども確認しやすくなります。
完全未経験であれば、未経験特化/IT特化/スクール併用などの転職エージェントを頼ると良いでしょう。
その後、経験やスキルが身についてきたら、sincereed(シンシアード)のように、大手・ハイクラス企業に強いエージェントを活用する方法もあります。
企業選びで失敗しないポイント
以下は確認しておきたいポイントです。
- 研修制度
- 開発環境
- 残業時間
- 配属先
- キャリアパス
- 離職率
エンジニア採用だと聞いていたのに、実際はスマホの販売だったという事例も少なくありません。
最初はエンジニアと関係のない仕事をしながら研修を受け、その後スキルが付いたらエンジニア業務に移行するという形です。
そのため、「未経験歓迎」だけで判断せず、入社後にどのような仕事をするかを確認することが重要です。
ITエンジニアとして後悔しないキャリア戦略
最初の会社選びが重要な理由
最初の環境で、今後のキャリアが大きく変わります。
開発経験を積めるか、学習支援があるかは特に重要です。
スキルが伸びる環境の見極め方
以下のような環境は、成長しやすい傾向があります。
- コードレビュー文化がある
- 勉強会がある
- 若手育成制度がある
- 客先常駐だけでなく、受託開発も行っている
キャリアパスの具体例
代表的なキャリアパスとしては、以下があります。
- プログラマー → SE → PM
- インフラ → クラウドエンジニア
- 開発 → AIエンジニア
- 社内SE → IT企画
年収アップの方法
IT業界では、スキルによって年収差が大きくなります。
- PMや上流工程(要件定義や設計業務)ができる
- プレイヤーとして最新技術のノウハウがある
プレイヤーに留まらずマネジメントレイヤーまで対応できる人材になるか、プレイヤーの中でも最新技術や市場価値の高い領域でのスキルが持てているかが重要です。
特にプレイヤーであれば、クラウド・AI・セキュリティ分野は需要が高く、中長期的な年収アップにつながりやすい傾向があります。
よくある質問
Q. ITエンジニアが離職する理由は何ですか?
労働環境、給与、成長実感の不足などが代表的です。特に「思ったより勉強が必要だった」という理由で離職する人もいます。
Q. IT業界でホワイトの職種は?
一般的には、自社開発エンジニアや社内SEが比較的安定していると言われています。
Q. 未経験からITエンジニアは何ヶ月でなれますか?
学習量によりますが、一般的には半年〜1年程度学習して転職活動を始める人が多いです。実務レベルまではさらに継続学習が必要です。
Q. ITエンジニアは将来性がありますか?
将来性は高いとされています。DX推進やAI需要拡大により、IT人材不足は今後も続くと予想されています。
Q. ITエンジニアは文系でも活躍できますか?
可能です。実際、文系出身エンジニアも多く、重要なのは継続学習と論理的思考力です。
まとめ
ITエンジニアはやめとけと言われる理由の整理
ITエンジニアは、学習負荷や労働環境の厳しさから「やめとけ」と言われることがあります。
特に未経験者は、最初の数年で苦労するケースもあります。
未経験でも成功するためのポイント
一方で、未経験から成功している人も多数います。
成功している人の共通点は、継続学習・アウトプット・企業選びを重視している点です。
転職前にやるべき準備の重要性
未経験転職では、「どの企業に入るか」が非常に重要です。
事前に学習を進め、キャリア方針を整理したうえで転職活動を行うことで、ミスマッチを減らしやすくなります。
なお、ハイクラス転職エージェントsincereedではITエンジニアポジションでの転職支援実績も豊富にあるため、ご興味のある方は一度ご相談ください。