日本たばこ産業(JT)の評判・口コミは?
国内最大手のたばこメーカーとして知られる日本たばこ産業(JT)。世界130以上の国と地域で事業を展開するグローバル企業で、たばこ事業だけでなく、医薬品や加工食品などの多角的なビジネスも展開しています。
優良企業として転職希望者から人気を集めている会社ですが、実際の仕事内容や職場環境などのイメージができず、転職活動に一歩踏み切れていない方も数多くいらっしゃいます。
そこで今回は、日本たばこ産業(JT)の採用コンサルティングも手掛ける弊社sincereedが、実際に働いていた社員の評判・口コミをもとに、同社の実態を解説。転職活動で押さえておきたい会社情報もあわせてご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
日本たばこ産業(JT)の評判・口コミ
ここでは社員の評判・口コミについて、以下の項目に沿って紹介していきます。
・企業文化
・入社理由と入社後のギャップ
・働きがいや成長
・女性の働きやすさ
・ワークライフバランス
企業文化
“やる気さえあればチャレンジさせてくれる雰囲気はある。ただし、上司の意向も大きく影響するので、周りに忖度しながらも実力とやる気を出せる人がどんどん昇進するイメージがある。”
(たばこ事業・総合職/在籍5~10年/中途入社/男性)
“良くも悪くも日系大企業のため、仕事をサボっていてもクビにはならないし、それなりの待遇は保証されており、そこにあぐらをかいている社員が多数いるのも事実”
(総務系、文系総合職、スタッフ、在籍3~5年、現職(回答時)、新卒入社、男性)
“インターナショナル化しつつある。英語を業務上使わない国内向け業務でも部署に海外出身メンバーがいると自ずと必要になる。本社では語学スキルは必須の模様。”
(総務、在籍5~10年、現職(回答時)、新卒入社、男性)
上記の口コミにもあるように、JTはやる気次第でチャレンジできる環境が整っており、実力とやる気を兼ね備えた人が活躍できる企業です。プロパー社員と中途社員の比率は部署によって異なりますが、半々程度の部署も多いようです。
ただし、拠点や所属組織によっては、旧態依然とした雰囲気や変化を好まない社員も少なからず存在します。理由として、JTが歴史のある大企業であり、安定した雇用と待遇が保証されているため、現状維持を望む社員も一定数いるのが要因と考えられます。
一方で、社内ではグローバル化が進展しており、英語を使う機会が増えているのも事実です。部署によっては海外出身のメンバーと働く機会もあるため、英語力は重要なスキルとなっています。本社勤務を希望する場合は、TOEICの点数も重視される傾向です。
これらの口コミから、JTはチャレンジ精神旺盛な人材を求めている一方で、安定志向の社員も一定数存在する、多様性のある企業であることが分かります。
入社理由と入社後のギャップ
“入社理由
新しい技術開発、製品デバイスの開発をしたかったから。国内で開発→設計をある程度自分で見れる会社を探すと自分のキャリア的にここが最適だと思ったから。”
(研究開発/在籍3年未満/中途入社/男性)
“給料はネットや知人友人に比べるとやはり一般的には高いと言えると思います。福利厚生は金額の上限はあるが、医療費、介護費用、プライベートの旅費や商品購入費、等に関する費用があったりして他の企業に比べてもかなりいいと思います。”
(社内SE・主任/在籍20年以上/新卒入社/男性)
“海外に行く機会も多く、海外赴任となった場合は年収が2倍程度になることもある。”
“本社がスイスにあることもあり、総合職でかつ声を上げ続ければ赴任させてもらえる可能性は高い。海外で働いてみたいという思いが多少なりともあるならおすすめする。”
(総合職/在籍3年未満/中途入社/男性)
上記の口コミにもあるように、JTは新しい技術開発や製品デバイスの開発に携わりたい方にとって、魅力的な選択肢となり得ます。国内で開発〜設計までを経験できる点は、JTで仕事をする大きなメリットです。
給与や福利厚生面でも、JTは魅力的な企業なのが伺えます。給与水準は業界平均程度と言われていますが、住宅手当や福利厚生サービスなどを含めると高水準になるようです。
海外赴任のチャンスも多く、希望者は積極的に手を挙げれば、海外で働く経験が得られます。海外赴任時には、年収が2倍程度になるケースもあるようです。
これらの口コミから、JTは社員の生活を支える充実した待遇を提供しているのが分かります。給与や福利厚生面を重視する方にとって、JTは魅力的な選択肢となるでしょう。
働きがいや成長
“現在は成果主義への過渡期と聞いており、若手でも成果を上げればそれに見合う出世は可能で実際30代で支社長になっている知り合いもいる。”
“国内需要減少に伴い、海外展開に以前から注力しており、それなりに成果をあげ、海外を希望し続けていれば海外勤務も可能。”
(営業/在籍5~10年/新卒入社/男性)
“若手時代でも様々なプロジェクトにアサインされ、スケジュール管理、組織横断の調整を経験できる。”
”年齢関係なく正しい意見は通すことができ、技術面に信頼を積み重ねたと感じた。”
(製造部・エンジニア/在籍10~15年/新卒入社/男性)
“副業が認められているので、社業に限らず成長/キャリア開発が可能、シナジーを生むこともできる。”
(コーポレート・人事/在籍10~15年/新卒入社/男性)
“出世すればするほど地方や海外で勤務することになる可能性が高いことから、結婚して子供もいる場合は単身赴任となるか子供の転校はある程度覚悟する必要がある。”
(営業/在籍5~10年/新卒入社/男性)
上記の口コミにもあるように、JTは以前まで年功序列型の傾向でしたが、現在は成果主義へと移行しつつあります。若手社員でも成果次第で昇進のチャンスを掴める環境へと変化しており、30代で支社長に就任した実例もあるようです。
国内たばこ市場の縮小に伴い、海外展開にも力を入れているJTでは、海外勤務を希望する社員にもチャンスが与えられています。グローバルな舞台で活躍したいと考えている方にとって、魅力的な環境といえます。
またJTは年齢や経験に関わらず、正しい意見であれば受け入れられる風土があり、社員の成長に寄与しているのも特徴です。副業も認められているため、社外での活動を通したスキルアップも可能です。
一方で昇進に伴い、地方や海外への転勤の可能性が高くなる点は留意しなければなりません。特に家族がいる場合は、単身赴任や子供の転校などを考慮する必要も出てきます。
全体として、JTは社員の成長をサポートする体制が整っており、積極的にチャレンジすればキャリアアップできる環境なのが伺えます。
女性の働きやすさ
“男性でも育休を取る人も多く、女性では産休育休を当たり前のように取れると思います。そこそこ働きながら、安定した稼ぎが得られる点では最高の会社だと思います。”
(研究開発/在籍5~10年/新卒入社/女性)
“そもそもの女性社員数が少ない影響もあるが女性管理職が少なく、ロールモデルは少ない。また、育児中の女性が負荷の少ない部署に集中している傾向はあり、表面上は男女平等を謳っているもののまだ体質はやや古いタイプの会社と感じることはある。”
(研究/在籍3~5年/新卒入社/女性)
“社内若手を中心に、性別で不当に差が付くことのない働き方を目指す活動は行っており、今後改善は期待できると考えている。”
(研究/在籍3~5年/新卒入社/女性)
“平等にチャンスが与えられ、差別や偏見もなく女性が活躍できる環境は整っている。女性の管理職も随分と増えており、出産や育児を経てバリバリ活躍している方も多い。”
(営業/在籍10~15年/中途入社/男性)
上記の口コミにもあるように、JTでは育休や産休の取得は当たり前のように行われており、男性の育休取得も増えてきているようです。急な早退や休みにも柔軟に対応してもらえるため、ワークライフバランスを保ちながら働ける環境といえます。
一方で女性管理職の数はまだ少なく、ロールモデルとなる存在が少ない点は課題として挙げられます。従来の男性中心の企業文化や、女性社員の少なさなどが影響しているようです。
ただ社内では、若手社員を中心に働きやすい環境を作るための活動が行われており、今後の改善が期待されます。実際に女性社員からは、平等にチャンスが与えられ、差別や偏見もなく活躍できる環境だと感じている声も上がっています。周囲の男性社員からのサポートもあり、働きやすいと感じている女性社員も多いようです。
総合的に見ると、JTは女性にとって働きやすい会社だといえます。女性管理職の増加や、柔軟な勤怠管理の整備などが進めば、さらに職場環境が良くなることが期待されます。
ワークライフバランス
“基本的に有給は自由に消化できる。年間の有給が20日ある中で、15日以上の消化を基本的には義務付けられているため休みも多い。夏休暇も5日あり、7-9月の間に任意の日時で取ることが義務づけられている。”
(営業/在籍3~5年/新卒入社/男性)
“残業もほぼなく、仮に残業になっても残業代は100パーセント支給です。また、営業は業務内容により休日対応が必要になることもありますが、もし休日に出勤となった場合は振替が取得できます。”
(営業/在籍10~15年/新卒入社/女性)
“福利厚生、制度が整っているため、ワークライフバランスは取りやすいと思う。フレックス、中抜けなど利用している社員がほとんど。”
(スタッフ/在籍15~20年/新卒入社/女性)
“有休が取りやすい、取りにくい部署/チームは存在するように思う。特にチームの筆頭となるような社員は業務が偏りがちになるため、上記にあげた有休を全て消化しきれていないケースも見られる。”
(スタッフ/在籍5~10年/新卒入社/女性)
“福利厚生も充実しており、家賃補助は手厚い上に居住地の制限もないため、生活に困るようなことは基本的にない。”
(営業/在籍3~5年/新卒入社/男性)
上記の口コミにもあるように、JTはワークライフバランスを重視する人にとって非常に魅力的な環境です。有給休暇の取得率は高く、年間20日付与される有給休暇のうち、15日以上の消化が義務付けられているようです。
残業もほとんどなく、もし発生した場合でも残業代は100%支給されます。フレックスタイム制や中抜け制度なども利用でき、ライフスタイルにあわせた働き方が実現できます。
ただし部署やチームによっては、業務の偏りや繁忙期などにより、有給休暇を取得しにくい場合もあるようです。特にチームリーダーや管理職など、責任ある立場の社員は業務量が多く、休暇を取得しにくい傾向です。
それでも、JTは全体としてワークライフバランスを重視する文化があり、働きやすい環境を作る努力が続けられています。福利厚生も充実しており、家賃補助などの制度も利用可能です。
総合的に見るとJTは、ワークライフバランスを重視しながら働きたい人にとって、最適な企業といえます。
日本たばこ産業(JT)の企業情報
最後に、日本たばこ産業(JT)の企業情報を紹介します。転職活動時の企業研究で把握すべき内容なので、ぜひ参考にしてみてください。
会社概要
本社所在地 | 〒105-6927 東京都港区⻁ノ⾨4-1-1 |
電話 | 03-6636-2914 |
URL | https://www.jti.co.jp/ |
設立 | 1985年4月1日 |
資本金 | 1,000億円 |
代表取締役社長 | 寺畠 正道 |
従業員数 | 連結 53,239人
単体 5,940人 (2023年12月31日現在) |
JTグループの経営理念(4Sモデル)
お客様を中心として、株主、従業員、社会の4者に対する責任を高い次元でバランスよく果たし、4者の満足度を高めていく。
4Sモデルを通じ、中長期の持続的な利益成長を実現
・お客様に新たな価値・満足を継続的に提供
・中長期的視点から、将来の利益成長に向けた事業投資を実行
4Sモデルの追求が、中長期に亘る企業価値の継続的な向上につながり、4者のステークホルダーにとって共通利益となるベストなアプローチであると確信
日本たばこ産業(JT)への転職をお考えの方へ
日本たばこ産業(JT)への転職は難易度が非常に高く、十分な面接対策なしでは内定獲得が難しいと言えます。
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