銀行員に向いてる人の特徴とは?必要なスキルと資格を徹底解説
2025/09/04

銀行員に向いてる人の特徴とは?必要なスキルと資格を徹底解説

「銀行員の仕事に挑戦してみたいけれど、自分に向いているのか分からない」
そう感じている方は多いのではないでしょうか。
銀行は地域の個人や企業のお金を預かり、金融サービスを提供する重要な役割を担う場です。そのため、銀行員には高い専門知識や正確さだけでなく、顧客と信頼関係を築く力も必要とされます。

 

本記事では、銀行員に求められる性格や適性、必要な資格や知識を整理し、転職を目指す方に役立つ情報をまとめました。自身の強みを銀行業務にどう活かせるかを見極めるための参考になれば幸いです。

 

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目次

銀行員に向いてる人とは?

銀行員は「お金を扱う仕事」というイメージが強いですが、実際には顧客との信頼関係を築き、地域や企業の成長を支える社会的責任の大きい職業です。

 

そのため、単に金融知識があるだけではなく、性格的な適性や人との関わり方も重要になります。ここでは、銀行員として求められる基本的な特性を整理します。

顧客対応力とコミュニケーション能力が重要

銀行員の仕事は、預金や融資、資産運用の提案など、顧客と直接やりとりする場面が多くあります。特に法人営業や個人向け相談業務では「専門用語を分かりやすく説明する力」や「顧客の課題を引き出す質問力」が欠かせません。

単なる事務作業ではなく、信頼されるパートナーとして顧客と向き合える人が銀行員に向いていると言えるでしょう。

細かい作業や数値に対する正確さが求められる

銀行員は日常的に多くの金額を取り扱うため、数字に強く、正確に業務を遂行できることが必須です。小さなミスが顧客や企業全体に大きな影響を与える可能性があるため、几帳面で慎重に物事を進められる人だと適性が高いと言えるでしょう。

銀行員の仕事の概要と業務内容

銀行員の仕事は「お金を預かる」だけではありません。個人や法人の資産を守り、活用し、経済活動を支えるために幅広い業務を担っています。そのため、銀行内にはさまざまな部署や役割があり、仕事内容は大きく変わります。

 

ここでは銀行員の主な業務内容と、部署ごとの役割について整理します。

銀行員の主な業務

銀行員の代表的な業務は以下の通りです。

  • 窓口業務(リテール業務)
    店舗の窓口で行員が対応する業務です。口座開設、入出金、振込、各種手続きなどを担当します。顧客と最も近い立場で対応するため、正確さと接客力が重視されます。
  • 法人営業(リレーションシップマネージャー)
    企業を担当し、融資や資金繰り、事業計画に応じた金融サービスを提案します。財務諸表を分析し、企業の成長を支援する重要な役割を担います。
  • 融資業務(審査・与信管理)
    融資の申し込みに対して、返済能力や事業計画を審査し、リスクを判断する仕事です。銀行の収益に直結するため、高い専門性と責任感が求められます。
  • 資産運用・コンサルティング
    投資信託や保険商品などを顧客に提案し、ライフプランや資産形成をサポートします。金融知識はもちろん、顧客の将来像を引き出すヒアリング力も必要です。

銀行内での役割と部署別業務の違い

銀行には大きく分けて リテール(個人向け)部門ホールセール(法人向け)部門 があり、業務内容も異なります。

 

  • リテール部門:個人顧客の口座・住宅ローン・資産運用などを担当。接客と商品提案が中心。
  • ホールセール部門:法人の資金調達やM&A支援、海外進出のサポートなど、より大規模な金融取引を扱う。

 

加えて、バックオフィス部門(事務処理やリスク管理)や本部(商品開発・経営企画)などの役割もあり、ポジションによってキャリアの種類が大きく分かれるのも特徴です。

銀行員が日常的に行う業務とは?

日々の仕事は顧客対応だけでなく、以下のような定常業務も含まれます。

 

  • 書類や契約の確認・管理
  • 金融商品の説明や契約手続き
  • 法令遵守(コンプライアンス)に基づいた業務チェック
  • 内部会議での情報共有や営業戦略の検討

 

つまり銀行員は「金融の専門家」であると同時に、「顧客の相談役」「事務処理の正確さを担う存在」として多面的な役割を果たしているプロフェッショナルとなります。

銀行員に必要なスキルと知識

銀行員として働くには、幅広い金融知識と、顧客対応に必要なスキルの両方が求められます。銀行業務は正確さとスピードを両立させる必要があり、日々の学びを通じてスキルアップしていく姿勢も重要です。

 

ここでは、銀行員に必要とされる代表的なスキルや知識を整理します。

金融業界の基本的な知識

銀行員は預金や融資だけでなく、投資信託・外貨・保険商品といった幅広い金融商品を扱います。そのため、以下のような知識が必須となります。

 

  • 預金、融資、為替取引など銀行業務の基礎知識
  • 金融市場や経済動向に関する知識
  • 金融商品(投資信託、保険、証券など)の仕組み
  • 法令・コンプライアンスに関する理解

 

こうした知識を常にアップデートし続け、顧客からの信頼を得続けることが重要です。

数字や計算に強いことが必須

銀行業務では、日々多額の金額を取り扱うため、数字に強いことは欠かせません。融資審査では決算書を読み解き、資金繰りを分析する力も求められます。計算力や論理的思考力に自信がある人は、銀行員として強みを発揮できるでしょう。

顧客対応力と営業力のバランスが大切

銀行員は顧客と直接接する機会が多く、特に営業部門では顧客の課題を解決する提案力が必要です。ただし、単なる「売り込み」ではなく、信頼関係を築きながら長期的な取引につなげることが求められます。

 

具体的には、次のようなスキルが求められます。

 

  • 分かりやすく説明する力(金融知識をかみ砕いて伝える)
  • 課題を引き出すヒアリング力
  • 信頼を積み重ねる誠実な姿勢

 

つまり銀行員には、金融の専門知識 × コミュニケーション能力 × 数字に強い力 の三本柱が求められるのです。

銀行員を経験すると得られるスキル

銀行員として働くことで、金融知識の習得だけでなく、社会人として幅広く通用するスキルを磨くことができます。銀行の業務は正確さや責任感を前提としながら、顧客対応や提案活動を通じて総合的な力を育ててくれる環境です。ここでは銀行員を経験することで得られる代表的なスキルと、その後のキャリア展望を紹介します。

 

・数字に基づく分析力
融資審査や企業の財務分析を通じて、数字をもとに状況を判断する力が養われます。数字に基づく分析力は、金融業界だけでなく、経営企画やコンサルティングといった幅広い職種でも重宝されます。

 

・顧客対応力と課題解決力
顧客のニーズを的確に把握し、適切な商品やサービスを提案する中で、課題解決力と対人スキルが磨かれます。営業やコンサルタント、カスタマーサクセス職など、他業種へのキャリア転換にも役立つ力です。

 

・コンプライアンス意識と法規制知識
銀行業務では法律や規制を遵守することが必須です。自然とコンプライアンス意識が根付き、リスク管理や内部統制の知識が蓄積されます。これにより、将来的にはリスク管理部門や監査部門などへのキャリアパスも描けます。

 

・正確性と遂行力
日常業務では大きな金額や重要な契約を扱うため、正確性と業務遂行力が鍛えられます。几帳面さや責任感を活かし、バックオフィス業務やマネジメント職で力を発揮できる人材へと成長できます。

銀行員経験から広がるキャリアの可能性

銀行員で培ったスキルは、以下のようなキャリアへとつながります。

 

  • 金融業界内のステップアップ
    銀行で培った金融知識や融資経験を武器に、証券会社では「株式・債券の営業や資産運用アドバイザー」、保険会社では「法人・個人向けの保険コンサルタント」としてのキャリアに繋がりやすい傾向があります。また、コンサルティング会社に転職すれば、企業の財務改善や資金調達支援を行うプロジェクトに携わることが可能です。

 

  • 企業の管理部門
    銀行員としての数字分析力やリスク管理力を活かして、事業会社の 経理・財務部門 で資金繰りや財務戦略を担ったり、経営企画部門 で中長期の経営計画立案に関わったりできる道がひらけます。銀行で身につけた「企業を見る目」が、社内の経営判断に直結していくでしょう。

 

  • 異業種での営業・企画職
    銀行員時代に培った「顧客の課題を引き出し、解決策を提示する力」は、商社やIT企業、メーカーなど幅広い業界の営業・企画職でも強みになります。特に法人営業の経験は、BtoBビジネスにおいて即戦力として評価されやすい傾向があります。

 

  • 独立・起業
    金融知識やコンサルティング力を活かして、ファイナンシャルプランナー(FP)として独立 し、個人の資産運用やライフプランの相談業務を行う人もいます。また、中小企業を対象にした 経営コンサルタントや資金調達アドバイザー として活動する道もあるでしょう。

このように、銀行員を経験することは、専門性と汎用性を兼ね備えたキャリア基盤を築く大きなステップにもすることができます。

銀行員向いてる人の性格と特徴

銀行員は金融知識や数字への強さといったスキルだけでなく、お金を扱う責任の重さや、顧客との信頼関係を築く力が求められます。ここでは銀行員に向いている人の代表的な性格や特徴を紹介します。

コミュニケーション能力が高い人

銀行員は日々多くの顧客と接します。複雑な金融商品をわかりやすく説明したり、顧客の要望を正確に把握したりするには、コミュニケーション能力が欠かせません。特に法人営業や資産運用を担当する場合は、長期的に信頼関係を築ける人が強みを発揮します。

精密で正確な仕事を得意とする人

銀行業務は「1円のミスも許されない」と言われるほど正確さが重視されます。数字や書類を細かく確認することが苦にならず、慎重に物事を進められる性格の人は銀行員に向いているといえるでしょう。

お金や数字に興味がある人

経済や金融市場の動向、資産運用に関心がある人は、自然と業務に必要な知識を吸収しやすくなります。「数字を見るのが好き」「経済ニュースに敏感」といった興味関心は、銀行員としての成長スピードを早めてくれる大きな要素です。

誠実で人間関係に配慮できる人

銀行員は顧客の大切な資産を預かる立場にあるため、誠実さと責任感が最も重要です。また、上司や同僚とのチームワークが欠かせない職場環境のため、相手を思いやり、信頼を積み重ねられる人が求められる傾向があります。

銀行員の仕事の魅力とやりがい

銀行員の仕事は責任が重く厳しい一面もありますが、それ以上に大きなやりがいや魅力がある仕事です。ここでは銀行員ならではのやりがいについて紹介します。

銀行員としてのキャリアパスと成長機会

銀行は明確なキャリアパスが用意されている組織です。入社後は窓口や営業を経験し、その後法人営業・融資審査・本部企画など専門性の高い部署へステップアップしていきます。努力次第でマネジメントや経営企画のポジションに進む道もあり、スキルや経験を積み重ねるごとにキャリアの幅が広がります。

顧客からの感謝の声がやりがいにつながる

銀行員は顧客の資産形成や企業の成長を支えるパートナーです。住宅ローンの契約で「夢のマイホームが持てました」と感謝されることや、法人営業で融資が事業拡大につながったと報告を受けることは、大きなやりがいとなります。「人や企業の人生や成長に寄り添える」ことは銀行員ならではの魅力です。

経済全般の知識が広がる

日々の業務を通じて金融市場や企業の動きを学び、経済の仕組みを肌で理解できるのも銀行員の強みです。ニュースや市場の変化を「自分の業務に直結する情報」として捉えられるため、自然と経済全般への理解が深まります。これは将来どのキャリアに進んでも活きる財産となるでしょう。

銀行員に向いていない人の特徴

銀行員は安定した職業として人気がありますが、責任の重さや業務の正確さが求められるため、人によっては大きなストレスになる場合もあります。転職を考える際には「自分に合わない部分がないか」を冷静に見極めることが大切です。

細かい作業が苦手な人

銀行員の仕事では、書類確認や数字の照合など細かい作業が日常的に発生します。少しのミスが大きな問題につながるため、注意力を継続できない人には負担が大きいでしょう。

ストレス耐性が低い人

銀行業務は顧客対応や営業ノルマ、厳格なコンプライアンスなどプレッシャーの多い環境です。ストレス耐性が低い人にとっては厳しく感じやすい職場といえます。

営業や人と関わることに抵抗がある人

銀行員は顧客との関わりを避けて通れません。特に営業や融資担当になると、企業経営者や個人顧客と密に接する機会が増えます。人と接することが苦手で会話にストレスを感じる人は、モチベーションを保ちにくいでしょう。

銀行員として転職を成功させるための資格と準備

銀行員を目指す際には、事前に資格や知識を取得しておくと優位に選考を進めることができます。必須資格は少ないものの、関連する資格を取得することで、入社後の業務理解もスムーズになります。ここでは代表的な資格と準備について解説します。

主な資格

銀行員として特に役立つ資格は以下のとおりです。

 

  • ファイナンシャル・プランナー(FP)
    個人の資産運用やライフプラン設計に必要な知識を学べる資格です。銀行のリテール部門や資産運用相談で高く評価されます。

 

  • 証券外務員資格
    投資信託や株式などの金融商品を販売するために必要な資格です。銀行員の多くが入社後に取得を義務づけられていることが多いものですが、事前に取得できれば転職での大きなアピールとなるでしょう。

 

  • 銀行業務検定
    法務・財務・税務など、銀行業務に直結する知識を問う検定試験です。専門性を高めたい人に適しています。

資格取得が転職にどのように役立つか

資格は「即戦力としての基礎知識がある」という証明になり、書類選考や面接での評価を高めます。また、未経験から銀行員を目指す場合でも「金融業界に強い関心があること」を示す材料となり、採用担当者への好印象につながります。

銀行員として求められる経験とスキル

中途採用でエントリーする場合、資格に加え、以下のような経験やスキルを持っていることが求められる傾向があります。

 

  • 営業経験(顧客折衝や提案活動の実績)
  • 数字を扱う業務経験(経理や財務など)
  • チームでの目標達成経験(協調性・実行力のアピールにつながる)

 

こうした経験やスキルを整理し、応募書類や面接で「銀行員としてどう貢献できるか」を明確に伝えることが、転職成功のカギとなります。

銀行員の仕事に向いている人の実際の体験談

銀行員に向いている人の姿をより具体的に知るには、実際に働く社員の声を聞くことが参考になります。ここでは、みずほ銀行を例に、公式サイトに掲載されている社員の実体験を紹介します。

顧客と直接向き合うことで得られるやりがい

ライフプランアドバイザー

「資産形成に興味はあっても、お金のことは人には話しづらいもの。投資信託や保険など商品も多岐にわたり、そのひとつひとつを正しく理解し選び取るのは容易ではありません。だからこそ、私たちと一緒に目的を見据え、納得したうえでプランをつくり上げることが大切だと思っています。ハードルの高い一歩目をともに踏み出し、より良い未来をつくっていくきっかけになれることが、この仕事の醍醐味です。」 

複数の専門性を磨き、頼られる存在になる

株式戦略コンサルティング

「上場企業の企業価値向上を中心に据えて、株式戦略やコーポレートガバナンス強化の支援をしています。時にはお客さまにとって耳の痛い指摘をすることもありますが、俯瞰して分析し、最善策を提案できる立場だからこそ頼られる存在になれる。陰ながら企業価値の向上に貢献できることに、大きなやりがいを感じています。」

グローバル視点で顧客を支援する挑戦

大企業RM(リレーションシップマネージャー)

「大企業のRMとして、日本進出を目指す海外企業やIPOを目指す国内企業を支援しています。グローバルなネットワークを活用しながら、企業と企業をつなぎ、新しい産業の成長に寄与できることは大きなやりがいです。挑戦を続けることで、日本と世界の架け橋になりたいと考えています。」

 

このような社員の声から、銀行員に向いている人は 「顧客に寄り添い、信頼を築ける人」「専門性を高めて頼られる存在になれる人」「挑戦心を持ち、新しい環境を楽しめる人」 であることが分かります。

 

参照:みずほ銀行・みずほ信託銀行 採用情報サイト Life & Career 会って、話す。お客さまが想像以上の未来に出逢えるように。(2025年8月)

参照:みずほ銀行・みずほ信託銀行 採用情報サイト Life & Career 上場企業の企業価値向上を通じて日本経済に貢献する。(2025年8月)

参照:みずほ銀行・みずほ信託銀行 採用情報サイト Life & Career グローバルバンカーとして日本と世界を結び、経済成長に貢献する。(2025年8月)

まとめ|銀行員に向いている人の特徴を活かして転職を成功させよう

銀行員は「数字やお金を扱う専門性」だけでなく、「顧客と信頼関係を築く力」「正確さや責任感」「挑戦を続ける姿勢」が求められる職業です。実際に働く社員の声からも分かるように、銀行員に向いている人は 誠実さと柔軟さを持ち、顧客や企業の未来を一緒に考えられる人 といえます。

 

転職を考える際には、まず自分の強みや性格が銀行員に求められる特性と重なっているかを見極めましょう。そのうえで、必要な資格(FP・証券外務員・銀行業務検定など)やこれまでの経験をどのようにアピールするかを整理することが大切です。

 

また、銀行員としてのキャリアは、将来的に金融業界内での専門職や事業会社の財務・経営企画、さらには独立・起業へと広がっていきます。転職活動の準備を怠らず、自分の適性を正しく理解したうえで臨めば、長期的に満足できるキャリアを築くことができるはずです。

 

銀行員は多くの人や企業の人生・経営に深く関わるやりがいのある仕事です。自分の特徴を強みとして活かしながら、未来のキャリアを切り拓いていってください。

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