「1day選考会」とは？中途向けの流れ・内定率・落ちる理由・やばいと言われる真相を徹底解説！

1day選考会とは？【基本を分かりやすく解説】

1day選考会とは、会社説明から複数面接、内定提示までを一日完結で実施する中途採用の選考方式を指します。

 

応募者の即戦力性やポテンシャルを短時間で見極め、内定を急ぐ企業側の強い意志が反映された特別選考です。

1day選考会の定義：選考の全プロセスを1日に凝縮する選考方式

1day選考会の最大の目的は、転職活動の時短を実現することです。

 

通常は書類選考後に数回に分けて行われる面接、Webテスト、グループディスカッションといった選考工程を、1日（または数時間）に集中して実施します。

 

企業によっては、選考会の最後に内定をその場で提示するケースもあり、参加者にとっては非常に効率的な流れとなっています。

1day選考会を導入する企業が増えている背景

1day選考会が中途採用市場で急増している背景には、企業側の切実なニーズと、市場構造による要因が挙げられます。

 

＜採用競争の激化とスピード重視＞
厚生労働省の雇用動向調査によると、正規の職員・従業員（一般労働者）は入職率が離職率を上回る入職超過の状態が続いており、中途転職が活発です。

また、転職入職者のうち40.5%が賃金増加を実現しています(*1)。

 

このように市場の流動性が高く、転職によって待遇改善が見込める環境では、優秀な即戦力人材の獲得競争は激化する傾向です。

そこで企業は、他社との競争に打ち勝つため、即戦力を早期に確保する手段として、選考プロセスを極限まで圧縮する1day選考会を導入しています。

 

＜在職者への配慮と優秀な人材確保＞
仕事の都合で時間を確保しにくい在職中の応募者をターゲットに、土日開催や一日完結の形式を採用。

応募のハードルを下げ、キャリアアップ意欲の高い人材を取りこぼさないようにしています。

中途採用での利用シーン

中途採用における1day選考会は、主に以下のシーンで利用されます。

 

＜土日開催＞
現職の仕事内容に支障をきたさず、集中的に転職活動を進めたい在職者に最適です。

 

＜急募ポジション＞
事業拡大や欠員補充など、即戦力を早急に必要とする部門の求人で実施されます。

 

＜特定の職種向け＞
ITエンジニアや営業など、専門スキルと過去の実績が明確で、短時間での判断が容易な職種に限定される傾向があります。

「1day選考会やばい」と検索される背景

1day選考会が広まる一方で、中途転職者にとって「本当に一日完結で選考が終わるのか？」「本当はやばいのではないか？」という不安があるのも実態です。

実際、Google検索では「1day選考会やばい」といった検索ワードが多く見られ、その背景には下記のリスクがあるためです。

 

＜選考の難易度＞
短時間でケース面接やグループディスカッション（GD）を連続して行うため、高い集中力と質の高い論理思考が終始求められ、精神的な疲労が大きい。

 

＜準備不足で落ちる可能性＞
通常の選考よりも準備期間が短いため、十分な企業研究や対策ができず、選考に落ちてしまう人が多いのが実態です。

 

＜ミスマッチのリスク＞

企業側も応募者側も、互いを深く知る時間が少ないため、入社後に「仕事内容が違った」「社風への不適合」といったミスマッチが発生するリスクが高まります。

 

こうした不安を解消し、1day選考会を成功させる最大の鍵は、全体像の事前把握です。

 

次で解説する、1day選考会の一般的な流れと評価ポイントを事前に理解し、万全の準備をもって臨むことが、内定獲得の可能性を最も高める対策となります。

 

(*1)参照元：令和6年 雇用動向調査結果の概要｜厚生労働省（2024年調査）

1day選考会の流れ（中途向け）

1day選考会の流れは企業によって異なりますが、基本的に「情報提供（説明会）」「適性検査」「複数面接」を効率よく組み合わせた一日完結のプログラムです。

一般的な1日のタイムライン

以下は、中途採用でよく見られる1day選考会の一般的な流れです。特にIT・コンサル・サービス業界の急募ポジションで頻繁に見られます(*2)。

 

時間	内容	目的
09:00 – 09:30	受付・オリエンテーション	スケジュール共有、選考の注意点を説明
09:30 – 10:30	会社説明会・事業紹介	企業のビジョン、募集ポジションの仕事内容を深く理解してもらう
10:30 – 11:30	適性検査・筆記試験	性格適性、基礎的なスキル（論理、言語）を短時間で評価
11:30 – 13:00	休憩（昼食）	参加者同士の交流やリラックスタイム（面接の準備時間となる場合も）
13:00 – 15:00	一次選考（面接／グループディスカッション）	専門スキル、即戦力性、実務経験、転職理由の確認
15:00 – 16:30	二次面接・最終面接 （役員／部門責任者）	志望動機、キャリアの軸、企業文化への適性、入社への覚悟の確認
16:30 – 17:00	質疑応答・内定条件のすり合わせ	応募者からの質問受け付け、希望年収や入社時期の確認
当日〜数日以内	内定通知	最終決定を通知

事前準備：書類選考、WEBテスト、事前課題がある企業も

1day選考会を実施する大手IT企業やコンサルティングファームでは、当日の選考時間を最大限確保するため、選考会当日に先立って以下の事前準備が必須となるケースが多いです。

 

＜書類選考＞
履歴書、職務経歴書の提出。選考会当日の評価を円滑にするため、通常の選考よりも詳細な記入が求められることがあります。

 

＜WEBテスト＞
アクセンチュアをはじめとする多くの企業で、選考会の前にSPIや玉手箱などのWEBテストの受験を求められます。

 

＜事前課題＞
コンサルティングファームや大手IT企業の企画職では、稀に「自社サービスへの改善提案」や「特定の課題に対するレポート」といった事前課題が出されることがあります。

当日のポイント

＜拘束時間の目安＞
一日完結と言っても、拘束時間は4時間〜8時間と長くなります。事前にタイムスケジュールを確認し、体力的な準備をしておきましょう。

 

＜面接形式＞
通常、個別面接が中心ですが、効率化のため複数の面接官が同時に対応する集団面接や、グループディスカッションが導入されることもあります。

 

＜休憩・待ち時間＞
選考会は多くの応募者が同時に進行するため、面接と面接の間に待ち時間が長くなる傾向です。この時間を有効活用して、次の面接の対策や、企業からの情報整理を行いましょう。

 

(*2)参照元：東京都の1 Day 選考会 の求人｜Indeed（2025年11月時点）

1day選考会のメリット・デメリット

1day選考会は、効率とスピードを求める中途転職者にとって大きなメリットがありますが、同時に慎重になるべきデメリットも存在します。

1day選考会のメリット

1day選考会のメリットは、主に以下の通りです。

• 内定までの時間が短い

• 企業側の採用意欲が高い

• 在職中でも参加しやすい

 

転職希望者のメリット	企業側のメリット
通常、数週間かかる選考プロセスが一日で完結し、転職活動の時短に繋がる。	選考プロセスの短縮により、人材の早期確保が図れる。
1day選考会はコストとリソースが集中するため、内定率も高めになる傾向がある。	選考結果を早く伝えることで入社意欲を高め、優秀な人材の他社への流出を防ぐ。
土日開催や仕事終わりの夕方開催など、在職者に配慮されたスケジュールが多い。	現職の仕事内容に支障をきたさずに転職活動を進めたい在職者を、確実に取り込める。

 

1day選考会のメリットは「効率性」と「企業の本気度」に集約されます。

特に企業側は、優秀な人材の獲得競争に勝つため、選考スピードを最優先しています。

1day選考会のデメリット

一方、1day選考会のデメリットは以下の通りです。

• 比較検討の時間がない

• 準備不足になりやすい

• 1回の面接で評価が固ってしまう

 

転職希望者のデメリット	企業側のデメリット
内定提示が早すぎるため、他社の選考結果を待って慎重に比較検討する時間がない。	内定までのリードタイムが原因で、応募者の辞退を経験した企業は8割を超える。応募者は他社との比較を諦めやすい。
通常の選考よりも準備期間が短く、企業研究が浅い状態で臨むことになりやすい。	1回の面接での評価がそのまま最終結果に直結するリスクが高い。
評価の機会が少ないため、たった1回の面接での印象や発言が、合否に決定的な影響を与えるリスクがある。	長期的なキャリアの意思決定を、短時間で行ってもらうことへの不安が残る。

 

結論として、1day選考会は応募者にとっては「転職活動の時短」、企業にとっては「優秀な人材の早期確保」という明確なメリットがあります。

 

しかし、その裏側には、準備不足による不合格や、判断の焦りによる入社後のミスマッチという大きなリスクが潜んでいます。

 

このリスクを最小限に抑えるには、次のセクションで解説するような、徹底した事前対策が不可欠です。

1day選考会で落ちる理由と対策

「1day選考会は落ちる人が多いのでは？」と懸念する方が多いのは、前述した特有のデメリットとリスクが存在するためです。

 

これらの原因と対策を明確にすることで、内定率は大きく引き上げられます。

1day選考会で落ちる原因

1day選考会で落ちる主な原因は、短時間選考ゆえに「準備不足」と「即戦力性の不明確さ」が致命的な欠陥となる点にあります。

 

落ちる主な原因	詳細
準備不足（企業研究・自己PRが浅い）	短い待ち時間や面接時間で、企業が求める人物像や仕事内容への理解度を示せない。
応募者の志望度・覚悟が疑われやすい	「一日完結」に惹かれただけで、転職の軸や企業への志望動機が浅いと判断される。
現場対応力が弱いと落ちやすい	連続する面接や集団面接で、予想外の質問や厳しい質問に対応できず、論理性が破綻する。
短い時間で経験不足が露呈しやすい	即戦力性が問われる中途採用において、実務経験やスキルが短時間で具体的に説明できない。

1day選考会の対策

1day選考会で内定を勝ち取るための対策は、事前の準備に加え、転職エージェント（職業紹介）を戦略的に活用したか、にかかっています。

 

＜自己分析＋転職の軸を明確化＞
なぜ転職したいのか、次の仕事内容で何を成し遂げたいのかという「軸」を明確にすることが大切です。これが一貫した自己PRの土台となり、落ちる原因である「志望度の低さ」を払拭します。

 

＜志望動機を企業別に作成＞
企業研究を徹底し、「なぜこの企業でなければならないのか」を具体的な事業内容や仕事内容と紐づけて、簡潔に説明できるように準備します。

 

＜当日質問されやすい内容の整理（実務中心）＞
中途採用では、学生時代のエピソードよりも、「過去の実務で何に貢献し、次にどう活かせるか」という即戦力性を問われます。成果をいかに定量的に説明できるかが重要です。

 

＜適性検査・業務理解を事前に進めておく＞
Webテストや事前課題は手を抜かず、事前に実施することで当日の負担を軽減。業務理解の深堀りによりミスマッチを防ぎます。

1day選考会の内定率と成功する人の特徴

一般的に1day選考会は、通常の選考に比べて内定率が高くなる傾向です。

 

これは、企業が採用意欲の高いポジションのために、通常よりも大きなリソース（人事の確保、会場準備など）を割いているためです。

その結果、「採用枠が多い部署」や「急募ポジション」など、採用へのコミットメントが極めて高い状況で実施されることになります。

 

また、1day選考会で転職を成功させる人には、以下の共通点があります。

 

＜意思決定が早い＞
内定が出た際に、すぐに承諾できるだけの転職軸の明確さがある。

 

＜実務経験が募集要件とマッチ＞
募集要項に書かれたスキルや仕事内容に対し、過去の経験が即戦力として完全にマッチしている。

 

＜即戦力スキルを説明できる＞
短時間で実績を定量的に説明でき、入社後の貢献イメージを持たせられる。

 

＜質問の質が高い＞
企業の経営戦略や、募集部署の課題解決に繋がる質問ができる。

FAQ｜1day選考会でよくある質問まとめ

1day選考会の流れは？

1day選考会は、「会社説明会 → 適性検査 → 一次面接 → 最終面接」という一日完結の流れが一般的です。午前中に説明や検査、午後に面接が集中し、当日または数日以内に合否が通知されます。

1day選考会のメリットは何ですか？

最大のメリットは、転職活動の時短ができることです。在職中で忙しい中途転職者でも、休みを利用して一日完結で選考を終えられ、短期間で内定を得られる可能性が高くなります。また、企業側の採用意欲が高い点もメリットです。

本当に1日で内定が出るの？

はい、出ます。特に急募ポジションや即戦力が求められる中途採用では、選考の最後に内定を提示するケースが多数あります。ただし、必ず内定が出るとは限らず、判断に迷う場合は後日最終面接が追加されることもあります。

服装はスーツ？私服でもOK？

企業からの指定がない限りは、スーツまたはビジネスカジュアルが無難です。1day選考会は役員クラスの面接まで含まれることが多いため、フォーマルな服装で臨み、転職への本気度を示すことが重要です。

途中退出は可能？

原則として途中退出はできません。1day選考会はプログラム全体で一貫した評価を行うためです。万が一、やむを得ない事情がある場合は、必ず事前に企業側（人事または転職エージェント）に相談しましょう。

休日開催は多い？

はい、中途採用の1day選考会では土日開催が増えています。これは、現職の仕事内容に支障をきたさず、在職中の優秀な人材をターゲットにしているためです。

複数社の1day選考会を同じ週に受けてもよい？

はい、問題ありません。転職活動の時短が1day選考会の大きなメリットです。ただし、選考が重なると準備不足に陥るリスクが高まるため、企業研究と回答対策は徹底してください。

 

まとめ｜1day選考会を最大限活用するために

1day選考会は、時間のない中途転職者にとって、極めて内定率の高いキャリアアップの機会です。

土日開催や一日完結といった形式は、在職中の転職活動の時短に最適であり、企業側の高い採用意欲を測るバロメーターとなります。

 

しかし、スピード選考ゆえに準備不足が落ちる最大の原因となるリスクも理解しておく必要があります。

成功の鍵は、徹底した企業研究、自己PRの深掘り、募集職種の仕事内容への具体的な即戦力スキルの言語化です。

 

1day選考会を行っているコンサル会社の中でも人気の高い、アクセンチュアの1day選考会について興味のある方は、こちらの記事もぜひご覧ください。

 

また、それ以外の企業の1day選考会に興味がある方は、ハイクラス転職エージェントであるsincereedなどを活用して、情報を集め、急なスケジュール調整や質の高い面接対策を行いましょう。

 

戦略的な準備こそが、効率的な転職活動と、希望する給与・待遇での内定獲得を実現する唯一の道です。