【2025年最新】イギリスの平均年収はいくら?職種別・地域別・日本との比較で徹底解説!
イギリスでのキャリアを考える上で、給与水準は重要な判断材料です。
本記事では、イギリスの平均年収を地域別・職種別に紹介し、税金や生活費との関係も解説します。
数字だけでなく、キャリア戦略に役立つ視点も押さえて、イギリスでの転職やキャリア設計に活かせる情報をお届けします。
イギリスの平均年収はいくら?【2025年最新データ】
海外転職先として人気の高いイギリス。
金融・IT・エンジニアリングを中心に専門性を活かせる環境が整っており、日本人のキャリアアップ先としても注目されています。
まずは、最新の統計データをもとに、イギリスの平均年収の全体像を整理します。
イギリスの給与は年収(Gross)ベースで提示されるのが一般的で、最低賃金も上昇傾向にあります。
2025年4月には、21歳以上の全国生活賃金が時給12.21ポンドに引き上げられ、フルタイム換算では約£25,000(約508万円)が最低ラインとなっています。
給与のレンジが広いイギリスでは、職種・地域・経験に応じて大きく収入が変動する点が特徴です。
英国統計局(ONS)や主要求人サイト(Indeed、Glassdoorなど)の最新データをもとに紹介
イギリスの年収データは、英国統計局(ONS)が公開する Annual Survey of Hours and Earnings(ASHE)が最も信頼性の高い指標です。
加えて、Indeed、Glassdoor などの求人サイトが公表する給与水準も、実際の採用マーケットを反映しているため、転職活動時の参考になります。
主なデータソースの特徴は以下のとおりです。
- ONS(英国統計局):全労働者の実際の給与データを基にした最も客観的な指標
- Indeed:求人ベースの給与水準が把握しやすく、職種別の相場確認に強い
- Glassdoor:企業ごとの年収バンドや従業員の口コミに基づくリアルな数値が得られる
これらを組み合わせることで、イギリスで働く場合の年収レンジを立体的に理解できます。
イギリス全体の平均年収と中央値を解説(単位:ポンド・円換算)
2025年時点のイギリス全体の給与データ(ONS)は以下のとおりです。
- 年収中央値(Median):£32,890(約669万円)
- 年収中央値の前年比:+4.1%
- 平均年収(Mean):£40,269(約819万円)
- 平均年収の前年比:+5.5%
- 全雇用者数の参考値:約2,489万人
平均年収よりも中央値の方が低い数値となっていますが、これは上位層の高額給与により平均値が押し上げられるためです。
典型的な労働者の年収感を把握する際には、中央値がより実態に近いといえます。
また、主要求人サイトでは以下のような数値が示されています。
- Glassdoor(ロンドンの平均給与):£30,000(約610万円)前後
- Indeed(職種によるばらつき大):£25K〜£70K 程度の求人が中心
これらを踏まえると、イギリスでの一般的な年収レンジは「£30K〜£40K台」がボリュームゾーンといえるでしょう。
為替レートによる年収の見え方の違いにも触れる
イギリスの給与額を日本円で捉える際には、為替レートの変動によって「見え方」が大きく変わる点に注意が必要です。
たとえば、同じ£32,890(年収中央値)でも、
- 1ポンド=195円で計算 → 約641万円
- 1ポンド=203.5円で計算 → 約669万円
というように、レートが少し動くだけで数十万円単位の差が生じます。
イギリスは日本より物価上昇率が高く、賃金もインフレに応じて調整される傾向があります。
そのため、円換算すると給与が高く見えることがありますが、現地に住む場合は物価・家賃・生活費も合わせて考えることが重要です。
特にロンドンは家賃が高騰しており、同じ職種でも地方都市と比べて£10K〜£20K(約203万〜407万円)ほど年収差が出ることも珍しくありません。
年収の比較だけではなく、可処分所得の観点で判断することが求められます。
(*1)参照元:イギリス 平均年収 JAC(2025年11月時点)
(*2)参照元:イギリス 平均年収 GLASSDOOR(2025年11月時点)
(*3)参照元:イギリス 平均年収 OMS(2025年11月時点)
地域別にみるイギリスの平均年収
イギリスでは地域ごとの経済構造や産業分布の違いにより、平均年収に明確な格差があります。
特にロンドンを中心とする南部エリアは高所得者層が多く、一方で北部や地方都市では生活コストの低さを背景に給与水準も抑えられる傾向があります。
ここでは、主要都市別の年収比較とその背景、そして生活費とのバランスについて解説します。
ロンドン、マンチェスター、バーミンガムなど主要都市ごとの平均年収比較
英国統計局(ONS)および主要な求人サイト(Indeed、Glassdoorなど)のデータをもとにすると、2025年時点の都市別平均年収は以下の通りです。
- ロンドン:約 £51,000(約1,037万円)
- マンチェスター:約 £38,000(約774万円)
- バーミンガム:約 £37,000(約753万円)
- リバプール:約 £35,000(約712万円)
- リーズ:約 £36,000(約732万円)
- グラスゴー(スコットランド):約 £34,000(約692万円)
全国平均が £40,269(約819万円) であることを踏まえると、ロンドンは全国平均を約25%上回る水準です。
反対に北部や地方都市では全国平均を10〜15%下回る傾向があります。
この地域格差の背景には、以下のような要因があります。
- 高収益業界(金融・IT・コンサルティング)がロンドンや南東部に集中
- 企業本社機能の大半が首都圏エリアに存在
- 地方では製造業や公共サービス業の比率が高く、給与が比較的安定だが上昇幅が小さい
ロンドンと地方都市では、同じ職種でも £10,000〜£20,000(約203万〜407万円) 程度の差が出ることも珍しくありません。
ロンドンが高水準な理由(金融・IT産業集中)
ロンドンは世界有数の金融・ビジネス都市として知られ、平均年収が高い主な理由は「産業構造」と「国際人材の集中」にあります。
主な要因は以下の通りです。
- 金融・保険業界の本拠地
シティ・オブ・ロンドンやカナリー・ワーフには、グローバル金融機関や投資ファンドが集積。
バンカーやアナリスト職では £70,000〜£150,000(約1,425万〜3,052万円) の年収も一般的です。
- IT・テクノロジー企業の拠点化
「テック・シティ(Silicon Roundabout)」を中心に、AI・クラウド・フィンテック関連企業が多数進出。
ソフトウェアエンジニアの平均年収は £55,000(約1,119万円) 程度。
- 国際企業・外資系企業の集中
欧州本社をロンドンに置く多国籍企業が多く、報酬水準が国際基準で設定されやすい。
このように、ロンドンでは専門職・管理職の給与が全体平均を大きく押し上げています。
一方で、住宅費や生活費の高さが「高収入=高生活水準」とは限らない点にも注意が必要です。
地方都市との生活費・物価のバランスについて
年収水準だけを見ればロンドンが圧倒的に高いものの、実際の生活のしやすさを考えると地方都市にも多くの魅力があります。
<地方都市の平均年収と生活費の関係>
- 地方都市の年収目安:£30,000〜£35,000(約610万〜712万円)
- 家賃:ロンドンの約半分(1ベッドルームで月600〜900ポンド、約12万〜18万円)
- 生活費:ロンドンよりも月額£600〜£1,000(約12万〜20万円)ほど安価
たとえば、バーミンガムやリーズでは、ロンドンより年収は低くても、生活コストが抑えられるため可処分所得(手取りベースのゆとり)はむしろ高いケースも見られます。
ロンドンでは単身者の生活費が月 £2,500〜£3,000(約508,000〜610,000円) 程度必要とされる一方、地方都市では £1,500〜£2,000(約305,000〜407,000円) で十分生活可能です。
このように、
- 高収入を狙うならロンドン
- 生活の安定や貯蓄重視なら地方都市
という構図が明確に見えてきます。
近年はリモートワークの普及により、地方に住みながらロンドン水準の給与を得るケースも増えており、地域選択の幅が広がっています。
(*1)参照元:イギリス 地域別 年収(2025年11月時点)
(*2)参照元:ロンドン 年収(2025年11月時点)
職種別・業界別の平均年収ランキング
イギリスでは、職種や業界によって年収水準が大きく異なります。
特にロンドンを中心に、金融・コンサルティング・IT・医療といった専門性の高い分野では高収入が期待できる一方、サービス業や教育職などでは比較的安定した中堅レンジの給与が主流です。
ここでは、最新データをもとに2025年時点の職種別・業界別の年収動向を整理します。
高収入業界(金融・IT・コンサル・医療など)と平均年収を表で紹介
英国では成果主義の文化が根付いており、特に専門職・管理職層で報酬水準が高く設定されています。
以下は主要な高収入業界の平均年収目安です(1ポンド=203.5円換算)。
| 業界・職種 | 平均年収(ポンド) | 円換算(約) |
| 投資銀行業務・金融トレーダー | £90,000〜£150,000 | 約1,832万〜3,052万円 |
| 経営戦略コンサルタント | £70,000〜£100,000 | 約1,425万〜2,035万円 |
| ITシステムアナリスト/エンジニア | £50,000〜£80,000 | 約1,017万〜1,628万円 |
| 医師・歯科医など医療専門職 | £60,000〜£100,000 | 約1,221万〜2,035万円 |
| 弁護士・法務コンサルタント | £55,000〜£90,000 | 約1,119万〜1,832万円 |
| ファイナンシャルアドバイザー/金融営業 | £40,000〜£80,000 | 約814万〜1,628万円 |
| 建築・エンジニアリング技術職 | £40,000〜£70,000 | 約814万〜1,425万円 |
これらの業界では、資格や学位、実務経験の有無による年収差が顕著であり、たとえば会計士資格(ACCA/CIMA)やMBA保有者は昇給スピードが早い傾向があります。
特にロンドンの金融・IT分野は世界的に競争が激しく、成果に応じた年収+ボーナス制度(年収の30〜100%支給)が一般的です。
サービス業・教育・販売職などの年収レンジ
一方で、生活インフラやサービス提供に関わる職種は、安定した雇用とワークライフバランスを重視する傾向が強く、給与レンジは中堅水準に位置します。
| 職種・分野 | 平均年収(ポンド) | 円換算(約) | 備考 |
| 教員(公立校・中等教育) | £30,000〜£40,000 | 約610万〜814万円 | 経験・自治体により変動 |
| 看護師・医療サポート職 | £28,000〜£38,000 | 約570万〜773万円 | NHS勤務が中心 |
| 小売・販売職(スーパーバイザー含む) | £25,000〜£35,000 | 約508万〜712万円 | 地域による差が大きい |
| ホスピタリティ(ホテル・観光・飲食) | £24,000〜£32,000 | 約488万〜651万円 | チップ・インセンティブ含む場合あり |
| カスタマーサービス/コールセンター職 | £23,000〜£30,000 | 約468万〜610万円 | ロンドンでは若干上昇傾向 |
| 行政・公共セクター職員 | £28,000〜£40,000 | 約570万〜814万円 | 安定性重視で人気 |
こうした職種は、ロンドンと地方で年収に£5,000〜£10,000(約102万〜203万円)ほどの開きが見られます。
一方で地方都市は生活費が低いため、実質的な生活の余裕はむしろ地方の方が高いというケースもあります。
また、教育や公務職は昇給制度が明確で、長期的な安定志向の人材に適しています。
日本と同職種での年収比較
同じ職種でも、イギリスと日本では給与水準・報酬体系に明確な違いがあります。以下は代表的な職種での比較です(1ポンド=203.5円で換算)。
| 職種 | イギリス平均年収 | 日本平均年収 | 備考 |
| 経営戦略コンサルタント | £90,000(約1,832万円) | 約950万円 | 成果連動型報酬が主流 |
| ITエンジニア/システム開発 | £60,000(約1,221万円) | 約600万円 | 英国は専門職待遇が高い |
| 金融アナリスト・銀行営業 | £70,000(約1,425万円) | 約800万円 | 投資関連職は報酬格差大 |
| 経理・会計(有資格者) | £50,000(約1,017万円) | 約550万円 | 国際資格保持者は高評価 |
| 教員(中等教育) | £35,000(約712万円) | 約550万円 | 公立校でも給与水準高め |
| 一般事務職 | £28,000(約570万円) | 約400万円 | 日本より高いが昇給幅は限定的 |
| 小売・接客業 | £26,000(約529万円) | 約350万円 | 最低賃金上昇の影響あり |
この比較からも分かるように、専門職・スキル職ほど日英間の年収差が大きい傾向があります。
特にIT・金融・コンサルティング分野では、イギリスの給与は日本の1.5倍〜2倍水準に達するケースも珍しくありません。
ただし、イギリスは物価・税率(所得税+国民保険料)も高いため、「手取りベース」では差がやや縮まります。
実際の可処分所得を考慮する際には、生活コストと課税後収入のバランスを総合的に判断することが重要です。
- イギリスでは、金融・コンサル・IT・医療が高収入の主要業界
- サービス・教育・販売職は安定性重視で中堅レンジ中心
- 日本と比較すると、専門職の報酬差が顕著(最大2倍)
- ロンドン中心の高収入構造だが、地方でも生活コストを考えれば実質的な余裕は確保可能
キャリア形成を目的にイギリス転職を検討する際は、単に給与額だけでなく、自分の専門性・ライフスタイル・居住地域の3つを総合的に見極めることが成功の鍵となります。
(*1)参照元:イギリス 職種 年収(2025年11月時点)
(*2)参照元:日本 職種 年収(2025年11月時点)
イギリスの税金・手取り額をわかりやすく解説
イギリスで働くうえで重要なのが、「税引き前の給与(Gross)」と「実際の手取り額(Net)」の違いを理解することです。
イギリスは累進課税制を採用しており、所得が高くなるほど税率が上がります。
さらに、日本の社会保険料にあたる「国民保険(National Insurance)」も給与から自動的に差し引かれるため、提示年収と手取り額に大きな差が生じます。
所得税・国民保険(National Insurance)の仕組み
イギリスでは、雇用者の場合、所得税と国民保険料が「PAYE(Pay As You Earn)」という源泉徴収制度で自動的に差し引かれます。
課税年度は毎年 4月6日〜翌年4月5日 で、日本の暦年課税とは異なる点に注意が必要です。
【所得税の基本構造(2024/25年度)】
| 年間所得(ポンド) | 税率 | 区分 | 備考 |
| £0〜£12,570 | 0% | Personal Allowance(基礎控除) | 課税対象外 |
| £12,571〜£50,270 | 20% | Basic Rate(基本税率) | 一般的な給与層 |
| £50,271〜£125,140 | 40% | Higher Rate(高税率) | 管理職・専門職層 |
| £125,141以上 | 45% | Additional Rate(追加税率) | 高所得者層 |
- 年収が£100,000(約2,035万円)を超えると、基礎控除が段階的に減少し、£125,140(約2,547万円)以上で控除が完全に消失します。
- 所得税は、給与以外のボーナス・副収入・株式報酬などにも適用されます。
- 自営業や副業収入がある場合は、「Self Assessment(自己申告)」で確定申告が必要です。
【国民保険(National Insurance:NI)】
国民保険は、日本の「社会保険料」に相当し、年金・医療・失業手当などの原資になります。
従業員(Class 1)の主な負担率は以下の通りです。
| 年収(ポンド) | 保険料率 | 備考 |
| £12,570〜£50,270 | 10% | 一般的な所得帯 |
| £50,270以上 | 2% | 高所得層は追加分が軽減 |
このため、年収が高くなるほど所得税率が上がる一方で、国民保険料の負担率は相対的に軽くなります。
これが「総合的な手取り率」を決めるポイントです。
「Gross salary」と「Net salary(手取り)」の違いを解説
イギリスの求人票やオファーレターには、年収(Gross salary) が記載されており、これは「税引き前の金額」を意味します。
実際に受け取る金額は、ここから所得税・国民保険料が差し引かれた Net salary(手取り額) です。
【Gross(グロス)=税引き前の額】
- 企業から提示される基本的な給与額
- 税金・保険料・年金拠出金などがまだ引かれていない
- 「オファー額」「求人広告の年収」はすべてこちらを指す
【Net(ネット)=手取り額】
- 所得税・国民保険料などが差し引かれた後の金額
- 実際に銀行口座に振り込まれる金額
- 生活設計を立てるうえで最も重要な数字
イギリスでは、給与明細に「Tax(税金)」「NI(国民保険)」「Pension(企業年金拠出)」などの項目が明記されています。
たとえば同じ年収でも、年金制度の加入やボーナス支給方式によって手取り額が変わるため、求人比較時は「Gross」ではなく「Net」で判断する意識が大切です。
年収から実際の手取り額のシミュレーション例(例:年収£40,000の場合)
ここでは、2025年度の税率をもとに、年収£40,000(約814万円) の場合の手取り額をシミュレーションします。
【前提条件】
- 年収:£40,000(約814万円)
- 居住地:イングランド
- 独身・扶養なし
- 通常の国民保険加入(Class 1)
【税金・保険料の内訳】
| 項目 | 内容 | 年間金額(ポンド) | 日本円換算(約) |
| 所得税(20%課税) | £12,571〜£40,000分 | 約£5,486 | 約112万円 |
| 国民保険(NI) | £12,570超部分に10%課税 | 約£2,743 | 約56万円 |
| 合計控除額 | 所得税+NI | 約£8,229 | 約168万円 |
| 年間手取り額(Net) | 約£31,771 | 約646万円 |
【まとめ】
- 年収£40,000(約814万円)の場合、手取り率は約 79%前後
- 月収ベースでは、手取りが 約£2,648(約54万円)/月
- 企業年金拠出や住民税(Council Tax)は別途必要
このように、イギリスでは所得税と国民保険を合わせて年収の約20〜25%程度が控除されるのが一般的です。
特に高所得層では累進課税の影響が大きく、年収£60,000(約1,221万円)を超えると手取り率は約70%前後まで低下します。
- イギリスは累進課税制+国民保険制度により、手取り額が大きく変動
- 提示年収は「Gross salary(税引き前)」である点に注意
- 一般的に手取りは「年収の75〜80%前後」
- 生活設計時は、税引き後収入・家賃・物価を含めて総合判断が必要
転職オファーを比較する際は、必ず「Gross」と「Net」の両方を確認し、現地での実質生活水準を見据えた判断を行うことが成功への第一歩となります。
参照元:イギリス 年収 税金(2025年11月時点)
イギリスの平均年収と生活費の関係
イギリスの平均年収は約£32,890(約670万円)で、全体的に日本よりやや高い水準にありますが、生活費の高さ、とくにロンドンの家賃や交通費を考慮すると、実際の可処分所得(手取りベースの生活余裕度)は地域によって大きく異なります。
特にロンドンは、中心部(ゾーン1〜2)と郊外(ゾーン5〜6)で家賃が2倍以上違うため、同じ年収でも生活水準が大きく変わります。
家賃・光熱費・交通費・食費など、生活コストの目安
イギリスの生活費は、地域とライフスタイルによって大きく差があります。
特にロンドンでは、交通ゾーン(Zone)によって生活コストが明確に分かれています。
【交通ゾーン(Zone)とは】
ロンドンの公共交通網(地下鉄・バスなど)は、中心部から同心円状に広がる6つのゾーンに分かれています。
- ゾーン1〜2:ロンドン中心部(シティ、ウェストミンスター、ケンジントンなど)。最も便利だが家賃も高い。
- ゾーン3〜4:住宅地が多く、通勤にも便利。家賃と交通費のバランスが良い。
- ゾーン5〜6:郊外エリアで自然が多く、ファミリー層に人気。通勤時間は長くなるが家賃は抑えられる。
このゾーン区分を理解することで、生活コストの全体像を掴みやすくなります。
【単身者の生活費目安(月額)】
| 項目 | ゾーン1〜2 | ゾーン3〜4 | ゾーン5〜6 |
| 家賃(1ベッド) | £2,200(約45万円) | £1,500(約30万円) | £1,100(約22万円) |
| 光熱費(電気・ガス・水道) | £150(約3万円) | £120(約2.4万円) | £100(約2万円) |
| 食費 | £350(約7万円) | £300(約6万円) | £280(約5.7万円) |
| 交通費(定期) | £172(約3.5万円) | £200(約4万円) | £250(約5万円) |
| その他(通信・娯楽・雑費) | £250(約5万円) | £200(約4万円) | £180(約3.6万円) |
| 合計 | £3,122(約63万円) | £2,320(約47万円) | £1,910(約39万円) |
- ロンドン中心部(ゾーン1〜2)では、月60万円以上が必要となるケースが多く、外食や娯楽費を含めるとさらに高額になります。
- 郊外(ゾーン5〜6)では家賃を抑えられ、月40万円前後での生活も可能です。
光熱費は年間で平均£1,300(約26万円)前後、食費は自炊中心で£250〜350(約5〜7万円)が一般的な水準です。
交通費は、ゾーン間の距離に応じて上昇します。
年収別にどんな生活レベルが可能か(例:ロンドン在住での生活水準)
ロンドンでの生活水準は、同じ年収でも「どのゾーンに住むか」で大きく変わります。以下は、年収ごとの生活イメージです。
【年収£30,000(約610万円)】
- 手取りはおよそ£24,000(約490万円)/年、月額約£2,000(約41万円)
- 現実的な生活エリア:ゾーン4〜5
- 住居:シェアハウス、またはゾーン5〜6の1ベッドフラット
- 生活水準:節約意識が必要。外食は週1〜2回、自炊中心。
- 旅行や貯蓄は限定的だが、慎ましく生活可能。
【年収£45,000(約915万円)】
- 手取りはおよそ£34,000(約690万円)/年、月額£2,800(約57万円)
- 現実的な生活エリア:ゾーン3〜4
- 住居:1ベッドまたはカップル向けフラット
- 生活水準:家賃を抑えれば、月£500〜700(約10〜14万円)の貯金も可能。
- 食費や交通費に余裕があり、外食や娯楽も楽しめる。
【年収£60,000(約1,220万円)】
- 手取りはおよそ£45,000(約915万円)/年、月額£3,750(約76万円)
- 現実的な生活エリア:ゾーン2〜3(イーリング、ハマースミス、カムデンなど)
- 住居:1〜2ベッドルームのフラット
- 生活水準:ゆとりある生活が可能。外食・旅行・貯金もバランス良く実現。
- 夫婦共働きなら年収合計£100,000(約2,035万円)で、郊外のファミリー物件にも十分対応可能。
このように、ゾーンを1つ外すだけで生活費が年間£5,000(約100万円)以上節約できるケースも多く、住む場所の選び方が可処分所得を左右します。
日本と比較した「可処分所得」の違い
イギリスの平均年収(£32,890/約670万円)は、日本の平均年収(約508万円)を上回りますが、税金と生活費の高さを考慮すると、実際の「可処分所得」はそれほど差がない場合もあります。
【可処分所得の比較イメージ】
| 項目 | イギリス(ロンドン) | 日本(東京) |
| 平均年収 | £32,890(約670万円) | 約508万円 |
| 手取り額 | 約£26,000(約530万円) | 約400万円 |
| 家賃 | £1,500(約30万円) | 約10〜15万円 |
| 交通費 | £200(約4万円) | 約1.5万円 |
| 食費 | £300(約6万円) | 約5万円 |
| 可処分所得(月額) | 約15万円前後 | 約20万円前後 |
このように、名目年収ではイギリスが高いものの、ロンドンの高い家賃と物価により、手取りベースでは東京とほぼ同等か、やや低い水準になることが多いです。
【生活実感としての違い】
- 公共サービス(医療・教育)は無料または低負担で利用できる点がイギリスの強み。
- 一方で、外食や住宅コストは日本より高いため、日常の出費には注意が必要。
- 節約志向のイギリス人は「ゾーンを下げて暮らす」「自炊中心」「バスを活用」で賢く可処分所得を維持しています。
イギリスでは、名目上の年収は高く見えても、生活費の高さ、とくに家賃と交通費の負担が大きいため、実質的な生活余裕度は地域によって大きく異なります。
ロンドンでの暮らしを考える際は、「どのゾーンに住むか」を意識しながら、自分の可処分所得をもとに現実的な生活設計を立てることが重要です。
(*1)参照元:イギリス 年収 生活(2025年11月時点)
(*2)参照元:イギリス 生活資金(2025年11月時点)
現地在住者・口コミから見るリアルな年収事情
イギリスでの就労環境は、数字だけでは測れない実態があります。
求人票上の年収や統計データでは見えにくい、「現地での生活実感」や「働き方に対する価値観の違い」を知ることで、転職や赴任の判断がより現実的になります。
ここでは、現地採用・駐在員・ワーホリ経験者など、実際にイギリスで働いた人々の声をもとに、リアルな年収事情や働き方の違いをまとめます。
現地採用・駐在員・ワーホリ経験者の口コミを紹介
イギリスで働く日本人の立場は、大きく分けて「現地採用」「駐在員」「ワーキングホリデー(ワーホリ)」の3つに分類されます。
それぞれの給与水準と生活実感には明確な差があります。
現地採用の場合、職種によって幅はあるものの、年収は£25,000〜£40,000(約509万〜814万円)が一般的です。生活コストの高いロンドンでは節約が必要な場面も多く、シェアハウスや郊外居住を選ぶ人も多いです。一方で、労働時間が短くワークライフバランスが良いため、精神的な満足度は高い傾向にあります。
駐在員の場合は、企業からの手当や家賃補助が充実しており、年収£70,000〜£100,000(約1,425万〜2,035万円)に加えて住居費や教育費の支援を受けることが多いです。経済的な安定がある一方で、マネジメント業務や多国籍チームの調整など、精神的な負荷が高いという声も聞かれます。
ワーホリ経験者は、主に飲食業・接客業・事務補助などで働き、時給£10〜£15(約2,000〜3,000円)程度が目安です。フルタイム勤務でも月収£1,800〜£2,400(約37万〜49万円)ほどで、生活費を差し引くと貯金は難しいケースが多いものの、「語学力と経験を同時に得られる貴重な時間」として肯定的に捉える人が多いのが特徴です。
実際に現地で働く人々の声をまとめると、以下のような傾向が見られます。
- 「年収は高くないが、時間の使い方の自由度が高い」
- 「成果よりも過程を重視する文化があるため、焦らず働ける」
- 「同僚との距離感が程よく、職場ストレスは少ない」
年収の数字よりも、“自分らしく働けるかどうか”を重視する考え方が、イギリスの働き方には根付いています。
「給料は高いが税金も高い」という実情
イギリスの給与は日本より高いように見えますが、実際には「税金と社会保険料の高さ」が手取り額を大きく減らす要因となります。
たとえば、年収£50,000(約1,018万円)の場合、所得税と国民保険料を合わせて約£10,500(約214万円)が控除され、実際の手取りは約£39,500(約804万円)程度になります。
つまり、名目上の年収の約20〜25%が税金・保険料として差し引かれる計算です。
このように税負担は大きいものの、税金によって支えられる公共サービスの質は高く、特に医療費が無料で受けられる「NHS(国民保健サービス)」や教育制度の充実など、生活面での安心感があります。
現地の日本人からは、次のような声も多く聞かれます。
- 「給料は日本より多いが、可処分所得はそこまで変わらない」
- 「税金は高いが、医療や育児の支援が充実している」
- 「収入の多さよりも、“安心して暮らせる社会”に価値を感じる」
つまり、イギリスでは「年収=豊かさ」ではなく、社会制度を含めたトータルの生活の質(Quality of Life)が重視されているといえます。
残業文化・働き方と給与満足度
イギリスの労働文化で特徴的なのは、残業の少なさと時間の使い方への意識の高さです。
多くの企業では17時前後に退勤する人が多く、上司が先に帰るケースも珍しくありません。
フレックスタイム制や在宅勤務も広く普及しており、「効率的に働き、余暇を楽しむ」という考え方が浸透しています。
実際に現地で働く人々の声を聞くと、「給与に対する満足度は日本よりも高い」との意見が目立ちます。
これは単に給与額が高いというよりも、「働き方の自由度」「評価の公平性」「私生活の充実度」が総合的に満足感を生んでいるためです。
一方で、仕事の進め方や評価制度に戸惑う日本人も少なくありません。
日本では上司や関係者との合意形成を重ねて進める傾向が強いのに対し、イギリスでは「まず行動し、必要に応じて修正する」というスピード重視の文化が一般的です。
この柔軟さは成果を出すチャンスにもつながりますが、自主性が求められる分、受け身の姿勢では評価されにくいという難しさもあります。
現地の駐在員やOJT経験者からは、次のような実感が語られています。
- 「残業がほぼなく、家族や趣味の時間を大切にできる」
- 「“働くこと=生きるための手段”と捉える文化が心地よい」
- 「トラブル対応が遅く、忍耐力が試されることもある」
総じて、イギリスでは「給与水準の高さ」よりも「自分のペースで働けること」への満足度が高く、仕事と生活のバランスを重視する働き方が浸透していることがわかります。
現地採用・駐在・ワーホリといった立場の違いはあるものの、イギリスで働く多くの日本人が共通して口にするのは、「給与だけでなく、人生全体の満足度を意識するようになった」という点です。
給料は確かに高いですが、その分税金も高く、トラブルも多い。それでも、多様性の中で働く経験がキャリアと価値観を大きく変える。
それが、イギリスでのリアルな働き方といえるでしょう。
参照元:イギリス 駐在 口コミ(2025年11月時点)
イギリスで高年収を目指すには?転職・キャリア戦略
イギリスで収入を上げるには、単に就職するだけではなく、自分のスキルや経験を活かして戦略的にキャリアを積むことが重要です。
日本と比べて新卒制度はなく、即戦力としてのスキルや経験が求められる傾向があります。
また、転職はキャリアアップの手段として一般的に活用されており、定期的な転職やキャリアチェンジによって収入を伸ばすケースも多く見られます。
高年収を狙いやすい業界・職種(IT、金融、医療など)
イギリスで高年収を狙いやすい分野には以下があります。
- IT・テクノロジー
- ソフトウェアエンジニアやデータサイエンティストは需要が高く、年収レンジも幅広い
- スタートアップよりも外資系大手企業の方が給与水準が高め
- 金融・コンサルティング
- ロンドンを中心に金融業界は高収入の職種が集中
- 投資銀行、アセットマネジメント、会計士・コンサルタントなど
- 医療・ヘルスケア
- 医師、看護師、医療関連専門職はイギリス国内で不足しており、年収も比較的高め
- NHS(国民保健サービス)勤務でも経験や専門性によって給与が大きく変動
その他、法律(弁護士)、建設・不動産、エネルギー関連も比較的給与水準が高い傾向があります。
スキルアップ・資格(例:MBA、英語資格など)で収入を上げる方法
スキルや資格は収入アップに直結します。イギリスでは特に以下のスキルが評価されます。
- MBAや専門職資格
- 国際的に認知されたMBAは管理職や戦略職へのキャリアパスを広げる
- 会計士資格(ACCA、CIMA)、弁護士資格(Solicitor資格)など専門職資格も有効
- 語学・コミュニケーションスキル
- 英語は必須。IELTSやTOEICのスコアよりも、実務で使える英語力が重視される
- 多国籍チームでの円滑なコミュニケーションは高く評価される
- 技術・ITスキル
- プログラミング、クラウド技術、データ分析などは年収向上に直結
スキルを積極的に磨くことで、日系企業から外資系企業への転職も可能になり、給与体系や待遇を改善できます。
日系・外資系企業の給与体系の違い
日系企業と外資系企業では給与体系に大きな違いがあります。
- 日系企業
- 年功序列よりも経験年数とポジションに応じた給与設定
- ボーナス体系が明確で、安定感がある
- 昇進・昇給には時間がかかるケースが多い
- 外資系企業
- 成果やスキルに応じた給与体系が中心
- 年俸制が多く、短期間で高収入を得られる可能性あり
- 成績次第で昇給やボーナスが大きく変動する
転職やキャリアアップを通じて年収を上げたい場合、外資系企業での経験や実績は大きな武器になります。
参照元:イギリス キャリアアップ(2025年11月時点)
イギリスでの就職・転職を成功させるためのポイント
イギリスで仕事を得るには、単に求人に応募するだけでなく、現地の情報やネットワークを活用して戦略的に動くことが重要です。
以下の3つの観点から、具体的な方法を見ていきましょう。
現地転職サイト・LinkedInの活用法
イギリスでは、求人情報の入手手段として転職サイトやLinkedInが非常に重要です。
- 転職サイトの活用
- Indeed、Totaljobs、Reed.co.ukなどの現地求人サイトをチェック
- 業界や職種、勤務地で絞り込むことで効率的に情報収集
- 日本人向け求人は「Japanese」や「日本語」で検索するとヒットする場合もある
- LinkedInの活用
- プロフィールを英語で作成し、スキルや実績を具体的に記載
- 興味のある企業のフォローや求人のアラート設定
- 現地社員や採用担当者と繋がることで、非公開求人情報を得るチャンスも
- 情報収集のポイント
- 求人内容だけでなく、企業文化や口コミも確認
- 現地のイベントやオンラインセミナー情報も要チェック
現地サイトやSNSを活用することで、自分に合った求人を見つけやすくなります。
駐在・現地採用・リモートワークなど働き方の選択肢
イギリスでの働き方には複数の選択肢があり、目的や条件に応じて最適な方法を選ぶことが重要です。
- 駐在
- 日本の会社からの派遣で、給与体系は日本基準
- 生活サポートやビザ取得がスムーズで、安心して働ける
- 現地採用
- イギリスの企業や日系企業で直接雇用される
- 給与は現地基準で、キャリアアップの幅が広い
- 英語力や現地での経験が重要
- リモートワーク
- 日本や他国からイギリス企業で勤務する場合も増加
- 労働環境は柔軟だが、給与や契約条件を確認する必要がある
- 働き方の選択のポイント
- 自分のスキル・英語力・キャリアプランに応じて選択
- 長期的なキャリアアップを考える場合、現地採用や駐在経験が有利
- ワーホリや短期渡航の場合は、短期間で経験を積める仕事を選ぶ
自分に合った働き方を理解することで、より効率的にキャリアを築くことができます。
参照元:イギリス 転職 コツ(2025年11月時点)
まとめ|イギリスの平均年収を理解してキャリアをデザインしよう
イギリスの給与水準は、職種や地域、企業規模によって大きく異なるため、自分のキャリア目標に合った戦略を立てることが重要です。
年収の数値だけに目を奪われず、生活環境や働き方を踏まえて総合的に判断することが求められます。
イギリスは平均年収が高いが、生活コストとのバランスが重要
- イギリスの平均年収は日本と比べると高めに見えることが多いですが、特にロンドンや南東部など都市部では生活費も高額です。
- 住宅費や公共交通費、食費などを含めた生活コストを考慮する必要があります。
- 平均年収だけでなく、可処分所得(手取りや生活に回せる金額)でのバランスを意識することが重要です。
- 経済的余裕とライフスタイルの両立を目指す場合、年収と生活コストの関係を理解して、都市部と地方の違いも検討しましょう。
職種・地域によって年収格差が大きい点を押さえる
- ITや金融、コンサルティングなどの専門職は平均年収が高く、キャリアアップの余地も大きい傾向があります。
- 一方、教育、介護、サービス業などの職種は平均よりも低めで、生活コストの高い都市部では収支のバランスが厳しくなることもあります。
- 地域別では、ロンドン・南東部が最も高い傾向にあり、北部や地方都市では同じ職種でも給与が低くなる場合があります。
- 職種や地域ごとの年収差を把握して、どの地域でどの職種に就くかを戦略的に考えることが大切です。
自身のキャリア目標に合わせた転職・スキル戦略が必要
- 年収を上げたい場合、現地の高収入職種への転職や専門スキルの取得が有効です。
- 英語力や現地企業での経験、資格・専門知識など、自分の市場価値を高めるスキルの投資が重要です。
- 転職活動では、求人サイトやLinkedIn、転職エージェントなどを活用して、自分に合った非公開求人や条件の良いポジションを見つけましょう。
- 長期的なキャリア目標に沿った戦略を立てることで、単なる年収アップではなく、生活の質やキャリア形成にもつながります。
イギリスでのキャリア設計では、平均年収の理解だけでなく、生活コストや地域差、職種差を踏まえた総合的な判断が欠かせません。
また、自分のスキルや経験を活かし、戦略的に転職や学習を進めることで、より満足度の高いキャリアを築くことが可能です。年収と生活のバランスを考えながら、イギリスでのキャリアをデザインしましょう。
なお、イギリスでの駐在などを目指して転職を考えている方は、経験豊富なカウンセラーと手厚いサポートが魅力の大手ハイクラス転職エージェントであるsincereedにぜひ登録し、現状や不安点などを相談してみてください。



