
住友商事の中途採用・転職難易度、採用倍率は?
住友商事は、全世界に展開するグローバルネットワークとさまざまな産業分野における顧客・パートナーとの信頼関係をベースに、多様な商品・サービスの販売、輸出入および三国間取引、さらには国内外における事業投資など、総合力を生かした多角的な事業活動を展開する日本を代表する総合商社です。
業界トップ5の5大商社の一つとして、転職市場でも非常に人気が高く、「憧れの企業」として多くの求職者が応募するため転職難易度は高めです。特に、募集枠が少ないうえに、即戦力として活躍できる専門スキルを求められるため、しっかりとした対策が必要になります。
※記事の内容には弊社の見解を含みます。
そもそもなぜ住友商事の中途採用倍率はなぜ高いのか?
倍率が高い理由としては、
(1)応募数が多い
(2)高い「専門性」が求められる
(3)面接の通過率が低い
の3点が挙げられます。
(1)応募数が多い
ダイヤモンド・ヒューマンリソースが発表した、「就職先人気企業ランキング調査(2024年【夏】)」ではトップ5を総合商社が独占したように、近年、就職先として商社の人気が高まっています。これは新卒の就活生向けランキングにはなりますが、中途者の転職先としても変わらない人気を誇っています。その中でも住友商事は、日本を代表する総合商社の一つであり、また財閥系の総合商社として、400年受け継がれてきた盤石な基盤を有しています。そのためグループ企業内での関係も強く、非常に安定した顧客基盤が存在しています。このようなことからも、非常に人気の高い転職先と考えられるでしょう。(参考:https://www.diamondhr.co.jp/news_index/2778/ )
実際に住友商事社が発表している中途採用人数、および採用比率においても年々増加傾向にあり、2018年度では中途採用人数36人(比率18%)が2023年度には88人(比率47%)にまだ上昇しており、総合商社=新卒入社というイメージが大きく変わっています。(参考:https://www.sumitomocorp.com/ja/jp/enrich/contents/0026)採用枠は広がっていますが、一方でで応募数も多くなっているという事実でもあり、さらに採用難易度が低くなっているわけでもないため、入念な選考準備が必要になってきます。
(2)高い「専門性」が求められる
住友商事のキャリア採用の募集枠は主に「コーポレートグループ」と「営業グループ」に分かれています。「コーポレートグループ」では内部監査部や広報部、法務部などの求人が出ています(2025年3月現在)。応募資格を見てみると、どこの部署でもMUST要件としてその部門のそれなりの専門性が求められています。また、併せて即戦力として実用に足る英語力を求めている部署も少なくありません。次に「営業グループ」の募集は、取り扱う商材ごとに分かれています。単なる営業経験だけでなく、それぞれの商材に関する知識や経験が求められます。また、海外駐在の可能性もあるため、その経験や今後海外駐在が可能かどうかも要件となってくるようです。このようにどの職種であっても、それぞれの専門性が求められています。
(3)面接の通過率が低い
上記2点の通り、人気企業であり、採用ポジションでの求めるスキルから、おのずと面接通過率も低くなっています。住友商事で実現したいことはもちろん、挑戦を恐れずに新たな成長領域に取り組む姿勢や、積極的に新しい知識を吸収し自らの力で行動できる主体性についても書類選考、面接でも評価されるため、同社の具体的なニーズと自分の経験をマッチさせることが重要です。また面接でのこれらのアピールはもちろん論理的思考能力やコミュニケーション能力もポイントとなってきます。
さらになぜ住友商事なのか、ポジションによっては同業他社の可能性もあるため、なぜ住友商事でなければいけないのかを論理的に述べることがポイントとなっており、その通過率は低くなっています。
どのような対策が必要か?
住友商事への転職では面接対策が重要なポイントとなります。書類においても実際に不採用になっているケースもあるため、ここでは書類、面接と合わせて、どのような対策が必要なのかご紹介していきます。
書類対策
一般的な書き方で問題ありませんが、応募ポジションと親和性のある経験、スキルをアピールしましょう。専門職であればどんな業務内容を経験してきたのか、企画系であれば実績を記載するようにしましょう。転職エージェントに相談し、客観的な意見も交えてブラッシュアップしながら進めると良いかと思います。応募書類の重要なポイントは人事担当者に「会ってみたい」と思ってもらうことです。どんなに人物面がよくてもこの書類選考で落ちてしまっては面接で何も伝えられません。
例えば、担当したプロジェクトの概要、目的、規模、期間、チーム構成などや、自分の役割や責任、具体的な成果や達成した目標、プロジェクトで使用した技術やスキル、ツールなども記載すると良いでしょう。また自分の強みや特長を具体的にアピールすることも必要です。
面接対策
住友商事の面接では、これまでの経験とともに、この会社で実現したい夢を持っているか、アグレッシブに行動できるか、時代の変化に素早く対応できる柔軟性を持っているか、常に成長を追い求める高い志を持っているか、などの点が見られています。スキルの面ももちろんですが、上記のような点を、本格的な選考に入る前のカジュアル面談の場で確認されることもありますので、初めから準備をしておくといいでしょう。
企業研究を徹底し、「住友商事」を理解する
住友商事は、創立100周年を迎えた2019年に「Enriching lives and the world」というコーポレートメッセージを策定しています。目まぐるしく状況が変わる時代であっても、健全な事業活動を通じて、世界を、社会を、そして人々の暮らしを、より豊かにしていくという、これまでも、そして、これからも決して変わらないという誓いです。この誓いを実現し続けるためにも、上記のような視点を持っている人材が求められています。
このコーポレートメッセージを理解した上で、ご自身のなりたい姿やそれに対してどう活躍していきたいか、どのように成長していきたいかを棚卸し、紐づけて話す準備をしておきましょう。
これまでの経験が住友商事でどう活かせるかを明確にする
キャリア採用では「即戦力」も重視されるため、「あなたのスキルが住友商事でどう活かせるのか?」 を説明できるように準備しましょう。
・職種ごとに求められるスキルを把握する(コーポレート・営業など)
・過去の実績を具体的な数字や成果を交えて説明する
・住友商事の事業やその部署ににどのように貢献できるかを明確にする
といった内容を話せるように予め用意しておきましょう。
さらに、面接の最後に必ず「何か質問がありますか?」と聞かれることが多いので、企業のビジョンや具体的なプロジェクトに関する質問をいくつか準備しておきましょう。これにより、企業に対する関心と理解度をアピールできます。
ただあまりにも応募ポジションとかけ離れた質問は逆効果になります。例えば経営メンバーでない方へ、「今の企業の経営課題と、これからの戦略について伺いたいです」といってもちょっと違いますよね?いわゆるネットから取ってきた質問ではなく、自分自身が面接準備などで疑問に思ったことなど「自分目線」での質問を用意するようにしましょう。
求める人材像
住友商事の中途採用では、即戦力となる技術力・専門知識を持つ人材 が求められるのはもちろんのこと、同社の価値観や事業戦略に合った人物であることも重視されます。
採用ページからですが求める人材像を引用します。
住友商事は高い志を持ち、自律的な成長を続け、進取の精神でグローバルフィールドで新たな価値創造に挑戦する人材を求めています。
グローバル人材マネジメントポリシーから紐解く住友商事の求める人材像
住友商事は、今般、住友商事グループの「グローバル人材マネジメントポリシー」を制定しています。グローバル人材マネジメントポリシーは、グローバルベースでの人材マネジメントに関するビジョンや考え方を示し、個別人事施策の拠り所としながら、新たな価値創造に向けた人材マネジメントを実現していくことを目指して策定されたものです。
理念やビジョンに共感できる人
400年と続く住友グループの代表企業として、住友商事が目指す姿に共感し、その一員として活躍いただけるかどうかは一番重要な点と言えるでしょう。先ほどご紹介したコーポレートメッセージや、住友商事の経営理念・行動指針、長く続く住友の事業精神などは認識しておく必要があるでしょう。
高い志を持ち、自律的な成長を続けられる人
住友商事はグローバルなフィールドで新たな価値を創造して行くために高い志と自律的な成長をし続ける人材を求めています。競争が激しい中で、ビジネスの成長戦略を後押しできる組織を目指すためにも、個の成長は欠かせないとしています。そのためにも、そのようなマインドを持ち続けられる人材かどうかという点は求められています。
法令やコンプライアンスの遵守徹底ができる人
日本を代表する企業であるという点からいっても、法令やコンプライアンスの遵守は求められています。それを個人レベルで意識し、必ず遵守できる人がどうかが求められています。一見当たり前のようではありますが、どんな小さなことでもルールの徹底や、コンプライアンス意識を持っているということはお伝えできるようにしておくといいでしょう。
(参考:https://sumitomocorp-recruiting.com/about/global/ )
住友商事の選考フローは?
キャリア採用の選考フローは、エントリーフォーム登録+WEBテスト受験 →面接複数回+面談実施 → 内定通知 という流れが一般的です。応募から内定通知までは、1.5~3か月程度の時間を要します。内定通知後、入社までは平均2~3か月程度です。選考ステップは、応募求人により変更となる可能性があります。
住友商事 会社概要
社名 | 住友商事株式会社 |
本社所在地 | 東京都千代田区大手町二丁目3番2号 大手町プレイス イーストタワー |
代表者 | 代表取締役 社長執行役員 CEO 上野 真吾 |
設立 | 1919年12月24日 |
資本金 | 2,210億円 |
社員数 | 5,129人(連結ベース81,288人)
海外支店・事務所が雇用する従業員132人を含みます。 |
(参考:https://www.sumitomocorp.com/ja/global/about/profile )
経営理念
<企業使命>
健全な事業活動を通じて豊かさと夢を実現する。
<経営姿勢>
人間尊重を基本とし、信用を重んじ確実を旨とする。
<企業文化>
活力に溢れ、革新を生み出す企業風土を醸成する。
(参考:https://www.sumitomocorp.com/ja/global/about/principles/statement)
コーポレートメッセージ
Enriching lives and the world
時代に揉まれ、社会に寄り添い、人に支えられ、
今日のわたしたちがあります。
浮利を追うことなく、信じることを大切にしてきたのは、
人や社会を豊かにする「ほんとうの価値」をつくるため。
そして、未来に向かって、何もかもがめまぐるしく変化している今・・・
それが何かを確かめるために、自らのしごとの意味を考えます。
それは、出会い、尽くし、役立つこと。
それは、苦しみ、乗り越え、強くなること。
それは、切り拓き、つないで、明日をつくること。
わたしたちは知っています。
そのとき、ひとりの情熱が生み出す価値を。
けれども、ひとりの力には限りがあることを。
だから、わたしたちは思いをひとつにします。
世界じゅうの地域、多様な文化、そこに生きる人々・・・
すべてに心を尽くして思いをひとつにすることが、
見たこともない世界を実現する大きな力を生みだすのです。
夢も、志も、わたしたちのつくる価値も
すべてあなたと共にしながら、未来を豊かさで満たしていく。
変わることのない、私たちの誓いです。
(参考:https://www.sumitomocorp.com/ja/global/about/corporate-message)
住友商事の事業分野
各事業領域で市場の変化や社会のニーズを先取りし、産業の枠組みを超えた価値創造により、社会課題を解決することで企業価値向上を目指している住友商事は、9つの事業グループを有しています。
■鉄鋼グループ
■自動車グループ
■輸送機・建機グループ
■都市総合開発グループ
■メディア・デジタルグループ
■ライフスタイルグループ
■資源グループ
■化学品・エレクトロニクス・農業グループ
■エネルギートランスフォーメーショングループ
(参考: https://www.sumitomocorp.com/ja/global/business/division-summary )