
千葉銀行の中途採用・転職難易度、採用倍率は?
「ちばぎん」の愛称で知られる千葉銀行は、地方銀行トップクラスの売上高を誇る千葉を代表する企業です。ちばぎんグループは「一人ひとりの思いを、もっと実現できる地域社会にする」をパーパスと定め、地域社会の活性化に取り組んでいます。地方銀行は地域に密着しながらも、全国的にメインバンクとしてのシェアも大きく伸ばしており、現在では全国シェアは4年連続4割を超えています。そのなかでも千葉銀行は、千葉県内最大の貸出金・預金シェアを誇っています。
そんな千葉銀行は転職市場でも非常に人気が高く、「憧れの企業」として多くの求職者が応募するため転職難易度は高めです。特に、募集枠が少ないうえに、即戦力として活躍できる専門スキルを求められるため、しっかりとした対策が必要になります。
※本記事は2025年4月に掲載されました。
※記事中の情報は掲載時点でのWeb情報の公開情報を元に弊社が編集・掲載したものであり、企業の公式見解ではありません。
※組織の詳細や制度等は大きく変更になる可能性があります。ご転職を検討の際は、公式HP等で最新の情報をご確認ください。
そもそもなぜ千葉銀行の中途採用倍率はなぜ高いのか?
倍率が高い理由としては、
(1)応募数が多い
(2)高い「専門性」が求められる
(3)面接の通過率が低い
の3点が挙げられます。
(1)応募数が多い
千葉銀行は、冒頭でも挙げたように全国の地方銀行のなかでも有数の売り上げを誇る企業です。国内拠点数は県外に158拠点、県内には23拠点(2024年3月31日現在)。ニューヨークやロンドン、香港などの海外拠点も複数有しています。また、ちばぎんのメインマーケットの千葉県は全国上位の人口及び経済規模を誇っているほか、第1次産業から第3次産業までバランスの取れた産業構造をしています。つまり経済成長のポテンシャルが高く魅力的なマーケットと言えるのです。これまでの実績に加え、千葉県の現在・未来を支えていく千葉銀行は、特に県内や首都圏の転職希望者にとってはとても魅力的な転職先となっています。
(2)高い「専門性」が求められる
千葉銀行のキャリア採用では、IT・DX、金融企画・戦略、市場部門、営業、リスク管理・コンプライアンス・監査部門、など多岐にわたる部門や職種での募集があります(2025年3月現在)。千葉銀行は新卒採用もしているため、キャリア採用では未経験採用はほとんどなく、職種や業界のそれなりの関連スキルや知識が求められています。ただ、銀行での経験がすべての必須要件ではないため、業界チェンジや職種チェンジをしたい方は、これまでご自身が積まれてきた専門性を生かした転職も可能でしょう。
(3)面接の通過率が低い
上記2点の通り、人気企業であり、採用ポジションでの求めるスキルから、おのずと面接通過率も低くなっています。千葉銀行で実現したいことはもちろん、挑戦を恐れずに新たな成長領域に取り組む姿勢や、積極的に新しい知識を吸収し自らの力で行動できる主体性についても書類選考、面接でも評価されるため、同社の具体的なニーズと自分の経験をマッチさせることが重要です。また面接でのこれらのアピールはもちろん論理的思考能力やコミュニケーション能力もポイントとなってきます。
さらになぜ千葉銀行なのか、ポジションによっては同業他社の可能性もあるため、なぜ〇〇でなければいけないのかを論理的に述べることがポイントとなっており、その通過率は低くなっています。
どのような対策が必要か?
千葉銀行への転職では面接対策が重要なポイントとなります。書類においても実際に不採用になっているケースもあるため、ここでは書類、面接と合わせて、どのような対策が必要なのかご紹介していきます。
書類対策
一般的な書き方で問題ありませんが、応募ポジションと親和性のある経験、スキルをアピールしましょう。専門職であればどんな業務内容を経験してきたのか、企画系であれば実績を記載するようにしましょう。転職エージェントに相談し、客観的な意見も交えてブラッシュアップしながら進めると良いかと思います。応募書類の重要なポイントは人事担当者に「会ってみたい」と思ってもらうことです。どんなに人物面がよくてもこの書類選考で落ちてしまっては面接で何も伝えられません。
例えば、担当したプロジェクトの概要、目的、規模、期間、チーム構成などや、自分の役割や責任、具体的な成果や達成した目標、プロジェクトで使用した技術やスキル、ツールなども記載すると良いでしょう。また自分の強みや特長を具体的にアピールすることも必要です。
面接対策
千葉銀行の面接では、技術力や専門知識はもちろんのこと、千葉銀行のリクルートサイトにある「考え抜ける人」「自分の強みを持つ人」「仲間を増やせる人」に沿った人物であるかを重視しています。書類選考の倍率が高いため、面接に進めた時点である程度のスキルは認められていますが、最終的に千葉銀行の求める人材像にマッチしているのかどうかは合否を分ける大きな決め手になるでしょう。
企業研究を徹底し、「千葉銀行」を理解する
現在金融業界以外にいらっしゃる方などは特に、メガバンクと地方銀行の違いも少し曖昧だったりするかと思います。業界内での役割の違い、その中での千葉銀行の立ち位置などを把握することから始めましょう。また、千葉銀行は地域社会への貢献をめざして、2023年にパーパス(存在意義)・ビジョン(あるべき姿)・取組指針を策定しています。これらに共感できるかどうかも重要になりますので、しっかり押さえておきましょう。
■メガバンクと地方銀行の違い
メガバンクと地方銀行では、取引をする法人の規模やエリア、目的に大きく違いがあります。メガバンクは、日本だけでなく世界各国を含む大企業と取引し、ダイナミックな仕事を行っています。地方銀行は、地域のお客さまと深い関係を築き、地域の経済・社会の発展のために取り組むのがミッションです。
■地方銀行・千葉銀行の立ち位置
地方銀行は地域に密着しながら、全国的にはメインバンクとしてのシェアを大きく伸ばしており、4年連続で4割超え。なかでもちばぎんは、主要な営業エリアである千葉県において、圧倒的なシェアを維持しています。
(参考:https://www.chibabank.co.jp/job/introduction/)
続いて、ちばぎんが目指す未来を見てみましょう。
■パーパス
一人ひとりの思いを、
もっと実現できる地域社会にする
→ちばぎんグループは「地域の課題解決に貢献するなど、社会的価値を提供すること」こそが、企業グループとしての存在意義であると改めて思いを強くしています。お客さま・株主・職員をはじめとするあらゆるステークホルダーと思いをともにし、地域社会の一人ひとり・一社一社に寄り添った存在であり続け、地域社会を「ステークホルダーの思いが叶う場所」にしていくため、パーパス(存在意義)を「一人ひとりの思いを、もっと実現できる地域社会にする」としています。
■ビジョン
地域に寄り添う
エンゲージメントバンクグループ
→パーパスのために、ちばぎんグループはビジョン(目指す姿)を「地域に寄り添う エンゲージメントバンクグループ」と定め、「お客様・株主・職員などのステークホルダーとの深いつながりを背景とした価値提供を通じ、地域とともに成長し続ける銀行グループ」を目指します。ステークホルダーとの「深いつながり」を何より大切にし、既存の事業領域における取組みの磨き込み、新事業への挑戦などを続けていくことで、社会的価値の提供を実現していきます。
■取組指針
お客さま中心のビジネスモデルの進化
→パーパス・ビジョンに向けた実現戦略として、「お客さま中心のビジネスモデルの進化」を取組指針に掲げ、商品やサービス提供における視点を変え、最高の顧客体験を創り上げていくことで、お客さまとのさらなるエンゲージメント向上を実現します。
(参考:https://www.chibabank.co.jp/company/info/plan/)
これまでの経験が千葉銀行でどう活かせるかを明確にする
採用では「即戦力」が重視されるため、「あなたのスキルが千葉銀行でどう活かせるのか?」 を説明できるように準備しましょう。
・職種ごとに求められるスキルを把握する
・過去の実績を具体的な数字や成果を交えて説明する
・千葉銀行の事業や地域社会にどのように貢献できるかを明確にする
といった内容を話せるように予め用意しておきましょう。
さらに、面接の最後に必ず「何か質問がありますか?」と聞かれることが多いので、企業のビジョンや具体的なプロジェクトに関する質問をいくつか準備しておきましょう。これにより、企業に対する関心と理解度をアピールできます。
ただあまりにも応募ポジションとかけ離れた質問は逆効果になります。例えば経営メンバーでない方へ、「今の企業の経営課題と、これからの戦略について伺いたいです」といってもちょっと違いますよね?いわゆるネットから取ってきた質問ではなく、自分自身が面接準備などで疑問に思ったことなど「自分目線」での質問を用意するようにしましょう。
求める人材像
千葉銀行のキャリア採用では、即戦力となる技術力・専門知識を持つ人材 が求められるのはもちろんのこと、同社の価値観や事業戦略に合った人物であることも重視されます。
採用ページからですが求める人材像を改めて引用します。
千葉銀行が求める人物像
01 考え部ける人
何事にも自ら考え抜き、行動や挑戦ができる人
02 自分の強みを持つ人
自分なりの強みや専門性を持てる人
03 仲間を増やせる人
人と繋がりながら成し遂げられる人
地域に住む一人ひとりのお客さま。一社一社の企業さま。
すべての思いを実現するために、 私たちはいつの時代も、
地域社会に、そして人に寄り添い続けてきました。
これまで以上に、地域社会を
お客さまや仲間たちの思いが叶う場所にするために、これまでのやり方に固執せず、自ら考え抜き挑戦する人。
自分だからこそ生み出せる価値を追求し、磨き続ける人。
多様な仲間を巻き込み、まだ見ぬ価値をつくり続ける人。
そんな、お客さまや地域・仲間と「共に走り続ける人」がちばぎんグループには集まっています。
「一人ひとりの思いを、もっと実現できる地域社会にする」
あなたも、その挑戦者に。
(参考:https://www.chibabank.co.jp/job/)
中途求人から紐解く千葉銀行の求める人材像
千葉銀行の採用情報や求人傾向を分析すると、「こんな人が求められる」という共通点が見えてきます。
ダイナミックな仕事を楽しめる・挑戦できる人
地方銀行と言っても、ちばぎんは県内トップの銀行です。その経営基盤を活かしたダイナミックな仕事も多数あるため、臆することなく挑戦したいと思えるかどうかは重要と言えるでしょう。
チームメンバーとの連携ができる人
千葉銀行ではプロパー社員も多くいるため、既存メンバーとの連携も欠かせません。また、様々な部署もあるため、一人で仕事をするというよりはメンバー間で協働していくという姿勢が重要となります。
専門知識の習得に積極的になれる人
銀行業務はコンプライアンスや日々変わる世の中への対応も求められるため、愚直に知識の習得を積み重ねる必要があります。また、異業界から転職してくる人もいるため、キャッチアップを能動的にできるかどうかも求められるでしょう。
千葉銀行の選考フローは?
千葉銀行の中途採用の選考フローは、エントリー → 書類選考 → 面接2回 → 内定 →入社 という流れが一般的です。1次面接はオンライン、2次面接は対面にて実施。回数は変更になる場合があります。
書類選考
提出した履歴書・職務経歴書をもとに、書類選考を行います。採用担当者は「千葉銀行の事業にどのように貢献できるか」という視点で応募者を評価します。
2回の面接
ここでは主に「基本的な人物評価」と「経験・スキルの確認」が行われます。
「自己紹介・職務経歴を教えてください」
「千葉銀行に応募した理由は?」
「前職での業務内容と、どのような実績を上げたか?」
「あなたの強み・弱みを教えてください」
「千葉銀行でどのように貢献できますか?」
のような質問など、幅広く準備をしておきましょう。
千葉銀行 会社概要
社名 | 株式会社千葉銀行 |
本社所在地 | 千葉県千葉市中央区千葉港1-2 |
代表者 | 取締役頭取 米本 努 |
設立 | 1943年(昭和18年)3月 |
資本金 | 1,450億円 |
従業員数 | 4,150人 ※従業員数には、出向者を含み、臨時雇員及び嘱託を含んでおりません。 |
パーパス・ビジョン
■パーパス
一人ひとりの思いを、もっと実現できる地域社会にする
当行グループは「地域の課題解決に貢献するなど、社会的価値を提供すること」こそが、企業グループとしての存在意義であると改めて思いを強くしています。お客さま・株主・職員をはじめとするあらゆるステークホルダーと思いをともにし、地域社会の一人ひとり・一社一社に寄り添った存在であり続け、地域社会を「ステークホルダーの思いが叶う場所」にしていくため、パーパス(存在意義)を「一人ひとりの思いを、もっと実現できる地域社会にする」としました。
■ビジョン
地域に寄り添う エンゲージメントバンクグループ
パーパスのために、当行グループはビジョン(目指す姿)を「地域に寄り添う エンゲージメントバンクグループ」と定め、「お客さま・株主・職員などのステークホルダーとの深いつながりを背景とした価値提供を通じ、地域とともに成長し続ける銀行グループ」を目指します。ステークホルダーとの「深いつながり」を何より大切にし、既存の事業領域における取組みの磨き込み、新事業への挑戦などを続けていくことで、社会的価値の提供を実現していきます。
千葉銀行の事業戦略
パーパス・ビジョンに向けた実現戦略として、第15次中期経営計画では、「お客さま中心のビジネスモデルの進化」を取組指針に掲げ、商品やサービス提供における視点を変え、最高の顧客体験を創り上げていくことで、お客さまとのさらなるエンゲージメント向上を実現します。3つの「基本方針」のもと、お客さまサービスの向上を図るとともに、それらを支える5つの「価値創出の基盤」を強化していきます。
基本方針
■方針1 最高の顧客体験の創造
さまざまなデータを活用し、パーソナライズした提案を行う。リアル・リモート・デジタルの最適なチャネルを提供する。
■方針2 既存事業の質の向上
お客さまの課題を解決するため、ソリューションの質をより一層高める。
■方針3 新たな価値の提供
新たな事業領域への参入により、お客さまにこれまでにない価値を提供する。
価値創出の基盤
■方針1 DX(デジタルトランスフォーメーション)
DX推進体制の強化及びそれに伴う人材・新技術活用・サイバーリスク管理の高度化
■方針2 GX(グリーントランスフォーメーション)
地域の脱炭素を主導する取組みの強化
■方針3 アライアンス
他行連携や異業種連携を通じた価値提供能力の向上
■方針4 人的資本
最重要経営資本の一つである「人材」への積極投資による人材育成の強化
■方針5 グループ・ガバナンス
持株会社体制に相当するグループ一体経営に向けたグループ・ガバナンスの高度化
(参考: