コンサルタントの働き方
2023/03/24

コンサルタントの働き方

監修者

sincereed株式会社白石 巴実

株式会社リクルートキャリア(現リクルート)にてIT領域のキャリアアドバイザー、新人育成リーダー業務に従事。その後SaaSスタートアップ企業での採用責任者を経験。
コンサルティングファームへの転職支援に特に強みを持ち、大手総合系コンサルティングファームやシンクタンク系ファーム、さらには国内特化系のファームまで幅広い支援実績を持つ。

コンサルタントは就職・転職において人気ポジションとなっていますが、彼らの働き方や、仕事内容を知る方は多くはないかと思います。

ここではコンサルタントの仕事の進め方に加え、これからコンサルへの転職をお考えの方によくいただくコンサルタントの働き方について、疑問・不安点にお答えしながらご紹介していきます。

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コンサルタントはプロジェクトベースで働く

コンサルティングファームでは、事業会社とは異なる働き方をします。事業会社では、部門やチームに配属され、人事異動がない限りはその部門業務を通年で行っていきますが、コンサルタントが所属するコンサルティングファームでは、期間が決まったプロジェクト形式のチームで、クライアント企業から受注したプロジェクトに従事します。コンサルタントのプロジェクトの進め方をご覧いただくと理解が早いかと思いますので、こちらでご紹介していきます。

 

1)営業

コンサルティング案件受注のための営業は最上位職である「パートナー」の仕事です。直接依頼が来ることもありますが、多くはコネクションや講演会、書籍などから企業の経営課題を探り、プロジェクトを受注します。この時、他ファームとのコンペとなる場合も少なくありません。

 

2)プレゼンテーション

依頼された内容から企業の置かれている状況や、問題点、解決のためのアプローチなど、プロジェクト期間、チーム編成、コンサルティングフィーなどを記載した提案書を作り、企業経営層の前でプレゼンテーションをします。

 

3)プロジェクト正式受注

クライアント企業に正式にプレゼン内容を受け入れてもらったらプロジェクトスタートとなり、メンバーが選出され、チームが組成されます。またクライアント側にもプロジェクトの推進役としてメンバー選出を依頼します。

 

4)キックオフ・ミーティング

プロジェクトスタートとして全員で集まり、プロジェクトの体制や目的、スケジュールを確認します。

 

5)リサーチ・インタビュー・仮説

問題解決の仮説を組み立てるために、クライアント社内外の関係者やステークホルダーへのインタビュー、ファーム内のナレッジや資料閲覧、必要があれば他専門家の意見も聞き、データを収集していきます。その後仮説を立て検証し、チーム内やクライアントと議論しながら進めていきます。

 

6)問題解決の方法を決定する

十分な仮説検証とこれまで集めたデータを基に最終的なアウトプット、課題解決案を策定します。資料に落とし込みクライアントへの最終報告へ臨みます。

 

7)提案・実行

クライアント企業の経営陣に最終報告をし、終われば一旦はプロジェクト終了になります。プロジェクト内容によっては、その解決案を実行するためのプロセスに移行し、クライアント内で課題解決案がしっかりと実行できるようにサポートしたり、場合によっては方向修正も行いながらクライアントの成果が出るよう支援していきます。

コンサルティングプロジェクト事例

マッキンゼー – 日本のスキンケアブランドの中南米戦略 

日本のスキンケアメーカーに対し、消費者および販売チャネルの総合的な分析によって中南米市場で成功するブランドの開発と販売チャネル戦略を立案。 アジア・欧州市場において展開してきたスキンケアメーカーが次の進出先として中南米を選択。マッキンゼーでは、多くのブランドのうち、どのスキンケアブランドを発売すべきか、販売チャネル戦略はどうあるべきか、中南米の消費者の商品選択要因を把握し、多くのブランドの中から、どのブランドを、どれぐらいの価格帯で、どのようなポジショニングで、どのチャネルで発売すべきかというプランを作成していきました。

デロイトトーマツコンサルティング – 自動車メーカーのグローバルブランド強化 

日系自動車メーカーではお客様との接点でその重要性/有効性が注目されているデジタルの領域でいかに顧客に提供できる価値(カスタマーエクスペリエンス)を最大化し、ブランド力強化に寄与するか、そして同時に厳しい経営状況の中で、いかにグローバルでのオペレーション効率を向上させるかが課題でした。グローバルでデジタルマーケティング戦略立案からその実行支援までをサービスとして提供しているDeloitte Digitalチームのメンバーが日米欧から集結し、デジタルプラットフォーム構築の企画を構想し、実施。延べ関係者は100名にも及ぶ一大プロジェクトとなりました。

コンサルタントの給与・年収

コンサルタントの年収はご存じの通り高年収であり、国内における平均給与を大きく超えています。ここでは、外資系戦略コンサルティングファームと、国内大手コンサルティングファームの給与をご紹介していきます。

※中途入社の場合、面接での評価や入社時のポジション、オファー条件によって大きく変わりますので、あくまでも参考値としてみてください。

 

◆外資系戦略コンサルティングファーム

・マッキンゼー 平均1290万円(650-2000万円) 

・ボストンコンサルティンググループ 平均1476万円(650-3000万円) 

・ベインアンドカンパニー 平均1053万円(500-1800万円)

 

◆大手総合系コンサルティングファーム

・デロイトトーマツコンサルティング 平均937万円(400-2500万円)

・アクセンチュア 平均873万円(288-6000万円)

・PwCコンサルティング 平均956万円(450-2500万円)

 

※Openwork参照

コンサルタントによってバラつきがあるため正確な数字ではありませんが、やはり他業界と比べても年収が高いことがわかります。

よくあるご質問

ここではコンサルタントへの転職をお考えの方からよくいただく質問をご紹介していきます。

 

■成果を出せない場合クビになりますか?

いわゆる「UP or Out」ですが、現在のコンサルティングファームではありません。どのファームも厳しい選考からコンサルタントの素養があると判断して採用しているので、しっかりと育てる環境が整っています。とはいえ人によっては運悪く難しいプロジェクトや自分の経験スキルを活かすことのできないプロジェクトにアサインされてしまい、うまくパフォーマンスを発揮できなかったという例もありますが、この場合はしっかりとファーム側に”私の得意分野は○○でそのようなプロジェクトにアサインしてください”と要望を伝えたり、上司やメンターと相談し自身のバリューが出せるプロジェクトに入れてもらうようにするといいでしょう。

 

実際に90年代にはこうした育成システムがなく、先輩の背中を見て仕事を通して一人前になれ、といった風潮もあり、こうした名残りから「コンサルはうまくいかないとクビになる」といった噂が出てしまっているように思います。

 

一般的な事業会社であっても、うまく力が発揮できなければ異動や自ら転職を選ぶ方もいるかと思いますが、その場合とほぼ同じ環境にあります。会社によっては、コンサルティングファームのほうが育成に手厚い環境が整っているかもしれません。

 

■コンサルの離職率は高いと聞きますが、実際はどうですか?

こちらは、会社に辞めさせられた、ついていけずに辞めてしまったのでは、とお考えの方からよくいただきますが、事実をお伝えすると、コンサルタントの離職率は一般企業と比べるとかなり高いかと思います。これは終身雇用で1社で長く働く考え方ではない、というのが一番の理由かもしれません。昔からコンサルタントのキャリアはある一定レベルまで到達した後、事業会社の経営に近いポジションで転職し、コンサルスキルをフルに活かして事業の成長を手掛けていく、といった形が一般化しています。例えばIPO目前のベンチャーや、グローバルでも有名な大手企業には、必ずと言っていいほど元コンサルタントの方が経営陣として名を連ねています。最近では自ら起業していく元コンサルタントもいらっしゃいます。

 

次に多いのが他ファームへの転職です。人のキャリア志向は何年か経てば変わります。いくつかプロジェクトを経験し、例えば製造業・ものづくりの領域でコンサルティングを提供したいという考えから、大手ファームから特化系のファームに移る方、逆に中小企業支援特化のファームから、さらに大規模プロジェクトを手掛けたいと大手ファームへと転職する方、自らの手で部門立ち上げに寄与し自分が望むコンサルがしたいという理由から新興系ファームに移る方など、様々な転職事例があります。これはファームのトップ経営層においても同じであり、A社、B社といくつかのファームを渡り歩き、C社でファームの代表になられた方もいらっしゃいます。

 

特に近年ではコンサルティングメニューも細分化され、且つ新しいテーマもどんどん出てきていますので、こうした領域でフロンティアとしてコンサルキャリアを形成したいという方が転職する例は目立っています。

 

■コンサルタントの仕事は激務ですか?ワークライフバランスはとれますか?

コンサルティングファームでは近年働き方改革が進み、深夜まで残業をするということは徐々に無くなってきており、社員のワークライフバランスを大切にしようと様々な制度改革を行っています。家庭の事情(子育て・介護)で外さなければいけない場合にもチームで業務を分散させるなど、無理なく働ける環境を各ファームで整えています。

ただし、コンサルティングはクライアント企業あっての商売です。クライアントやプロジェクトが危機的状況の時でも残業をしません、と言っていてはその企業から二度と依頼は来なくなり、プロジェクトが頓挫することになるでしょう。またコンサルタントは目に見えるソリューションを売っているわけではなく、コンサルタント自身の思考力、アイデア、経験で勝負しているので、どうしてもうまく答えが出せず業務に時間が掛かってしまう場合もあるでしょう。

 

常に忙しいというわけではなく、プロジェクトにおいて山場を迎えるシーンにおいてはやはりハードワークが必要になるケースもあると思います。この部分はコンサルタントになるための覚悟として最低限必要になってきますが、プロジェクトは個人ではなくチームで動いているので、こうした時にはチームメンバーからの助けをもらったり、さらにパートナーやマネジャーなど上長クラスの方へ相談し、うまくプロジェクトが運べるようになると、自らワークライフバランスがとれるようになるかと思います。コンサルタント=クールで冷徹でといったイメージもあるかと思いますが、助け合う社風のファームも多いです。

 

ちなみに、どのファームでも超過勤務時間の残業代はきちんと支払われますのでご安心ください。(マネジャー以上になると部長クラスで管理監督者となるため残業代は支払われません。その分ベース給や賞与が高くなります。)

 

■どのくらいで1人前のコンサルタントになれますか?

これについては個人およびそのファームの種類によるところが大半になります。また1人前の定義が難しいのですが、プロジェクトに責任を持つ立場という点でご説明していきます。

中小企業支援のコンサルティングファームではコンサルタント個人の裁量権も多く、プロジェクトによっては一人で行うことや、少数のチームでプロジェクトにあたることもあります。当然個人への責任やタスク量も増えるため、こうした機会が多ければ1人前のコンサルタントになるまでの期間は早くなる可能性が高いですが、あくまでもクライアント規模が小さい場合ですので、たとえば大規模プロジェクトを回せるかというと経験値として少ないため難しいかもしれません。

 

一方で大手クライアント企業を相手にしている大手総合系などのコンサルタントの場合、例えば新卒入社でアナリスト→コンサルタントと経験し、ある程度プロジェクトにおいての責任を持つマネジャーになるまで、優秀な方で早くて6年、平均的には8~10年程度となっています。中途入社の場合には入社時ランクによって左右されるため一概には申し上げられませんが、コンサルタントレベルから入社し早くて4年、平均的には6〜8年程度でマネジャーに昇格しているかと思います。

 

■リモートワークはできるのでしょうか?

ファームによるところが大きいです。大手ファームにおいてはほとんどがリモートでの働き方となっていますが、週に何日かの出社が決められている他、プロジェクトによってはクライアント企業に常駐するケースや、ミーティングを直接対面で行うこともあるため、ファームの方針やプロジェクト次第といったところが大きいです。もちろん地方への出張や海外プロジェクトにアサインされれば現地に行くこともあります。

 

コンサルタントへのご転職をお考えの方へ

コンサルタントへの転職は一般的な事業会社への転職と比べ非常に難易度が高いです。そのため、選考において論理的思考能力やコミュニケーション能力などコンサル適性が伝わる、応募書類・面接対策が不可欠です。

sincereedは大手総合系コンサルティングファームをはじめ、国内シンクタンク系ファーム、IT系ファーム、特化系ファームなど、コンサルティングファームへの幅広い支援実績を持つ転職エージェントです。コンサルタントへの転職をお考えの方、ご興味のある方はまずは一度ご相談いただければ幸いです。

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