コンサルティングファームとは
2023/03/14

コンサルティングファームとは

監修者

sincereed株式会社白石 巴実

株式会社リクルートキャリア(現リクルート)にてIT領域のキャリアアドバイザー、新人育成リーダー業務に従事。その後SaaSスタートアップ企業での採用責任者を経験。
コンサルティングファームへの転職支援に特に強みを持ち、大手総合系コンサルティングファームやシンクタンク系ファーム、さらには国内特化系のファームまで幅広い支援実績を持つ。

コンサルティングファームとは、企業の経営における課題を解決に導く企業のことで、様々な分野に特化したコンサルタントが集まった組織のことです。

 

コンサルティングファームは「ファーム」と呼ばれており、会社を指す言葉として使われています。 「ファーム」は直訳すると農園や農場を意味しますが、この場合の英語は「farm」で、コンサルティングファームは「firm」です。「しっかりした」という意味から派生したと言われ、もともとはラテン語の会社を意味する「fortis」が語源と言われています。 

 

ちなみに、「ファーム」という言葉は、コンサルティングファームだけでなく法律事務所でも使われており、「ローファーム」と呼ばれます。90年代にトム・クルーズが主演した『ザ・ファーム』という映画がありますが、世界トップファームとして有名なマッキンゼーの従業員は、その意味も込めて「ザ・ファーム」と自ら呼んでいたりします。

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一般企業とは違う組織構成

コンサルティングファームの場合、組織形態が事業会社と大きく変わっています。一般的な企業は、営業、製造、開発、管理などの部門に分けられていますが、コンサルティングファームには基本的にはこうした部署はありません。管理部門が別で設置されておりますが、コンサルタントは明確な部門に分けられてはいないのです。

 

ただし、総合系ファームやシンクタンク、国内大手ファームの場合には顧客規模が大きいため、業界軸やコンサルテーマの軸でユニットや部門を分けているファームが存在します。

 

部門を分けている理由の一つは、コンサルタントとして成長し将来部門を引っ張って行く存在となった時、コンサルタントは何かしらの専門性(武器)が必要なためです。例えば医療ヘルスケア業界に精通している、公共領域が得意、IT・テクノロジーでの経験が豊富など、そのコンサルタントを表す看板がなくてはいけません。部門トップ=パートナーという職位になった時、多くのファームではこのパートナーがプロジェクト案件を受注するために営業を行っており、大手企業の役員とのコネクション、セミナーや講演会、書籍やメディアなどを使って営業活動を行っていますが、その際は専門性が武器になります。

 

逆にいうと、すべての領域やテーマをカバーするオールラウンダーのコンサルタントはいません。企業における経営課題は複雑化を遂げ、すべての業界・テーマに精通することは難しいからです。そのため各コンサルタントは自分の武器となるテーマ・業界を身につけているのです。

 

どんな領域でコンサルティングファームが活躍しているのか

コンサルティング領域や企業・組織のレイヤーに応じて、活躍するコンサルファームが変わってきます。

以下の図を見ていただくと、クライアント企業の経営課題に対して、どのようなコンサルティングを提供し、どのようなコンサルティングファームが支援しているのか分かります。

コンサル図1

【トップマネジメント層】

CxOなどのトップマネジメント層は企業全体の経営戦略や、今後どのようなマーケットに力を入れていくべきかなどの戦略課題が中心です。主に戦略系コンサルティングファームや、総合系コンサルティングファームの戦略部門が、これら領域を得意としています。

 

【ミドルマネジメント層】

製造開発、営業、人事、IT部門など事業部単位で抱える課題に対してのコンサルティングを提供しており、業務効率化やDXなどがプロジェクトのメインテーマとなっています。総合系コンサルティングファームやIT系コンサルティングファームがこの領域を得意としていますが、近年ではトップマネジメント層で策定した戦略立案を実行までサポートする戦略系ファームも増えており、ミドル層においても支援する戦略系ファームが多くなっています。

 

【現場・一般従業員層】

多くが基幹システム導入や日常業務のオペレーション改善などがメインテーマとなっており、IT系コンサルティングファームや総合系コンサルティングファームのIT領域の部門が得意としています。

 

こうして見ると、どのコンサルティングファームにおいても領域が重なりながら展開しており、一概に”この領域はこのファーム”という概念は徐々に無くなりつつあります。

 

どんな部門・ユニットがあるのか

大規模ファームではどのような部門やユニットが存在しているのかを見ていきましょう。業界軸とコンサルテーマ軸に分けてご紹介していきます。

 

以下のマトリクスは大手総合系ファームの部門図になります。コンサル図2

【業界(インダストリー)】

消費財、自動車、エネルギー、素材、製造業、保険、銀行、証券、医療、公共、IT・通信

 

【テーマ(ファンクション)】

戦略、M&A、CRM、SCM、人事、財務会計、AI、クラウド、データ、セキュリティ

 

などがあります。各部署単体でプロジェクトを行うわけではなく、業界とテーマの各部門が協業する形でチームを組みプロジェクトにあたります。(1部門でプロジェクトを展開する例もあります。) 

例えば、製薬企業における人事部門の課題解決に向けて、業界から医療、テーマから人事のコンサルタントが集められプロジェクトが組まれます。その中で、ITシステム導入などが必要な場合にはIT領域のコンサルタントもアサインされることになります。

このようにコンサルタントは個々で得意分野を持ち、その経験と実績を積み重ねながらファーム内のプロジェクトにおいて専門家としてチームに集められ、クライアント企業の課題解決を手掛けています。

部門間で協業することをパートナー(部門長)の評価対象に入れているファームもあり、積極的に部門間でのコラボレーションを促進させているファームもあれば、基本的に一部門のみで対応するというファームもあります。これはプロジェクトの種類によるものが大きく、大手総合系ファームの場合、企業規模やプロジェクト規模も大きく、複数の領域に課題が跨っており一部門だけでは対応できない経営課題が多いという背景もあります。

上記の部門の種類はどのファームでもベースとなるものですが、コンサルティングファームによって力を入れている領域も異なってくるため、ユニークな部門(サステナビリティ・ESGやスポーツ領域の部門)を持っていたり、一部門のコンサルタント数が他ファームより多かったりなどの傾向があります。

コンサルティングファームへの転職をお考えの方は、単にネームバリューのみで転職先を決めるだけでなく、自身のこれまで積み重ねてきたキャリアや得意領域を加味しながら、その領域に強いファーム、活かせる部門があるファームを選んでいくとキャリアを形成しやすく、コンサルタントとして独り立ちが早まる可能性が高まります。

 

コンサルタントへのご転職をお考えの方へ

コンサルタントへの転職は一般的な事業会社への転職と比べ非常に難易度が高いです。そのため、選考において論理的思考能力やコミュニケーション能力などコンサル適性が伝わる、応募書類・面接対策が不可欠です。

sincereedは大手総合系コンサルティングファームをはじめ、国内シンクタンク系ファーム、IT系ファーム、特化系ファームなど、コンサルティングファームへの幅広い支援実績を持つ転職エージェントです。コンサルタントへの転職をお考えの方、ご興味のある方はまずは一度ご相談いただければ幸いです。

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