デロイトトーマツコンサルティングが求める人材像とは?
デロイトトーマツコンサルティングは国内を代表する経営コンサルティングファームです。あらゆる領域において戦略立案から実行まで一気通貫でコンサルティング提供できることが大きな強み。Deloitte(デロイト)のメンバーで、日本ではデロイト トーマツ グループに所属し、メンバーファームである監査(監査法人トーマツ)・税務・法務・ファイナンシャルアドバイザリー(DTFA)と連携し、あらゆる組織・機能に対応したサービスとあらゆるセクターに対応したサービス提供が可能となっています。また、クロスボーダー案件も多く、各国現地事務所と連携して、世界中のリージョン、エリアに最適なサービスを提供できる体制を有しています。
そんな、名実ともに実力者が集まるイメージがあるデロイトトーマツコンサルティングですが、同社が求めている人材像とは一体どのような人なのでしょうか。
本記事では同社が採用において大事にしている観点を紐解いていきます。転職活動をするにあたってぜひお役立てください。
本記事ではコンサルタント職種について探っていきますが、他職種であっても必要なマインドセットだと思われますので、参考にしてみてください。
それではデロイトトーマツコンサルティングが求めている人財像を、人物面とスキル面に分けて見てみましょう。
そもそもコンサルタントとして求められるべーススキル
デロイトだけでなくコンサルタント全般として、
・論理的思考能力
・問題解決力
・コミュニケーション能力
が挙げられます。
コンサルタントは企業が解を出せない課題解決を行うことが仕事のため、これまでのナレッジやソリューションを売るわけではなく、それらも参考にしながら自らが考えて、その企業に合う課題解決案を見出し提案していきます。そのため、問題解決力はもちろんのこと、クライアント企業も納得する論理的な道筋と、それを伝えるためのコミュニケーション能力が不可欠となります。
さらにコンサルプロジェクトはチームで行うことが一般的であり、社内メンバーからクライアント企業のプロジェクトメンバーと円滑に進めていくためには、いわゆる「コミュ力」という概念だけでなく、しっかりと聞く力、自分の意見をわかりやすく伝える力、さらにチームをまとめ同じ方向を向くための力、が必要であり、これらを総じてコミュニケーション能力と言っています。
また論理的思考能力はコンサルスキルのMECEやロジックツリーなどのフレームワークにも入りますが、問題解決のための仮説を立てる際にも、本当にこれ以外に問題となっている点はないのか、そしてその問題となっている原因は他にはないのか漏れはないのか、クライアント企業が本当にこれを実行できるのか、ベストな道筋なのかを徹底的に考え抜くための力であり、一切の妥協を許さないプロフェッショナルマインドにも繋がる力です。
デロイトが求める人物面の素養
まず、デロイトトーマツコンサルティングの佐瀬真人代表執行役社長は同社の特徴や強みとして下記を挙げています。(※2024年5月現在)その強みから求められる素養を見てみましょう。
・サービスの提供領域が極めて広いことが特徴
・全てのサービスを網羅し、さらにそれをグローバルでカバーできることが強み
昨今、クライアント企業の多くが、グローバル化とデジタル化を急いでおり、何か一つの問題だけを解決するのではなく、横断的に、そして上流から下流までの変革への伴走が必要となってきています。そのため、問題解決のためには様々な知識やアプローチが必要になってきていると言えると思います。
会社として上記のことが求められているなかで、佐瀬氏が同社のコンサルタントとして必要と言っているのは、下記の3つです。
・各領域の専門家がコラボレーションしながら進めていくこと
・仲間をリスペクトする姿勢
・個の成長の追及とチームワークの発揮という両輪
問題解決のため協働する関係者が増えれば増えるほど、業務遂行の難易度は増しますが、それを乗り越えるためには3つが必要であるとしています。社内に協働し合える他領域の仲間がいたとしても、上手く連携を取れなければそれぞれの力を発揮することは出来ません。デロイトトーマツコンサルティングの強みを最大限に活かすためにも、仲間を尊重し協働していく力が必要となります。
すべて自分の力のみで仕事を進めていきたいという方とは少しマッチしない可能性はありますが、他者と協働してチームとして仕事をしていきたい、そこにやりがいを感じるという方にはとてもマッチした組織と言えるでしょう。
面接対策としては、チーム単位で仕事を推進してきた経験や、他部署やグループ企業などと連携した経験があれば準備しておくとよいでしょう。
求められるスキル・知識面の素養
次に、コンサルタントとして求められる、スキル・知識面もみてみましょう。
まず、デロイトトーマツコンサルティングのコンサルティングは、インダストリーサービスとオファリングサービスの2軸を掛け合わせてサービスの提供をしています。
・インダストリーサービスとは、さまざまな業界・業種ごとの専門知識とプロジェクト経験
例)Energy, Resources & Industrials, Financial Services, Technology, Media & Telecommunications
・オファリングサービスとは、企業のさまざまな組織、機能、目的に対応したサービス
例)Customer & Marketing, Human Capital, Core Business Operations
つまりは、業界の知識とその企業内の部署や役割にあった対応が求められるということになります。もちろん、入社当初から深くより専門的な知識を持っていないといけないというわけではありませんが、特定の業界の知識や企業の特定の組織がどのような働きをしていて、何を求められているのかを認識していることはポイントとなってくるでしょう。同社の採用HPには各インダストリーサービスとオファリングサービスの詳細が明示されているので、ご自身の知識や経験が生かせる部門があるかぜひ確認してみてください。
この求められる知識や経験は、総合系と呼ばれるファームや業界・業務特化系ファームに見られる要件となっており、未経験からコンサルタントへとキャリアチェンジする方にとって、コンサルタントという職業は全くの初めてである一方、自身が慣れ親しんだ、ある程度経験のある業界や職種にフォーカスしていることで、コンサルタントとしての立ち上がりも早くなることや、ゼロスタートではなく自身の経験を活かしたキャリアチェンジが可能となっています。
まとめ
ここまで見てきましたが、もしかしたら「レベルが高いかも」と思われた方もいらっしゃるかと思います。確かに、世界を代表するコンサルティンググループなので、デロイトトーマツコンサルティングが求めているものは容易なことではないかもしれません。ただ、同社の執行役員・タレント担当パートナーの箱嶋俊哉氏(※2024年6月現在)は、活躍しているコンサルタントの特徴として、
・「常に前向きな気持ち、向上心を持っている方」
・「困難な課題にぶつかってもあきらめることなく、物事を前に進めようという意識で取り組んでいる方」
・「世界や社会を良くしていきたいという大きな志や夢を持っていること」
と述べています。もちろん現時点での知識面がどれだけあるかや、今後の自己研鑽の量は求められるところだとは思いますが、何よりも重要なのは、志を持って前進していけるか否かということなのだと思います。デロイトトーマツコンサルティングで頑張ってみたいと思うのか、ぜひご自身のこれまでとこれからを棚卸するなかで整理いただくとよいかと思います。
デロイトトーマツコンサルティングへ転職をお考えの方へ
デロイトトーマツコンサルティングについて見てきましたが、同社への転職は難易度は非常に高く、十分な面接対策なしでは内定獲得は難しいといえます。
弊社sincereed だからこそわかる選考対策、さらには入社後の早期活躍方法についても多くのアドバイス、サポートが可能となっております。
デロイトトーマツコンサルティングへの転職にご興味ある方は、まずは一度ご相談いただければ幸いです。