FAS・財務アドバイザリー系ファームとは
2023/06/23

FAS・財務アドバイザリー系ファームとは

監修者

sincereed株式会社白石 巴実

株式会社リクルートキャリア(現リクルート)にてIT領域のキャリアアドバイザー、新人育成リーダー業務に従事。その後SaaSスタートアップ企業での採用責任者を経験。
コンサルティングファームへの転職支援に特に強みを持ち、大手総合系コンサルティングファームやシンクタンク系ファーム、さらには国内特化系のファームまで幅広い支援実績を持つ。

 

FASとはファイナンシャル・アドバイザリー・サービス(Financial Advisory Service)の略で、M&A(企業の合併・買収)や事業再生など、企業の財務面のアドバイザリー業務を行うコンサルティングファームのことです。

そもそもは財務アドバイザリーファームと呼ばれていましたが、日本国内でもM&Aが活発化し、これらをサポートする役割としてBIG4系をはじめ、独立系など多くのFASが増えてきています。

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FASについて

多くはM&A領域におけるアドバイザリー業務を提供しています。

その具体的な業務としては、M&Aの戦略策定やデューデリジェンス、バリュエーション(企業価値評価)、PMI(買収後の統合)などの一連のM&Aにおける業務であり、M&Aプロセスのすべてをカバーするファームや、一部分だけに強みをもったファーム、などM&A規模・範囲に応じて様々なFASが活躍しています。

 

M&Aについては買い手・売り手その両方に別々のアドバイザリーが付いており、買い手の場合はどういった企業を買収すればその企業の成長につながるのか、シナジーが生まれるのかを前提に、国内外での企業探しから始まります。ある程度ターゲットを絞ることができれば、買収先との交渉になり、実際にM&Aプロセスがスタートします。

 

一方で売り手側についても、例えば不採算部門の売却や企業としての再生も兼ねてM&Aという選択をとる企業もあり、M&Aを行うためFASが入ってそのプロセスを進めていきます。

(買い手側・売り手側、両方に同じアドバイザリーが入りM&Aを行っていく場合にはM&A仲介と呼ばれており、数千万から数十億円といった規模のM&Aになります)

 

BIG4系と呼ばれるFASは数千億~時には兆円を超えるM&Aを手掛けており、M&Aプロセスごとに部門・チームを設けていますが、独立系においては少数精鋭ということもあり数億~数百億規模のM&Aを手掛けることが多いです。またプロセスに応じて部門が細分化されていないため、一人のコンサルタントがM&Aすべてを担当するケースもあります。

M&AはFASだけではない

日本国内でもM&Aが活発化しはじめFASが台頭してきましたが、そもそもM&Aアドバイザリーを手掛けるのはFASだけではなく、90年代では主に投資銀行が主役でした。そして手掛けるM&A規模は数千億~数兆円規模と非常に大きいことが特徴的でしたが、徐々にクライアント規模も大手だけではなく準大手、中小と広くなっていき、こうした背景から独立系FASやM&A仲介が誕生しました。

 

またM&Aプロセスにおいては、例えばM&A戦略については戦略系コンサルティングファームなどもサービスラインとしてカバーしていたり、PMIと呼ばれる事業統合プロセスにおいては戦略・経営、IT、人事などのサービスを提供する多くのファームがコンサルティングを手掛けています。

 

PMIにおいては別々の企業が一つになるわけですから、これまで使っていたITシステムを統合したり、人事制度や評価制度なども同様で、双方の企業の従業員から不満が出ないよう、しっかりと統合後のシナジーが生まれるための設計をしていきます。そのため、こうした領域に詳しいIT系ファームや人事系ファームがPMIプロジェクトを手掛けることも多くなっています。

FASはM&A以外にもコンサルティングを手掛けている

M&Aだけでなく事業再生領域についても手掛けており、企業の再建計画の策定や金融機関との交渉などを行っています。再生領域については財務面でのサポートが大きな比重を占めていることからFASでもその業務範囲となっています。

 

さらには戦略・経営まで手掛けるファームや、もう少し規模の小さいM&A仲介を手掛けるファーム、公共領域なども範囲とするファームもあります。

代表的なFAS・財務アドバイザリーファーム

いくつか業界を代表するFAS・財務アドバイザリーファームを紹介していきます。

デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー

BIG4系ファームであるデロイトのメンバーファーム。M&Aアドバイザリー、企業価値評価(バリュエーション)、企業再生・再編支援やフォレンジック、PPP/PFIなどセキュリティや公共領域のアドバイスサービスも提供しています。

DTFAの特徴は、世界中のネットワークを活かして、クロスボーダーM&A案件にも対応できること。最近では女性の活躍を推進しており、ワークライフバランスを重視しているため、女性も働きやすい環境になってきています。

M&Aについてはプロセスごとに部門が細分化されており、さらにその中でもクライアント企業向けに業界分けされたチームを持っています。

PwCアドバイザリー

世界最大の会計事務所であるPwCの日本法人。M&Aアドバイザリー、企業価値評価(バリュエーション)、企業再生・再編支援などのアドバイスサービスを提供しています。プロジェクトにおいては他メンバーファームではあるマネジメントコンサルや税務、監査、弁護士法人との連携も多く、さらに海外企業と日本企業といったM&A案件も手掛けています。

EYストラテジー・アンド・トランザクション

大手BIG4であるEYのメンバーファーム。EYストラテジー・アンド・コンサルティングをはじめグローバルでのメンバーファームとの協業も多く、年間数千件のプロジェクトを手掛けています。

財務戦略からM&Aまでワンストップで提供できるチームを持っており、買い手・売り手側両方にも対応、海外も絡む大型案件から小型・中型の案件も取り扱っている。

KPMGFAS

BIG4系ファームKPMGのメンバーファームであり、M&Aはもちろんだが事業再生においても同様の強みをもっています。またリスク領域にも強みをもっているKPMGグループとしてフォレンジック領域も手掛けています。

会計・財務に加え、業界や市場など幅広い分野の高度な知識を活用して、M&Aの戦略立案段階から契約締結後のPMIまでワンストップのサービスとクライアントの徹底したサポートを実施していることからも評価が高くM&Aリーグテーブルにおいても上位にランキングされるなど日本国内でもトップクラスのFASとなっています。

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