富士通の福利厚生やキャリア支援制度は?
最近では働き方改革で脚光を浴びている富士通。総じて福利厚生が良さそうという情報がネット等にありふれている中で実際どうなの?と気になっている方は多いのではないでしょうか。
一方で、そのような情報は実際に働いてみないと把握できない部分が多く、情報収集に苦労している転職希望者が多いのも事実です。
そこで、実際に導入している福利厚生制度をご紹介します。転職活動で役立つ会社情報も紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
富士通の福利厚生
富士通の福利厚生には、以下のようなものがあります。
富士通では社員が安心して仕事に集中できるよう、充実した福利厚生制度を整備。健康保険や厚生年金などの法定福利厚生はもちろん、社員のニーズに応じた独自の福利厚生制度も提供しています。
休日 | 完全週休2日制(土曜日、日曜日)、祝日、年末年始、特別休暇
※年間休日127日(2023年度) |
休暇・休職制度 | 年次有給休暇20日
※初年度は入社時期により異なります。翌年まで繰り越し可能(積立て可能)、最大40日 積立休暇、リフレッシュ休暇、育児休職制度、介護休職制度、慶弔休暇、産前産後休暇、出産育児サポート休暇 他 |
保険制度 | 社会保険:健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険、介護保険 |
福利厚生 | 社会保険完備、通勤手当、家族手当、住居手当、社員持株会、財形貯蓄制度、研修制度、資格取得支援制度、退職金制度、寮・社宅あり、各種イベント(フロンターレの試合観戦等) |
その他 | 有 入社後3ヶ月間 |
富士通の健康推進
富士通では、Health Well-beingの取り組みとして「Career & Growth Well-being」「Financial Well-being」「Social Well-being」の取り組みと連携し、ありたい姿「仕事もプライベートも、自分自身が大切にしている価値観に向き合い、自身の未来の幸せに日々向かっている。」を目指して、2023年度目標を設定し、各リージョン・グループ会社が取り組んでいます。
生活習慣病対策
富士通および国内グループ会社では、法定の健康診断項目に年齢別検査を追加した健康診断を実施し、Webシステムで健診結果、健康リスク、経年変化などを提供することで、自律した健康管理を支援しています。加えて有所見者に対して、産業医・産業保健スタッフが健康指導や受診勧奨を行うことで、生活習慣の改善・精密検査や医療機関受診の徹底を図っています。要治療と判定された人の受診勧奨後の治療状況は、重症化予防事業として富士通健康保険組合が健診後3カ月間のレセプトでチェックし、未受療者には改めて受診勧奨を行い、適切な治療につなげています。 また、社員の家族(富士通健康保険組合加入者の配偶者、40歳以上の家族)は、社員同様の健康診断(がん検診含む)が受診できるようになっています。
がん対策
がん対策としては、生活習慣の改善による予防と健診による早期発見・早期治療を基本施策とし、法定の健康診断実施時に年齢別に胃がん、大腸がん、前立腺がん検診を追加して定期的な受診を推進しています。婦人科健診(子宮頸がん、乳がん検診)については富士通健康保険組合と連携し、女性全員を対象として実施・費用補助をしています。また、胃がん検診としては、35歳時にピロリ菌抗体検査を実施、陽性者には精密検査を行い、胃がんの発症リスク低減に取り組んでいます。
また、グループ全社員にeラーニング「がん予防と両立支援」を実施し、がんの正しい知識を身に付け、生活習慣の改善による予防と健診受診による早期発見・早期治療につなげています。なお、富士通健康保険組合と連携し、社員の家族にもeラーニング教材を提供しています。
メンタルヘルス対策
産業保健スタッフが健康相談、メンタルヘルス疾患の就業支援・再発防止や各種メンタルヘルス教育を行うことで、社員および職場を支援し、メンタルヘルス向上につなげています。さらに常勤の精神科医・公認心理師を配置し、社内において就業時間内にカウンセリング等、専門的な支援が受けられる体制となっています。なお、健康相談やカウンセリングは、オンラインでも対応しており、在宅勤務時を含め、どこからでも受けられる体制となっています。
また、健康保険組合においても電話、Webでの健康相談・カウンセリングを開設し、社員とその家族が気軽に相談できるようにしています。社員が ‘こころ’のWell-being を維持して働けるよう、メンタルヘルスに関する情報をまとめ、Webサイトをイントラサイト上に開設しています。相談窓口、メンタルヘルス関連コンテンツ、メンタルヘルス不調に関連する社内制度、ストレスチェックに関する情報を掲載しています。富士通グループの独自制度として、健康でいきいきと働ける職場づくりを推進するため、職場ごとに「職場づくり支援スタッフ」を任命・配置し、幹部社員と一体となって、職場マネジメント課題の解決、社員の勤務状況や日常のコミュニケーションからの不調者の早期発見、健康管理・人事部門との連携による早期対応を行っています。
富士通のキャリア支援制度
富士通では、2022年4月、社員一人ひとりの挑戦と成長を後押しする「ジョブ型人材マネジメント」の考え方に基づく、新たな人事制度を国内グループに導入しました。富士通のパーパスと、社員一人ひとりが「Purpose Carving」を通じて言語化した個人のパーパスとを共に実現するために、社員と会社が「自律と信頼」の関係に基づき共に成長していけるようにしたいという考えから、人事・人材育成制度のフルモデルチェンジに至ったものです。
FUJITSU Career Ownership Program(FCOP)
富士通の社員一人ひとりがキャリアオーナーシップを発揮しながら、充実したキャリアを実現していくための支援プログラム『FUJITSU Career Ownership Program(FCOP)』を展開しています。
例えば、キャリアについて同世代と対話しキャリアのヒントを得る場である「キャリアCafe」には日本国内の社員25%が参加しています。また、2022年度から導入した「キャリアオーナーシップ診断」では各人のキャリアオーナーシップの現状を診断することができ、5人に1人の社員が活用しています。
さらに、成長に向けた学びの機会を拡大することを目指し、2023年4月からグローバルラーニングプラットフォームとしてLinkedIn(注1)ラーニングを導入しました。全従業員の80%以上が活用し、自律的な学びの文化が醸成されつつあります。
このほか、自身の目指すポジションにチャレンジできる社内ポスティング制度によって国内の約10人に1人の社員が異動しています。さらに、社内インターンシップや社内副業を導入することで、社員の挑戦を支援するとともに、組織を超えて様々な経験を得る機会を提供しています。
社内キャリアカウンセラーによるキャリア面談では、相談者数が年間1,000名を超えています。これに加えて、オープンなキャリア対話をさらに後押しするために、他部門の先輩社員とのメンタリングの場を提供しました。また、上司との1on1でキャリア対話を円滑に実施できるよう、上司向けの研修も拡充しています。このように、FCOPの各プログラムを通して、社員のキャリアオーナーシップに関する認知や理解、実践が着実に進んできています。
Fujitsu Innovation Circuit
Fujitsu Innovation Circuitは、誰もが挑戦の舞台に立つことができる会社になること、挑戦から学ぶという実践態度や、挑戦している人たちへの応援が当たり前になされる会社になること、これからの富士通を牽引し、Uvanceで目指す世界を実現していくイントラプレナー(社内起業家)を誕生させることを目標としています。
2021年11月より開始したAcademy、Challengeの2つのプログラムでは、米国バブソン大学でアントレプレナーシップ(起業家精神)について教える准教授・山川恭弘氏の全面監修の下、アントレプレナーシップの学習と実践によりイントラプレナーを育成しています。Academyでは第5期までに967名が参加して起業のマインドセットを学習しました。また、Challengeでは第3期までに、35件のアイデアを受け入れました。さらに2022年7月には、Challengeで検討したビジネスアイデアをインキュベーションする株式会社富士通ローンチパッドを新設し、新規事業創出のためのスキームをより充実させました。2024年度開始時点では4件のプロジェクトが事業化に向けて進行しています。
Global FDE
「Global Fujitsu Distinguished Engineer」(以下、「Global FDE」)は、当社の技術の顔として、その卓越した技術力を活用し、お客様のビジネス課題を解決する先鋒を担います。富士通グループのエンジニアの最高峰としてグローバル共通の基準で認定され、当社の事業戦略や技術戦略の策定に参画します。
当社において将来の重要な技術領域である「ネットワーク」「サイバーセキュリティ」「AI」「データ」「コンピューティング」「ハイブリッドIT」「プロジェクトマネジメント」の7つの認定領域を設定し、2023年度までにグローバル全体で33名の「Global FDE」を認定しました。さらには、ジョブ型人事制度と連動させる形で、ビジネス戦略やお客様の価値創造に貢献しているエンジニアの処遇とキャリアパスを位置付けていきます。
リスキル研修
Fujitsu Uvanceにおける「クロスインダストリーを支えるテクノロジー基盤」の1つであるBusiness Applicationのビジネス拡大に向けた要員強化のため、リスキル対象者のロールに応じたプログラムを構築し、展開しています。
中でも3S(SAP、ServiceNow、Salesforce)では、教育とOJTを通し約半年かけて対象者をリスキリングすることで、国内リソースを増強。これまで数百人規模に対して実施し、現場部門での早期戦力化へ貢献しています。2023年度は4回に渡り、計132名に実施しました。
富士通の福利厚生に関する口コミ
実際の口コミからも富士通の福利厚生面を見ていきましょう。
在籍3年未満 男性 エンジニア
年収の高さや福利厚生が整っており同業他社に比べて水準が高い。平均残業時間も30時間とあまり多くない印象です。テレワークやフレックスも導入されており自由度高く働くことができます。 |
在籍5年〜10年 女性 営業
評価制度が曖昧である印象である。ジョブ型の雇用を謳っているものの階級に対して人数制限があるため、結局のところ年功序列の慣習が抜けていないと感じる。仕事に関してチームで対応するためここまで自分がやり遂げたというものが多くなく評価が曖昧であると感じていることが多い。 福利厚生については他社より充実しているため女性の場合は、今後のライフプランを考えてあえて転職しないことも多い。 |
在籍15年以内 男性 エンジニア
月給は低いが、年収が高い。福利厚生が整っておりフリリモート、フルフレックスであったため、通勤がなく平日に役所にいけるのも良かった。 自らキャリアを作っていく雰囲気があったが新卒からの方が多くあまりロールモデルになるような人が多くはなかった。自発的に異動制度などを活用してキャリアを作っていってる人もいたのでそのような積極的な人にとっては良い会社なのではないかと感じた。 |
口コミを見てみると、リモート制度や休暇制度、福利厚生においてはかなり良い印象であり、働きやすい環境と言えるでしょう。また、キャリアや評価制度ではやや否定的な意見もあり、積極的な行動や制度の活用も大事であることが口コミからも分かります。
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