総合系コンサルティングファームとは
2023/05/23

総合系コンサルティングファームとは

監修者

sincereed株式会社白石 巴実

株式会社リクルートキャリア(現リクルート)にてIT領域のキャリアアドバイザー、新人育成リーダー業務に従事。その後SaaSスタートアップ企業での採用責任者を経験。
コンサルティングファームへの転職支援に特に強みを持ち、大手総合系コンサルティングファームやシンクタンク系ファーム、さらには国内特化系のファームまで幅広い支援実績を持つ。

総合系コンサルティングファームとは、その名の通りコンサル領域を網羅的にカバーしているファームであり、戦略から業務、デジタル、さらにはシステム開発や運用保守まで、クライアント企業の経営課題を一気通貫で支援することができるファームです。サービスラインが豊富なため規模も大きいことが特徴で、1000名を超えるコンサルタントを擁し、エンジニアが在籍するファームもあります。

 

元々はBig4と呼ばれる世界的な会計事務所がルーツにあり、グローバルかつメンバーファームのFASや税理士法人、監査法人との協業プロジェクトも多くあります。

一方、国内における総合系コンサルティングファームもありますが、こちらは親会社や資本提携企業が業界を代表する超大手企業であるという特徴もあります。

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様々な業界・テーマを扱う巨大ファーム

コンサルティングファームでは、他ファームと異なる特徴を出すために得意領域を強めたり、ユニークなコンサルティングのサービスラインを設けているファームがあります。一方で、幅広い業界・テーマを扱うファームも存在します。それが総合系コンサルティングファームです。

 

総合系を表す特徴的なワードとしては、

・大規模プロジェクト

・一気通貫で企業経営課題のほぼすべてをワンファームで対応できる

・従業員の多さ

・業界・テーマに分けた部門・ユニット制

・部門別採用

などがあります。

 

在籍するコンサルタントにとっても十分なメリットがあり、

・巨大ファームだからこそ働き方や育成・評価制度が充実している

・他領域のコンサルタントとの協業が多く刺激が多い環境

・クライアントは大手企業が多く社会にインパクトを出せるプロジェクトが多い

・部門・ユニット制のため自身のこれまでの経験を活かすことができる

・知名度の高いファームが多く今後のキャリアにも箔が付く

といった、やりがいや自己成長、そしてコンサル経験後のキャリア形成においても多くのメリットがあります。

総合系ならではのプロジェクトの進め方

総合系コンサルティングファームでは、他領域のファームと比べると少しプロジェクトの進め方が異なります。その背景となっているのが、業界とテーマに分けた部門・ユニット制です。

下記の図は総合系コンサルティングファームの部門・ユニット編成になります。

コンサル図2

上記のようにマトリクスで用意していないファームもありますが、多くが業界やテーマに分けた複数の部門を用意しています。

部門を分けるメリットとして、プロジェクト推進だけでなく、中途採用においても各業界・テーマに親和性の高い経験者を採用できるという点もあります。自動車業界出身者は自動車業界向けコンサルの部門に、人事経験者には人事コンサル部門に、といった形です。

 

さて、プロジェクトの進め方ですが、多くはこの業界軸の「インダストリー」とテーマ軸の「ファンクション」の部門からメンバーが集められプロジェクトチームが組成されます。

例えば、製薬企業における人事部門の課題解決に向けて、インダストリー(業界)から「医療」、ファンクション(テーマ)から「人事」のコンサルタントが集められプロジェクトが組まれます。その中で、ITシステム導入などが必要な場合にはIT領域のコンサルタントもアサインされることになります。

プロジェクトが終了するとチームは解散し、メンバーはそれぞれの部門に戻り、また新たなプロジェクトにアサインされるという形になります。

このプロジェクトアサインは、どのファームでも希望を伝えることができ、自分自身で、さらには上司やメンターとの相談で、自分がどの領域やテーマのプロジェクトを経験して専門領域を強めていくのかを決定していきます。

代表的な総合系コンサルティングファーム

いくつか業界を代表する総合系コンサルティングファームを紹介していきます。

デロイト トーマツ コンサルティング

BIG4系ファームであり、国内においてはマネジメントコンサルティングのリーディングファームとなっています。国際的なビジネスプロフェッショナルのネットワークであるDeloitte(デロイト)のメンバーで、日本ではデロイト トーマツ グループに属しています。デロイトトーマツコンサルティングはデロイトの一員として日本のコンサルティングサービスを担い、デロイトおよびデロイト トーマツ グループで有する監査・税務・法務・コンサルティング・ファイナンシャルアドバイザリーの総合力と国際力を活かし、あらゆる組織・機能に対応したサービスとあらゆるセクターに対応したサービスで、提言と戦略立案から実行まで一貫して支援するファームです。

約4000名規模のコンサルタント、デロイトの各国現地事務所と連携して、世界中のリージョン、エリアに最適なサービスを提供できる体制を有しています。

 

近年ではこのグループにDXプロジェクトを加速するためのエンジニア集団としてDTakt(デロイトトーマツアクト)などを設立するなど、一気通貫でのサービスをより強めています。

社風としては、積極的にコンサルタントとしてのキャリアを形成していくための上昇志向が必要ではあるものの、外資系でありながら人を育てていく社風があり、いわゆるUp or Outより、どのように育成していけば一人前のコンサルタントとして成長していくのかに力を入れています。

PwCコンサルティング

4大会計事務所であるプライスウォーターハウスクーパースのグループでもあるPwCコンサルティング。国内においてはPwCジャパンのグループファームに属しており、同グループである監査、税務、法務、FASファームとの協業も多くあります。

国内約4000名のコンサルタントが在籍しており、PwCにおいても部門同士のプロジェクトコラボレーションを推奨。多くのプロジェクトで複数の部門やグループファームが絡む大きなプロジェクトを推進しています。

近年のPwCでは、コンサルタントはクライアントに対して期待以上のバリューを出さなくてはいけない環境であり、ハードに働かなければいけない場面もある厳しい職種である一方、社内での育成や上司に気軽に相談できるフラットなコミュニケーションが重要だと考えており、風通しの良い環境を作り上げるための制度を多く作っています。

アビームコンサルティング

日本発の総合系コンサルティングファーム。多くの大規模ファームが外資系の中で、アジアを基点としてグローバルに展開するファームとなっています。従業員数も7000名弱(グループ連結)の人員となっており、海外においては現地専門家たちとの連携などから日本企業の海外進出や、現地法人の支援を行っています。

他総合系ファームと比べるとユニークなコンサルティングメニューを手掛けており、かなり早い段階でスポーツ領域へのコンサルティングを展開。AIやデジタルを駆使したデータ分析など、モータースポーツやサッカーチームへの支援も行っています。

EYストラテジー・アンド・コンサルティング

BIG4系ファームの一角。EY(アーンストアンドヤング)グループに所属し、国内においても監査法人から税務、法務、FAS領域のグループファームとの協業も多くあります。

元デロイトトップの近藤氏を招へいしたことで2020年前後から急成長を見せており、人員は一気に他総合系ファームと並ぶ規模にまで成長。またBIG4の中で初めてパーパス経営を取り入れたファームであり社会課題への意識も高いため、プロジェクトや部門においてもサステナビリティやSDGsなどの社会・ソーシャルテーマも多くなっています。

KPMGコンサルティング

BIG4系ファームの一つであるKPMGコンサルティング。マネジメントコンサルティング、テクノロジー、リスクを3本柱に展開しています。社員数は1500名弱と、他ファームと比較すると小規模に見えるかもしれませんが、リスクコンサルティングに特化した部門はKPMGが最大です。企業の成長をより確実にするために近年注目されているリスク領域を、他総合系ファームよりいち早くメイン事業として取り入れたファームでもあります。

部門は決まっているものの、手を上げれば挑戦できる環境が整っており、縦割りの組織構造関係なく自身のキャリア形成のために様々なプロジェクトに参画できる。またグループファームである、あずさ監査法人がリードするプロジェクトにも関わることが出来るなど、KPMGグループ全体でクライアント企業の成長に寄与する動きが強いファームでもあります。

アクセンチュア

世界で70万人以上のプロフェッショナルを擁する世界最大規模のコンサルティングファーム。国内でも2万人弱規模となっており、他の総合系ファームを圧倒する人員数となっています。

コンサルティングにおいても総合系の中では最大級の戦略部門を持ち、業務IT、開発、保守オペレーションまで企業経営課題をトータルにカバーする組織となっています。

また、デジタルに注力したサービス展開を業界に先駆けてはじめたファームです。当初あったデジタル領域部門も、昨今のプロジェクトにおいては”デジタルは当たり前のテーマ”となっているという理由から、デジタル部門を解体。どの部門、どのサービスにもデジタルが含まれているという組織構造になっています。そのためWeb、デジタル領域拡大のためM&Aも積極的であり、データサイエンス、Web系ベンダー、クリエイティブエージェンシーのリーディングカンパニーを買収し、さらにデジタル領域を強める動きをみせています。

社風においては、自ら手を上げて動いていくことを推奨しており、積極的に仕事をもらいにいく姿勢の方がマッチしています。さらに社内異動システムもあり、公募されたポジションに応募し、他部門他領域への社内転職も可能となっています。例えばエンジニアとして入社後マネジメント領域のキャリアに進みたいと考えた際に、転職という選択ではなく、慣れ親しんだ会社内でキャリアチェンジが出来るため、巨大ファームだからこそのキャリア形成が可能です。

 

コンサルタントへのご転職をお考えの方へ

コンサルタントへの転職は一般的な事業会社への転職と比べ非常に難易度が高いです。そのため、選考において論理的思考能力やコミュニケーション能力などコンサル適性が伝わる、応募書類・面接対策が不可欠です。

sincereedは大手総合系コンサルティングファームをはじめ、国内シンクタンク系ファーム、IT系ファーム、特化系ファームなど、コンサルティングファームへの幅広い支援実績を持つ転職エージェントです。コンサルタントへの転職をお考えの方、ご興味のある方はまずは一度ご相談いただければ幸いです。

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