日本IBMへの転職、気になる評判・口コミは?
日本IBMは、AIやクラウド、量子コンピューティングといった先端技術をリードする世界的なIT企業です。170か国以上で事業を展開し、グローバルなシステム開発案件やコンサルティング〜システム構築〜保守運用までの一気通貫のITサービスの提供を強みとしています。また、研究開発やM&Aに積極的に取り組んでおり、技術革新と次世代の問題解決に挑み続けています。
同社は「グローバル」×「世界屈指のIT企業」というブランドイメージから転職市場での人気は高く、新型コロナウイルス流行以降では世界を代表する企業のDX改革を手掛けた実績から、全世界で存在感が増しています。その結果、転職市場で同社の人気がますます高まっており、内定までの難易度も上がっています。
本記事では、日本IBMの採用コンサルティングも手掛ける弊社sincereedが他サイトで寄せられた実際の口コミをもとに、日本IBMの実態を解説していきます。転職活動で押さえておきたいポイントもあわせてご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
日本IBMの口コミ・評判は?
日本IBMの口コミについて、以下の項目に沿ってご紹介していきます。
・企業文化
・入社後のギャップ
・働きがい、成長機会
・女性の働きやすさ
・ワークライフバランス
・日本IBMの強み、弱み
企業文化
まずは日本IBMの企業文化に関する口コミを見ていきましょう。
“日本IBMの企業文化は挑戦と成長を大切にする環境が特徴です。社員はThinkというスローガンの元、常に新しいアイデアを追求し、イノベーションを推進しています。また、個人のキャリア成長を支援する体制が整っており、学びの機会が豊富に用意されています。グローバル企業ならではの多様性を尊重する風雨土があり、異なる背景や考え方を持つ同僚とのコラボレーションが日常的に行われています。”
(ビジネスコンサルタント/在籍3-5年/新卒入社/男性/2024年回答)
“成熟した大人の会社である。社会人としても一人の人間としてもきちんとした人が多く、そうでない人は文化が合わずやめていくので、特に組織の上位層には素晴らしい人が多い。 自由闊達であり、自分で手を挙げる文化もあり、若い人にもチャンスは沢山ある。”
(コンサルタント/在籍20年以上/新卒入社/男性/2024年回答)
同社の企業文化は、挑戦と成長を追求する姿勢と、多様性を尊重する風土が魅力です。「Think」のスローガンのもと、社員一人ひとりが新しいアイデアを生み出し、イノベーションを推進する機会に恵まれています。また、学びの機会やキャリア支援が充実しており、自己成長を目指す人にとって理想的な環境といえるでしょう。
さらに、社会人として高い意識を持つメンバーが揃い、特に上位層には優れたリーダーが多く、成熟した組織という声もありました。若手にも手を挙げることで多くのチャンスが与えられる自由闊達な文化は、挑戦意欲を持つ方にとって大きな魅力でしょう。同社のグローバルな環境に身を置くことで、日系企業では得ることが難しい貴重な知見や視点を養うことができるかもしれません。
入社後のギャップ
次に、日本IBMの入社後ギャップに関する口コミを見ていきましょう。
“考えていたとおりの素晴らしい企業である。ただし日本法人はグローバル全体とやや異なる企業文化を持つ可能性はある。またこの会社に限ったことではないが中途入社者に対しては会社がいたれりつくせりで何かしてくれるわけではないのでキャリア意識や能力開発などあらゆる面で自律性が必要である。
(SE/在籍15-20年/中途入社/男性/2024年回答)
“教育機会が豊富に提供されていると感じていたことは、裏切られることはなかったと考える。 タイミング次第ではあるが、成長度合いに応じて、適時、教育機会が与えられ続けてきたように思う。 外資というには日本企業的で、がつがつした攻撃的な人ばかりではなく、中途で入ってきた人にもいい人が多いといわれることが多いように感じる。 一方で、自らの意思を発言しないと希望がかなうことはない点は外資的。”
(アーキテクト/在籍20年以上/新卒入社/男性/2024年回答)
入社後ギャップについては、「教育機会が豊富である」という期待が裏切られない一方、キャリア形成や能力開発において自律的な姿勢が求められるという声が多くありました。自身の目標を明確にし主体的にスキルアップに取り組むことで、期待以上のキャリア成長が実現できるでしょう。
また、日本IBMはグローバル企業の一員でありながら、日本的な穏やかさを持つ社員も多いというギャップの声もありました。同社では多様なバックグラウンドの人々を受け入れており、協調しやすい雰囲気が醸成されているといえるでしょう。
働きがい・成長機会
次に、日本IBMの働きがい・成長機会に関する口コミを見ていきましょう。
“プロジェクト次第ではあるが、性格が穏やかな上司が多く、コンサル業界にあるような詰められるような文化は感じない。 クライアントとの関係が良好だと、自分たちの成果物がクライアントのためになっていると実感することができ、仕事へのやりがいを得られる。”
(コンサルタント/在籍3年未満/新卒入社/男性/2024年回答)
“若手であっても大きな仕事を任せてもらえる。悪く言い換えると、無謀なアサインもある。プロジェクトガチャ要素が強いため、引きが悪いとキャリア形成自体に失敗する。これを回避するために、社内に向けて自分がやりたいことや目指す姿を強く主張する必要がある。自分のwillを示せない人は入社をお勧めしない。その他大勢の声が大きい人に埋もれていく。”
(コンサルタント/在籍3年未満/中途入社/男性/2024年回答)
口コミによると、若手でも大きなプロジェクトに挑戦できるチャンスが与えられ、成果がクライアントに貢献していると実感できる瞬間にやりがいを感じられるという声が多くありました。一方で、アサインされたプロジェクトの特性や自身の目指す姿がない場合など、思うようなキャリアを築けないリスクも挙げられていました。
言い換えると、仕事で結果を出し目指したい姿を主張し続けることで、希望のキャリアを叶えやすいという点では、日系企業よりキャリアの幅を広げやすいといえるかもしれません。成果にコミットする姿勢だけでなく、上司や会社とキャリアパスをすり合わせていく努力が同社でのキャリア形成では重要になるでしょう。
女性の働きやすさ
次に、日本IBMの女性の働きやすさに関する口コミを見ていきましょう。
“女性がやりがいを持って働き続けやすい会社だと思う。 ダイバーシティの考え方も浸透しており、女性だから、男性だからなどを職場において感じたことがあまりない。 周りの社員も男女関係なく育休を取られる方が多かったり、在宅で仕事をする環境も整っていることもあり、育児もしながら仕事をしている方が多い。”
(コンサルタント/在籍3-5年/中途入社/女性/2024年回答)
” 女性男性の区別なく昇進は可能で、現在所属する部門のマネージャーの男女比は50 : 50となっている。 ロールモデルとなり得る女性の先輩社員も複数いて、メンター制度もあり働き続けやすいと感じる。 エグゼクティブ主催の女性のコミュニティーや社員が自発的に作った子育てhint&tipsのようなGroup slack channelなど活動は活発だ。”
(ITマネジメント/在籍20年以上/新卒入社/女性/2024年回答)
同社は女性が働きやすく、キャリアを築き続けられる環境が整っている企業といえるでしょう。ダイバーシティへの理解が深く、性別による区別や壁を感じることなく仕事ができる文化が根付いています。口コミからは、育児と仕事の両立を支援する在宅勤務制度や男女ともに育休取得が進んでいる点が高く評価されています。部署によってばらつきはあると思いますが、昇進の機会や部門マネージャーの男女比が均等という口コミは、女性にとって大きな励みとなるでしょう。
さらに、女性エグゼクティブが主導するコミュニティや社員発の情報共有チャンネルなど、社内でのネットワーク構築や情報交換の場も充実しており、周囲から刺激を受けながら成長できる環境が魅力です。女性管理職も多くロールモデルを探しやすく、女性にとっては理想的な職場の一つといえるでしょう。
ワークライフバランス
次に、日本IBMのワークライフバランスに関する口コミを見ていきましょう。
“日々の業務においては、基本リモートでの作業となるプロジェクトであれば、よりプライベートの予定との調整をつけやすい。有給取得に関しては、参画しているプロジェクトにもよるが、基本的に有給休暇の取得が嫌がられるということはない。また、GWやお盆、年末など一般的な連休に合わせて休暇が推奨されるケースが多い。ただし、プロジェクトマネージャーなど責任にあるポジションに就く者については、積極的な有給取得をしている人はあまり多く見かけない印象である。“
(データサイエンティスト/在籍5-10年/新卒入社/男性/2024年回答)
“育休は長期間であっても抵抗は一切なく周りで取得している。また子育てが理由で時間の制約があることに対して、批判される文化はない。むしろどうバランスを取るか、という点においてサポートする姿勢を持っている。ただし、役職があがるにつれて、責任や数字も高くなり、労働時間も長くなる傾向にあるため、かなりうまく立ち回らなければ、育児と昇進の両方のバランスを取ることは難しい。”
(PM/在籍15-20年/新卒入社/男性/2024年回答)
プロジェクトや所属組織の方針による一方で、リモートワークや裁量労働制を導入しているため、プライベートに配慮した柔軟な働き方がしやすい環境のようです。また、育児休暇の取得が性別を問わず一般化しており、育児や家庭の事情に配慮したサポート体制も魅力といえるでしょう。
一方で、役職が上がるにつれて責任が増すため、育児やプライベートとのバランスを取る工夫が必要になるという声もありました。それでも、多様なライフステージに応じた柔軟な制度とサポート体制は、成長意欲のある人材にとって働きやすい環境を提供していると考えられます。
日本IBMの強み
次に、日本IBMの強みに関する口コミを見ていきましょう。
“大企業の基幹システムの開発保守を担っており、事業基盤が安定している。 グローバル経営基盤が整っており、高い収益性を維持できる。 新規領域への投資として、買収、ビジネス開発、人材育成を継続的に行なっており、市場の変化に合わせて今後も適応し続けることが予想される。”
(PM/在籍15-20年/新卒入社/男性/2024年回答)
“IBMは全世界170カ国以上で事業を展開するグローバルカンパニーでネームバリューがあること。 技術開発も行なっており、最近注目されている生成AIや、今後活用が期待される量子コンピュータに取り組んでいること。”
(エンジニア/在籍5-10年/中途入社/男性/2024年回答)
同社は、安定した事業基盤とグローバルな経営体制を持つ点が大きな強みです。大企業の基幹システムの開発や保守を担い、高い収益性を維持していることから、信頼性の高いビジネスを展開しているといえるでしょう。また、170カ国以上で事業を展開するグローバル企業として、ネームバリューや国際的な視点を活かした活動が魅力です。
さらに、新規分野への積極的な投資にも注力しており、生成AIや量子コンピュータといった最先端技術に取り組む姿勢が、業界をリードする原動力となっています。このような環境で、安定性だけでなく挑戦の機会も得られるため、成長意欲のある求職者にとって非常に魅力的な職場といえるでしょう。
日本IBMの弱み
最後に、日本IBMの弱みに関する口コミを見ていきましょう。
“大企業ゆえの重厚長大な社内プロセスにより、提案や契約など全てが遅い。”
(PM/在籍15-20年/新卒入社/男性/2024年回答)
“オンプレ資産からの収益が捨てられず、クラウドへの舵切りが後手に回ったことで、クラウド業界でのポジションを取れなかったことに苦しさがあると考えます。”
(ソリューションアーキテクト/在籍15-20年/新卒入社/男性/2023年)
同社では大企業ならではの課題がいくつか見られます。例えば、社内プロセスがしっかりしているため提案や契約に時間がかかる場合があり、スピード感を求める方には物足りなさを感じることがあるかもしれません。また、クラウド業界では、長年培ったオンプレミス資産を大切にしてきた一方で、クラウドへの移行が少し遅れたという声もあります。
しかし、こうした課題に対しては変革が進められており、新しい仕組みづくりやクラウド分野の強化に取り組んでいます。同社だからこそ経験できるグローバルスタンダードのプロセスを学びつつ、新しい分野に挑戦できる点は大きな魅力といえるでしょう。
日本IBMへの転職で押さえておくべき会社情報
最後に、日本IBMへの転職で押さえておくべき会社情報として、会社概要を紹介します。企業研究に役立ちますので、ご参考になれると幸いです。
会社概要
会社名 | 日本IBM株式会社 |
代表者 | 代表取締役社長執行役員 山口 明夫 |
創立 | 1937年(昭和12年)6月17日 |
本社所在地 | 東京都港区虎ノ門二丁目6番1号 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー |
資本金 | 1,053億円 |
従業員数 | 会社規定により非公開 |
経営理念
IBMの企業理念は、以下の3つの価値観に集約されています。
・お客様の成功に全力を尽くす
・私たち、そして世界に価値あるイノベーション
・あらゆる関係における信頼と一人ひとりの責任
これらの価値観は、IBMの公式ウェブサイトで紹介されています。
日本IBMへの転職をお考えの方へ
日本IBMへの転職は難易度が非常に高く、十分な面接対策なしでは内定獲得が難しいと言えます。
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