花王の福利厚生やキャリア支援制度は?
花王は、創業以来生活者起点のよきモノづくりを通じて「人々の豊かな生活文化の実現に貢献」することを使命に、活動を続けてきました。1890年に発売した高級化粧石鹸「花王石鹸」は、日本のトイレタリー市場の黎明を告げる商品であり、社名の由来にもなりました。
その後、洗剤やサニタリー製品などといった、人々の毎日の暮らしを快適にする製品や、化粧品をはじめとするビューティケア製品、健康をサポートする、機能性食品分野の製品へとその事業領域を拡大してまいりました。また工業用製品分野では、機能や性能はもちろん、環境にも配慮した高品質のケミカル製品を、世界の産業界に向けて提供してきました。
その中でも、社員自らの能力を最大限に発揮してもらうための様々な施策を実施していますが、2021年に発表した健康宣言においては、社内で実践した優良事例を社外にも展開し、地域・社会の健康経営、健康増進に貢献することをうたっています。
「人財」は会社にとって最大の資産です。社員一人一人が持つ無限の可能性を引き出し、大きな活力を生み出すとともに、その活力を組織として最大限に活かすことを目指します。
ここでは、そんな花王の福利厚生についてご紹介していきます。
花王の福利厚生
花王の福利厚生には、以下のようなものがあります。
■住宅支援制度
・独身寮
・転勤者用住宅
・住宅加算手当
自家取得者と借家入居者で、世帯主である社員に対して、地域・年齢・家族形態に応じて支給しています。
■保養所・その他提携施設
・保養施設
会社所有の宿泊施設(箱根、和歌山)のほか、全国各地に契約保養施設あります。
・スポーツ施設
コナミスポーツ、ルネサンスなど全国各地に契約スポーツ施設あります。
■その他
各種社会保険完備、花王グループ企業年金基金、社員持株会、社員共済会(花王ファミリー会)による各種共済制度(結婚祝金、出産祝金、各種見舞金等)、事業場ごとのクラブ活動
あまり公式HPに福利厚生についての記載が多くなく、グループ会社である花王プロフェッショナル・サービスの福利厚生制度についても記載しておきます。参考までにご確認ください。
■育児休職制度
法定の育児休業制度に加え、独自の育児休職制度(満1歳の4月末まで)、時短出勤制度、時差出勤などを整備しています。
■転勤者社宅制度
全国転勤がある総合職を対象に、借上げ社宅を準備します。
■通信教育制度
会社が紹介する通信教育講座を割引価格で受講することが可能です。
■従業員持株会
毎月の給与と賞与(6月、12月)で継続的に自社株を購入する仕組みです。
社員の拠出額に応じて、会社が奨励金を補助します。
■社員共済会による各種共済制度
加入いただく花王グループの共済会より、結婚・出産、病気・けが・介護、災害、お悔やみ、退職などライフイベントごとの給付金・補助金を支給します。
■年金
花王グループの企業年金基金に加入、退職金の積み立てを行います。
■研修・宿泊施設
箱根、有田にある花王グループの提携社外保養所施設をご利用いただけます。
また、品川研修所と合わせて研修の会場としても使用します。
■働き方チャレンジ手当
花王グループでは、社員ひとりひとりが⾃らの働き⽅に応じた様々な⼯夫やチャレンジを⾏うことを⽀援しています。(働くための環境整備や、新たな働き⽅によって発⽣する費用への充当など)
■その他 福利厚生サービス
花王グループでは提携の社外福利厚生サービスに加入をしており、トラベル・ショッピング・エンタメなど、幅広いジャンルのサービスの利用が可能です。
上記の通りグループ会社である花王プロフェッショナル・サービスでも豊富な福利厚生制度が整っているので本体である花王についても同様かそれ以上に福利厚生が整っていると想像することができます。参考までにご確認ください。
花王の健康推進
花王では、花王は、世界の人々の「清潔」、「美」、そして「健康」を願い、豊かな生活文化の実現に貢献することを目指しています。
この目的は、健康な社員と家族があってはじめて達成できるものと考え、2008年に「花王グループ健康宣言」を発表しました。また、2021年に発表した健康宣言においては、社内で実践した優良事例を社外にも展開し、地域・社会の健康経営、健康増進に貢献することをうたっています。
「人財」は会社にとって最大の資産です。社員一人一人が持つ無限の可能性を引き出し、大きな活力を生み出すとともに、その活力を組織として最大限に活かすことを目指します。
社員の健康は、個人生活の基盤であるだけでなく、会社にとっても財産であり、成⾧の源泉です。社員の自主的な健康づくりを奨励し、積極的に支援します。
こうした取り組みを行ってきた結果、幸いにして2015年から8年連続で経済産業省と東京証券取引所による「健康経営銘柄」の選定を受けるなど、健康経営のトップランナーとしての評価をされています。
以下具体的な施策を記載していきます。
1.健康体制
健康経営を推進するため、経営レベルの会議において、健康経営の全体方針、戦略の進捗状況の確認を行っています。
また、個々の施策に関しては、会社と健康保険組合が打ち合わせを行い、企画案を検討したうえで、健保組合会や健康づくり推進会議において、審議し、決定しています。
各事業場・地区には、健康実務責任者・担当者・産業医・看護職を配置し、(安全)衛生委員会・厚生委員会で審議したうえで、施策を実行しています。
2.健康づくりマネジメントシステム
花王グループ健康宣言実現に向けた健康づくりマネジメントシステムを推進しています。
P :花王グループ健康宣言に基づき、全社版の健康経営中期計画「Kao健康2025」を策定
事業場・地区別では毎年健康づくり計画を策定
D :健診や健診後事後措置、保健指導、健康づくり事業を実施
C :取り組み成果を健康白書データで確認
健康基礎情報の分析により取り組み効果を確認
A :保健スタッフ会議、健康白書勉強会、保健指導
検討会、メンタルヘルス会議等を通じて取り組みの振り返りと今後のアクションプランを検討
会議体では、様々な研修も組み入れ、産業保健スタッフの課題意識の共有化と能力向上に努める
3.健康中期計画
人員構成や健康課題から導き出された6つの取り組み(生活習慣病・がん・禁煙・シニア・女性・こころ)と基盤活動(健康診断・二次検査・保健指導・治療と就業の両立支援・感染症対策・健康管理と有害業務者管理等)により、Well-being 一人ひとりのより良い状態を実現することを目指しています。
4.生活習慣病リスク
リスクのある方に、早く受診いただくため、二次検査や保健指導に力を入れています。その結果、生活習慣病リスクにおいて、他健保平均よりも正常群の割合が高く、健診での要医療者の未治療割合が低い結果となっています。また生活習慣病群での受診者割合も低くなっており、これは経年の取り組みの成果であると考えています。
このように体制を組み立て施策を導入し、健康経営を推進しています。目指しているのは、健康リテラシーの高い社員を増やすことで、一人ひとりのより良い状態を目指すことです。高年齢化が進み働き方が多様化している現代においては、一律のものさしを用いて判断することは難しいと考えています。よって、一人ひとりに向き合い健康支援を継続するとともに、一つひとつの取り組みで成果効果を図っています。
花王では、早期発見・早期治療が最も重要であると考え、二次検査受検率は96.0%、保健指導にも力を入れています。こうした取り組みの結果、生活習慣病リスク保有者は他健保よりも低く抑えられており、年代別医療費も低いとの成果が出ています。
安心して長く仕事ができるのも花王の魅力のひとつだと感じます。
花王のキャリア支援制度
花王グループでは、社員のキャリアアップを支援する制度を用意することで、個人の成長の後押しをしています。様々な研修が豊富にあるため、キャリアアップの可能性に溢れています。
■カムバックキャリアの受け入れ
花王では現在、転職・留学などのキャリアアップを理由に花王を退職された方に、社内外で培った知識・経験・スキルを活かし、再び花王でご活躍いただきたいと考えております。ご応募をお待ちしております。
■DXアドベンチャープログラム
2023年秋からは「DXアドベンチャープログラム」を導入し、DX人財の裾野を花王グループ内の全社・全部門へと広げ、新しい価値づくりと、ビジネスプロセスの変革を加速させています。DXアドベンチャープログラムは、3つのレイヤー、5つのレベルで構成されています。Beginner では、DXスキルを客観視できるアセスメント受検後に、一人ひとりの現在のスキルレベルに合わせた学習を行います。
■リーダー研修
グローバル・シャープトップな人財育成のため、部門横断での選抜・指名制の学び・挑戦の機会を提供することで、日頃の業務では得られない学びや挑戦に人間的な深みを備えるための多様な価値観、ネットワーク形成を支援しています。以下研修内容の一部を紹介します。
・リベラルアーツ研修
東洋・西洋の古典及びコンテンポラリーな文献を読み込み異業種の参加者と共に対話形
式で思索を深めます。
・共創型リーダーシップ開発プログラム Jammin’:異業種のチームで社会課題解決につながる新たな価値を生み出すことに挑戦します。
・リーダーとしての人間力向上のためのプログラム 輝塾:異業種合同で実施する各社人事部によって内製化された研修で、参加各社の経営層をはじめとした講師陣が、リーダーとしての信念・信条を語り、参加者と対話します。参加者は、講師陣や他業種の仲間と交流することを通して、多様な価値観を尊重する姿勢を身につけ、新たなネットワークを構築していきます。
■花王テクノスクール
花王グループでは、部門ごとに求められる専門的な知識・スキルを高めるための最先端の教育を実施しています。SCM部門では、花王テクノスクールと呼ばれる専門学習プログラムを1989年以来実施し、部門の将来の現場リーダーを育成しています。このプログラムには国内外から選出された若手社員が参加しており、これまでに1,047名が修了しました。直近3年間では受講者の45%が日本以外からの選出となっており、グローバルな学びの場となっています。修了生の半数以上はリーダーとしてグローバルで活躍しており、特に安全管理が必要な高圧ガスを取り扱う職場ではリーダー職の8割がテクノスクール修了生です。花王テクノスクールは、優れた人格・見識を備えた「心」と幅広い専門知識と技能を持つ「技」を兼ね備えたマネジメント能力を持つ現場リーダーを育成するための研鑽の場となっており、修了までの8ヵ月間は、社内外講師から集中的な学びが提供されます。
■能力・キャリア開発支援をベースにした社内外で活躍できる場の拡大
社員の持つ能力や可能性は無限であるとの考えのもと、社員一人ひとりの活躍につながるキャリアの実現をめざしました。「能力・キャリア開発支援(SeEDS:Self Education & Development Scheme)」とキャリア・コーディネーター制度のもと、社員のキャリア志向を丁寧に把握すると共に、社員の適性を判断し、社内外への異動や配置を行いました。2023年は529件の部門を超えたローテーションを実施し、長期的な視点での 社 員 の 能 力・キ ャ リ ア 開 発 に つ な げ る と 共 に、Another Kaoと呼ばれる新規事業や強化分野にも人財を戦略的に集中させ、中期事業計画実現のための足掛かりとしています。
■社内公募制
2024年度からは、通常のローテーションのしくみに加え、グローバルシャープトップ実現のための新規事業やプロジェクトのメンバーを広く花王グループ内から募る社内公募制を全社に拡大し、挑戦意欲を持ち変革を牽引する人財を該当組織やプロジェクトにタイムリーに結集させます。これにより、経営戦略実現のために必要な組織体制を強化すると共に、挑戦意欲のある社員が自らキャリアを形成できる機会を拡大し、自律的なキャリア開発に向けての組織風土を整えています。
■0★1Kao
2021年にスタートした0★1Kao は社員からの新規アイデア公募を軸にした自律チャレンジ制度です。社員自らが自由に夢の実現に向け提案でき、チャレンジを促進する場として発展しています。2023年も社員からさまざまな提案がありました。その中から、兵庫県養父市と連携したドローン物流の実証実験プロジェクトや、商品・技術の体験イベントを通じた、生活者から広がる新しいPR 活動へのチャレンジなど、社会の課題や変化に対応した新たな取り組みが、0★1Kao 起点でスタートしています。
花王の福利厚生に関する口コミ
実際の口コミからも花王の福利厚生面を見ていきましょう。
在籍3~5年 男性 経理
入社を決めた理由として、福利厚生の手厚さとホワイト企業として有名だったからです。入社してみて人間関係の悩みもなく福利厚生も総合的にみれば他の企業様よりも良いです。 |
在籍20年以上 男性 研究職
何と言っても福利厚生が強みです。給与面、各種保険制度、休暇の取得しやすさなど非常に高水準だと感じます。拠点によっては労働組合がないので社員の意見を吸い取ってくれるような体制がないところもあります。 |
在籍3年〜5年 女性 事務
福利厚生面が整っており非常に働きやすいです。リモートワークなども行き届いておりました。また、それが当たり前になっているので出社できない方が肩身が狭いなどのようなこともありませんでした。最近は男性の育休取得も当たり前になってきています。 |
口コミを見てみると、福利厚生においては非常に良い印象であり、働きやすい環境と言えるでしょう。
不満の部分についてはどこの会社でも一定数はあると思いますが、大手企業らしい旧態依然として体制が動きづらい部分であるという意見も一定数あるようです。
花王へのご転職をお考えの方へ
花王への転職は難易度は非常に高く、十分な面接対策なしでは内定獲得は難しいと言えます。
弊社sincereedだからこそわかる選考対策、さらには入社後の早期活躍方法についても多くのアドバイス、サポートが可能となっております。
花王への転職にご興味のある方は、まずは一度ご相談いただければ幸いです。