関西電力への転職で評価される志望動機の書き方を例文付きで徹底解説
2025/07/22

関西電力への転職で評価される志望動機の書き方を例文付きで徹底解説

「関西電力への転職を考えているけれど、志望動機を考えるのが大変…」

そんな方に向けて、本記事では関西電力株式会社の志望動機の書き方について解説します。

 

関西を中心に長年にわたり電力の安定供給を担ってきた同社は、近年では再生可能エネルギーやICT、海外事業など新たな分野にも積極的に展開。インフラ企業としての堅実性と、新しい挑戦を続ける柔軟性を兼ね備えた注目企業です。

 

こうした魅力的な企業に転職するためには、当然ながら応募者のスキルや経験が問われますが、それ以上に重要となるのが「志望動機」の内容です。企業理念や事業内容と自分の価値観や経験がどう結びついているかを明確に示せる人材は、選考の場で高く評価されます。特に関西電力のような大企業では、応募者の数も多いため、画一的な志望動機では埋もれてしまいます。

 

「なぜ電力業界なのか」「なぜ関西電力なのか」「今なぜ転職なのか」といった問いに対し、自分なりの答えを持ち、論理的かつ具体的に語れることが、選考通過への大きなカギとなります。本記事では、関西電力への転職を目指す方に向けて、企業理解の深め方や評価される志望動機の作成ポイント、さらには職種別の例文まで、実践的な内容を解説していきます。

 

 

※本記事は25年7月に掲載されました。

※記事中の情報は掲載時点でのWeb情報の公開情報を元に弊社が編集・掲載したものであり、企業の公式見解ではありません。

※組織の詳細や制度等は大きく変更になる可能性があります。ご転職を検討の際は、公式HP等で最新の情報をご確認ください。

 

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関西電力株式会社とは

関西電力株式会社は、1951年に設立された日本を代表する大手電力会社の一つであり、関西エリアを中心に電力の安定供給を担ってきたインフラ企業です。本社は大阪市北区中之島に位置し、電気事業だけでなく、熱供給事業・通信事業・ガス供給事業なども展開しています。

 

会社名 関西電力株式会社
所在地(本店) 〒530-8270 大阪市北区中之島3丁目6番16号
設立年月日 1951年5月1日
事業内容 電気事業、熱供給事業、電気通信事業、ガス供給事業 等
資本金 6,300億円(2025年1月31日現在)
資産総額 7兆5,547億円(連結ベース:9兆329億円)
発行済株式数 11億1,492万株(2025年1月31日現在)
株主数 271,470名
売上高 3兆2,133億円(連結ベース:4兆593億円)
販売電力量 電灯:314億kWh / 電力:858億kWh / 合計:1,172億kWh
従業員数 8,416名(グループ全体:31,437名)
グループ企業数 99社(2024年5月末現在)
最大電力 3,306万kW(発電単位最大、2001年8月2日)

参照:関西電力 企業情報 会社案内:https://www.kepco.co.jp/corporate/profile/outline.html(2025年6月)

関西電力の主な事業内容と特徴

関西電力は、電力の安定供給を軸にしながら、近年は再生可能エネルギーやICT、海外展開などにも注力し、事業ポートフォリオの多様化を進めています。ここでは、その主な事業内容と特徴を3つの視点から解説します。

ハイブリッド型の電力供給体制

関西電力は、近年まで自社で発電・送電・変電・配電・小売までを一気通貫で担う「垂直統合型」モデルを基本としつつも、再生可能エネルギーの導入を加速させるために、分散型モデルを一部取り入れています。また、2020年4月には法制度改正により送配電部門を関西電力送配電株式会社として分社し中立性と効率性を両立させた運用体制を構築しています。

 

これにより、地域住民や企業に向けた電力供給はもちろん、需給バランスの最適化や災害時の復旧対応、スマートメーターを活用した家庭向けサービスなど、細やかで信頼性の高い電力供給体制が整備されています。

再生可能エネルギー・原子力・火力など多様な電源構成

関西電力の電源構成は、原子力・火力(石炭・LNG)・再生可能エネルギー(水力・太陽光・風力等)と多岐にわたります。

 

  • 福井県には美浜・高浜・大飯といった原子力発電所を有し、低炭素で安定的な電源としての役割を担っています。
  • 一方、堺港・姫路・舞鶴などの火力発電所は、ピーク需要時や再エネ不安定時の補完機能を果たします。
  • また、関電グループは国内外での再エネ開発(洋上風力・太陽光・水力)も推進しており、カーボンニュートラルへの貢献を強化しています。

 

このように、エネルギーの安定供給と脱炭素の両立を目指す上で、電源の多様化・最適化を図る戦略を採用している点が大きな特徴です。

エネルギー以外の新規事業にも着手(ICT・海外展開)

関西電力は、従来の電力ビジネスに加えて、以下のような非エネルギー分野の事業展開にも積極的です。

 

  • ICT事業:IoTを活用したスマートポール・地域防災ネットワークの開発
  • 不動産・都市開発:関電不動産開発による都市再開発・オフィスビル事業
  • 海外展開:北米・アジアでのIPP(独立系発電事業)や再エネ案件への投資
  • DX推進:需給予測・系統運用の高度化、業務効率化を目的としたデジタル活用

 

このように、電力会社でありながら、「エネルギー×都市×テクノロジー」領域への事業拡張を行っている点も、関西電力の持つ成長性と柔軟性を示しています。

 

参照:分散型エネルギーリソースの市場運用を担う新会社設立:https://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2023/pdf/20230123_1j.pdf(2023年1月)

参照:関西電力 姫路第一発電所:https://www.kepco.co.jp/energy_supply/energy/thermal_power/plant/himeji1.html(2025年6月)

参照:関西電力 再生可能エネルギー:https://www.kepco.co.jp/energy_supply/energy/newenergy/index.html(2025年6月)

参照:関西電力 「ゼロカーボンビジョン2050」の策定について:https://www.kepco.co.jp/ir/brief/disclosure/pdf/kaiji20210226_1.pdf(2021年2月)

参照:関西電力 中長期の成長について:https://www.kepco.co.jp/ir/brief/jobfair/pdf/jobfair_20250131_01.pdf(2025年1月)

参照:関西電力 海外電力事業:https://www.kepco.co.jp/energy_supply/international/generate/index.html(2025年6月)

参照:関西電力 関西電力グループのDXの取組みについて:https://www.kepco.co.jp/corporate/notice/notice_pdf/20240711_1.pdf(2024年7月)

志望動機を作成する前に知っておくべき選考ポイント

書類選考では一貫性と論理性がカギ

関西電力の選考は、まず書類段階でふるいにかけられます。その中でも最も重視されるのが「志望動機の一貫性と論理性」です。職歴・スキル・資格・志望理由がバラバラでは、企業側に「本当にうちに合っているのか?」という疑問を持たれてしまいます。職務経歴書や履歴書に記載する志望動機では、過去の経験がどのように関西電力の業務に活かせるのか、そして中長期的にどんな価値を提供していけるのかというビジョンを、ストーリー性をもって伝えることが求められます。

 

具体的には、「なぜ電力業界なのか」「なぜ数ある企業の中から関西電力なのか」「その選択が自分のキャリアにどうつながるのか」という3点を筋道立てて説明できるかが評価されます。また、応募する職種の求める人物像にマッチしているか、これまでの経験をどう言語化できているかも重要な判断材料になります。安易にテンプレートを使うのではなく、自分の言葉で語ることが重要です。

面接では業界・企業理解の深さを問われる

書類を通過した後の面接では、より深いレベルでの業界理解・企業理解が問われます。「御社の〇〇事業に関心があります」といった一般的な表現ではなく、「2023年に発表された○○戦略に共感し、自分の××の経験がそこで活かせると考えています」といった、具体的かつ最新の情報に基づいた発言が求められます。

 

特に電力業界は法規制やエネルギー政策、技術革新などに左右されるため、新聞や業界ニュースを常にチェックし、最新の動向を把握しておくことが重要です。面接官から「最近の電力業界で気になる動きはありますか?」といった質問を受けることもあるため、準備しておくと安心です。さらに、「なぜ今なのか」という転職理由も重要視されます。現職の課題と転職先に求めるものを冷静に比較し、自分の成長と企業の発展が重なるポイントを明確に伝えられるようにしましょう。

関西電力の志望動機の例文【職種別】

関西電力に転職を目指す際、職種ごとの特性や役割を理解したうえで志望動機を構築することが重要です。なぜなら、企業側が求めるスキルや適性は職種ごとに異なり、それに応じたアピールが求められるからです。たとえば技術系であれば、設備管理や発電に関する専門的知識や現場対応力が重視される一方、事務系では戦略的思考や業務改善の経験、IT・デジタル系ではシステム開発やデータ活用の実績が評価されます。

 

志望動機を考える際には、「どのような経験があるか」に加えて、「その経験が関西電力の業務にどう活かせるか」「なぜこの職種でなければならないのか」「なぜ関西電力という舞台で活躍したいのか」を具体的に結びつけて記述することが求められます。以下では、主要な3職種(技術系、事務系、IT・デジタル系)について、具体的な志望動機の例文をご紹介します。各職種のポイントを押さえたうえで、自分自身のキャリアと照らし合わせながら、志望動機をブラッシュアップしていきましょう。

技術系(発電・設備管理)

「私は、これまで発電設備の保守・点検業務を中心に従事してきました。現職ではガスタービンの効率向上に向けたプロジェクトにも参加し、省エネ技術の導入に成功しました。御社の再生可能エネルギー拡大戦略とともに、既存設備の高効率運用や災害に強い電源構築を進めている点に強く共感しております。私のこれまでの経験を活かし、地域の安定した電力供給と設備の長寿命化に貢献したいと考えています。」

 

このように、自身の専門性と企業の事業方針が一致している点を明確に伝えると、志望動機に説得力が増します。加えて、具体的なエピソードや実績を挙げることで、面接官にイメージしてもらいやすくなります。

 

また、技術系の職種では、安全意識やチームでの連携力も重視されます。したがって、個人としての技術的成果に加え、現場の安全確保や他部門との調整を行った経験なども盛り込むと、より評価されやすくなります。志望動機においては、単なる技術力のアピールだけではなく、「どう社会に貢献してきたか」「どのような姿勢で業務に取り組んできたか」というソフトスキルもあわせて伝えると良いでしょう。

 事務系(企画・経営戦略)

「私は、これまで総合商社で経営企画・事業戦略立案を担当してまいりました。電力業界の自由化と脱炭素化という環境変化をビジネスチャンスと捉える御社の姿勢に惹かれ、再生可能エネルギーやDXを取り入れた新たなサービス構想に携わりたいと考えております。前職で培った市場分析力と収益モデル構築の経験をもとに、御社の中長期経営ビジョン実現に寄与できればと思い、志望いたしました。」

 

志望動機では、経営層の目線や戦略的視点を取り入れると、事務系職種での関心や適性が伝わりやすくなります。

 

さらに、事務系の職種では、数値に基づく思考力やプレゼン能力、関係各所との調整力など、総合的なビジネススキルが求められます。志望動機の中でも、前職での企画立案プロセスや関係部署との連携を通じて成果を出した経験を記載することで、即戦力としての期待感を高めることができます。また、関西電力が今後力を入れる分野(例:脱炭素・地域活性化・デジタル化)との親和性も強調できるとより好印象です。

IT・デジタル系(DX推進・社内SE)

「前職ではエネルギー業界向けのシステム開発に従事し、需給管理システムやスマートメーター連携アプリの設計を担当しました。御社が進めるDX戦略に強く惹かれ、AIやIoTを活用した設備監視や自動化推進に貢献したいと考えております。ユーザー視点を取り入れたシステム設計力と、エンジニア間の橋渡し役としての経験を活かし、エネルギーの新たな可能性を切り開く一員になりたいと志望いたしました。」

 

技術スキルだけでなく、「なぜ御社のDXでなければならないのか」を明確に伝えると志望動機として効果的です。

 

また、IT・デジタル系では、単なる開発経験にとどまらず、「ユーザー目線の発想」や「ビジネス部門との連携力」も重要な評価軸になります。関西電力のようなインフラ企業では、社内外の多様なステークホルダーと協力して新たな価値を創造する力が問われます。志望動機では、自分の技術的なバックボーンを支えにしながらも、チームでのプロジェクト推進や課題解決の姿勢を示すことで、より説得力のあるアピールにつながるでしょう。

志望動機の作り方|評価される3つのポイント

ここでは、志望動機の作り方のポイントについて言及していきます。

以下3つのポイントを意識して作成していきます。

1,企業研究:事業の方向性・社会貢献性に言及する

志望動機において最も重視されるのが、「応募企業のどこに共感したのか」を明確にすることです。企業研究は、そのベースとなる作業です。特に関西電力のように社会的責任が大きく、公共性の高い企業では、単なる事業内容の理解にとどまらず、「企業がどのような社会課題に取り組んでいるのか」「未来に向けたどのようなビジョンを掲げているのか」といった視点まで踏み込んで調べることが大切です。

 

たとえば関西電力では、ゼロカーボン社会の実現や地域共生、DX推進など、エネルギー事業を超えたテーマに取り組んでいます。これらの方針に対して、自分がどう共感したか、どのように貢献したいかを示すことで、志望動機に説得力が生まれます。企業のホームページ、IR情報、中期経営計画、社長メッセージ、ニュースリリースなどを活用し、表面的な理解ではなく、本質的な企業理解を行いましょう。志望動機では「御社の再生可能エネルギー事業に共感しました」だけで終わらず、「その中でも特に○○の取り組みが印象的で、自分の××の経験と結びついた」というように、具体的な共感ポイントと自身の経験を絡めることが効果的です。

2,自己分析:自分の経験がどう活かせるかを言語化

自己分析は、志望動機を「あなた自身の言葉で語る」ために不可欠な作業です。自分がこれまでの職場で何を重視してきたのか、どのような役割を担い、どんな成果を上げてきたのか、そこから得たスキルや価値観は何だったのかを丁寧に振り返りましょう。志望動機では、「なぜその経験をしてきたのか」「その経験を関西電力でどう活かせるのか」を論理的に整理して伝えることがポイントです。

 

たとえば、前職でプロジェクトマネジメントを担っていた人であれば、「多部門との調整力やスケジュール管理力を通じて、関西電力の大規模インフラプロジェクトに貢献できる」というように、具体的なスキルと応募企業での活用可能性をつなげます。単に「経験しました」だけでは伝わらず、「どのような成果を上げたのか」「どんな工夫をしたのか」「なぜうまくいったのか」まで掘り下げて記載することで、あなたの強みが伝わります。自己分析の結果を志望動機に反映させることで、よりリアリティのある、説得力の高い文章になります。

3,ミスマッチを避けるために価値観の共通点を伝える

企業とのマッチ度を高めるうえで有効なのが、「価値観の共通点」を志望動機に盛り込むことです。企業側はスキルだけでなく、「この人はうちのカルチャーに合うか」「長く働いてくれそうか」といった視点でも候補者を評価しています。そのため、自分自身が大切にしている価値観や仕事観と、関西電力の企業理念や人材像にどのような共通点があるのかを明確にすることが重要です。

 

たとえば、「地域社会に根ざした貢献を大切にしてきた」「安定した環境の中で中長期的な視点で物事に取り組みたい」「安全第一の文化のもとで誠実に仕事を進めたい」といった個人の志向が、関西電力の目指す姿勢と合致するのであれば、それを素直に言語化しましょう。こうした共通点を示すことで、応募者と企業の双方にとって「違和感のない選択」であるという印象を与えることができます。ミスマッチは早期離職の原因にもなるため、企業側も非常に敏感になっています。価値観の共有を明示することは、信頼感のある志望動機の構築に直結する要素です。

転職エージェントを活用して志望動機をブラッシュアップ

志望動機を磨くうえで有効なのが、転職エージェントの活用です。特に電力業界に詳しいエージェントを選ぶことで、関西電力の選考傾向や求める人物像、面接時の質問傾向など、ネットには載っていないリアルな情報を得ることができます。

 

また、過去に関西電力や同業他社への転職を支援した実績があるエージェントであれば、実際の合格事例をもとに志望動機の添削やアドバイスをしてもらえるため、より精度の高い内容に仕上げることが可能です。

 

転職活動では「いつ応募するか」も重要なポイントです。関西電力では中途採用の募集タイミングが職種によって異なり、応募締切が突然設定されることもあります。そのため、企業の採用ページや転職サイトの情報をこまめに確認することが欠かせません。

 

加えて、職務経歴書や履歴書、志望動機の内容は早めに準備しておくことが望ましいです。書類提出直前に慌てて準備した内容では、説得力が弱くなる恐れがあります。余裕をもったスケジュールで準備を進め、エージェントからのフィードバックを受けながらブラッシュアップしていきましょう。

まとめ|志望動機で差をつけよう

ここまで志望動機の書き方について言及してきましたが、関西電力のような人気企業では、志望動機の「差別化」が極めて重要です。「御社の安定性に魅力を感じた」「再生可能エネルギーに関心がある」といったありきたりな内容では、他の候補者との差がつきません。選考通過には、「なぜ関西電力なのか」「なぜ今なのか」「自分のどの経験がどう活かせるのか」を具体的に示すことが求められます。過去の経験や価値観と、企業の事業・方針・人材像との接点を見つけ、それを言語化することが成功のカギです。

 

志望動機の完成度を高めるためには、企業研究や業界動向の情報収集に加え、第三者の視点が不可欠です。転職エージェントや信頼できる同業の知人などに内容をチェックしてもらうことで、客観性や論理性の欠如に気づくことができます。

 

また、企業の公開資料だけでなく、ニュースや決算情報、業界インタビューなど幅広いソースを活用して情報を得ましょう。志望動機のクオリティが上がるほど、面接での自信にもつながります。志望動機は単なる書類の一部ではなく、自分を関西電力に売り込む最も重要な武器だという意識を持ちましょう。

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