コンサルの種類
2023/03/24

コンサルの種類

監修者

sincereed株式会社白石 巴実

株式会社リクルートキャリア(現リクルート)にてIT領域のキャリアアドバイザー、新人育成リーダー業務に従事。その後SaaSスタートアップ企業での採用責任者を経験。
コンサルティングファームへの転職支援に特に強みを持ち、大手総合系コンサルティングファームやシンクタンク系ファーム、さらには国内特化系のファームまで幅広い支援実績を持つ。

会社・組織としての「コンサルティングファーム」と、個人である「コンサルタント」、一口に「コンサル」と言っても様々な種類があります。

例えば「戦略コンサル」は、コンサルティングファームなのか、コンサルタント個人なのかにより少し解釈が変わってくるため、それぞれの軸でご説明していきます。

 

これからコンサルタントへの転職をお考えの方は、ご自身が思う、志向するコンサルタント、もしくはコンサルティングファームがどこにあたるのかを見ていただけると良いかと思います。

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コンサルティングファームの種類

コンサルファームは大きく下記のように分けることができます。プロジェクトテーマや得意とする領域が複数にまたがったファームもあるため、コンサル業界内で明確に決まった分類は存在しませんが、大枠だけでも認識していただくと理解が深まるかと思います。

戦略コンサルティングファーム

主に戦略立案や新規事業立案、マーケティング戦略、M&A戦略など企業の経営陣・CxOに関わる問題解決を手掛けているファームです。一番歴史が古く、グローバルに展開するファームも多いため”外資系コンサル”とも呼ばれています。

 

【代表的なコンサルファーム】

マッキンゼー

ボストンコンサルティンググループ

ベインアンドカンパニー

総合系コンサルティングファーム

その名の通り、コンサル領域を網羅的にカバーしているファームであり、戦略から業務、デジタル、さらには開発や運用保守までクライアント企業の経営課題を一気通貫で支援することができるファームです。サービスラインも豊富なため規模も大きく、1000名を超すコンサルタントを擁しており、中にはエンジニアが在籍するファームもあります。

元々は”Big4”と呼ばれる世界的な会計事務所がルーツにあり、グローバル且つ、メンバーファームのFASや税理士法人、監査法人との協業プロジェクトも多いのが特徴です。

一方、国内における総合系コンサルファームもあり、こちらは親会社や資本提携企業が業界を代表する超大手企業という特徴もあります。

 

【代表的なコンサルファーム】

アクセンチュア

デロイトトーマツコンサルティング

PwCコンサルティング

EYストラテジーアンドコンサルティング

アビームコンサルティング

ベイカレントコンサルティング

IT系コンサルティングファーム

ERPをはじめとした基幹システムや、大規模システム導入などIT領域を手掛けるファームです。Sierと一部重なる部分もありますが、システムやソリューションありきでの課題解決ではなく、ITをどのように活用して経営課題を解決していくか、というところがポイントとなります。近年ではデジタル領域や、セキュリティやクラウドなどインフラ領域のコンサルティングも手掛けるファームが増えています。

 

【代表的なコンサルファーム】

ウルシステムズ

フューチャーアーキテクト

ビジネスブレイン太田昭和

ノースサンド

財務・FAS系コンサルティングファーム

FAS(Financial Advisory Service)と財務系に分けられますが、財務についてはその名の通り企業のCFO領域から経理・財務部門におけるコンサルティングを提供しており、FASについては主にM&Aを中心としたサービスを提供しています。Big4系と呼ばれるアドバイザリーファームが有名です。さらにFASではM&Aだけでなく、再生領域やフォレンジック、PPP/PFIにおけるサービスを提供するファームも存在します。

 

【代表的なコンサルファーム】

デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー

KPMG FAS

PwCアドバイザリー

人事系コンサルティングファーム

人事部門に対するコンサルティングを提供しており、経営戦略からの人事制度、組織変革などのテーマから、研修・育成などのコンサルティングを展開しています。ファームによっては育成が得意、制度改革が得意など、人事領域の中でもさらにエッジを立ててサービス提供するファームもあり、近年では人材サービス企業がこうした人事ファームを立ち上げる例も目立っています。

 

【代表的なコンサルファーム】

マーサージャパン

コーンフェリーヘイ

リクルートマネジメントソリューションズ

パーソル総研

国内独立系コンサルティングファーム

日本固有の文化や風土を基に、主に中小企業に向けたコンサルティングを展開するファーム。高度経済成長期に設立されたファームが多く、製造業などものづくりに強みを持っていたり、大手ファームが手掛けないテーマや規模でのコンサルティングが特徴となっています。また拠点としても全国各地にオフィスを置いており、さらに地域ごとの独特な環境に根付いたコンサルティングを手掛けています。

 

【代表的なコンサルファーム】

船井総合研究所

タナベ経営

医療系コンサルティングファーム

病院・クリニックなどの医療機関や製薬・医療機器メーカーなど医療業界特化のコンサルティングを提供するファーム。経営戦略から業務オペレーション、さらには診療体系や人事、システム導入など、医療業界の専門知識・法制理解を活かしたコンサルティングを手掛けています。近年ではコロナウイルスへの影響から医療機関・製薬企業へのコンサルも増えており社会課題となっているプロジェクトテーマが多数。

 

【代表的なコンサルファーム】

グローバルヘルスコンサルティング

メディバ

日系経営コンサルティングファーム

近年、上記カテゴライズには収まらない日系ファームの立ち上げが増えており、あえて日系経営ファームとしてご紹介します。大手総合系ファームや戦略ファーム出身者が立ち上げたファームや、大企業資本によりグループ企業として立ち上げられたファームが目立っています。扱うテーマは業務ITやDXを中心としたプロジェクトが多い傾向ですが、クライアントとして大企業をカバーするファームもあり、急成長を見せるファームが出てきています。

 

【代表的なコンサルファーム】

Ridgelinez

ドルビックスコンサルティング

リブコンサルティング

Regrit Partners

コンサルタントの種類

コンサルティングファームの中でも様々なコンサルタントが存在し、何らかの専門領域に強みを持っています。戦略・経営など上流且つ、何かしらの業界知識に長けたコンサルタント、人事領域で特に制度改革に強みをもったコンサルタント、ITでシステム導入、なかでもSalesforceに理解が深いコンサルタント、というイメージです。

戦略コンサルタント

一般的に皆さんが思い浮かべる「コンサルタント」がこの戦略コンサルタントです。企業経営陣であるCxOの経営課題に対する解決を手掛け、中長期戦略、M&A戦略、新規事業、マーケティング戦略など、企業の今後に向けたコンサルティングを提供しています。コンサルの中でも最上流に位置づけられており、主に外資系戦略コンサルティングファームや大手総合系コンサルティングファームの戦略部門に所属するコンサルタントを戦略コンサルタントと呼んでいます。

ITコンサルタント

ITに関するコンサルティングを手掛ける「ITコンサルタント」。ITのプロジェクト内容はかなり幅広く、さらに業務内容に応じて細分化されています。例えば、企業のCIOに対するIT戦略やIT投資に関するアジェンダから、事業部門でのオペレーション改善のためのシステム導入、近年ではDXやクラウド化といったプロジェクトも盛んであり、これら個々の領域別に得意なITコンサルタントが活躍しています。

多くは大手総合系コンサルティングファームのIT部門、ITコンサルティングファームに所属しています。

人事コンサルタント

主に人事部門に対するコンサルティングを提供するのが「人事コンサルタント」。人事制度から組織変革、人材配置、報酬、育成研修、さらには人事部門へのシステム導入といったプロジェクトも手掛けています。人事に関する課題はすべて範囲になっていますが、人事コンサルタントについても、上記のプロジェクト領域別に得意とするコンサルタントが存在しています。さらにはファームによっても得意分野が分かれており包括的にコンサルティングを提供するファームは非常に少ないです。

業務コンサルタント

企業の業務オペレーショ改善やコスト削減、CRMやSCMなどBPR(ビジネスプロセス・リエンジニアリング)に関するコンサルを手掛けるのが「業務コンサルタント」。ほぼITコンサルタントの上流領域と同じテーマを手掛けています。実際の仕事内容や各ファームが求める人材像から見てもほぼ違いはありませんが、より経営サイドに近いコンサルタントでもあります。

多くが総合系コンサルティングファームで活躍しており、業界向け、テーマ向けとある領域に特化する形で従事します。活躍するコンサルティングファームの種類や、よりITテクノロジーの色が強いプロジェクトを手掛けるのがITコンサルタントだと思っていただいて良いかと思います。

 

~業務・ITコンサルの歴史を紐解く~

90年代にERPパッケージブームが到来し、SAPやオラクルなど業務管理システム導入をグローバル、国内の大手企業がこぞって導入していきました。この時からITコンサルタントという呼称が徐々に広まっていきます。さらに2000年代以降、IT領域の急激な進化と隆盛から、ITという武器は企業経営にとって必要不可欠になっていきます。そして上記のようなパッケージではなく、オリジナルのシステムやカスタマイズされたシステムを企業が望むようになり、上流の要件定義からグランドデザイン、アーキテクト、インフラ周りのシステムを手掛けるITコンサルティングファームが台頭してきます。(システム構築だけというSIerもこの時から増え始めました。)

 

また一方でERPパッケージは業務オペレーション領域に直結するもので、さらにITを使って効率化を図りながら企業価値を最大化できる重要なツールとして企業経営陣が認識し始め、企業戦略の一部としてIT領域に注目が集まり始めます。業務レベルでのコンサルティングを手掛ける際にもITはきっても切れない存在となり、どういったシステムを導入すれば価値向上が出来るのか、こうしたテーマが多くなっていきました。

 

そして徐々に変化が出始めます。業務領域については、どういったシステムを導入すればいいのか、そのシステムに詳しい人材が必要になり、ITシステム領域についてはシステムデザインだけでなく、さらに上流の企業戦略に結び付いたITシステム導入のため、業務プロセス理解があり、戦略に紐づいたIT戦略を手掛けることが出来る人材が必要になっていきました。こうしてお互いの領域を上から下からと被っていく形で、徐々に業務コンサルとITコンサルの境目、違いが無くなっていきました。

 

とはいえ、コンサル業界の中ではキャリアパスとしてITコンサルタントから業務コンサルタントへ、というキャリアアップが認識されており、敢えて分けるのであれば業務コンサルタントは上流領域、ITコンサルタントは下流領域という分け方になります。(ただし上記でご説明した通り、その境目はほとんどないといっていいでしょう)

 

また昨今のコンサルティングでは「IT」というワードは「デジタル」という言葉に変換されつつあります。事実、近年のコンサルティングにおいてデジタルなしのトラディショナルテーマは無くなりつつあり、コンサルタントとしての基礎はありつつも、今後コンサルタントにはどの業界、テーマにおいてもデジタル知識、素養が必要になってくるでしょう。

医療コンサルタント

医療機関や製薬・医療機器メーカーへのコンサルティングを手掛けるのが「医療コンサルタント」です。プロジェクト内容としては病院・クリニックなど医療機関の経営戦略や診療料、オペレーション改善や、製薬・メーカーへの企業戦略、マーケティング、業務プロセス、人事、ITなど、企業経営すべてが範囲となっています。上記で紹介した戦略、業務、IT、人事コンサルタントと領域が同じになりますが、「医療・ヘルスケア」に特化しているというところが大きな特徴です。医療業界は法制や仕組みなど他業界とは違っており、これらに精通したコンサルタントが活躍しています。

製薬・メーカーへのコンサルティングは、戦略コンサルティングファームや大手総合系、シンクタンク系コンサルティングファームが多くを手掛けており、医療機関については特化の医療コンサルティングファームが多くを手掛けているのも特徴的です。

医療コンサルタントと言っても、コンサルティングを提供するのが医療機関なのか企業なのか、で分かれています。

再生コンサルタント

企業再生や事業再生など企業危機の局面において活躍する「再生コンサルタント」。再生領域は2000年以降ITバブルのころから台頭してきた領域です。最近ではニュース一面でも大企業の倒産危機や事業部門での経営危機をよく見るようになりましたが、こうしたニュースの裏で応急処置の役割で活躍しているのが再生コンサルタントです。ライブドアやJALなどの事例で表面上ではこれらコンサルタントの話題は上がっていませんが、彼らが一番最初に企業に入り込み、財務面からV字回復するためのベースを整えています。また大企業だけでなく、近年では地方中小企業を手掛ける例も増えています。プロジェクト期間については、上記のように局面部分だけという場合から、立ち上がり軌道に乗るまで、子会社化して利益が出るまで、と様々ですが、多くがハンズオンスタイルをとっています。実際の企業に入り込み、経営陣としてコンサルティングを手掛けたり、現場で伴走しながらコンサルティングを手掛ける例が多いです。

M&Aコンサルタント

M&A戦略から実際のディールでのエグゼキューション、そしてPMIなどの企業間でのM&Aまでを手掛ける「M&Aコンサルタント」。ファームの規模に応じてM&Aの規模や、関わる範囲は変わりますが、M&Aをするならどの企業が今後クライアント企業においてベストなのか、という段階からコンサルティングがスタートし、デューデリジェンス、バリュエーション、統合後のPMIまで各プロセスにおいてチームとして分かれているファームもあり、この領域に得意なコンサルタントが活躍しています。中小企業間でのM&Aは、M&A仲介と呼ばれており、大規模M&Aで活躍するM&Aコンサルタントとは少し働き方は変わってきます。仲介の場合は案件獲得の営業からM&Aすべてのプロセスを担当することもあり、より企業に密着した形でプロジェクトが進んでいきます。

経営コンサルタント

上記でご紹介したコンサルタント以外のコンサルタントや、中小企業向け、日系のマネジメントコンサルティンティングファームに所属するコンサルタントを経営コンサルタントと呼

んでいます。多くは一人もしくは少人数で、企業経営に関わる戦略から財務面、業務オペレーション改善などのコンサルティングを提供しており、よりテーマへの専門性より業界への専門性が強い傾向にあります。

 

コンサルタントへのご転職をお考えの方へ

コンサルタントへの転職は一般的な事業会社への転職と比べ非常に難易度が高いです。そのため、選考において論理的思考能力やコミュニケーション能力などコンサル適性が伝わる、応募書類・面接対策が不可欠です。

sincereedは大手総合系コンサルティングファームをはじめ、国内シンクタンク系ファーム、IT系ファーム、特化系ファームなど、コンサルティングファームへの幅広い支援実績を持つ転職エージェントです。コンサルタントへの転職をお考えの方、ご興味のある方はまずは一度ご相談いただければ幸いです。

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