NTTデータとは?企業概要と事業内容
まずは、NTTデータの企業概要や主な事業内容、業界内で評価される理由について解説します。
NTTデータの会社概要
NTTデータは、NTTグループのIT中核企業として、1988年にNTTから分社化して設立されました。
現在はグループ持株会社である「NTTデータグループ」傘下の国内事業会社として位置づけられており、公共・金融・法人分野を中心に、日本のITインフラを支える最大手SIerです。
NTTデータグループ全体では、2025年3月期の売上収益が4兆6,387億円、グループ連結の従業員数は約19万7,800人に達しています(*1)。
| 項目 |
内容 |
| 会社名 |
株式会社エヌ・ティ・ティ・データ(国内事業会社) |
| 設立 |
1988年5月23日(NTTより分社化) |
| グループ売上収益 |
4兆6,387億円(2025年3月期) |
| グループ従業員数 |
約19万7,800人(2025年3月31日現在) |
| 親会社 |
株式会社NTTデータグループ(NTT Inc.が54.19%保有) |
NTTデータの主要事業領域
NTTデータの事業は、大きく以下の5領域で構成されています(*2)。
- 公共・社会基盤分野:行政・医療・通信・電力など社会インフラを担うITサービスを提供。住民基本台帳ネットワークや医療情報システムなど国の根幹を支えるシステムを多数運営しています。
- 金融分野:メガバンク・地方銀行・証券・保険など、金融機関向けの基幹系システム開発・運用が中心。決済インフラや共同センター運営なども手がけます。
- 法人分野:製造・流通・サービス業など民間企業向けのDX推進やシステム構築。SAP導入やクラウド移行支援も拡大しています。
- テクノロジーコンサルティング&ソリューション(TC&S)分野:AI・データ分析・セキュリティ・クラウドなど先端技術領域のコンサルティングとソリューション提供。
- 技術革新統括本部:分野の垣根を越えて技術をリード。最適なテクノロジーを組み合わせて提案しています。
NTTデータが業界内で評価される理由
NTTデータが業界内で高く評価されている理由として、「ITソリューション事業への特化」「長期的な大型案件の豊富さ」「NTTグループのブランド力と強固な財務基盤」の3点が挙げられます。
富士通や日立製作所が製造・ハードウェア事業も展開しているのに対し、NTTデータはITサービス・システムインテグレーション事業を中核とした事業構造を持っています。
そのため、景気変動の影響を受けにくく、安定した収益基盤を確立している点が大きな強みです。
また、官公庁や金融機関、社会インフラを支える大規模プロジェクトを多数手がけており、長期的かつ継続的な案件を獲得できることも、業界内で高い評価を受ける理由の一つとなっています。
さらに、NTTグループの信頼性や豊富な経営資源を背景に、国内外で安定した事業拡大を続けている点も競争優位性につながっています。
(*1) 参照:プロフィール|NTTデータグループ(2026年6月現在)
(*2) 参照:事業紹介|経験採用情報|NTTデータグループ(2026年6月現在)
NTTデータへの転職は難しい?中途採用の難易度
NTTデータへの転職を検討している方の中には、「転職難易度は高いのか」「未経験でも応募できるのか」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
NTTデータは国内トップクラスのSIerとして高い人気を誇る一方で、中途採用にも積極的に取り組んでいます。
ここでは、NTTデータへの転職難易度やその理由、求められるスキル・経験について詳しく解説します。
NTTデータの転職難易度が高いと言われる理由
NTTデータへの転職は、業界内でも「難易度S」と評されることがあります。
その背景には、いくつかの要因があります。
転職市場での圧倒的な人気
NTTデータは、「みん就 IT業界新卒就職人気企業ランキング」で調査開始(2010年)以来16年連続1位(2026年卒版、みん就調べ)(*3)を獲得しています。
さらにNTTデータは、dodaの「転職人気企業ランキング2025」で36位にランクイン(*4)するなど、多くの転職希望者から注目を集めています。
このように、NTTデータはIT業界において「働きたい企業」の筆頭格のため応募者数も多く、1つのポジションに対する競争率が高くなりやすい傾向があります。
ハイレベルな実務経験が求められる
NTTデータの中途採用では、単にIT業界での経験年数が長いだけでは十分とはいえません。
募集ポジションごとに求められる専門性や実績が明確に定められており、即戦力として活躍できる人材が求められています。
特に評価されやすいのは、要件定義や基本設計といった上流工程の経験や、プロジェクトマネジャー・プロジェクトリーダーとしてのマネジメント経験です。
大規模プロジェクトへの参画実績や、顧客との折衝を通じて課題解決を実現した経験も高く評価される傾向があります。
また、選考では「どのような業務を担当したか」だけでなく、「どのような成果を生み出したか」が重視されます。
コスト削減額や売上向上率、プロジェクト規模、担当人数などを具体的な数値で示せると、より説得力のあるアピールにつながるでしょう。
近年では、クラウド、AI、データ活用、サイバーセキュリティなどの先端技術領域の経験も高く評価されています。
自身の経験やスキルがNTTデータの事業領域でどのように活かせるのかを具体的に説明できることが、転職成功の重要なポイントです。
社会インフラ案件の品質基準
NTTデータは、官公庁や金融機関をはじめとする社会インフラ領域のシステム開発を数多く手がけています。
そのため、品質管理やセキュリティに対する高い意識が求められ、選考においてもそれらの基準に対応できる知識や経験が評価されます。
一方で、NTTデータは中途採用にも積極的です。
2024年度は587人(*5)もの中途採用を行っており、多様なバックグラウンドを持つ人材を積極的に受け入れています。
転職難易度は決して低くありませんが、職種に合った経験やスキルを整理し、十分な選考対策を行うことで十分に転職を目指せる企業といえるでしょう。
NTTデータが中途採用で求める人物像
公式ページに「求める人物像」として直接明記されているわけではありませんが、まず何より重視されるのが、応募職種に直結する専門性と上流工程の経験です。
単に開発経験があるというだけでなく、要件定義・基本設計・プロジェクトマネジメントといった上流フェーズへの関与実績が高く評価されます。
「どの規模の案件で、どのフェーズを、何人のチームで担当したか」を定量的に語れることが求められます。
さらに、NTTデータは行政・金融・医療・インフラなど社会の根幹を支えるシステムを多く手がけています。
「技術でビジネスを動かしたい」という動機に加えて、「社会全体に貢献する仕事がしたい」という視点を持っている人材が好まれます。
大規模プロジェクトでは、顧客・協力会社・社内各部門など多くのステークホルダーとの連携が不可欠です。
技術力だけでなく、多様な関係者と信頼関係を築きながら物事を前に進められる調整力・コミュニケーション能力が重視されます。
未経験からの転職は可能か
NTTデータの中途採用は基本的に即戦力人材を対象としており、ITスキルや実務経験がまったくない状態から転職するのは容易ではありません。
しかし、未経験者であってもこれまでの経験や専門知識によっては十分にチャンスがあります。
例えば、金融・製造業などで豊富な業務経験を持つ方であれば、IT経験がなくても業界知識を活かしてコンサルタント職や営業職で評価される可能性があります。
公式でも、「IT業界だけでなく製造・物流・金融・コンサル業界などさまざまなバックグラウンドを持つ経験者の方々を採用しています(*6)」と記載されています。
また、第二新卒の場合は、情報系学部の出身者やプログラミング経験者、情報処理技術者試験などのIT資格保有者であれば選考対象となりやすいでしょう。
NTTデータでは、金融システムや公共IT、製造業のDX推進といった業界特化型の知見が重視されています。
そのため、IT技術の経験が多少不足していたとしても、特定業界に関する深い知識や実績を持っていれば十分にアピールポイントとなります。
転職を成功させるためには、自身の経験がどのようにNTTデータの事業や募集ポジションに貢献できるのかを具体的に言語化することが重要です。
SIer・コンサル・事業会社それぞれの転職可能性
NTTデータでは幅広いバックグラウンドの人材を採用していますが、出身業界や職種によって評価されるポイントは異なります。
自身の経験がどのように活かせるのかを理解しておくことで、選考対策もしやすくなるでしょう。
SIer
NTTデータとの親和性が高い人材といえます。要件定義や基本設計などの上流工程の経験に加え、プロジェクトマネージャーとしての実績があれば高く評価される傾向があります。
特に、金融・公共・製造業などで大規模案件に携わった経験はアピールポイントになりやすいでしょう。
ITコンサルタント
転職しやすい層の一つです。
課題解決力や提案力、顧客との折衝経験は高く評価されます。
一方で、NTTデータはコンサルティングだけでなく、システム開発や運用保守まで一貫して支援する企業であるため、実装や運用フェーズまで見据えた視点を持っているかが重要になります。
事業会社
IT部門出身者であれば、ユーザー企業側の課題やニーズを理解している点が強みです。
特に、DX推進プロジェクトのリーダー経験や基幹システムの刷新、業務改革プロジェクトに携わった経験がある場合は高く評価される可能性があります。
また、近年はAI活用やデータ分析、クラウド移行といったDX領域の需要が拡大しています。
そのため、DX推進経験者は転職市場でも高い評価を受けやすく、AI・データ活用・クラウド関連の実績があれば、NTTデータの先端技術領域やコンサルティング領域への転職で有利になるでしょう。
特に企業のデジタル変革をリードした経験は、大きなアピール材料となります。
(*3) 参照:みん就 2026年卒 IT業界新卒就職人気企業ランキング|ポート株式会社プレスリリース(2026年6月現在)
(*4) 参照:転職人気企業ランキング2025|doda(2026年6月現在)
(*5) 参照:数字で知るNTTデータグループ|NTTデータグループ(2026年6月現在)
(*6) 参照:NTTDATAの変革を支える多様な人財活躍|UpToData(2026年6月現在)
NTTデータの中途採用で募集される主な職種
NTTデータの中途採用は「職種別採用」を採用しており、応募職種のスキル・経験とのマッチングが第一に問われます。
公式の職種紹介ページでは、以下の5職種が定義されています(*7)。
企画・営業職
顧客企業のIT課題を把握し、NTTデータのサービス・ソリューションを提案・受注するポジション。
既存顧客の深耕と新規開拓の両面が求められます。
IT業界での提案営業経験と、業界(金融・公共・製造等)の専門知識が重視されます。
金融機関向けのSI企画・営業や、決済ソリューション企画・営業など、業界特化型の求人が中心です。
コンサルタント職
公共・金融・法人分野における業務変革・DX推進をリードするポジション。
NTTデータの多様なソリューションの最上流からお客様のビジネス拡大を支える役割を担います。
金融業界での業務知見やSAP・ERP導入経験、AIデータ活用提案経験がある方が歓迎されます。
SE・PM職
要件定義・基本設計から開発・テスト・運用まで一貫してシステム構築に携わるポジション。
お客様の要望をヒアリングし要件定義に落とし込んだうえで、アプリケーション設計やネットワーク・データベース等の基盤環境構築、プロジェクト全体の進捗管理などを担います(*7)。
公共・金融・法人各分野に専門のSEが存在し、クラウド(AWS/Azure/GCP)やアジャイル開発スキルの需要も高まっています。
数億〜数百億円規模の大型プロジェクトを統括するPMとしての実績があれば特に高く評価されます。
R&D職
新技術によるソリューションの創出を目的に、特定の分野について調査・研究を行うポジション。
最新動向の調査や応用範囲の模索、試作およびテストなどが含まれます。
R&Dによって得られた技術・ノウハウはNTTデータの知的資産として社内に展開され、新規ビジネス展開に活用されます。
経済産業省「IT人材需給に関する調査」では、2030年に先端IT人材(AI・ビッグデータ等)が最大55万人不足すると試算されており(*8)、AI・機械学習・データ分析基盤構築の実務経験者はR&D職でも高いマッチング率が見込めます。
スタッフ・その他
企画・営業、コンサルタント、SE・PM、R&Dの各メンバーが最大限に力を発揮できるよう、仕組み・システム・オペレーションを支えるポジションです。
人事・総務、経理・財務、法務、経営企画など、NTTデータグループの未来を見据えた各種戦略立案から業務推進を担います(*7)。
(*7) 参照:職種紹介|経験採用情報|NTTデータグループ(2026年6月現在)
(*8) 参照:IT人材需給に関する調査(概要)|経済産業省(2026年6月現在)
NTTデータの年収・評価制度
NTTデータへの転職を検討するうえで、年収水準や評価制度は気になるポイントの一つでしょう。
ここでは、NTTデータの平均年収や年代別の年収目安について詳しく解説します。
NTTデータグループの有価証券報告書(*9)によると、平均年齢39.7歳で、平均年収923.4万円(従業員1,592人)となっており、大手IT企業の中でも高い水準です。
この数値には、管理職などの高年収層も含まれています。
一方、口コミサイトOpenWorkのデータ(*10)では、平均年齢33歳で、平均年収は770万円(回答者1690人)という結果になっています。
こちらは社員の投稿データを集計したものであり、若手〜中堅層の比率が高いため、有価証券報告書よりもやや低い水準になります。
年代別の年収目安
NTTデータの年収は、日本のIT企業の中でも高水準として知られていますが、年代ごとにどのように推移していくのでしょうか。
ここでは、OpenWork(*10)の年齢別の平均年収データをもとに、キャリアごとの収入の伸びや特徴を解説します。
| 年齢 |
推定年収 |
推定範囲 |
| 25歳 |
538万円 |
427万円〜677万円 |
| 30歳 |
715万円 |
568万円〜900万円 |
| 35歳 |
851万円 |
676万円〜1,071万円 |
| 40歳 |
949万円 |
754万円〜1,195万円 |
| 45歳 |
1,022万円 |
811万円〜1,286万円 |
| 50歳 |
1,069万円 |
849万円〜1,346万円 |
| 55歳 |
1,074万円 |
853万円〜1,353万円 |
年齢別に見ると、NTTデータの年収は非常に安定した右肩上がりの推移となっています。
特に注目すべきポイントは、30歳で700万円を突破すること、そして45歳で1000万円を超えることです。
日系大手企業の中でも比較的早い段階で高年収帯に到達しており、ITスキルやプロジェクト経験の蓄積が年収に直結しやすい企業であることがわかります。
5歳刻みで年収の伸びを見ると、最も増加幅が大きいのは25歳→30歳のタイミングです。
この背景としては以下が考えられます。
- 若手から中堅への役割拡大(担当→リーダー)
- プロジェクト責任の増加
- 評価制度における昇格タイミング
つまり、20代後半でどれだけ成果を出せるかが、その後の年収カーブに大きく影響すると言えるでしょう。
40代以降も年収は上昇を続けますが、伸び幅は徐々に緩やかになります。
役職別の年収目安
NTTデータの年収は「年齢」よりも「役職(グレード)」によって大きく決まるのが特徴です。
ここでは、OpenWork(*10)の口コミを参考に、一般社員から管理職までの役職別年収をわかりやすく解説します。
新卒〜一般社員(G5〜6):470万円〜650万円
新卒社員であるグレード6(G6)の場合、2026年4月の初任給予定額は、学歴ごとに差が設けられています。
修士了で312,000円、学士卒で300,000円、高専卒で282,000円(*11)となっています。
学士卒(月給30万円)の場合、年収はおおよそ500万円前後が目安です。修士卒(31.2万円)であれば年収520万円前後、高専卒(28.2万円)でも470万円前後となります。
一方で、新卒でも、上位のグレード5(G5)で入社することもあります。
この場合、初任給が322,540円(*11)とさらに高い水準となります。
「グレード5」での入社は誰でも適用されるわけではなく、内定前に学会発表や修士論文などの実績を提出し、その内容が企業側に評価された場合に限られます。
グレード5で入社した場合(月給32.2万円)は、年収550万円前後に到達する可能性があります。
主任(G4):650万〜950万円
主任クラスになると、年収は650万〜950万円程度まで上昇します。
新卒入社の場合、早ければ入社4年目で昇格するケースもあり、20代後半〜30歳前後で到達することが一般的です。
この段階から裁量労働制に切り替わることもあり、一定時間分の残業代があらかじめ含まれる形になります。
実務だけでなく、チームをリードする役割が求められるポジションです。
課長代理(G3):850万〜1,200万円
課長代理は準管理職の位置づけで、年収は850万〜1,200万円程度となります。
新卒入社の場合、最短で6年目ほどで到達するケースもあり、30代前半で年収900万円前後に乗る人も少なくありません。
プロジェクトの中核を担う立場であり、進行管理や顧客対応など、マネジメント要素が強まるフェーズです。
一方で、この層にとどまる人も多く、キャリアの分岐点とも言えるポジションです。
課長:1,200万〜1,400万円
課長に昇進すると年収は1,200万〜1,400万円となり、一気に高年収帯へ入ります。
完全な管理職として、プロジェクトや組織の収益責任を担うポジションです。
ただし、この課長昇進が一つの大きなハードルとなります。
社内試験に合格する必要があり、誰でも到達できるわけではありません。
最短でも30代後半とされており、昇進スピードには個人差が大きく出ます。
部長:1,500万円〜
部長クラスでは年収1,500万円以上となり、担当領域や評価によってさらに上のレンジに到達することもあります。
事業単位での意思決定や組織運営を担う経営寄りのポジションです。
最短でも40歳前後での昇進が目安とされており、ごく一部の人材が到達するポジションとなります。
昇進・評価制度の特徴
NTTデータの評価・キャリア制度は以下の仕組みで構成されています(*12)。
- P-CDP(パーソナル・キャリア・デベロップメント・プログラム):個人の強みと志向に合わせたキャリア形成支援。社内公募制度と組み合わせ、興味あるプロジェクトへの積極応募が可能。
- Advanced Professional制度:AI・IoT・クラウド等の先進技術領域における卓越した専門人材を市場価値に応じた報酬で採用・処遇する制度。
- テクニカル・グレード制度:マネジメントラインではなく、スペシャリストとしてのキャリアパスを設ける制度。技術志向の人材に選択肢を提供。
- 社内兼業制度:新たな専門性の獲得・多様な業務経験を目的とした兼業機会の提供。2024年度より強化されています。
(*9) 参照:有価証券報告書|株式会社NTTデータ(2026年6月現在)
(*10) 参照:株式会社NTTデータ|OpenWork(2026年6月現在)
(*11) 参照:募集要項|NTTデータ(2026年6月現在)
(*12) 参照:人財獲得・定着化|NTTデータグループ(2026年6月現在)
NTTデータへ転職するメリット
ここでは、NTTデータへ転職することで得られる主なメリットについて詳しく紹介します。
転職先として検討する際の参考にしてください。
国内最大級のSIerで大規模案件に携われる
NTTデータは売上規模・プロジェクト規模において国内最大級のSIerです。
国の住民基本台帳ネットワーク・金融決済インフラ・大手製造業の基幹システムなど、数十億〜数百億円規模のプロジェクトを多数抱えています。
他社では経験できないスケールの案件に、PM・SE・コンサルとして関われることが最大の魅力の一つです。
社会インフラを支える案件に携われる
行政・医療・金融・エネルギーなど、国民の日常生活を支えるITシステムを担います。
「自分の仕事が社会に直結している」という実感を持ちやすく、長期的な就業意欲につながります。
経済産業省が2019年に公表した「IT人材需給に関する調査」では2030年に最大約79万人のIT人材不足が予測されており(*13)、社会インフラを担うNTTデータの役割はますます重要性を増しています。
グローバル案件や先端技術領域に挑戦できる
NTTデータグループは世界50か国以上に展開しており、国内案件にとどまらずグローバルプロジェクトへの参加機会もあります。
また、生成AI・クラウド・データサイエンス分野への投資を強化しており、2027年度に生成AI関連で3,000億円の売上を目指す計画を掲げています(*14)。
先端技術に携わりたいエンジニア・コンサルタントにとって魅力的な環境です。
安定性と高年収を両立できる
NTTデータの魅力の一つは、安定した経営基盤と高い給与水準を両立している点です。
NTTグループの一員として強固なブランド力と財務基盤を持ち、官公庁や金融機関、大手企業向けの大型案件を数多く手がけていることから、国内IT業界の中でも高い安定性を誇ります。
また、年収水準も業界内で高い水準にあり、平均年収は923万円(*9)です。
安定した環境で長期的なキャリアを築きながら、高い報酬を目指せることはNTTデータへ転職する大きなメリットといえるでしょう。
(*13) 参照:IT人材需給に関する調査(概要)|経済産業省(2026年6月現在)
(*14) 参照:会社案内2025|NTTデータグループ(2026年6月現在)
NTTデータへ転職するデメリット
NTTデータは、企業規模が大きいからこその特徴や、入社後にギャップを感じやすいポイントも存在します。
ここでは、NTTデータへ転職する前に知っておきたいデメリットや注意点について紹介します。
転職後のミスマッチを防ぐためにも、メリットとあわせて確認しておきましょう。
組織規模が大きく意思決定に時間がかかる
NTTデータは、巨大組織ゆえ、意思決定に時間を要することがあります。
新サービスの立ち上げや業務改善の提案が、承認フローを経て実行されるまでのリードタイムが長くなるケースがあります。
特にスタートアップや少数精鋭の組織から転職する方には、スピード感の違いに戸惑いを感じる場合があります。
部署によって働き方に差がある
担当プロジェクトの局面(要件定義・納期直前等)や部署によっては残業が増えることがあります。
特に大規模案件のリリース前後は繁忙期になる傾向があります。
一方でリモートワーク・フレックスタイム制など柔軟な働き方の制度整備も進んでおり、部署差がある点を事前に確認することが重要です。
調整業務が多くなるケースがある
大規模プロジェクトでは、多数の関係者(顧客・サブコン・内部部門等)との調整業務が増えます。
純粋な技術作業よりもマネジメント・コミュニケーション業務の割合が高くなるポジションも多く、「手を動かし続けたい」エンジニアには向き不向きがある点を認識しておく必要があります。
人気企業ゆえ選考難易度が高い
前述のとおり、転職市場での圧倒的な人気から競争率は高く、書類選考・面接のハードルは高い水準にあります。
「経験があれば受かる」という状況ではなく、経験の質・言語化力・志望理由の具体性まで問われるため、丁寧な選考準備が不可欠です。
sincereedを使ってNTTデータに転職
sincereedは、大企業への転職支援に特化したハイクラス転職エージェントです。
各業界に精通したコンサルタントが企業・求職者の両面を担当し、深い理解に基づくマッチングを実現。
企業との強固な信頼関係を活かし、非公開求人や選考対策など、質の高い情報提供で納得感のある転職を支援します。
NTTデータの求人(非公開を含む)も多数保有しているため、ご興味のある方は、ぜひ一度ご相談ください。
NTTデータの選考フロー
NTTデータの中途採用における選考フローは、公式採用ページでも明示されている通り、応募 → 書類選考 → 面接(2回)・適性検査 → 内定・条件提示(*15)となっています。
面接は原則2回実施され、あわせて適性検査が行われます。
適性検査は主にパーソナリティを測定する目的で実施され、応募者が持つ特性が職種や組織に適合するかを確認されます。
書類選考
書類選考では、職務経歴書に記載された「経験・スキルが応募職種の要件とどれだけ合致しているか」が厳密に審査されます。プロジェクト規模・担当フェーズ・成果の定量化が記述されているかが合否を大きく左右します。
適性検査
オンラインで実施される適性検査は、スキルの確認ではなく「パーソナリティを十分発揮できることを確認するため」に行われます。
過度な事前対策よりも、素直に回答することが推奨されます。
一次面接
現場の部長・課長クラスが担当することが多く、職務経歴書をベースにプロジェクト経験・技術スキルが深掘りされます。
「なぜその判断をしたか」「どんな困難があってどう乗り越えたか」といったSTAR法による深掘りが典型的です。
最終面接
本部長・部長クラスが担当する最終面接では、中長期のキャリアビジョン・NTTデータを選ぶ理由・マネジメント経験・組織適合性が問われます。
「なぜNTTデータでなければならないのか」を自分の言葉で語れる準備が不可欠です。
オファー面談
内定後のオファー面談では、年収・配属先・勤務条件の最終確認を行います。
希望条件を明確に伝えるとともに、入社後の配属先・担当案件についても積極的に質問することが推奨されます。
(*15) 参照:選考の流れ|株式会社NTTデータ(2026年5月現在)
NTTデータの面接でよく聞かれる質問
事前にどのような質問が聞かれやすいのかを把握し、回答を準備しておくことが選考通過のポイントです。
ここでは、NTTデータの面接でよく聞かれる質問と、回答時に意識したいポイントを紹介します。面接対策を進める際の参考にしてください。
転職理由
「なぜ今の会社を離れるのか」は必ず問われます。
ネガティブな理由(人間関係・残業が多い等)は避け、「より大規模な社会課題解決に携わりたい」「上流工程でのスキルを磨きたい」等、前向きな転職動機として言語化してください。
NTTデータを志望する理由
面接で頻出する質問が「なぜ他のSIerではなくNTTデータなのか」です。
規模感・社会インフラへの関与・特定の事業分野など、具体的な根拠を自分のキャリア経験と結びつけて語ることが求められます。
「安定しているから」という表層的な回答は評価されません。
プロジェクト経験
「担当したプロジェクトの規模・役割・技術スタック・成果」を整理しておくことが必須です。
特に「予算規模(億円単位)」「チーム人数」「担当フェーズ(要件定義〜運用)」「定量的な成果(コスト削減率・納期達成率等)」を数字で語れるよう準備してください。
リーダー経験
PMや上流コンサルへの応募では特に「何人のチームを率いてどんな課題を解決したか」が深掘りされます。
チームマネジメント・ステークホルダーとの折衝・炎上プロジェクトの収束経験などを具体的なエピソードで語れるよう準備してください。
キャリアビジョン
「3〜5年後にどうなりたいか」「NTTデータで何を実現したいか」が問われます。
NTTデータの事業戦略(生成AI活用・グローバル展開・社会インフラのDX)と自分のキャリア目標を繋いだ回答が好印象を与えます。
キャリアビジョンが明確にならない方は、エージェントと相談するのも手です。
NTTデータへの転職を成功させるポイント
ここでは、NTTデータへの転職を成功させるために押さえておきたいポイントを詳しく解説します。
書類選考や面接で評価されるポイントもあわせて確認していきましょう。
職務経歴書で成果を定量化する
NTTデータの書類選考は厳しいため、職務経歴書のクオリティが合否を大きく左右します。
「プロジェクト予算●億円」「チーム●名のリード」「システム刷新によりコスト●%削減」など、数字で成果を表現することが重要です。
感覚的な表現(「大規模プロジェクトを担当」)ではなく、読み手が規模感を具体的に把握できる記述を心がけてください。
上流工程経験を整理する
NTTデータが特に評価するのは「上流工程への関与」です。要件定義・業務設計・基本設計・RFP作成・提案書作成・PMO支援など、システム開発の上流フェーズでの経験を整理し、自分がどの段階でどのような判断・貢献をしたかを明確に言語化してください。
志望理由を具体化する
「NTTデータだからこそ」の志望理由を構築することが面接突破の鍵です。
「自分が経験してきたX×NTTデータのYという強み・事業機会」という形で具体化してください。NTTデータの採用ページはもちろん、社員インタビュー(UpToData)(*16)などを参照するのもおすすめです。
転職エージェントを活用する
NTTデータへの転職では、公開求人に加えて非公開求人も多く存在します。
IT・ハイクラス転職に特化したエージェントを活用することで、自分のスキルセットに合ったポジションへのマッチングや、選考対策(職務経歴書添削・面接準備)のサポートを受けることができます。
特に初めての大手SIer転職の場合、エージェントによる企業・職場情報の提供は大きな助けになります。
(*16) 参照:NTTデータ公式ウェブマガジン UpToData|NTTデータ(2026年6月現在)
NTTデータへの転職におすすめの人
NTTデータは、官公庁や金融機関、大手企業向けの大規模プロジェクトを数多く手がける国内有数のSIerです。
そのため、すべての人に向いているわけではなく、カルチャーや業務内容との相性も重要になります。
ここでは、NTTデータへの転職がおすすめの人の特徴について紹介します。自身のキャリア志向や強みと照らし合わせながら、適性があるか確認してみましょう。
大規模案件に携わりたい人
「小規模SIerでは経験できないスケールのプロジェクトに挑戦したい」「国や社会に影響するシステム開発に関わりたい」という方に最適です。
数百億円規模のシステム開発・更改プロジェクトを多数抱えており、キャリアの一段階上の経験が積めます。
PM・コンサルとして成長したい人
上流工程(要件定義・プロジェクトマネジメント・業務コンサルティング)でのキャリア成長を目指す方に適しています。
多様な業界・業種のクライアントに対して提案・実装まで携われる環境は、PMやコンサルタントとしての実力を飛躍的に高めます。
安定性と成長環境を両立したい人
「高収入を維持しながら、先端技術(生成AI・クラウド・データ活用)にも挑戦したい」「大手ならではの研修・キャリア支援を活用して成長したい」という方に向いています。
離職率3.0%という数字が示すように、働き続けやすい環境も整っています。
社会課題解決に興味がある人
行政DX・医療情報化・金融インフラの安定稼働・エネルギー管理など、「自分の仕事が社会の役に立っている」という実感を得やすい仕事が多いです。
社会インフラへの貢献意欲が高い方、ESG・サステナビリティに関心がある方にも適した環境です。
まとめ
NTTデータは、国内最大級のSIerとして高い年収・社会的意義・安定性を兼ね備えた転職先です。
一方で、転職難易度は「S」とも評される通り、応募職種への高いスキルマッチング・実績の定量化・具体的な志望理由の構築が求められます。
十分な準備なしに応募しても書類選考を通過することは難しく、「なぜNTTデータでなければならないのか」を自分の言葉で語れるかどうかが合否を分けます。
本記事で解説した選考フロー・面接対策・職務経歴書の書き方を参考にしつつ、sincereedなどの転職エージェントも利用し、戦略的に転職活動に臨んでください。
なお、sincereedでは公式Youtubeチャンネル(大企業転職チャンネル)にて、大手企業の解説や転職ノウハウなどを発信しています。
より詳しくNTTデータについて知りたい方は以下の動画をご覧ください。