
オリエンタルランドの気になる福利厚生は?
オリエンタルランドは、東京ディズニーリゾートの運営を通じて「夢・感動・喜び」を創造し続ける日本を代表するエンターテインメント企業です。同社は、テーマパーク運営やホテル事業、商業施設「イクスピアリ」の運営をはじめ、幅広い事業を展開しています。企業理念である「自由でみずみずしい発想を原動力に…」を具現化するため、日々進化を遂げるオリエンタルランド。多くの人々に夢を提供する特別な企業で働くことは、多くの転職希望者にとって憧れの的となっています。
とは言え、実際の福利厚生や制度に関しても気になるところです。ここでは、オリエンタルランドへの転職をお考えの方に、気になる福利厚生に関する制度や実際の利用実績をご紹介していきます。企業理解を深める情報として、ぜひ参考にしてみてください。
オリエンタルランドの方針・規定
OLCグループでは、ESGマテリアリティのひとつに「従業員の幸福」を定めており、一人ひとりが能力を最大限に発揮できる環境づくりを重視しています。さまざまな強み・個性・価値観を持つ従業員同士が、互いに認めあい、活かし高めあうことで、生き生きと働くことができると考えます。そのうえで、仕事に情熱を持って取り組むことができ、会社と仲間への安心感・信頼感を持つことができる状態を目指していきます。
また、従業員が私生活を充実させながら活躍できるよう、仕事と生活の調和を支援する制度を整えるとともに、それを支える風土づくりにも努めています。多様な従業員が活躍するためには、ベースとなる人権尊重が不可欠です。OLCグループ人権方針では、「OLCグループは、多様な背景を持つ人々の、人権が守られ、お互いの違いやアイデンティティが尊重される職場環境を構築していきます。あらゆるハラスメントを許さず、性別、年齢、人種、国籍、言語・文化、宗教、障がいの有無、性的指向、性自認などの理由で誰もが差別されることなく、一人ひとりが持つ多様な能力が発揮できるよう支援します。」と定めており、従業員を含む、ともに働く人々の人権を尊重します。
多様な働き方に対する制度
オリエンタルランドでは、さまざまな職種の社員が働いています。それぞれに適用される制度は違うものの、必要なものを順次整備しています。主には下記のようなものが挙げられます。
・休暇や休職について
従業員が仕事と生活の調和を図るための取り組みとして、育児休職、子の看護休暇、介護休職、介護休暇、病気有給休暇(家族の介護事由でも取得可能、年次有給休暇から最大60日の積み立て)などの各種制度を整えています。
・働く時間について
社員に対しては、業務内容に応じてフレックスタイム制や在宅勤務制度、半日・時間単位の有給休暇を導入しています。
・テーマパークオペレーション社員について
パークのオペレーションを担うテーマパークオペレーション社員については、社員の制度の中で適用可能なものを準用しています。
・準社員について
主婦や学生が生活にあわせた働き方ができるように短時間のシフトを用意しています。また、より積極的に勤務に就きたい準社員には、個人のスマートフォンから勤務可能なシフトを見つけて就業申請ができるシステムを整備するなど、より柔軟な働き方ができる体制を整えています。
・労働時間の管理について
従業員の労働時間を適切に管理するための管理職への継続的な労働時間管理に関する啓発活動や働き方に関する意識醸成、人事本部と各組織による定期的な要員枠の見直しや業務効率化に資するツールの導入、所定外労働時間に関する状況確認などにより、過重労働の抑止や所定外労働時間の削減に取り組んでいます。
・妊娠、出産に際して
妊娠・出産時においては産前産後休暇や配偶者の出産時に取得できる配偶者出産休暇(有給、最大2日間)を導入しています。
・育児休職からの復職に際して
育児休職からの復職後は、育児時間、育児のための勤務時間短縮、所定外勤務の免除、深夜勤務の免除、休日勤務の免除、子の看護休暇(最大7日)などの制度を利用することができます。また、授乳期の従業員のために、落ち着いた環境で搾乳ができる施設「マミールーム」を設置しています。また、シフト勤務社員に対して勤務時間を固定・短縮するミドル復帰プログラムを導入しています。そのほか、共働きの社員等を対象にしたベビーシッター等の育児補助金支援施策を導入しています。
・保育所支援について
企業主導型保育所「キッズビレッジあるぶる」を開園し、常時保育だけでなく一時保育の対応をするなど、時間的な制約がある中でも成長し、中長期的なキャリアをより描きやすくなるよう、社員やテーマパークオペレーション社員の復職を支援しています。
実際の利用状況
オリエンタルランドにも多くの制度が存在していますが、実際に使われていなければ意味のない制度になってしまいます。育児休職や介護休職の取得者数などを見てみましょう。
■育児休職取得者数・復職率
社員(単体)
2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | |
総数 | 128名 | 159名 | 221名 | 270名 | 248名 |
男性 | 20名 | 28名 | 52名 | 73名 | 73名 |
女性 | 108名 | 131名 | 169名 | 197名 | 175名 |
復職率 | 100.0% | 100.0% | 100.0% | 100.0% | 100.0% |
嘱託職員、出演者、準社員等(単体)
2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | |
総数 | 346名 | 220名 | 400名 | 387名 | 319名 |
男性 | 11名 | 3名 | 10名 | 8名 | 10名 |
女性 | 335名 | 217名 | 390名 | 379名 | 309名 |
復職率 | 95.4% | 99.6% | 94.3% | 96.1% | 98.7% |
■介護休職取得者数
社員(単体)
2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 |
3名 | 4名 | 10名 | 16名 | 18名 |
嘱託職員、出演者、準社員等(単体)
2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 |
12名 | 13名 | 16名 | 27名 | 31名 |
女性活躍の推進
オリエンタルランドではすべての従業員が安心して働ける環境づくりを進めており、男女が分け隔てなく働く社風のもと、多くの女性従業員が活躍しています。現在では、社員の男女の勤続年数の差は4.4年、社員の女性比率は55.3%、準社員など社員以外の女性比率は77.6%となっています(2024年3月末現在)。
また、2025年度に管理職に占める女性従業員の割合を25%以上にすることを目標に掲げ、女性管理職のロールモデルを紹介することで従業員がキャリアをイメージできるような機会を創出することや、育児や介護などでキャリアが中断しないように両立を支援する制度を整備しています。
最後にそれが読み取れるデータを見ておきましょう。
■勤続年数男女差(単体社員)
2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | |
男性 | 13.8年 | 12.4年 | 12.8年 | 13.4年 | 12.9年 |
女性 | 7.8年 | 7.6年 | 7.8年 | 8.6年 | 8.5年 |
差 | 6.0年 | 4.8年 | 5.0年 | 4.8年 | 4.4年 |
■女性比率(単体従業員)
2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | ||
社員 | 男性 | 2,335名 | 2,520名 | 2,486名 | 2,379名 | 2,518名 |
女性 | 2,510名 | 2,852名 | 2,923名 | 2,834名 | 3,113名 | |
女性比率 | 51.8% | 53.1% | 54.0% | 54.4% | 55.3% | |
社員以外 | 男性 | 4,843名 | 3,632名 | 2,939名 | 3,776名 | 4,560名 |
女性 | 15,937名 | 12,730名 | 11,028名 | 13,369名 | 15,804名 | |
女性比率 | 76.7% | 77.8% | 79.0% | 78.0% | 77.6% |
2019年度
(2020年3⽉末現在) |
2020年度
(2021年3月末現在) |
2021年度
(2022年3月末現在) |
2022年度
(2023年3月末現在) |
2023年度
(2024年3月末現在) |
|
管理職に占める女性労働者の割合 | 203名の
うち32名 (15.8%) |
199名の
うち35名 (17.6%) |
194名の
うち34名 (17.5%) |
199名の
うち36名 (18.1%) |
209名の
うち37名 (17.7%) |
管理部門以外の管理職に占める女性労働者の割合 | 138名の
うち23名 (16.7%) |
144名の
うち23名 (16.0%) |
137名の
うち24名 (17.5%) |
140名の
うち27名 (19.3%) |
146名の
うち27名 (18.5%) |
取締役に占める女性の割合 | 10名の
うち2名 (20.0%) |
10名の
うち2名 (20.0%) |
10名の
うち2名 (20.0%) |
11名の
うち3名 (27.3%) |
11名の
うち3名 (27.3%) |
執行役員に占める女性の割合 | 21名の
うち3名 (14.2%) |
21名の
うち3名 (14.2%) |
20名の
うち3名 (15.0%) |
19名の
うち3名 (15.8%) |
17名の
うち2名 (11.8%) |
(出典元:https://www.olc.co.jp/ja/sustainability/social/relation/support.html /2025年1月20日時点)
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