オムロンはどんな会社?オムロンの会社概要
2024/09/09

オムロンはどんな会社?オムロンの会社概要

オムロン株式会社は、京都に本社を構える日本を代表するグローバル企業であり、主に制御機器、電子部品、ヘルスケア製品などを手がけています。1933年に創業されたオムロンは、長年にわたり「人と社会の未来を創る」という理念のもと、技術革新を通じて社会に貢献してきました。特に、工場自動化や医療機器の分野では業界をリードし、世界中の企業や消費者に信頼されています。

 

中途採用において求められるスキルは高く、プロジェクトマネジメント力、エンジニアでは高い技術力などが必要です。また企業の安定性や平均年収も高いことから人気企業となっており、その転職難易度も高いと言えるでしょう。

 

ここでは、オムロンへの転職をお考えの方に、オムロンの全体像をご紹介していきます。企業理解の一つとして参考にしていただければ幸いです。

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オムロンの会社概要

 

まずは会社概要をご紹介します。

 

社名 オムロン株式会社(OMRON Corporation)
代表者 代表取締役社長 CEO 辻永 順太
創業 1933年(昭和8年)5月10日
設立 1948年(昭和23年)5月19日
資本金 641億円
売上高(連結) 2023年度 8,188億円
従業員数 オムロングループ:28,450人(国内:11,738人 海外:16,712人)
(2024年3月末時点)
本社所在地 〒600-8530 京都市下京区塩小路通堀川東入

 

オムロンの事業内容

制御機器事業

持続可能な社会を支えるモノづくりの高度化に向け、お客様との共創によりソリューションを創出し、人手不足の解消や生産性の向上と、作業者の働きがいの両立を目指します。

 

この事業分野では、センサー、PLC(プログラマブルロジックコントローラ)、スイッチ、リレーなどが主力製品となっています。オムロンはこれらの技術を駆使し、生産現場での効率化や品質向上を実現し、工業製品の高度な生産ライン構築をサポートしています。また、AIやIoTを活用したスマートファクトリーの実現にも取り組んでおり、将来の製造業の在り方を変革する技術開発に力を入れています。

 

ヘルスケア事業

革新的なデバイスと医療現場と家庭をつなぐサービスで、循環器と呼吸器疾患、日常生活に大きな影響を与える痛みの3つの領域で医療の進化に貢献します。

 

オムロンのヘルスケア事業では、血圧計や体温計、体重計などの医療機器や健康機器を提供しています。特に血圧計においては、世界的なシェアを誇り、家庭での健康管理を支える重要な製品です。オムロンは「ゼロイベント」というビジョンを掲げ、心臓病や脳卒中などの生活習慣病リスクを減少させることを目指しています。さらに、遠隔医療やデジタルヘルス技術の発展にも積極的に取り組んでおり、健康寿命の延伸に貢献する製品とサービスの提供を進めています。

社会システム事業

カーボンニュートラル、デジタル社会の実現に向け、再生可能エネルギーの普及と発電の安定化、保守・運用のプロセス革新による社会インフラの持続性に貢献します。

 

交通信号機や自動改札機、ETCシステムなどがその代表的な製品です。これらの技術は、私たちの生活を便利で安全にするための社会インフラを支える重要な役割を果たしています。また、持続可能な社会の実現に向けたエネルギー管理システムや環境保護に関するソリューションにも力を入れ、持続可能な未来に向けた技術革新を追求しています。

 

電子部品事業

製品の電動化、高周波化を実現する技術や、環境負荷の低いデバイス・モジュールを軸としたソリューションで、新エネルギーの導入とデジタル化社会の実現を促進します。

代表的なものとしては、各種スイッチ、リレー、センサー、コネクタなど、さまざまな電子部品です。これらの製品は、自動車や家電製品、通信機器など、多様な産業において欠かせないものとなっており、オムロンは高品質な電子部品を提供することで、製品の信頼性や安全性を向上させています。

 

データソリューション事業

オムロンの4つのビジネスカンパニーと協働し、モノづくりからデータを軸に新たな価値を創造するソリューションビジネスへの進化を先導します。

 

製造業や社会インフラ、医療分野などで蓄積される大量のデータを活用し、効率化や最適化を図るためのサービスや技術を提供しています。特にIoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)、ビッグデータ解析を活用したソリューションが中心となっており、これにより生産現場の改善や、社会インフラの高度化、ヘルスケアの進化を支援しています。

 

オムロンの企業理念

 

面接対策で特に外せないのが経営方針です。しっかり把握して面接に挑みましょう。

 

オムロンは、「企業は社会の公器」であるという考えに基づき、事業を通じてよりよい社会づくりに貢献することを使命とし、その実現に向け、企業理念を軸にした経営を実践しています。

 

Our Mission(社憲)

 

われわれの働きで われわれの生活を向上し

よりよい社会をつくりましょう

 

・事業を通じて社会的課題を解決し、社会の持続的発展に貢献し続けることが、私たちの存在価値であり使命です。

 

・社会の期待に十分に応え続けることが、オムロンの持続的な発展につながり、また、私たちの成長や世界中の人々の生活の向上につながっていきます。

 

・私たちは、すべての人々が豊かさ・快適さを実感し、安心・安全に暮らせるよりよい社会の実現を追求し続けていきます。

 

Our Values(私たちが大切にする価値観)

 

ソーシャルニーズの創造

私たちは、世に先駆けて新たな価値を創造し続けます。

 

「ソーシャルニーズの創造」とは、潜在するニーズを感知することにより、暮らしをより豊かにする、また社会の課題を解決する商品・サービスを先駆けて提供し、社会に役立つことです。

「ソーシャルニーズの創造」には、それまで市場に存在しなかった新しい商品・サービス・システムを開発することはもちろん、既存のものに手をくわえて、必要とする人がいつでもどこでも簡単に使えるようにすることや、これまでの仕事のやり方を革新的に変えていくことが含まれます。

未来を見通す先見性、社会の潜在ニーズを発掘する感知力、潜在ニーズを顕在化させる創造力を私たちが日々磨いていくことが大切です。

 

・絶えざるチャレンジ

私たちは、失敗を恐れず情熱をもって挑戦し続けます。

 

「絶えざるチャレンジ」は、新しい価値を提供したり、これまでにない解決方法を編み出したり、積極的に変化を生み出す原動力となります。

前例のない新しいことに挑戦し続けることは、様々な可能性を生み出し、「ソーシャルニーズの創造」

につながっていきます。

リスクや失敗を恐れず難しい課題に挑戦するほど、成功した時の喜びはより大きなものになり、私たちの自信につながります。成功体験・失敗体験を通じて私たちは成長することができ、その積み重ねが強い会社をつくっていきます。

 

・人間性の尊重

私たちは、誠実であることを誇りとし、人間の可能性を信じ続けます。

 

「人間性の尊重」は、人の多様性、人格、個性の尊重はもとより、人間らしい暮らしや仕事を追求するという私たちのすべての活動の根底にある価値観です。

私たちが常に誠実さをもって人に接し、行動していくことが社会からの信頼向上につながり、会社の存続につながっていきます。

私たち一人ひとりが能力や個性を十分に発揮し、また他者を尊重しながら互いの強みを活かす

ことができれば、創造性を無限に広げることができます。

 

オムロンの特徴・強み

オムロンは1960年の設立以来、幅広い分野で革新的な技術と製品を提供してきました。ここでは特徴や強みをご紹介します。

 

先進的な技術力

オムロンは、電子機器や自動化機器、医療機器など多岐にわたる分野で先進的な技術を持っています。特に、自動化制御分野における精密なセンサー技術と、AI(人工知能)を活用したソリューションに強みがあります。これにより、製造業から医療業界まで幅広いニーズに対応しています。

 

グローバルな展開

オムロンは、世界中に展開しており、グローバルなビジネスネットワークを構築しています。各地域における市場ニーズに応じた製品開発とサービスを行い、国際的な競争力を持っています。アメリカ、オランダ、中国、シンガポール、インド、ブラジルなどに地域統括本社を設置しており、各地域のニーズに合わせた事業展開を行っています。特に、中国を中心としたアジア市場でのビジネス展開に力を入れており、海外売上比率は50%を超えています。

 

イノベーションの追求

オムロンは常に革新を追求しています。研究開発(R&D)に大きな投資を行い、次世代の技術と製品を常に開発しています。また新しい技術の開発に加え、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを行い、環境保護や社会貢献にも力を入れています。これにより、技術革新だけでなく社会的な価値の提供も実現しています。

 

オムロンの成長環境

オムロンでは、人財価値を高め合う環境をつくるため、様々な取り組みを実施しています。ここでは、その一部をご紹介します。

 

リーダーの育成と登用

オムロンの持続的成長とビジネスモデルの変革をけん引するための最重要ポジションを「グローバルコアポジション」として選び、そのポジションを担えるリーダー人財をタイムリーに配置しています。さらに、将来それを担う可能性がある人財を「サクセッサー」として育成し、適所適材の実現を継続しています。

 

多様で多才な人財の活躍

多様な能力や経験を持つ人財をグローバルベースで配置しています。「グローバル人財情報マネジメントシステム」の導入による人材情報の可視化と活性化を通じ、多才な社員が個性や能力を存分に発揮しながら、企業理念を実践できる環境を用意しています。

 

また、2016年度より経営陣がグローバル全社員の生の声を聞く取り組みとして、エンゲージメントサーベイ「VOICE」を実施しています。オムロンが持続的に発展し続けるため、経営陣が働く場としての自社の魅力度を図り、経営課題を把握、特定し、その課題解決のためのアクションを起こす取り組みです。

 

多様な教育研修体系

社員一人ひとりの能力・役割に合わせて、グローバルレベル、エリアレベル、会社レベル、事業レベルの研修を実施しています。海外を含むオムロングループ全体では、2021年度の従業員一人当たりの平均教育開発時間は約17時間でした。以下は研修の一例です。

 

【国内 研修制度】

・マネジメント研修

現場マネジメントの強化を図る研修(新任経営基幹職研修、課題強化研修)

 

・階層別研修

資格ごとに求められる役割の違いを理解し、その実践に必要な意識・知識・スキルを身につけることを目的とした研修

(新入社員入社時研修、新入社員フォロー研修、主査昇格時研修、ジョブ入社者フォロー研修)

 

・役割別研修

職務上の役割に対し、期待される知識・スキルを習得することを目的に実施する研修(指導者研修、海外赴任前研修

 

・アセスメント研修

求められる能力に対する診断・啓発計画作成を目的に実施する研修(マネジメント能力アセスメント研修、リーダシップアセスメント研修)

 

・キャリア開発支援研修

社員一人ひとりが自らのキャリアを見直す機会として自己の棚卸とキャリアプラン検討を目的にした研修(インターミディエイトキャリアプラン研修、ニューキャリアプラン研修、セカンドキャリアプラン研修、セカンドライフプラン研修)

 

・職能別研修

職掌・職種ごとの業務遂行に必要な専門知識・技能の習得を目的に実施する研修(本社機能部門、各事業部門主体で実施)

 

【国内 自己啓発支援制度】

・e-ラーニング・通信教育

現場マネジメントの強化を図る研修

 

・高額外部学習講座受講支援金

中長期でのキャリア形成に役立つMBA/MOTコース、語学スクールなどの高額外部講座受講(10万円以上)に対し、その講座を修了した場合、受講料の半額を支給(上限は設定)

*語学に関しては25%を支給

 

・社内勉強会支援

有志のグループが行う社内勉強会に対し、社内会議室無償貸与と活動支援金(書籍・資料代、軽飲食費)を支給(毎月上限1万円/グループ)

 

・定時後/休日研修会

ビジネスに役立つ知識・スキルの習得から心や体の健康増進まで幅広いテーマを題材とした研修や有識者の講演会・セミナーなど多様な研修会を実施

 

・資格取得奨励金制度

所定の公的資格についてその取得者に資格取得奨励金を支給

 

【グローバル共通研修プログラム】

・新入社員研修

企業理念・歴史、会社情報、事業戦略、コンプライアンス・規則など、オムロングループ社員として必要な基礎知識の習得。

 

・新任マネージャ研修

労務管理、財務、規定など、オムロングループの経営基幹職として必要な知識の習得。

 

・新任取締役研修

経営的観点での労務・財務管理、ガバナンス、監査など、オムロングループの取締役・グループ会社経営者として必要な知識の習得。

 

オムロンの福利厚生

オムロンでは、健康経営の取り組みをはじめ、さまざまな取り組みや福利厚生等の制度を整備しています。ここでは、その一部をご紹介いたします。

 

働き方

・ネクストチャレンジ制度

独立開業や社外に活躍の場を移す社員に対して支援金を支給する制度 ※規定あり

 

・再雇用制度

定年後も引き続き就労機会が得られる制度

 

・フレックスタイム

始業・終業時刻について、朝5:00~夜22:00の間で自由に選択できる制度

 

・定時退社日の設定

毎週水曜日を「定時退社日」としている

 

・個人別連続取得休暇(5日間)

年1回、5 日間の連続休暇を取得できる制度

 

・20時までの退社

残業は1日2時間まで、基本的に20時までの退社を推奨

 

・在宅勤務

自宅・実家などから仕事することが可能

 

・サテライトオフィス

営業・客先対応時に利用できる。 ※地域によって異なる

 

・ホームオフィス

自宅を勤務地とし、在宅勤務を中心とする働き方ができる制度

 

・短日勤務制度

1週間あたりの勤務日を3日または4日にできる制度

 

・半日・時間有給休暇

有給休暇を時間単位で取得することが可能

 

・応募・公募制

希望する部門・テーマに応募し、新たな業務にチャレンジできる

(公募制は兼務型も可能)

 

・副業制度

会社外でもチャレンジ(社外就業・地域貢献など)し、本業での価値創造・自身のキャリア形成ができる ※副業には審査あり

育児・介護

・産前産後休暇

出産前、出産後それぞれ8週間の休暇を取ることが可能(多胎妊娠の場合はそれぞれ14週間、10週間)

 

・育児休暇/休職

出生日~満2歳に達する日まで休職することができる。ならし保育への対応、男性の育休取得も可能

 

・育児短時間勤務

中学校卒業までの子を育てる場合、育児のために短時間勤務が可能

 

・育児時差出勤/介護時差出勤

始業・終業時刻について、朝5:00~夜22:00の間で自由に選択が可能

 

・子供の看護休暇

家族1人あたり、5日/年の看護休暇を取ることが可能

 

・配偶者の出産に伴う特別休暇

配偶者の出産前、出産後それぞれ8週間の間に、5日の配偶者出産サポート休暇を受けることが可能(多胎妊娠の場合はそれぞれ14週間、10週間)

 

・介護休暇/休職

家族1人あたり、5日/年の介護休暇を取ることが可能

 

・介護短時間勤務

要介護状態にある家族がいる場合、介護のために短時間勤務が可能

 

・介助・介護支援金

重度障がい者または要介護認定を受けている扶養家族1人につき、支援金が受け取れる

 

・不妊治療休暇/休職

不妊治療により1ヵ⽉以上の休職が必要となった場合、365⽇以内で休職することが可能。積み立て有給休暇を充てることもできる

 

そのほかの福利厚生

・従業員持株制度

会社の株式を1口(くち)から継続的に購入が可能

 

・寮・社宅制度

資格のあるものは独身寮・厚生社宅・転勤社宅に入居することが可能

 

・退職年金制度(確定拠出年金)

拠出される掛け金をもとに会社で資産運用を実施し、退職時に退職金として支給

 

・共済会

ライフイベントごとにさまざまな給付を受けることが可能

 

・育英支援金

毎月の育英に対する支援制度

 

・育英支援一時金

入学等のイベントに対する支援制度

 

オムロンへのご転職をお考えの方へ

オムロンへの転職は難易度は非常に高く、十分な面接対策なしでは内定獲得は難しいと言えます。

弊社sincereedだからこそわかる選考対策、さらには入社後の早期活躍方法についても多くのアドバイス、サポートが可能となっております。

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