SansanがDXに取り組む理由

そもそもDXとは“ITを世の中に浸透させることで、人々の生活をあらゆる側面でより良い方向に変化させる”概念のことです。日本では2018年、経済産業省（以下、経産省）が旗振り役となり、企業のDX推進を図るためのガイドラインを発表しました。しかし、国からの通達によってDX推進に取り組めている企業の多くは大企業です。予算や人員に限りがある中小企業の多くは、まだまだ取り組めていないのが現状です。DXを何となく意識していても、今、目の前に立ちはだかる経営課題である“業績低下”と向き合うことを優先している企業も少なくないためです。また、コスト削減に取り組むケースも多く、具体的には、人力で行い、多くの労働時間を割いていた通常業務を自動化して効率化したり、業務の分業によって社員の生産性向上を図ったりします。

このような中小企業が向き合っている問題を解決する鍵となるのも、実はDXの推進であり、Sansanが営業DXを推し進めている一つの理由になっています。

一般企業で営業DXが進まないのはなぜ？

新型コロナウイルスの影響で、ビジネスにおいてのオンライン化のスピードは10年早まったと言われています。実際に、数年前と比べるとDXという言葉も随分耳にするようになりました。ただ、Sansanが主力サービスとして作っているジャンルである営業DXに絞ってみれば、多くの企業が「なかなか進んでいない」という課題を抱えています。実際に、同社が2024年5月に行った調査では、「所属組織で営業DXが進んでいない」と回答した人は73.5％という結果となったと言います。

ではそれはなぜかというと、顧客ニーズの多様化や類似商品の出現などにより、「やることの多さにデジタル化のスピードが追いついていない」というのが、営業現場の実感なのではないかという見解を示しています。さらに、営業にまつわる課題に対して営業DXプロジェクトによって解決しようとしても、現在の複雑なプロセスにどこから手をつけるべきなのかの整理が難しかったり、先行事例として他社での取り組みを参考にしたくてもなかなか情報が得られなかったりするのが現状があると分析しています。

営業DXを取り入れることのメリットとは？

DXに取り組むことで業務効率化や社員の生産性向上を実現し、コスト削減へとつながります。また、正確なデータに基づいた営業戦略の立案ができるようになり、売上回復につながる可能性が高くなるのは想像ができるかと思います。

例として挙げられるのが、顧客データを一元化することによる営業力の向上です。これまで社内の各営業担当者が握っていた膨大な顧客データは、DXの推進によって一元化することができます。整理された詳細なデータを活用すれば、見込み客が必要としている提案内容の仮説が立てやすくなる上に、マーケティングなど部門をまたいだデータの共有が可能になり、正確な営業戦略の立案もできるようになります。従来よりも正確なデータを根拠にすることで提案力や戦略の精度が上がり、商談の成約率も高くなるのです。

この“正確なデータに基づく営業戦略の立案”は、人間の手だけでデータ処理をしていてはなかなか難しいです。例えば、営業担当者がそれぞれに集めてきた名刺で考えてみましょう。それらの名刺は人の手では管理しきれないほど膨大な量となっているはずです。

DXに取り組み、業務を効率化したり社員の生産性が向上したりすれば、コストを削減できるだけでなく、データに基づく営業戦略の立案も可能になる。そしてこれは、売上向上にも大きな効果をもたらします。中小企業が抱えている経営課題は、意外にもDXを進めることで一歩ずつ解決に近づくのです。

Sansanが考える「営業DX」の４つの領域とは？

同社は、営業DXに必要なのは4つのデジタル化であると言っています。

１．営業戦略のデジタル化

→企業情報などのデータい基づいて営業戦略を立案すること

２．受注ファネルのデジタル化

→リード獲得からの受注までのプロセスを可視化すること

３．顧客管理のデジタル化

→社内人脈を活かした顧客データベースを構築すること

４．セールスイネーブルメントのデジタル化

→デジタルツールを用いて組織としての営業スキルを底上げすること

これらを、さまざまな機能を使いながら実現できるのがSansanが持つ営業DXのプロダクトです。Sansanの社内も、数年前までは多くの企業と同じように「営業DXが思うように進まない」という課題を抱えていたなかで、改善してきた過去があるので、それも踏まえながら国内のクライアントに営業DXを推進し、最終的には日本国内の経済活性化の一助になろうと取り組んでいます。

SansanのDX推進を理解するということは、同社自体がどういった会社なのか、何を目指しているのかを知る手段となると思います。SansanのHPではあらゆるDXの事例を紹介しているので、ご覧いただくと企業研究の一助となるはずです。

Sansanへの転職をお考えの方へ

Sansanへの転職は難易度が非常に高く、十分な面接対策なしでは内定獲得が難しいと言えます。弊社sincereedだからこそわかる選考対策、さらには入社後の早期活躍方法についても多くのアドバイス、サポートが可能となっております。

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