島津製作所はどんな会社?島津製作所の会社概要
2025/02/01

島津製作所はどんな会社?島津製作所の会社概要

島津製作所は、分析計測機器、医用機器、航空・産業機器を手がける日本の大手精密機器メーカーです。1875年に創業し、「科学技術で社会に貢献する」という理念のもと、最先端の技術開発を続けています。特に、質量分析装置やX線診断装置などの分野で世界的に高い評価を受けており、医療、環境、エネルギー、食品安全など多岐にわたる分野で活躍しています。

 

島津製作所の中途採用においては、専門性の高いスキルや経験が求められるポジションが多く、即戦力として活躍できる人材が優先される傾向にあります。さらに、面接プロセスでは厳しい選考基準が設けられており、高い倍率を突破する必要があるため、採用の難易度が非常に高いとされています。

 

ここでは、島津製作所への転職をお考えの方に、島津製作所の全体像をご紹介していきます。企業理解の一つとして参考にしていただければ幸いです。

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島津製作所の会社概要

社会課題の解決を目指し、イノベーションによる新しい価値の創造に取り組む島津製作所。まずは会社概要をご紹介します。

 

商号 島津製作所株式会社

(SHIMADZU CORPORATION)

本社所在地 〒604-8511

京都市中京区西ノ京桑原町1番地

代表者 代表取締役社長 山本 靖則
創業 明治8(1875)年3月
設立 大正6(1917)年9月
資本金 26,648百万円
グループ従業員 14,219名(2024年3月31日現在)

 

出典:https://www.shimadzu.co.jp/aboutus/company/profile.html(2025年1月時点)

 

島津製作所の事業内容

島津製作所は、1875年の創業以来、精密機器メーカーとして成長を続けており、現在では 分析計測機器、医用機器、産業機器、航空機器の4つの主要事業を展開しています。それぞれの事業は、科学技術を活かした最先端のソリューションを提供し、医療・環境・産業分野の発展に貢献しています。

 

分析計測機器

見えないものを見る、測れないものを測り、暮らしの安心・安全や、産業の発展に貢献する。島津製作所の主力事業であり、化学、製薬、食品、環境、エネルギーなどの幅広い分野で活用されています。

 

医用機器

画像処理技術を活かした医用機器により、早期発見・早期治療に貢献する。病院・医療機関向けの診断機器を開発し、低侵襲医療や診断精度向上に貢献しています。

 

産業機器

お客さまの“実現不可能”を”可能”に変え、産業の発展を実現する。精密機器の技術を応用し、自動車・電子機器向けの製品を開発しています。

 

航空機器

さまざまな航空機器の提供により搭乗者の「安全、快適、負荷軽減」を実現する。航空機の油圧機器や制御装置を開発し、国内外の航空機メーカーに供給しています。

 

これらの機器は、以下のような様々な場面で活躍しています。

人の健康 (ヘルスケア)

食品

・原料の特性評価・成分分析

・残留農薬の測定、風味・食感測定試験

・機能性良品の開発支援

 

医療

・医療機関の診断・治療支援

・病気の超早期検査の実現

 

医薬

・医薬品の品質管理

・医薬品の生産設備の管理

 

化学

・石油化学品や化成品の開発・品質管理

 

安心安全な社会

環境・エネルギー

・再生可能エネルギーの開発

・大気・水・土壌の分析計測

・産業廃棄物の分析

 

インフラ

・社会インフラや産業インフラの疲労耐久試験、劣化計測

・各種モニタリングサービス

 

モビリティ

・航空機の安全な運行と搭乗者の快適な環境に寄与

・自動車の安全性・快適性評価試験

・産業車両や建設機械の動力源

 

マテリアル

・高機能・軽量な新素材などの開発

 

産業の発展

電機

・電子機器・電気部品の開発・品質管理

 

半導体

・半導体の製造工程

・ディスプレイの製造工程

 

モビリティ

・航空機の安全な運行と搭乗者の快適な環境に寄与

・自動車の安全性・快適性評価試験

・産業車両や建設機械の動力源

 

出典:https://www.shimadzu.co.jp/aboutus/recruit/graduate/company.html(2025年1月時点)

 

島津製作所の企業理念、行動方針

島津製作所の企業理念は、単に事業活動の指針としてだけでなく、企業の存在意義を明確に示すものとして機能しています。選考においても、候補者がマッチするかを図る指標となるため、しっかり抑えておきましょう。

 

社是

科学技術で社会に貢献する

 

経営理念

「人と地球の健康」への願いを実現する

 

行動原則と行動基準

1.”人と地球の健康”への貢献

(1)人の健康への貢献

私たちは、創業時より受け継ぐ従業員の健康増進への思いと共に最先端の科学技術とサービスの提供を通じて、従業員と社会全体の健康づくりと事業の発展を推進します。

 

(2)地球環境の保全

私たちは、環境問題への取り組みが自らの企業の存在に関わる重要な課題であることを認識し、地球環境の保全と人類の健康に貢献するため、自主的、積極的に行動します。

 

2.人権の尊重

私たちは、個人の人権を尊重し、人種・性別・言語・国籍・宗教・身体的ハンディキャップ・信条その他の理由により差別することはしません。また、全ての従業員の人権を尊重し、多様性(ダイバーシティ)を認め合い、従業員一人ひとりが創造性と個性を発揮し、生き生きと自己実現を図るとともに、会社にとっても高い貢献をし続けることができる職場環境の維持に努めます。

 

3.産業と社会への貢献

私たちは、長期的かつグローバルな視野に立ち、独創的な技術の開発により社会が真に求める製品・サービスを、優れた品質と適正な価格で適時に世界中へと提供し、事業を通じて社会に貢献します。また、社会との協調・融和に努め、社会的責任を遂行します。

 

4.企業統治

(1)公正・透明な行動

私たちは、世界各国に展開する事業活動や個人の生活において、法令およびその他の社会規範を遵守し、公明かつ公正に行動します。

 

(2)ステークホルダーとの関係維持・構築

私たちは、顧客・株主・取引先・従業員・地域社会などのステークホルダー(利害関係者)との信頼関係を維持・構築します。そのために相互に有益な情報を適宜・適切にわかりやすく開示し、円滑な双方向のコミュニケーションに役立てます。社外から得られた意見や期待などは、速やかに検討し、適宜事業活動に反映させます。

 

出典:https://www.shimadzu.co.jp/aboutus/company/actpln.html(2025年1月時点)

 

島津製作所が求める人物像

島津製作所は社会課題の解決を目指し、イノベーションによる新しい価値の創造に取り組む企業です。そんな島津製作所が求める人材とは、変化を楽しみ、これまでにない価値創造の主役となれる人です。

 

島津製作所は、コア技術をベースに応用範囲を変えながら、常に「顧客が何を求めているのか」、「社会が何を必要としているのか」を愚直に考え続け、それぞれに最適なソリューションを提供することを目指してきました。

 

今起こっている「変化」に臆することなく、その変化を「楽しみ」や「ワクワク」に変え、前例に捉われず、柔軟なアイデアで物事に立ち向かっていくことが必要だと考えています。また、最後までやり遂げるという強い意志を持って、主体的に取り組む姿勢も欠かせません。

 

以下の資質がご自身にもあるか、ぜひチェックしてみてください。

主体性

・率先して行動する

・自分で創り上げる

挑戦意欲

・まずはやってみる

・失敗を恐れない

好奇心

・広く興味を持つ

・関心を持って学び続ける

やり抜く力

・決して逃げない

・最後までやり遂げる

 

出典:https://www.shimadzu.co.jp/aboutus/recruit/graduate/information/vision.html(2025年1月時点)

 

島津製作所の人財育成

島津製作所では、求める人財を「高潔な倫理観を持ち、多様な視点や専門性を活かし、果敢に挑戦し、やり遂げ、自ら成長する人財」と定義し、その育成に取り組んでいます。新入社員や管理職を対象とした階層別研修、職種にあわせた機能別研修、経営幹部や管理職候補を対象とした選抜教育を通して、人財育成を行っています。

 

さらに、年代別キャリア研修や能力開発をサポートする公募研修、自己啓発プログラムを通じて社員の自己実現と会社への貢献に繋がるキャリア開発を通じて、社員のエンゲージメントを高め、多様な領域で活躍できる人財を育成しています。

 

以下に制度の一部をご紹介します。

 

島津アカデミー

事業戦略の実現や経営基盤強化のため、経営幹部候補育成やビジネスリーダー育成、高度専門人財育成を推進し、学びと経験を習得する場として『島津アカデミー』を開校します。

 

経営幹部候補の育成

島津製作所では1997年より「経営塾」を始めとし、島津グループの成長を牽引する経営幹部候補の育成に取り組んで来ましたが、2023年度より新たな経営幹部候補育成プログラムを開始しました。社外派遣による知識の習得に加え、グループ会社の経営や新規事業の推進など実践的タフアサインメントの両輪により経営幹部候補の育成を推進しています。

 

ビジネスリーダーの育成

島津製作所では、選抜研修を展開して、事業や組織の中核を担う部長および課長の後継人財のパイプラインを強化しています。また、グループ会社のビジネスリーダーを継続して育成するため、国内グループ会社は2005年から、海外グループ会社は2015年から、本社においてグループ会社マネージャー研修を実施しています。研修を通じて、島津グループへの理解とロイヤルティを深め、リーダーシップ、マネジメントスキルを身に付けることで、グローバルで事業を牽引するビジネスリーダーの育成に取り組んでいます。

 

グローバル人材の育成

海外現場研修

入社5年前後の若手社員を対象として、最長1. 5年間、海外のビジネス現場に派遣する「海外現場研修」を実施しています。異なる文化の中での生活や、多様な価値観を持つ人々と一緒に働く経験を通じて、語学力を含めたコミュニケーション能力と、海外ビジネスの「土地勘」を身につけさせ、これからの事業の更なるグローバル化をけん引する人財を育成することが研修の目的です。研修に参加する社員は、海外ビジネスにチャレンジしたいという本人の意欲と、今の職場で一人前の仕事ができているかどうかを重視して選んでいます。

 

GMT(Global Manager Training)

島津への理解とロイヤルティを深め、リーダーシップ、マネジメントスキルを身に付けることで、海外市場でビジネスを牽引できるビジネスリーダーを育成することを目的に実施する研修制度です。

 

人財評価

島津製作所では、業績達成とスキルアップに繋げる「目標管理制度」、成果と行動を評価して公正な処遇に繋げる「人事考課制度」、中長期的なキャリア開発に繋げる「自己申告制度」、という3つの人財評価プログラムを導入しています。

例えば、「目標管理制度」では、正規従業員全員に対して、半年に1度、上司との面談にて、業績のレビューや次に向けた改善事項についてフィードバックを受ける機会を設けています。また、「自己申告制度」では、1年に1度、各人が中長期的に描くキャリアについて話し合う機会を設けています。

 

出典:https://www.shimadzu.co.jp/sustainability/social/hr/management.html?utm_source=chatgpt.com(2025年1月時点)

 

島津製作所の働き方改革

転職を検討する中で、働き方やワークライフバランスは気になるポイントの1つではないでしょうか。島津製作所では、「個人のスキルアップ」と「組織の生産性向上」を両輪とした施策を全社で推進しています。社員一人ひとりのスキルアップを支援する仕組みを充実させるとともに、既存の制度・業務プロセスの見直しや、AIやIoT、ロボティクスなどの最新技術を取り入れた業務変革に取り組んでいます。以下に、制度の一部をご紹介します。

 

ノー残業デーの拡大

2017年1月から、週に1度のノー残業デーを週3日、月・水・金曜日に拡大した上で、名称を「リフレッシュデー」とし、各曜日に退社後の時間の使い方をイメージする名称を付けています。例えば月曜日は「スキルアップ・デー」と名付けるとともに、社員が自己啓発として問題解決などのスキルを幅広く学べるe-learningを導入し、社員の能力向上の取り組みを支援しています。また、水曜日は「ヘルスケア・デー」、金曜日は「コミュニケーション・デー」と名付け、社員の健康増進や社内外のコミュニケーションを促進する取り組みにつなげています。

 

フレックス制度の拡大

自主性に沿った多様な働き方を推進するため、従来から技術部門を対象に導入していたフレックスタイム制度を、2017年9月より海外営業関連部門、2018年9月より一般管理部門、2020年10月より国内営業部門に、それぞれ適用を拡大しました。

 

在宅勤務制度

2017年12月に育児・介護に当たる社員の在宅勤務制度を導入。その後、業務の性質や状況に応じて出社勤務とテレワークをベストミックスで組み合わせて生産性の向上を図ることを目的に、テレワーク勤務制度として整備し、全社員に適用範囲を拡大して本格導入しました。

 

出典:https://www.shimadzu.co.jp/sustainability/social/hr/work_style.html(2025年1月時点)

 

島津製作所の目指す未来

島津製作所は、「世界のパートナーと共に社会課題を解決するイノベーティブカンパニーへ」をコンセプトに中期経営計画を打ち出しています。2022年度に4700億円である売上高を2025年度に5500億円に伸長させるなど、高い業績目標を掲げています。この目標を達成するため、5つの事業戦略と7つの経営基盤の強化を推進しています。

5つの事業戦略

・重点事業の強化: 主力製品である液体クロマトグラフ(LC)、質量分析計(MS)、ガスクロマトグラフ(GC)、試験機、ターボ分子ポンプ(TMP)の強化。

・メドテック事業の強化: 医療技術分野での事業拡大。

・海外事業の拡大: 特に北米市場での事業拡大。

・リカーリングビジネスの強化・拡大: アフターサービスや消耗品販売などの継続的収益事業の強化。

・新事業・将来事業の創出: 先端計測、脳五感、AI、革新バイオ、革新製造などの新規事業領域の開拓。

 

7つの経営基盤強化

・ガバナンスの強化

・開発スピードの強化

・国際標準化戦略・規制対応力の強化

・グローバル製造の拡大

・DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進

・人材戦略:島津人の育成

・財務戦略:攻めの財務へ

 

これらの取り組みにより、島津製作所は「人と地球の健康(プラネタリーヘルス)の追求」を目指し、持続的な成長と企業価値の向上を図っています。

 

出典:https://www.shimadzu.co.jp/sites/shimadzu.co.jp/files/ir/amaa/iqdmzrd1m24osrf4.pdf(2025年1月時点)

 

島津製作所へのご転職をお考えの方へ

島津製作所をはじめとする大手企業への転職は難易度が高く、十分な面接対策なしでは内定獲得が難しいと言われています。 弊社 sincereed では、転職市場の動向や選考対策、さらには入社後の早期活躍についてもアドバイスが可能です。 島津製作所への転職にご興味がある方は、関連業界の情報提供やキャリアの選択肢についてお話しできますので、ぜひ一度ご相談ください。

 

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