戦略系コンサルティングファームとは
2023/06/07

戦略系コンサルティングファームとは

監修者

sincereed株式会社白石 巴実

株式会社リクルートキャリア(現リクルート)にてIT領域のキャリアアドバイザー、新人育成リーダー業務に従事。その後SaaSスタートアップ企業での採用責任者を経験。
コンサルティングファームへの転職支援に特に強みを持ち、大手総合系コンサルティングファームやシンクタンク系ファーム、さらには国内特化系のファームまで幅広い支援実績を持つ。

戦略系コンサルティングファームとは、クライアント企業の経営戦略の立案・実行を支援するコンサルティングファームです。 有名なファームとしては、ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)、マッキンゼー・アンド・カンパニー、A.T. カーニー、ローランド・ベルガー、などで多くがグローバルに展開するファームとなっています。

 

近年では各ファームともグローバルに共通するフレームワークやコンサルティングスタイルを持ちながらも、オフィスを開設した国・地域にローカライズした形でコンサルティングを展開。その国の文化や風土、企業活動に合わせた形で各ファームがサービスを提供しています。

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コンサル系譜を受け継ぐ伝統的なファーム

戦略コンサルティングファームは世界で最も歴史あるコンサルティングファームが多く、1886年にマサチューセッツ工科大学のアーサー・ディ・リトル博士により、米国で設立された世界最初の経営コンサルティングファームである「アーサー・D・リトル」や、科学的管理手法を導入することで、クライアント企業の経営効率を向上させることに成功し戦略コンサルティングファームの草分け的存在となっている1926年に設立された「マッキンゼー・アンド・カンパニー」。さらには1936年に「ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)」、1953年に「A.T.カーニー」、1965年にはBCG出身者が立ち上げた欧州発の「ローランド・ベルガー」など、多くのファームが、まだコンサルという言葉が台頭する以前から存在しています。

 

戦略系コンサルティングファームの特徴としては、

■経営戦略、マーケティングなど企業のCxOが抱える経営課題解決

■世界的に有名な大手企業がクライアントであり、一般的な企業の経営課題だけでなく、各国政治や社会課題に関する課題解決のための支援実績もある

■世界中にオフィスを構えており、グローバルネットワークから先進的事例やノウハウが共有されるため、コンサルタント自身もグローバルに活躍できる

■他業界・他職種と比べ高い給与水準であり、マネージャー職位で1500~2500万円、パートナークラスでは5000万円以上となっている

■以前では長時間労働が常だったが、近年では働き方改革によりワークライフバランスが整っている。ただし企業経営に関する課題解決を扱っているため、プロジェクトが佳境の時にはハードワークになることもある

■Up or Out(昇進するか辞めるか)はもはや過去の風習。人材育成に力を入れており、メンター制度などで人を育てる文化になっている

等が挙げられます。

 

戦略コンサルティングファームのコンサルタントたちは一定期間コンサルとして働いた後、事業会社やベンチャー企業などに転身して重要なポジションで事業リードを行ったり、投資銀行やファンドなどのファイナンス方面に進んだりと様々なキャリアに進んでいます。また他ファームへの転籍や、自らファームを立ち上げる方も多く、戦略コンサルタントとして実績を積まれた方のキャリアは華々しいものとなっています。

代表的な戦略系コンサルティングファーム

業界を代表する戦略系コンサルティングファームを複数紹介していきます。

マッキンゼー・アンド・カンパニー

1926年にジェームズ・O・マッキンゼーが設立した戦略コンサルティングファームです。本社はアメリカ合衆国・マサチューセッツ州ケンブリッジにあり、世界60カ国以上にオフィスを構えています。クライアント企業は、「フォーチュン500」にランクインする企業を中心に、世界中の大企業や政府機関であり、戦略策定、事業計画策定、M&A支援、組織再編支援、新規事業立ち上げ支援など、様々なサービスを提供しています。

最近では実行部隊として部門を新たに立ち上げたり、国内においては関西オフィスを新設するなど、戦略策定に留まらず、企業においてしっかりとインパクトが出せるよう並走しながらコンサルティングを提供するスタイルを導入しています。

ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)

1963年にブルース・ヘンダーソンやジェイムズ・アベグレンらによって設立された戦略コンサルティングファームです。本社はアメリカ合衆国・マサチューセッツ州ボストンにあり、世界50カ国以上にオフィスを構えています。

各国の大手企業、政府機関がクライアント企業であり、近年ではいわゆるトラディショナルな戦略コンサルティングだけでなくデジタル領域にも踏み込んだコンサルティングを展開。BCGXなどデジタル専門の部隊を立ち上げたり、東京オフィスだけでなく関西、福岡など国内においても、クライアント企業によりスピーディーにコンサルティングが提供できるようにオフィス開設を行っています。上流IT領域においては以前から力を入れていたが近年のDXトレンドから、さらにデジタル特化の動きも多く、新規事業コンサルにおいても立上支援するだけでなく、ビジネスとして収益化するまで併走し、関わった戦略コンサルタント自身がその会社に転籍する例もあります。

ベイン・アンド・カンパニー

1973年にビル・ベインによって設立された戦略コンサルティングファームです。本社はアメリカ合衆国・マサチューセッツ州ボストンにあり、世界40カ国以上にオフィスを構えています。社風を体現するものとして「True North(真北)」という言葉がよく使われており、針が少し東に傾いて見えるTrue Northとは磁北ではなく真北、風説や思い込みによる一見すると正しい答えや、理論的には正しいが実行不可能な答えではなく、企業と社会の最大価値を追求した本当の答えを提供したい、という信念であり、カルチャーになっています。そのため結果主義で、具体的に目に見える成果を出すことを徹底している。

また海外オフィスとの連携も多く海外へのトランスファー制度も盛んであり、国内のオフィスにも外国籍のコンサルタントが多く在籍している。そのため選考においては英語が必須となっている。

A.T. カーニー

1926年に設立された戦略コンサルティングファームです。本社はアメリカ合衆国・イリノイ州シカゴにあり、世界41カ国以上にオフィスを構えています。日本法人はマッキンゼー、BCGに次ぐ1972年に開設しており経営層・マネジメント層に対する戦略策定とそれを実行できる粒度にまで落とし込んだ現場のアクションプランの策定まで、「目に見える成果(Tangible Result)」に拘ったコンサルティングを提供しています。最近では社内のワークライフバランスなど働き方改革や定着性についても力を入れており、プロジェクトアサインも本人の希望を重視したり、育児休暇制度なども充実しています。

戦略系コンサルティングファームのプロジェクト事例

戦略系コンサルティングファームのプロジェクト事例を複数ご紹介していきます。

 

・大手電機メーカーの事業再編支援

・金融機関のM&A支援

・大手自動車メーカーの電気自動車戦略策定支援

・製薬会社の新規事業立ち上げ支援

・小売業のデジタルトランスフォーメーション

 

など戦略系コンサルティングファームに在籍する戦略コンサルタントが高い分析力、問題解決力、コミュニケーション能力を発揮し、クライアント企業の経営課題を解決しています。

戦略系コンサルティングファームのプロジェクト事例は、企業の経営課題の多様性と複雑さを物語っています。

マッキンゼー・アンド・カンパニーのプロジェクト事例

≪大手電機メーカーの事業再生支援≫

2000年代初頭に大手電機メーカーは、家電製品、半導体、通信機器など、様々な事業を展開していましたが、どの事業も収益性が低下していました。マッキンゼーは、メーカーの事業ポートフォリオを分析し、収益性の高い事業に注力するよう提案。また、メーカーの組織構造を再構築し、効率化を図りました。具体的には、半導体事業と通信機器事業に注力し、家電製品事業の売却を支援、さらに組織構造を機能別に再編し、意思決定のスピードを向上させました。

マッキンゼーの支援により、メーカーは事業再編を成功させ、収益性の回復、競争力強化に貢献しました。

ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)のプロジェクト事例

≪大手自動車メーカーの電気自動車戦略策定≫

大手自動車メーカーはガソリン車からの脱却を検討しており、BCGに電気自動車戦略の策定を依頼。BCGは、メーカーの競争環境を分析し、電気自動車戦略の方向性、事業ポートフォリオを構築・策定しました。

 

BCGは、電気自動車戦略の策定にあたって、以下の4つのポイントに重点を置きました。

・電気自動車の開発・製造・販売体制の構築

・充電インフラの整備

・電気自動車の普及に向けたマーケティング・販売活動

・電気自動車の研究開発

BCGの支援により、電気自動車の開発・製造・販売を開始。また、充電インフラの整備にも取り組み、電気自動車の普及に向けたマーケティング・販売活動を展開しました。

コンサルタントへのご転職をお考えの方へ

コンサルタントへの転職は一般的な事業会社への転職と比べ非常に難易度が高いです。そのため、選考において論理的思考能力やコミュニケーション能力などコンサル適性が伝わる、応募書類・面接対策が不可欠です。

sincereedは大手総合系コンサルティングファームをはじめ、国内シンクタンク系ファーム、IT系ファーム、特化系ファームなど、コンサルティングファームへの幅広い支援実績を持つ転職エージェントです。コンサルタントへの転職をお考えの方、ご興味のある方はまずは一度ご相談いただければ幸いです。

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