東京エレクトロンの中途採用・転職難易度、採用倍率は?
2025/04/05

東京エレクトロンの中途採用・転職難易度、採用倍率は?

東京エレクトロンは、半導体の製造装置をつくるグローバルリーディングカンパニーとして、世界にも複数の拠点を持っている企業です。半導体の技術革新に貢献し、夢のある社会を実現するために挑戦を続けています。
そんな東京エレクトロンは転職市場でも非常に人気が高く、「憧れの企業」として多くの求職者が応募するため転職難易度は高めです。特に、募集枠が少ないうえに、即戦力として活躍できる専門スキルを求められるため、しっかりとした対策が必要になります。

※本記事は2025年4月に掲載されました。
※記事中の情報は掲載時点でのWeb情報の公開情報を元に弊社が編集・掲載したものであり、企業の公式見解ではありません。
※組織の詳細や制度等は大きく変更になる可能性があります。ご転職を検討の際は、公式HP等で最新の情報をご確認ください。

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そもそもなぜ東京エレクトロン、の中途採用倍率はなぜ高いのか?

倍率が高い理由としては、

(1)応募数が多い

(2)高い「専門性」が求められる

(3)面接の通過率が低い

の3点が挙げられます。

(1)応募数が多い

東京エレクトロンは、半導体製造装置の分野で世界トップクラスのシェアを誇るグローバルリーディングカンパニーです。同社が手掛ける装置は、世界中の半導体生産に欠かせない存在であり、その技術は社会や産業の発展を支えています。特許保有件数は23,249件(対象:半導体製造装置業界、2024年3月期、LexisNexis® PatentSight® データにより算出)と業界No.1を誇り、半導体製造装置の売上高も1兆8,305億円と世界第4位(出所:TechInsights Inc., April 2024)にランクインしています。この圧倒的な技術力と市場規模は、多くの転職希望者にとって非常に魅力的であり、高い応募数を集める要因となっています。

さらに、同社は「デジタル×グリーン」を掲げ、デジタル化と地球環境保全の両立を目指すなど、社会貢献度の高いビジョンを掲げています。成長分野である半導体業界への関心が高まる中、東京エレクトロンは注目の転職先となっており、結果として応募者数が増加しています。

 

(2)高い「専門性」が求められる

東京エレクトロンでは、ミクロン〜ナノレベルの極めて精密な電子回路を形成する半導体製造装置を開発・製造しています。同社は業界で唯一、半導体製造の4つの主要工程を網羅する製品群を持ち、その他の工程でも世界トップクラスのシェアを誇る製品を展開しています。このような最先端の技術領域では、高度な専門知識とスキルが求められます。

実際の採用では、エレキエンジニア・ソフトエンジニア・メカエンジニアなどの専門領域に精通した即戦力人材が重視されます。さらに、同社は5年間で1.5兆円規模の研究開発投資を計画しており、将来のイノベーション創出に向けた人材獲得には、さらなる技術的専門性が求められています。このため、応募者が多くとも、求められる専門性を満たす人材は限られ、結果として倍率が高くなる傾向にあります。

 

(3)面接の通過率が低い

上記2点の通り、人気企業であり、採用ポジションでの求めるスキルから、おのずと面接通過率も低くなっています。東京エレクトロンで実現したいことはもちろん、挑戦を恐れずに新たな成長領域に取り組む姿勢や、積極的に新しい知識を吸収し自らの力で行動できる主体性についても書類選考、面接でも評価されるため、同社の具体的なニーズと自分の経験をマッチさせることが重要です。また面接でのこれらのアピールはもちろん論理的思考能力やコミュニケーション能力もポイントとなってきます。

さらになぜ東京エレクトロンなのか、ポジションによっては同業他社の可能性もあるため、なぜ東京エレクトロンでなければいけないのかを論理的に述べることがポイントとなっており、その通過率は低くなっています。

 

どのような対策が必要か?

東京エレクトロンへの転職では面接対策が重要なポイントとなります。書類においても実際に不採用になっているケースもあるため、ここでは書類、面接と合わせて、どのような対策が必要なのかご紹介していきます。

 

書類対策

一般的な書き方で問題ありませんが、応募ポジションと親和性のある経験、スキルをアピールしましょう。専門職であればどんな業務内容を経験してきたのか、企画系であれば実績を記載するようにしましょう。転職エージェントに相談し、客観的な意見も交えてブラッシュアップしながら進めると良いかと思います。応募書類の重要なポイントは人事担当者に「会ってみたい」と思ってもらうことです。どんなに人物面がよくてもこの書類選考で落ちてしまっては面接で何も伝えられません。

例えば、担当したプロジェクトの概要、目的、規模、期間、チーム構成などや、自分の役割や責任、具体的な成果や達成した目標、プロジェクトで使用した技術やスキル、ツールなども記載すると良いでしょう。また自分の強みや特長を具体的にアピールすることも必要です。

 

面接対策

東京エレクトロンの面接では、技術力や専門知識はもちろんのこと、「自社の製品や技術にどれだけ理解があるか」「会社の理念に共感しているか」といったポイントも重視されます。書類選考の倍率が高いため、面接に進めた時点である程度のスキルは認められていますが、最終的に「即戦力になれるかどうか」「社風に合うか」が合否を分ける決め手になります。

 

企業研究を徹底し、「東京エレクトロン」を理解する

東京エレクトロンの面接対策では、同社の事業内容や企業理念に対する深い理解が欠かせません。特に半導体製造装置業界は急成長しており、東京エレクトロンはその中でグローバルリーダーとして確固たる地位を築いています。企業研究では以下のポイントを押さえましょう。

まず、同社の理念をしっかり把握することが重要です。東京エレクトロンは「最先端の技術と確かなサービスで、夢のある社会の発展に貢献する」という基本理念を掲げています。この他にも「社会や産業の発展を支える半導体技術の革新に貢献する」という基本理念を掲げています。面接では、これらの理念に共感し、自身のスキルや経験をどのように貢献させられるかを具体的に伝えることがポイントです。

これまでの経験が東京エレクトロンでどう活かせるかを明確にする

採用では「即戦力」が重視されるため、「あなたのスキルが東京エレクトロンでどう活かせるのか?」 を説明できるように準備しましょう。

・職種ごとに求められるスキルを把握する(エンジニア・営業・コーポレートなど)

・過去の実績を具体的な数字や成果を交えて説明する

・東京エレクトロンの事業にどのように貢献できるかを明確にする

といった内容を話せるように予め用意しておきましょう。

 

ブランドの世界観を尊重すること

東京エレクトロンは、半導体製造装置を通じて「豊かな未来を創造する」というブランドビジョンを掲げています。同社の製品はスマートフォンやデータセンター、自動運転車など、最先端テクノロジーを支える基盤となっています。そのため、面接では単なる製品開発ではなく、「技術を通じて社会に貢献する姿勢」を意識して伝えることが重要です。

同社は、ブランド価値を「専門性と信頼性」に置いており、これを体現する行動が求められます。たとえば、「品質とサービスについて」の経営理念では、「顧客の満足と信頼を得るために真のニーズを理解し、品質とサービスの向上に努める」と明記されています。面接では、自身の過去の経験で「顧客志向」や「品質向上」に努めた具体的なエピソードを盛り込みましょう。

 

さらに、面接の最後に必ず「何か質問がありますか?」と聞かれることが多いので、企業のビジョンや具体的なプロジェクトに関する質問をいくつか準備しておきましょう。これにより、企業に対する関心と理解度をアピールできます。

 

ただあまりにも応募ポジションとかけ離れた質問は逆効果になります。例えば経営メンバーでない方へ、「今の企業の経営課題と、これからの戦略について伺いたいです」といってもちょっと違いますよね?いわゆるネットから取ってきた質問ではなく、自分自身が面接準備などで疑問に思ったことなど「自分目線」での質問を用意するようにしましょう。

 

求める人材像

東京エレクトロンの中途採用では、即戦力となる技術力・専門知識を持つ人材 が求められるのはもちろんのこと、同社の価値観や事業戦略に合った人物であることも重視されます。

採用ページからですが求める人材像を引用します。

 

東京エレクトロンが求める人物像

東京エレクトロンは、半導体の製造装置をつくるグローバルリーディングカンパニーです。

会社としてさらなる飛躍を目指すため、新たな成長フェーズに入った半導体製造装置市場の中で現在の東京エレクトロンのイメージに捉われず、挑戦ができる人材を募集しています。

具体的には、世界一の半導体製造装置サプライヤーをメンバーと目指す営業職、グローバル拡大に伴い、海外出張も多いエンジニア職などを募集しています。

新卒採用では、これらの方向性に興味を持ち、将来的にそのような役割を担える可能性のある方、そして学んだことを活かしながら成長する意欲のある方からのご応募をお待ちしています。

 

中途求人から紐解く東京エレクトロンの求める人材像

東京エレクトロンの採用情報や求人傾向を分析すると、「こんな人が求められる」という共通点が見えてきます。

変化を恐れず挑戦する姿勢 

東京エレクトロンは、顧客志向と利益志向をベースに、半導体業界の変化に柔軟に対応してきました。常に「まずやってみる」という姿勢で新たな技術やサービスを提供し続けています。そのため、新しい挑戦に積極的に取り組み、失敗を恐れずに行動できる人材が求められます。この“東京エレクトロンらしさ”に共感し、自らも変化を起こす意欲がある人がフィットするでしょう。

高い専門性と問題解決能力 

半導体製造装置の分野では高度な技術力と専門性が欠かせません。東京エレクトロンは、世界トップクラスの技術力を維持するために、専門知識を磨き続ける姿勢を重視しています。また、業務においては複雑な技術課題や顧客ニーズに対して迅速かつ柔軟に対応する必要があります。課題を論理的に分析し、解決に導くスキルが求められます。

グローバル視点と協調性

売上の約80%が海外であり、グローバル市場での活動が日常となっている同社では、異文化への理解やグローバルな視野を持つ人材が必要です。さらに、風通しの良い社風の中で多様なバックグラウンドを持つメンバーと連携するため、チームワークとコミュニケーション能力が重要視されます。

ダイバーシティを尊重し、多様な価値観を受け入れる柔軟性

東京エレクトロンはダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DE&I)を推進しています。性別や国籍に関係なく、多様な人材が活躍できる環境を整備しており、異なる視点や経験を尊重する姿勢が求められます。特に女性の活躍推進やLGBTQ+の相談体制強化など、社員が安心して働ける環境を重視しています。

 

東京エレクトロンの選考フローは?

東京エレクトロンの中途採用の選考フローは、書類選考 → (適性検査) → 複数回の面接→ 内定 という流れが一般的です。職種によってはクリエイティブの試験や適性検査も行われます

 

書類選考

提出した履歴書・職務経歴書をもとに、東京エレクトロンの人事部や採用担当者が書類選考を行います。採用担当者は「東京エレクトロンの事業にどのように貢献できるか」という視点で応募者を評価します

 

複数回面接

ここでは主に「基本的な人物評価」と「経験・スキルの確認」が行われます。

「自己紹介・職務経歴を教えてください」

「東京エレクトロンに応募した理由は?」

「前職での業務内容と、どのような実績を上げたか?」

「あなたの強み・弱みを教えてください」

「東京エレクトロンでどのように貢献できますか?」

のような質問から、

より深掘りした質問が「東京エレクトロンの企業文化に合うか」「専門スキルが十分か」がチェックされます。

 

東京エレクトロン 会社概要

 

社名 東京エレクトロン株式会社
本社所在地 〒107-6325 東京都港区赤坂5-3-1 赤坂Bizタワー 38F
代表者 代表取締役社長・CEO 河合 利樹
設立 1963年(昭和38年)11月11日
資本金 549億6,119万円
従業員数 2,114人(単独)18,236人(連結)

 

企業理念

東京エレクトロンの企業理念は、企業として果たすべき使命とその実現に向けて、大切にする価値観や具体的な行動のあり方などを表す、4つの要素によって構成されています。

その中で、私たちの存在意義、社会的使命を定義した基本理念および創業時に制定された当社の原点である経営理念は、企業活動の拠り所となる基本的な考え方を示す最上位概念として位置づけられます。

Mission

基本理念

最先端の技術と確かなサービスで、

夢のある社会の発展に貢献します

 

基本理念は、東京エレクトロンの存在意義、社会的使命を定義したものです。

企業活動の拠り所となる最も基本的な考え方です。

 

経営理念

経営理念は、基本理念を実現するために、東京エレクトロンが大切にする経営の

規範を8つの項目で明示したものです。

 

・利益について
社会や産業の発展に貢献すべく、利益の追求を重視し企業価値の向上を目指します。

・成長について
技術革新に常に挑戦し、事業拡大と市場創出により継続的な成長を図ります。

・社員について
社員は価値創出の源泉であり、創造性と責任感と強いチームワークで情熱をもって業務に取り組みます。

・安全と健康と環境について
事業に関わるすべての人々の安全と健康、および地球環境への配慮を第一に考えて行動します。

・事業分野について
エレクトロニクスを中心とする最先端技術分野において、高品質な製品を提供し市場をリードします。

・品質とサービスについて
顧客の満足と信頼を得るために真のニーズを理解し、品質とサービスの向上に努めます。

・組織について
個々の能力を最大限に発揮し、企業価値を最大化する最適な組織を築きます。

・企業の社会的責任について
企業としての社会的責任を自覚し、社会から高く評価され社員が誇りを持てる企業であるよう心がけます。

Vision

半導体の技術革新に貢献する夢と活力のある会社

東京エレクトロンは、世の中の持続的な発展を支える半導体の技術革新を追求します。当社の専門性を生かし、付加価値の高い最先端の装置と技術サービスを継続的に創出することで、中長期的な利益の拡大と継続的な企業価値の向上を目指していきます。

そして、企業の成長は人、社員は価値創出の源泉と位置づけ、ステークホルダーとのエンゲージメントを通じて、このビジョンの実現に向けて活動してまいります。

TEL Values

2006年4月、企業理念を実現するために東京エレクトロングループの価値観および社員一人ひとりの心構えや行動規範を明示したTEL Valuesを策定しています。TEL Valuesを世界中のグループ社員と共有し、未来に向けての新たな成長の原動力にしていきます。

・誇り
私たちは、自らが誇りを持てる高い価値を持った製品・サービスを提供します。

・チャレンジ
私たちは、世界No.1をめざし、新しいこと、人のやらないことにチャレンジします。

・オーナーシップ
私たちは、オーナーシップを持って、考え抜き、やり抜き、やり遂げます。

・チームワーク
私たちは、お互いを認め合い、チームワークを大切にします。

・自覚
私たちは、社会の一員としての自覚を持ち、責任のある行動をします。

 

東京エレクトロンの事業内容

半導体製造装置事業

東京エレクトロンは、半導体製造に不可欠な「前工程製造装置」の開発・製造・販売を手掛けています。半導体は、電子機器の心臓部としてデータ処理や通信に欠かせない存在であり、近年はAI、5G/6G、高度なクラウドコンピューティングの普及に伴い、ますます重要性が高まっています。
同社はウェーハプロセス装置に強みを持ち、特にエッチング、成膜、洗浄といったプロセスにおいて、業界をリードする技術を提供しています。
2023年の世界市場規模は1,020億ドルとされており、東京エレクトロンはこの分野で高いシェアを誇ります。先進的な製造装置の提供により、半導体の大容量・高速化・低消費電力化といった技術革新を支えています。

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