東京ガスの口コミ評判は?東京ガスで働くってどんな感じ?口コミから見るリアル
安定した大企業で働きたいけど、どんな働き方をしているのか?気になっている人は多いのではないでしょうか。今回は大手企業であり、日本人なら誰もが知っている東京ガス株式会社に焦点を当て、社員のリアルな声や口コミを元に、企業文化から働き方までを徹底解剖していきます。
「働き方はやっぱり大変?」「女性が働きやすい環境なの?」「将来性はあるの?」これらの疑問に答えていきます。この記事では、以下の点について詳しく解説していきます。
企業文化
東京ガスは、安定した大企業として知られていますが、その内部ではどのような文化が根付いているのでしょうか。社員のリアルな声から、東京ガスの企業文化を多角的に見ていきましょう。
“良くも悪くも安定した会社。年功序列文化であり、長く在籍した分だけ上に上がっていく。社内では資格取得で査定に差が出ると言われているが、あくまで別の社員と拮抗した際の判断材料であり、資格取得単体で評価されることはない。”
(施工管理/新卒入社5-10年/男性)
“ホワイト企業である。コンプライアンス意識が高く、自ら仕事を見つけて取り組む姿勢を評価してくれる。希望すれば研修などを受けさせてくれる。自己啓発への取り組みのサポートも厚い。リスクについてもリスクを避け続けるのではなく、そのリスクを取る価値があるかで判断する方針になっているのではと思う”
(マーケティング/新卒入社3年未満/女性)
“長い歴史があるという面で法令遵守が非常に徹底されている。また、近年はこの業界も競争社会であるが、依然優位な位置にいるため、待遇は人材のスキル以上に良い。会社の評
価基準は年功序列のため、実力のある若手よりも長年勤務しているベテランの方が給料が良いという事態が起こっている”
(営業/新卒入社3年未満/男性)
企業文化として下記のようにまとめられます。
- 安定性と成長の両立: 長く安定して働ける一方で、自己成長の機会も与えられる
- コンプライアンス意識の高さ: 法令遵守はもちろん、倫理的な行動も重視される
- 年功序列と実力主義の共存: 年功序列をベースにしながらも、個人の能力や貢献度も評価される
- 安定した環境と競争意識の共存: 安定した環境でありながら、高いパフォーマンスが求められる
東京ガスの企業文化は、一言で表すことは難しいですが、「安定性」と「成長」を両立させようとする企業文化と言えるでしょう。年功序列をベースにしながらも、個人の能力や貢献度を評価する仕組みが整っており、社員は安心して長く働くことができる一方で、自己成長の機会も与えられます。
入社後のギャップ
実際に東京ガスで働いている社員のリアルな声をもとに、入社後のギャップについて詳しく見ていきましょう。
”ワークライフバランスについては仕事内容による。残業が非常に多い仕事にあたっている人は休日も働いているし、暇な仕事にあたっている人は残業なしで働けている。いろいろな産業との繋がりはあり、社会貢献という観点では妥当。一方で直近の化石燃料問題は逆風なので、社会貢献としては低くなってしまう”
(営業/新卒入社5-10年/男性)
”基本的に入社する際に軸としていた会社への期待は想像通りな部分が多かった。一方で毎年のようにテコ入れがあり、大きな流れの中で今の組織が期待されることをキャッチアップし成果を出すことが重要である”
(研究開発/新卒入社3-5年/男性)
”ワンストップで製造から供給まで行われているため、多数の部署がある。希望の部署へ配属される可能性は低い。ガス電力自由化で厳しい競争をしている状況の中で、終身雇用と安堵している状況はない”
(道管事業/新卒入社3年未満/男性)
入社後のギャップを小さくするためには、以下の点に注意すると良いでしょう。
- さまざまな部署の仕事内容を事前に調べる: 会社説明会やインターンシップに参加し、さまざまな部署の仕事内容について詳しく知っておくことが大切
- 先輩社員に話を聞く: 実際に働いている社員に話を聞くことで、リアルな仕事内容や社内の雰囲気を知る
- 変化に対応できる柔軟性を身につける: 東京ガスは変化の激しい業界でビジネスを展開しているため、変化に対応できる柔軟性が求められる
東京ガスは安定した大企業ですが、入社後にはさまざまなギャップを感じる可能性があります。特に、ワークライフバランスや配属部署については、個人の努力だけではどうにもならない部分もあるかもしれません。しかし、変化に対応できる柔軟性や自己成長意欲があれば、これらのギャップを乗り越えて活躍できるはずです。
働きがい・成長
働きがいや成長について東京ガスの社員口コミは、下記のような意見があります。
“エネルギー問題、環境問題、人口減少などのインフラ業界ならではの社会課題と直接向き合うことが多く、社会課題に対して貢献したい人にとって適切である。一方で社会課題解決のためにさまざまなステークホルダーを巻き込みながら、時には縁の下の力持ちや黒子の役回りをしなければならない時もあるため、時にはそれを受け入れるメンタリティも必要である。エネルギー産業のバリューチェーンが長く、最近では多角化経営で海外事業や不動産事業、その他エネルギー以外の事業も進めているため、さまざまな分野や業種で経験できるジェネラリスト的な素養は身につきやすい環境である”
(事業開発/新卒入社5-10年/男性)
“エネルギー問題や環境問題に興味がある人にとっては働きがいがある会社だと思う。また、人事評価もまともであり、飲み会一辺倒でないところも個人的には好印象。退職者が増えていることから比較的異動の希望が通りやすくなった。時間はかかるが希望は通る。また、社内研修や公募の拡充もしており、全体としては希望するキャリアが選べる。一方で王道の出世ルートはあまりなく、(企画系部署は出世ルートだが)キャリアの選び方が重要になってくる”
(研究開発/新卒入社5-10年/男性)
“大規模な検討であっても、費用面などの観点で否定されることは少なく、社内が納得する意義があれば進めさせてもらえる。いわゆる「配属ガチャ」が激しく、部署依存性が非常に高い。再エネ・電力・海外・トレーディング・事業開発などであれば、キャリア開発としても優れると考えられるが、そのほかの事業所では市場価値向上は図れず、転職は相当優秀でも厳しいと考えられる”
(総合職/新卒入社5-10年/男性)
東京ガスで働きがいと成長を最大限に得るためには、以下の点に注意すると良いでしょう。
- 社会貢献に興味がある: エネルギー問題や環境問題など、社会課題の解決に貢献したいという強い気持ちを持っていること
- 変化を恐れず、新しいことに挑戦できる: 東京ガスは、変化の激しい業界でビジネスを展開しているため、新しいことに挑戦できる柔軟性が求められる
- 多様なキャリアパスを意識する: 配属された部署だけでなく、他の部署の仕事についても興味を持ち、積極的に情報収集を行うことが大切
- 自己成長のための努力を怠らない: 社内研修や資格取得など、自己成長のための機会を積極的に活用する
東京ガスは、社会貢献性が高く、自己成長の機会も豊富な魅力的な企業です。しかし、配属される部署によって、働きがいや成長のスピードは変わることがあります。働く際に企業に何を求めるか、今一度確認して東京ガスと自身がマッチするか確かめると良いでしょう。
女性の働きやすさ
次に女性の働きやすさについて社員の口コミを見ていきます。
“ロールモデルとなる先輩がいて働きやすかった。男女で大きな差を感じたことはない。ただし男性特有のつるむ文化はおそらくどの部署にもあるので、その中には入りにくいかもしれない。子どもを出産後の女性の復職率はほぼ100%だと思う。サポートする制度は充実してきているが、それでも子どもを持つ前のような働き方は難しく、緩やかな働き方で昇進スピードも緩やかにならざるを得ないと見受けられる”
(技術/中途入社5-10年/女性)
“男女で分けて捉えられることはない。むしろそこを期待して入社するとギャップを感じると思われる。制度も充実していると考える。男性の育休取得率はまだ100%ではないが、女性は積極的に休暇を取れる環境および制度が整備されており、女性総合職においては復職率が100%。一方で他企業も同じだと思うが、産休育休を取得するとキャリアが一時的にストップするため、昇進は緩やかになる。”
(企画/新卒入社3年未満/女性)
“多様な働き方を受け入れる制度が充実してきており、本人の努力次第で、さまざまなライフステージに合わせた働き方が可能。ただし、処遇の良さから専業主婦を妻に持つ男性が多く、出産や育児期にある女性の評価は下がりがち。”
(企画/新卒入社20年以上/女性)
東京ガスは、女性が働きやすい環境づくりに力を入れていますが、さらなる改善の余地があることも事実です。例えば、以下の点が挙げられます。
- 男性の育児参加促進: 男性の育児休暇取得率向上に向けた取り組みを強化する
- 女性リーダーの育成: 女性の活躍を促進するため、女性リーダーの育成を強化する
- 柔軟な働き方制度の拡充: より多くの社員が、ライフスタイルに合わせて働き方を選択できるようにする
東京ガスは、女性が働きやすい環境づくりに力を入れている企業ですが、制度の充実と実際の働きやすさには、まだギャップがあると言えるでしょう。特に、出産や育児を経験した女性にとっては、キャリアと育児の両立が大きな課題となります。今後の東京ガスの方針に期待しましょう。
ワークライフバランス
ワークライフバランスについて、下記のような口コミがあります。
”有給取得を断られることは基本的にないので、その点プライベートとのバランスは取りやすいといえる。仕事内容にもよるが、在宅勤務も利用可能である。ほぼ在宅の部署もあると聞いているが、現場が近い部署では難しい印象。一方で若手の少ない部署では、現場業務が若手に集中するため、若手だけが長時間残業する傾向が染み付いている。”
(開発/新卒入社3年未満/男性)
”プライベートとのバランスを調整しやすい会社だと思います。有給はしっかりと取得ができます。子育て中の社員には上司を含めて会社の理解があり、急な休暇や休みを取りやすい環境にあります。周りが助けてくれる環境なので働き盛りの社員には特にありがたい環境だと思います。あまり長時間残業していると上司から仕事量の調整をしようと話をしてくれるので残業もあまり長時間にならない傾向にあると思います。”
(企画/新卒入社5-10年/男性)
”部署により例外はあるが全体的に残業も少なく、完全週休2日である。また、有給に関しても8割型消化しているイメージ。また、在宅勤務も充実してきており、これも部署によるが出社が週1,2回のところもある。営業業務を行う人はサテライトオフィスを利用できるため、直行直帰が可能となっている。”
(総合職/新卒入社3年未満/男性)
東京ガスでワークライフバランスを充実させるためには、以下の点に注意すると良いでしょう。
- 配属部署を事前に確認する: 入社前に、配属される可能性のある部署の仕事内容やワークライフバランスについて、しっかりと調べておくことが大切。
- 会社の制度を積極的に活用する: 有給休暇は、基本的に取りたい時期に対応することが可能です。このような会社が提供している制度は、積極的に活用するべき。
東京ガスは、ワークライフバランスを重視している企業ですが、特に在宅勤務など部署によって働き方が大きく異なります。入社を検討している方は、これらの情報を参考に、自分にとって働きやすい環境かを慎重に判断しましょう。
東京ガス株式会社の強み
”その他公共系よりも採用人数が少なく、社員一人ひとりの意識や能力が高い。この傾向は10年前まで高卒を新人採用していた頃まで顕著だったが、最近は大卒のみとなり、あまり特徴がなくなりつつある”
(営業/新卒入社20年以上/男性)
”エネルギー業態はなんだかんだ言って安定しているのではないかと会社も思っているし、世間もそう思っていると思う。道管技術は世界に誇れるのではないかと思う。”
(事務/中途入社5-10年/女性)
”規則にこれまで守られてきたため、大きな事業基盤がある。知名度が高く、門前払いを受けることが少ない。そこそこ優秀な人材がそろっている”
(営業/新卒入社20年以上(退職済)/男性)
社員から見た東京ガスの強みは下記のようになります。
- 高い社員の意識と能力: 一人ひとりの意識が高く、能力も高い社員が多い。
- 安定した事業基盤: エネルギー業界という安定した業界で事業を展開している。
- 高い知名度: 高い知名度を誇るため、ビジネスを展開する上で有利。
- 優秀な人材が集まる: 優秀な人材が集まりやすい企業である。
東京ガスの強みは、高い社員の意識と能力、安定した事業基盤、高い知名度、そして優秀な人材が集まるという点に集約されます。これらの強みを活かし、東京ガスは今後も安定した成長を続けていくことが期待されます。
東京ガス株式会社の弱み
”コスト意識が弱い。オペレーション効率を高める能力が弱い。内向きの議論を繰り返して時間を浪費している。他社と比較して自身のパフォーマンスを評価することが苦手である。自分たちがいかに恵まれているか理解していない人が多い”
(営業/新卒入社20年以上(退職済)/男性)
”プライドが高いので、社外の取引先からやりにくいと思われていそう。頭が良い人が多いので、論理的な話し方が苦手な人は職場で浮く可能性がある”
(営業/新卒入社20年以上/男性)
”部署それぞれだと思うが、自分の部署ではノウハウ整備がもう少し進んでいれば仕事がうまく進むのにと思うことがある。ジョブローテーション制度がある中で、経験を積んだ社員が集まってノウハウをきれいな形にできるようになる前に人が入れ替わる事態が起きているように思う。社員には優秀な方や勤勉な方が多いと思うが、それでなんとか乗り切れてしまう分だけ改善が進みにくいのかもしれない”
(総合職/新卒入社3-5年/男性)
社員から見た東京ガスの弱みは以下が挙げられます。
- コスト意識の薄さ: コスト削減や効率化に対する意識が低いという声が多く聞かれます。
- 内向きの風土: 社内での議論に終始し、外部の意見を取り入れたり、他社と比較したりする機会が少ないようです。
- ノウハウの共有不足: 部署間でのノウハウ共有が不足しており、業務の効率化が阻害されているケースが見られます。
- プライドの高さ: 社員のプライドが高いため、外部との連携がスムーズに行えない場合があるようです。
- 変化への対応の遅さ: 組織が大きく、変化に対応するのが難しいという声も聞かれます。
これらの課題が生じる背景には、3つの要因が考えられます。
- 安定した事業基盤: 長期にわたって安定した事業を展開してきたため、危機感や変化に対する意識が薄れている。
- 優秀な人材の集積: 優秀な人材が多く集まるため、現状維持でも十分な成果を上げられるという意識が根強い。
- 組織の大きさ: 内向きの風土が強い背景として、組織が大きく、意思決定に時間がかかる傾向がある。
東京ガスは、多くの強みを持つ一方で、改善すべき点も存在します。今後さらに組織として拡大する中で改善していくことを期待します。
東京ガス株式会社への転職で押さえておくべき会社情報
最後に、東京ガス株式会社への転職で押さえておくべき会社情報として、会社概要と企業理念を紹介します。企業研究に役立ちますので、ご参考になれると幸いです。
会社概要
会社名 | 東京ガス株式会社(東京瓦斯株式会社) |
取締役会長 | 内田 高史 |
グループ事業内容 | [エネルギー・ソリューション]
都市ガスの製造および販売、LNG販売 電気の製造・供給および販売 エンジニアリングソリューション事業 ガス器具、ガス工事、建設等 [ネットワーク] ガス導管事業、都市ガス供給事業 [海外] 海外における上流事業、中下流事業等 [都市ビジネス] 不動産開発、土地・建物の賃貸・管理等 |
本社所在地 | 東京都港区海岸1-5-20 |
拠点 | 東京本社、LNG基地(根岸、袖ケ浦、扇島、日立)、マニラ事務所など |
従業員数 | [単体]3,190名(2024年3月31日現在)
[連結]15,504名(2024年3月31日現在) ※従業員数は常勤の就業員数であり、受入出向者を含み、出向者および臨時従業員を含まない。 |
売上高 | 26,645億円(2023年度) |
経営理念
ここでは東京ガスの経営理念をおさえていきます。
グループ経営理念
人によりそい、社会をささえ、未来を紡ぐエネルギーになる。
価値観
- 挑み続ける:日々、新たに挑戦し、学び続けます。
- やり抜く:何事も自分事として結果にこだわってやり抜きます。
- 尊重する:価値観を認め合い、互いの可能性を大切にします。
- 誠意をもつ:「ステークホルダーと地球」の未来に対して、誠意ある行動をします。
東京ガスグループ私たちの行動基準
- 私たちは、常に信頼され選ばれ続ける東京ガスグループの一員として、自ら考え、行動します。
- 私たちは、常にクリーンでフェアな業務を行います。
- 私たちは、お客さま、お取引先、株主などのステークホルダーに対して誠実・公正に対応します。
- 私たちは、ともに働く仲間の多様性や個性を尊重し、働きやすい職場を実現します。
- 私たちは、地球環境を守るために行動します。
- 私たちは、企業市民として、地域や社会に貢献します。
- 私たちは、情報を適正に取り扱います。
- 私たちは、グローバルな展開にあたっては、各国・地域の法令、人権を含む各種の国際規範の尊重だけでなく、文化や慣習、ステークホルダーの関心に配慮した事業活動を行います。
- 私たちは、社会人としての良識を持ち、個人の生活においても高い倫理観に基づいた行動をします。
- 私たちは、行動基準から逸脱した行動を行った場合、または、見聞きした場合には、迅速に職場に報告し、必要な是正を行います。
- 経営層や管理者は、先頭に立って自ら行動します。
東京ガス株式会社への転職をお考えの方へ
東京ガス株式会社への転職は難易度が非常に高く、十分な面接対策なしでは内定獲得が難しいと言えます。
弊社sincereedだからこそわかる選考対策、さらには入社後の早期活躍方法についても多くのアドバイス、サポートが可能となっております。
東京ガス株式会社への転職にご興味のある方は、まずは一度ご相談いただければ幸いです。