掲載日 ・ 2026/03/10
株式会社IHI
株式会社IHI:[01040214]IHI/航空・宇宙・防衛/生産技術・生産管理/瑞穂・昭島:航空機エンジン部品用チタン合金開発・製造プロセス設計エンジニア
600~950万円
東京都
会社名
株式会社IHI
会社概要
株式会社IHIは、重工業や航空機エンジン、プラント設備など多岐にわたる事業領域を持つ日本のリーディングカンパニーです。
官民向け航空エンジン、次世代エネルギーで社会基盤を支え、24年度で株価は3倍、日経平均上昇率1位!時価総額も重工業界でトップクラスです。
IHIは4つの事業セグメントを保有しています。
1. 航空・宇宙・防衛(売上・利益の稼ぎ頭)
現在のIHIを牽引する最重要セグメントです。
主な事業:航空エンジン: 民間航空機用エンジンのモジュール(主要部品)製造、防衛省向けエンジン。
宇宙: ロケット(イプシロン、H3のブースター等)開発。
防衛: 防衛装備品(「はやぶさ」などの宇宙探査で培った固体燃料ロケット技術を応用し、誘導弾(ミサイル)の推進装置や射撃システムを製造しています。)
競合優位性(強み):グローバルサプライチェーンの中核: GE(米)やロールス・ロイス(英)などの世界的エンジンメーカーと「共同開発パートナー」としての地位を確立しています。特に、ジェットエンジンのコア部分(圧縮機、タービンなど)の技術において高い技術力を有しており、航空機エンジンの世界的な製造供給において重要な役割を果たしています。国産ジェットエンジン(例えば、C-2輸送機やP-1哨戒機用のエンジン)を開発しており、国内外の主要航空機メーカーとパートナーシップを結んでいます。特に、航空機エンジン部品における高精度な加工技術が競合他社に対して強みとなっています
極めて高い参入障壁: 航空エンジンは技術難易度が高く、安全基準も厳しいため、新規参入がほぼ不可能です。一度採用されると、数十年にわたり部品交換や整備(MRO事業)で収益が得られるストック型ビジネスの側面も持ちます。
2. 資源・エネルギー・環境
脱炭素社会に向けた転換期にあり、新技術への投資が進んでいる分野です。
主な事業:ボイラ、ガスタービン、原子力関連機器。
アンモニア発電技術(燃焼してもCO2が出ない技術)。
競合優位性(強み):アンモニア燃焼技術の先行・ 世界に先駆けて「燃料アンモニア」の大規模燃焼技術の実証を進めています。単に燃やすだけでなく、製造・輸送・貯蔵・利用というアンモニアのバリューチェーン全体を構築しようとしており、次世代エネルギー分野でのリーダーシップを狙っています。
既存インフラの活用: 既存の石炭火力発電所を少しの改造でアンモニア混焼/専焼に変える技術を持っており、ゼロから発電所を作るよりも低コストで脱炭素化できる提案力が強みです。
3. 社会基盤・海洋
巨大構造物を作る、創業以来のDNAが色濃い分野です。
主な事業:橋梁(橋): 国内外の巨大な吊り橋など。
水門: ダムや河川のゲート。
シールド掘進機(トンネルを掘る機械)。
競合優位性(強み):圧倒的な実績とエンジニアリング力: 明石海峡大橋やトルコのオスマン・ガーズィー橋など、世界的なランドマークとなる橋梁建設の実績があります。
メンテナンス(保全)シフト: 日本国内では新規建設が減る中、高度経済成長期に作ったインフラの老朽化対策(保全・補修)へビジネスモデルを転換しており、点検ロボットやAI診断などの技術で他社と差別化しています。
4. 産業システム・汎用機械
工場の生産ラインや物流、自動車産業を支える機械群です。
主な事業:車両用過給機(ターボチャージャー): 自動車エンジンのパワーを上げる装置。
パーキングシステム(立体駐車場)、熱処理設備、回転機械。
競合優位性(強み):ニッチトップ製品の集合体: ターボチャージャーでは世界有数のシェアを持っています。また、熱処理炉や真空炉など、特定の産業プロセスに不可欠な機械で高いシェアを維持しています。
ポジション
[01040214]IHI/航空・宇宙・防衛/生産技術・生産管理/瑞穂・昭島:航空機エンジン部品用チタン合金開発・製造プロセス設計エンジニア
仕事内容
求人概要
IHIは日本のジェットエンジン生産の60~70%を担うリーディングカンパニーとして、大型から小型まで各種民間機用エンジンの国際共同開発事業にも参画し、エンジンモジュールや部品を開発、供給しています。航空機エンジン用部品には軽量性・耐熱性・強度等に優れたチタニウム合金が使用されております。現在、プレミアムクオリティ(PQ)と呼称される航空機用チタニウム合金の供給は海外企業に依存しており、世界情勢による供給リスクが高まっています。IHIでは他社と共同で新規工場を立ち上げることで、チタニウム合金の安定供給と供給コストの抑制を実現し、航空機エンジン事業の競争力強化を目指しています。現在のプレミアムクオリティと呼称される航空機エンジン用チタニウム合金部品よりも質の高い部品の生産を目的としており、世界最先端の技術を持ち合わせたチタニウム合金の生産工場となる見込みです。本ポジションではその世界最先端の生産工場における航空機用エンジン部品に使用される高品質チタニウム合金部品の製造・開発製造プロセス設計をご担当頂きます。特に溶解工程(プラズマアーク溶解:PAM、真空アーク再溶解:VAR)において、PAMでは国内発生のスクラップを完全リサイクルするスキームの構築、VARでは偏析低減等の品質改善技術の構築を目指していただきます。
職務内容
【業務詳細】
①航空機エンジン用チタニウム合金部品製造の全体製造プロセスの設計・管理
・原材料調達から最終製品までのプロセス設計(原材料調達、リサイクル工程、溶解工程、鍛造条件、加工工程、検査方法、出荷体制など)
・世界最先端のチタニウム合金部品製造にあたっての各工程における製造基準・品質基準の検討
②新工場導入設備の技術要件定義
・プラズマアーク溶解(PAM)における、IHIグループの国内工場で発生したスクラップ(チタニウム合金部品製造にあたって発生したもの)の完全リサイクルスキームの構築。スクラップを再利用するにあたっての最新スクラップ処理設備の導入・検討。
※チタニウム合金部品を製造するにあたり、約8割はスクラップというのが現状です。
・再溶解フェーズの真空アーク再溶解(VAR)における、金属内不均一性を最小限に抑えた、洗練された結晶構造を持つ高密度で均質なインゴットを生成するための凝固制御装置の導入検討。
③各プロセスにおける品質基準向上
・製品要求レベル(プレミアムクオリティ)を満たす品質基準の策定。
・海外エンジンメーカーとの製品要求レベルを満たすための技術的調整・折衝・仕様確認。
・溶解工程におけるシミュレーションソフトを用いた要件適合性評価
求める経験・スキル
必須要件
■材料開発のご経験(金属に限らない)
■英語力(海外メーカーとの折衝が発生します)
歓迎要件
◆金属材料の材料開発のご経験
◆工場立ち上げや設備導入プロジェクトへの参画経験
◆海外との技術協力・共同開発の経験
■社内外の多様な関係者と連携しながら、円滑にプロジェクトを進めるための調整や折衝ができること
■プロジェクトの進捗や課題を自ら把握し、必要な対応や提案を積極的に行えること