三菱UFJ銀行の平均年収は高い?年代別・職種別・役職別に徹底解説【転職前に必読】
日本を代表するメガバンクである「三菱UFJ銀行」。
安定した経営基盤と高い給与水準から、転職市場でも常にトップクラスの人気を誇ります。
「実際の年収はどれくらい?」「支店長や部長になるといくらもらえる?」といった疑問を持つ方も多いでしょう。
この記事では、最新の有価証券報告書やOpenWorkの口コミデータ、公式採用情報を基に、三菱UFJ銀行のリアルな年収事情を年代別・役職別に徹底解説します。
転職を成功させ、年収アップを実現するための戦略もあわせてご紹介します。
※本記事は2025年12月に掲載されました。
※記事中の情報は掲載時点でのWeb情報の公開情報を元に弊社が編集・掲載したものであり、企業の公式見解ではありません。
※組織の詳細や制度等は大きく変更になる可能性があります。ご転職を検討の際は、公式HP等で最新の情報をご確認ください。
三菱UFJ銀行の平均年収はどれくらい?【2025年最新データ】
まずは、公的なデータや社員の口コミから見える、三菱UFJ銀行の全体的な給与水準について解説します。
三菱UFJ銀行の最新平均年収
2025年3月期の有価証券報告書によると、三菱UFJ銀行の平均年収は856万円となっています。
他の3大メガバンク(三井住友銀行・みずほ銀行)と比較すると、下表の通りです。
| 銀行名 | 平均年収 | 平均年齢 | 平均勤続年数 |
| 三菱UFJ銀行 | 856.0万円 | 40.0歳 | 15.9年 |
| 三井住友銀行 | 891.6万円 | 40.8歳 | 17.3年 |
| みずほ銀行 | 822.7万円 | 40.3歳 | 15.8年 |
※有価証券報告書(2025年3月期)より(*1)(*2)(*3)
他のメガバンクと比較しても、三井住友銀行やみずほ銀行と並び、非常に高水準な給与体系が維持されています。
また、就職・転職のための社員口コミサイト「OpenWork」に寄せられた正社員1,661人の回答データでは、三菱UFJ銀行の平均年収は789万円でした。
銀行・信金業界の平均年収(約569万円)と比較しても200万円以上高く、業界内でもトップクラスの水準(業界ランキング13位)を誇ります。(*4)
賞与(ボーナス)の水準
三菱UFJ銀行の賞与は、年2回支給されます。OpenWorkのデータによると、年収内訳における賞与の比率は約22%と高く、年収に占めるウェイトが大きいのが特徴です。(*4)
支給額は、半期ごとの「業績評価」に連動して決定されます。評価には組織全体の業績に加え、個人のパフォーマンスもしっかりと反映される仕組みとなっており、成果を出した分だけ報われる体系です。
口コミでも「ベースアップによる定期昇給があるので、実質賃金が目減りするようなことはほぼ無く安定している」といった、支給額の安定感に対するポジティブな評価が多く見られます。
特に役職がつくと支給額が大きく跳ね上がるため、キャリアアップのモチベーションにも繋がっています。
昇給・昇格のペース
新卒から若手のうちは、年功序列的に給与が上昇する傾向があります。
特に25歳から30歳にかけての昇給幅が大きく、30歳前後で役職(調査役・支店長代理クラス)に就くと、年収が一気に1,000万円の大台に乗るケースも珍しくありません。
また、女性管理職比率の向上(2031年度末までに30%目標)を掲げており、女性のキャリアアップや昇格のチャンスも拡大しています。(*5)
(*1)参照元:有価証券報告書|三菱UFJ銀行(2025年3月期)
(*2)参照元:有価証券報告書|三井住友銀行(2025年3月期)
(*3)参照元:有価証券報告書|みずほ銀行(2025年3月期)
(*4)参照元:三菱UFJ銀行の「年収・給与制度」OpenWork(2025年12月時点)
(*5)参照元:多様な人材の活躍推進|三菱UFJフィナンシャル・グループ(2025年12月時点)
三菱UFJ銀行の年齢別・役職別の年収水準
ここでは、具体的な年齢や役職ごとの年収目安を解説します。
年齢別(20代・30代・40代・50代)の年収目安
OpenWorkのデータを基に、3大メガバンク(三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行)の年齢別推定年収を比較すると、下表の通りとなります。
| 年齢 | 三菱UFJ銀行 | 三井住友銀行 | みずほ銀行 |
| 25歳 | 458万円 | 481万円 | 445万円 |
| 30歳 | 663万円 | 706万円 | 654万円 |
| 35歳 | 825万円 | 879万円 | 847万円 |
| 40歳 | 973万円 | 985万円 | 999万円 |
| 45歳 | 1,135万円 | 1,060万円 | 1,106万円 |
| 50歳 | 1,295万円 | 1,173万円 | 1,180万円 |
| 55歳 | 1,355万円 | 1,434万円 | 1,239万円 |
※データ出典:OpenWork(2025年12月時点の回答データ集計)(*6)(*7)(*8)
3行とも30代で年収600万円〜700万円台に到達し、40代以降で1,000万円前後となる高水準な推移を見せています。
三菱UFJ銀行の特徴としては、20代・30代の若手〜中堅層では三井住友銀行に次ぐ水準ですが、40代半ばから50代にかけての伸び率が高く、管理職層が厚くなる年代で他行を上回る傾向が見られます。
20代後半から30代にかけて急激に年収が伸び、30歳で調査役などに昇格すれば早々に1,000万円に到達します。
40代以降は管理職への登用有無によって差が開きますが、平均して1,000万円を超える水準で推移し、50代では1,300万円近くまで上昇する安定した高い給与カーブを描いています。
役職別(主任・課長・支店長・部長など)の年収
役職ごとの年収イメージは以下の通りです。
- 担当・一般行員:400万円〜700万円程度
- 調査役・支店長代理(30歳前後〜):800万円〜1,100万円程度
- 上席調査役・課長クラス:1,200万円〜1,400万円程度
- 支店長・部長クラス:1,500万円〜2,000万円以上
調査役(係長〜課長代理相当)に昇格すると、残業代込みで年収1,000万円が見えてきます。さらに、支店長や本部部長クラスになると1,500万円を超え、執行役員などの経営幹部になればさらに高い報酬が得られます。
評価制度には「能力評価」と「業績評価」があり、これらが昇格や賞与に直結します。
(*6)参照元:三菱UFJ銀行の「年収・給与制度」OpenWork(2025年12月時点)
(*7)参照元:三井住友銀行の「年収・給与制度」OpenWork(2025年12月時点)
(*8)参照元:みずほ銀行の「年収・給与制度」OpenWork(2025年12月時点)
三菱UFJ銀行社員の給与内訳(基本給・賞与・残業代)
ここからは、三菱UFJ銀行社員の高い年収を構成する内訳について、詳しく解説します。
基本給(月給)の水準
公式採用ページに記載されている、2026年度新卒採用の初任給は以下の通りです。
- 大学卒:255,000円
- 修士了:280,000円
- 博士了:320,000円
上記に加え、経験や能力に応じた給与設定がなされます。
また、OpenWorkのデータによると、年齢別の年収モデルケース(給与内訳)は以下の通りです。
| 年齢 | 年収 | 基本給(月) | 残業代(月) | 賞与(年) | その他(年) |
| 30歳 | 663万円 | 33万円 | 8万円 | 146万円 | 13万円 |
| 40歳 | 973万円 | 49万円 | 12万円 | 214万円 | 19万円 |
| 50歳 | 1,295万円 | 65万円 | 16万円 | 285万円 | 26万円 |
※出典:OpenWork「年齢別の年収モデルケース」(*9)
データを見ると、30代から40代にかけて基本給が大きく伸び、40代で月給50万円程度、50代では60万円を超える水準がベースとなることが分かります。
残業代・手当の実態
OpenWorkのデータによると、三菱UFJ銀行の年収内訳は以下の通りです。
基本給:約60%、賞与:約22%、残業代:約15%、その他:約2% (*10)
特に年収への影響が大きいのが残業代です。
中途採用の場合、提示されるグレードや役職によって基本給が決まりますが、残業代が加わることで実際の年収は大きく変動します。
口コミによると、以下のような実態が浮かび上がってきます。
<残業代の単価と幅>
調査役クラス(係長〜課長代理相当)の残業単価は約5,000円/時間とも言われます。
ただし、部署によって残業時間の上限(年間360時間〜720時間)が異なるため、支店勤務(上限360時間)の場合は800〜900万円程度、本部などの多忙な部署では1,000万円超と、配属先によっても年収に差が出ます。
また、額面の給与に加えて、社宅や家賃補助、充実した健康保険などの福利厚生が手厚いのも特徴です。
これらを加味した実質的な待遇は、高年収で知られる商社や損保業界と比較しても引けを取らない水準と言えます。
年収シミュレーション
ここでは、実際にOpenWorkで掲載されている、社員の年収をご紹介します。
モデルケース①:30歳 調査役(リテールデジタル部門)
年収:約1,000万円
内訳:月給43万円 + 残業代(月20万円)+ 賞与(年200万円)+ その他(年44万円)
モデルケース②:40歳 管理職(本部企画)
年収:約1,400万円
内訳:月給58万円 + 残業代(月25万円相当※管理職手当等含む)+ 賞与(年340万円)
他社比1.5〜2倍とも言われる高水準な給与は、家庭を持つ世代には手放し難い魅力です。
管理職昇格で大台は確実となり、元社員からも「辞めなくて良かったと思う」との声が挙がるほど、生涯年収の観点でも非常に恵まれた環境です。
(*9)参照元:三菱UFJ銀行の「年収・給与制度」OpenWork(2025年12月時点)
(*10)参照元:キャリア採用 募集内容|三菱UFJ銀行(2025年12月時点)
三菱UFJ銀行の年収に関する口コミ・評判まとめ
実際に働いている社員は、三菱UFJ銀行の年収についてどう感じているのでしょうか。
以下からは、実際にOpenWorkに寄せられた社員の声を紹介します。(*11)
「年収は高い」側の意見
“給与は他業界と比べれば当然良い。仕事はそれなりにキツい部分があるが、何事にも素直にチャレンジし、実直に取り組む柔軟性と胆力が求められる。”
(コーポレート・総合職・調査役 / 在籍15~20年 / 新卒入社 / 男性)
“30歳程度で年収1,000万円を見込めるため、給与水準は高い。ストレスは多いが、仕事自体は激務とまではいかないレベル。”
(営業・総合職・支店長代理 / 在籍5~10年 / 新卒入社 / 男性)
多くの社員が、他業界と比較しても圧倒的な給与水準の高さと、雇用の安定性に満足しています。特に若手のうちから昇給が期待できる点や、ボーナスなどの待遇面での評価は高い傾向です。
「年収に見合わないほど忙しい」側の声
“業務量が多いことを加味すると、あまり良いとは言えない。福利厚生もあってないようなものなので、可処分所得は思ったより少ない。”
(経理 / 在籍5~10年 / 新卒入社 / 男性)
“決して高いとは言えない。時給換算すると相応に低いと考えられる。”
(RM / 在籍5~10年 / 新卒入社 / 男性)
高い年収の裏返しとして、責任の重さや業務量の多さを指摘する声もあります。
特に精神的なタフさが求められる環境であるため、業務内容と報酬のバランスについては個人の感じ方に差があるようです。
年収を上げやすいキャリアパス
口コミや人事制度の傾向から、高年収を実現しやすいキャリアパスとして以下の2つのルートが挙げられます。
<本部部署への異動>
支店業務から、企画や専門性の高い本部部署へ異動することは、昇進や高評価につながりやすい王道ルートです。
特に経営企画やリスク管理などの枢要部署は、銀行全体を俯瞰する視点が養われ、その後のキャリアアップに有利に働きます。
<専門職(法人営業・市場部門・国際部門)>
高度な専門スキルが求められる職種は、市場価値が高く、給与水準も高めに設定される傾向があります。
- 法人営業(RM):大企業向けのファイナンスやM&A案件などを担当し、規模の大きな利益に貢献することで高評価を得られます。
- 市場部門:トレーディングや運用業務など、個人の成果が数字として明確に表れるため、成果報酬的な側面も強く高年収が期待できます。
- 国際部門:グローバルな舞台での業務は、海外手当などの加算もあり、大幅な年収アップが見込めます。
また、前述の通り三菱UFJ銀行では女性管理職比率の向上を掲げており、女性の登用を積極的に進めています。(*12)
産休・育休からの復帰支援はもちろん、リーダー職や管理職への昇格を後押しする研修制度も充実。
実際に、支店長や本部部長として活躍する女性も増えており、ライフイベントとキャリアアップを両立させながら高年収を目指せる環境が整いつつあります。
(*11)参照元:三菱UFJ銀行の「年収・給与制度」OpenWork(2025年12月時点)
(*12)参照元:多様な人材の活躍推進|三菱UFJフィナンシャル・グループ(2025年12月時
三菱UFJ銀行へ転職して高年収を目指す方法
ここでは、三菱UFJ銀行へ転職し、高年収を実現させるためのポイントを解説します。
求められる人物像・スキル
三菱UFJ銀行のキャリア採用サイトでは、「高い人間力とスキル・専門性を有するプロフェッショナルとして、変化を先取りし、変革に挑戦することを通じ、中長期的に高い成果・貢献を実現できる人材」を求めています。(*13)
単に金融知識があるだけでなく、「世界が進むチカラになる。」というパーパスに共感し、自律的にキャリアを形成しながら成長し続けられるマインドセットが重視されます。(*14)
三菱UFJ銀行で高年収を実現させるには、まず同行が求める人物像・マインドセットの構築が必須です。
高年収を狙いやすい職種
中途採用において、特に高い専門性が評価され、高年収提示の可能性が高いのは以下の職種です。
<グローバルCIB・市場部門>
世界水準の専門知識が求められ、外資系金融機関とも競合するため給与テーブルが高い傾向にあります。
<DX・システム企画>
銀行のデジタルトランスフォーメーションを牽引する役割であり、高度なITスキルやプロジェクト推進力に対しては高い報酬が用意されています。
<法人RM(大企業担当)>
大規模なファイナンス案件などをリードし、銀行の収益に直結する成果を上げられる人材は高く評価されます。
中途採用で年収を上げるコツ
中途採用時の年収は、前職の給与水準とスキル・経験への評価で決まりますが、以下のポイントも重要です。
<「自律的キャリア形成」への意欲を示す>
入行後も社内公募制度や充実した研修制度(階層別研修、グローバル人材育成など)を活用し、自らスキルアップして貢献範囲を広げていく姿勢をアピールすることで、将来的なポテンシャルも含めた評価を得やすくなります。
<実績の数値化と再現性>
前職での実績を具体的な数字で示すとともに、そのノウハウが三菱UFJ銀行のビジネスでどう再現・応用できるかを論理的に伝えます。
<エージェントの活用>
個人の交渉力には限界があるため、金融業界に強い転職エージェントを通じて、市場価値に見合った条件を引き出すのが定石です。
(*13)参照元:人材育成|三菱UFJ銀行(2025年12月時点)
(*14)参照元:人事部メッセージ|三菱UFJ銀行(2025年12月時点)
FAQ|三菱UFJ銀行の年収に関するよくある質問
Q1:三菱UFJ銀行の年収は高いですか?
- 三菱UFJ銀行の年収は非常に高いです。全業界平均と比較しても圧倒的に高く、銀行業界内でもトップクラス(13位)です。特に役職が付くと1,000万円を超え、メガバンクとしての安定性と高待遇を享受できます。
Q2:三菱UFJ銀行の30歳の年収は?
- おおよそ650万円〜800万円程度が目安です。30歳前後で昇格するケースが多く、調査役になれば残業代込みで1,000万円に届く人もいます。
Q3:三菱UFJ銀行の40歳の平均年収は?
- 三菱UFJ銀行の40歳の平均年収は。、1000蔓延前後と考えられます。管理職(課長・上席調査役クラス)であれば1,200万円〜1,400万円程度になりますが、昇格のスピードや評価によって個人差が大きくなる年代です。
Q4:三菱UFJ銀行の支店長の年収はどれくらい?
- 支店の規模やランクによりますが、一般的に1,500万円〜1,800万円程度と言われています。大規模店の支店長であれば2,000万円近くになることもあります。
Q5:三菱UFJ銀行の中途採用年収はどれくらい?
- 職種や経験によりますが、即戦力人材には前職年収を考慮した競争力のあるオファーが出されます。専門職やハイスキル人材の場合、1,000万円以上での採用事例も多数あります。
まとめ|三菱UFJ銀行の年収を理解して転職戦略を立てよう
三菱UFJ銀行は、平均年収約856万円とメガバンクの中でもトップクラスの水準を誇り、30代で年収1,000万円の大台を目指せる環境です。
転職市場において、このようなハイクラス求人は「非公開」となっているケースも多く、個人の力だけで最適な条件を引き出すのは困難です。
自身の市場価値を正しく評価してもらい、年収アップを実現するためには、銀行業界に精通した転職エージェントの活用が不可欠です。
特に、sincereed などの企業との結びつきも強い転職エージェントを通じて、戦略的なキャリア形成と条件交渉を行うこともおすすめします。
大手人気企業へのご転職をお考えの方へ
転職のプロが解説している、三菱UFJ銀行の詳細に関してのビデオもぜひご覧ください。



