M&Aコンサルタントとは?仕事内容・年収・将来性まで転職者向けに徹底解説
2025/12/15

M&Aコンサルタントとは?仕事内容・年収・将来性まで転職者向けに徹底解説

国内企業の「後継者不足」や「事業再編」の活発化を背景に、M&A市場は急速な拡大を続けています。

 

これに伴い、企業の合併・買収を支援する「M&Aコンサルタント」の需要も高まっており、高年収と専門性を兼ね備えたキャリアとして、金融機関や商社、営業職からの転職希望者が後を絶ちません。

 

この記事では、M&Aコンサルタントの仕事内容、年収の実態、求められるスキル、そして未経験から転職を成功させるポイントを網羅的に解説します。

 

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目次

M&Aコンサルタントとは?役割と他職種との違い

M&Aコンサルタントとは、企業の合併(Mergers)や買収(Acquisitions)を戦略・実務の両面からサポートする専門職です。

 

譲渡企業(売り手)と譲受企業(買い手)の間に立ち、マッチングから成約(クロージング)までの一連のプロセスを完遂させます。

M&A仲介とFA(ファイナンシャル・アドバイザー)の違い

M&Aコンサルタントの関わり方は、大きく「仲介」と「FA」の2つに分類されます(*1)。

M&A仲介(仲介方式)
譲渡企業と譲受企業の「間」に入り、中立的な立場から成約を支援します。

特定の利益を最大化するのではなく、双方の条件をすり合わせる「友好的なM&A」を目指します。

日本の中小企業M&Aでは、この方式が一般的です。

FA(アドバイザリー方式)
譲渡企業または譲受企業の「一方」とのみ契約し、依頼主の利益最大化を追求します。

条件面で妥協しないメリットがある反面、交渉が難航するリスクもあります。

上場企業やクロスボーダー案件で多く採用されています。

業務の範囲と市場背景

業務は企業の紹介にとどまりません。法律や財務の専門スキルを活用し、戦略策定から統合プロセス(PMI)まで、プロジェクト全体を管理します。

近年、後継者不足による事業承継ニーズや、企業の成長戦略としてのM&A活用が急増しており、コンサルタントへの人材需要は今後さらに高まると予測されています(*2)。

 

(*1)参照元:M&A仲介会社とは?FAとの違いを解説|fundbook(2025年12月時点)
(*2)参照元:M&Aマネージャー 職業詳細|職業情報提供サイト job tag(2025年12月時点)

M&Aコンサルタントの仕事内容を徹底解説

M&Aコンサルタントの業務は、案件の発掘から成約まで多岐にわたります。1案件あたり数ヶ月から1年以上を要し、大きく4つのフェーズに分かれます。

1. 案件発掘(ソーシング)

M&A業務の入り口であり、最も高難度なフェーズです。

  • アプローチ:DM送付、電話営業、提携先(税理士・銀行)からの紹介など。

 

  • 信頼構築:経営者の「人生の決断」に関わるため、単なる営業トークではなく、深い信頼関係の構築が不可欠です。

2. 企業価値評価・資料作成

受託した案件を買い手へ提案するための準備を行います。

  • バリュエーション:決算書等を分析し、客観的な企業価値(株価)を算定します。

 

  • IM作成:ビジネスモデルの強みや財務データを整理した「企業概要書(IM)」を作成し、買い手の検討材料とします。

3. マッチングと条件交渉

シナジーが見込める買い手を選定し、交渉を進めます。

  • トップ面談:売り手・買い手の経営者同士が理念を共有する場を設定・進行します。

 

  • 条件調整:譲渡価格、役員体制、従業員の雇用など詳細条件をすり合わせ、合意すれば「基本合意契約」を締結します。

4. デューデリジェンス対応・最終契約

  • DD対応:買い手側の専門家による買収監査(DD)に対し、資料開示や質疑応答をサポートします。

 

  • クロージング:最終契約(DA)を締結し、決済と株式譲渡を完了させます。

 

(*3)参照元:M&Aコンサルタントの仕事内容|日本M&Aセンター(2025年12月時点)
(*4)参照元:M&Aの流れ|M&Aキャピタルパートナーズ(2025年12月時点)

M&Aコンサルタントの年収はどれくらい?【年齢別・会社別】

M&Aコンサルタントは、成果次第で全産業平均を大きく上回る報酬を得られます。

平均年収(全体)

厚生労働省のデータでは「M&Aマネージャー」の平均年収は約903万円(*5)ですが、上場M&A仲介会社の実態はさらに高水準です。

 

  • M&Aキャピタルパートナーズ:約2,278万円(*6)
  • ストライク:約1,609万円(*7)

 

仲介系企業では、成約手数料に応じた「インセンティブ」比率が高いため、平均で1,500万〜2,000万円超に達することも珍しくありません。

年齢別・経験別の年収水準

  • 20代(〜ジュニア):500万〜800万円
    初成約までは固定給(月40〜50万円程度)が一般的です。

 

  • 30代(プレイヤー):800万〜1,500万円
    単独成約ができるようになるとインセンティブが加算され、年収が跳ね上がります。入社2年目で1,000万円超えも可能です(*8)。

 

  • 40代(マネジメント):1,000万円超〜数億円
    トッププレイヤーや幹部層は、年収5,000万円〜1億円を超えるケースも実在します。

企業別の年収比較

企業タイプ 特徴
M&A仲介 固定給+高率インセンティブ

実力次第で青天井だが、成果が出ないと固定給のみ

銀行・証券FA 高めの固定給+賞与

年功序列要素があるが、安定して高水準(1,000万〜)

FAS・コンサル ランク別固定給+業績賞与

プロジェクト単位の評価で、安定感がある

 

(*5)参照元:M&Aマネージャー 職業詳細|職業情報提供サイトjob tag(2025年12月時点)
(*6)参照元:IR情報|M&Aキャピタルパートナーズ(2025年5月更新)
(*7)参照元:IRライブラリ|株式会社ストライク(2025年5月更新)
(*8)参照元:採用サイト|M&A総合研究所(2025年12月時点)

M&Aコンサルタントに必要なスキル・資格

M&Aコンサルタントは、企業の経営戦略や財務状況を深く理解し、複数の専門家を束ねてプロジェクトを推進する高度な能力が求められます。

 

ここでは、共通して求められるコアスキルと、キャリアアップに有利な資格を紹介します。

必須スキル

  • 財務・会計リテラシー:決算書からビジネスの実態を読み解く力(簿記2級程度〜)

 

  • 論理的思考・文書作成力:複雑なスキームを整理し、提案書(IM)に落とし込む力(*9)

 

  • 対人折衝力:利害が対立する局面で、双方の納得解を導くタフな交渉力

 

  • PM能力:弁護士や会計士など多岐にわたる関係者を束ねる進行管理力

あると有利な資格

必須資格はありませんが、以下は知識証明として有効です。

  • 日商簿記2級以上:基礎スキルとして推奨

 

  • 公認会計士・税理士:財務DDやバリュエーションで強力な武器になります

 

  • 中小企業診断士:経営全般の知見がある証明になります

 

  • 英語力:クロスボーダー案件で必須となります

 

(*9)参照元:M&Aコンサルティング 採用情報 | アクセンチュア(2025年12月時点)

M&Aコンサルタントのやりがい・魅力・厳しさ

M&Aコンサルタントは、高収入という経済的な魅力だけでなく、ビジネスパーソンとしての市場価値を飛躍的に高める「経験」が得られる職種です。

 

しかし、その裏には相応のプレッシャーと激務が存在します。

やりがい

  • 経営者への貢献:オーナーの「人生の決断」に立ち会い、深く感謝される仕事です。(*10)

 

  • 社会的意義:事業承継による廃業回避、企業の成長支援など日本経済に直結します。

 

  • 達成感:数億〜数十億円が動く取引を完遂した時の達成感は格別です。

大変なポイント

  • 激務(PM期間):最終契約前などは深夜・休日返上の対応が必要になることもあります。(*11)

 

  • 精神的負荷:破談(ディールブレイク)のリスクと常に隣り合わせで、高度な調整力が求められます。

 

  • 結果主義:特に仲介会社は成果報酬型が多く、結果が出なければ年収が上がらないシビアさがあります。

 

(*10)参照元:M&Aコンサルタントの仕事内容|日本M&Aセンター(2025年12月時点)
(*11)参照元:M&Aマネージャー 職業詳細 | 職業情報提供サイト job tag(2025年12月時点)

未経験からM&Aコンサルタントになれる?必要条件を解説

市場拡大に伴い、ポテンシャル採用は活発です。実際に多くの転職者が金融や商社、メーカーなど異業界出身です(*12)。

未経験でも採用されるケース

重要なのは財務知識よりも「突出した実績」と「行動特性」です。

  • 営業経験者:金融、不動産、MR、キーエンス等、無形・高額商材の法人営業経験者は高く評価されます。

 

  • マインドセット:知識は入社後に補完可能。学習意欲と地頭の良さが必須です。

求められる適性

  • ハードワーク耐性:断られてもソーシングを続ける精神的タフさ

 

  • 目標達成志向:数字に対する強い執着心

 

  • 経営者視点:ビジネスモデルや業界動向を経営者目線で語れる視座の高さ

 

(*12)参照元:M&Aマネージャー職業詳細|job tag(2025年12月時点)

M&A業界の将来性とキャリアパス

転職を検討する上で重要な「業界の成長性」と、その後の「キャリアの広がり」について解説します。

 

結論から言えば、日本のM&A市場は構造的な要因により長期的な拡大局面にあり、そこで培ったスキルは希少性の高いキャリアパスへと繋がります。

市場拡大の理由

M&A市場は以下の理由から長期的な拡大局面にあります。

 

  • 事業承継ニーズ(2025年問題):後継者不在の中小企業経営者の増大

 

  • スタートアップのEXIT:IPOだけでなくM&Aによるバイアウトの一般化

 

  • 業界再編:物流や建設など、人手不足を背景とした再編の活発化

キャリアパス

  • 社内昇進:プレイヤーとして稼ぎ続けるか、マネジメントへ進む

 

  • 事業会社:経営企画やCVCへ転身し、買い手としてM&Aを推進する

 

  • PEファンド:投資会社へ移り、プロの投資家として企業価値向上を担う

 

  • 独立:経験を活かしてM&A会社を設立する

M&Aコンサルタントへの転職を成功させるポイント

M&A業界への転職は、求人倍率が高く、かつ求められる基準も厳格です。

ミスマッチを防ぎ、確実に内定を勝ち取るためには、戦略的な企業選びと入念な選考対策が不可欠です。

企業選びの基準

自身の強みやキャリアプランが、どのビジネスモデルに適合しているかを冷静に見極める必要があります。

 

<「仲介型」か「FA型」か>

  • 仲介型:圧倒的な営業力に自信があり、数多くの案件を成約させて早期に高収入(青天井)を得たい人に向いています。

 

  • FA型:財務・法務の専門性を深め、大手企業同士やクロスボーダー等の複雑かつ大規模なスキームに関わりたい人に向いています。

 

<インセンティブの仕組み>
「リスクを取って高リターンを狙う(固定給低め+高歩合)」か、「安定した高給を望む(固定給高め+賞与)」かを確認しましょう。

企業によって料率設計は大きく異なります。

 

<教育体制・案件の規模>
未経験者の場合、組織的なナレッジ共有や研修制度(OJT)が整っているかは死活問題です。また、扱う案件が「小規模事業者」中心か「中堅・大手」中心かで、身につくスキルセットも変化します。

面接対策(よく聞かれる質問)

M&A業界の面接では、単なる過去の実績以上に、その成果を生み出した「思考プロセス」と、激務に耐えうる「覚悟」が問われます。

 

「なぜM&A業界なのか?」
「稼ぎたい」という動機も否定はされませんが、それだけでは不十分です。

「現職では解決できない顧客課題は何か」「M&Aを通じて社会や経営者にどう貢献したいか」を、自身の原体験に基づいて論理的に語る必要があります。

 

「どのように案件を創出するか?(ソーシング戦略)」
採用側が最も懸念するのは「入社して案件が取れずに辞めること」です。「気合でテレアポします」といった根性論ではなく、「どのターゲット層に、どのような仮説を持ってアプローチし、信頼を獲得するか」という具体的な行動計画を提示し、再現性を証明することが重要です。

 

「経営者と信頼関係を築く方法は?」
自身の営業実績(数字)を説明する際は、単なる結果の自慢に終わらせてはいけません。

「なぜその数字を達成できたのか」という要因を分析し、その強みが気難しいオーナー経営者との折衝にどう活きるかを接続してアピールします。

転職エージェント活用のメリット

M&A業界は情報の非対称性が強く、個人での情報収集には限界があります。特に業界の内情に精通した専門エージェントを活用することで、以下のメリットを享受できます。

 

<非公開求人の紹介>
M&A関連の採用は、企業の経営戦略に直結するため、競合他社に知られないよう「非公開求人」としてエージェント経由でのみ募集されるケースが大半です。

特にsincereedのようなハイレイヤー向けエージェントは、経営層と太いパイプを持っているため、一般には出回らない特命案件や幹部候補ポジションへのアクセスが可能になります。

 

<企業ごとの選考傾向の把握>
企業によって「論理的思考(地頭)」を重視するか、「行動量(バイタリティ)」を重視するか、カルチャーは全く異なります。過去の質問例や面接官の好みを熟知したエージェントの対策は、合否に直結します。

 

<年収交渉の代行>
基本給とインセンティブのバランスなど、複雑な給与体系について個人で交渉するのは困難です。プロが間に入ることで、市場価値に見合った適正な条件を引き出すことが可能になります。

FAQ|M&Aコンサルタント転職でよくある質問

Q1. M&Aコンサルタントには未経験でも転職できますか?

A. M&Aコンサルタントには未経験でも転職できます。その中でも、特に突出した営業実績がある方は評価されます。簿記2級程度の事前学習は意欲のアピールになります。

Q2. M&Aコンサルタントの年収はどれくらい上がりますか?

A. M&Aコンサルタントの中でも、トッププレイヤーになれば数千万円〜億も可能です。ただし、仲介会社は固定給が低めの場合もあり、初年度は下がるリスクも考慮が必要です。

Q3. M&Aコンサルタントは激務ですか?

A. 案件の佳境(DD〜クロージング)は多忙を極めますが、それ以外は比較的裁量が持てる側面もあります。

Q4. M&Aコンサルタントに向いている人は?

A. M&Aコンサルタントに向いている人は、「高い営業力」「論理的思考力」「数字へのこだわり」を併せ持ち、経営者と対等に渡り合える度胸のある人です。

Q5. M&Aコンサルタントが年収を上げるコツは?

A. M&Aコンサルタントが年収を上げるには、「ソーシング(案件発掘)力」を磨くことです。自ら案件を獲得できる人材が最も高い報酬を得ます。

まとめ|M&Aコンサルタントは高年収と専門性を両立できる成長職種

M&Aコンサルタントは、日本経済の課題解決に直結する社会的意義の大きな仕事であり、その対価として高い報酬が得られます。

その市場は拡大傾向にあり、キャリアアップを目指す方には絶好のタイミングです。

 

一方で、企業によって「稼げる仕組み」や「働き方」は大きく異なります。

ミスマッチを防ぎ、最適なキャリアパスを見つけるために、まずは業界の内情に精通したプロフェッショナルの助けを借りることが近道です。

 

非公開求人を含む豊富な選択肢の中から、あなたに最適な企業を見つけるために、まずはM&Aを含むハイクラス転職に強いエージェントへ相談してみてはいかがでしょうか。

 

 

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