掲載日 ・ 2026/04/28
株式会社IHI
株式会社IHI:[01040228]IHI/航空・宇宙・防衛/設計(機械系)/東京都昭島市/次世代防衛用航空エンジン開発の事業企画(プロジェクトマネジメント)
600~1,400万円
東京都
会社名
株式会社IHI
会社概要
株式会社IHIは、重工業や航空機エンジン、プラント設備など多岐にわたる事業領域を持つ日本のリーディングカンパニーです。
官民向け航空エンジン、次世代エネルギーで社会基盤を支え、24年度で株価は3倍、日経平均上昇率1位!時価総額も重工業界でトップクラスです。
IHIは4つの事業セグメントを保有しています。
1. 航空・宇宙・防衛(売上・利益の稼ぎ頭)
現在のIHIを牽引する最重要セグメントです。
主な事業:航空エンジン: 民間航空機用エンジンのモジュール(主要部品)製造、防衛省向けエンジン。
宇宙: ロケット(イプシロン、H3のブースター等)開発。
防衛: 防衛装備品(「はやぶさ」などの宇宙探査で培った固体燃料ロケット技術を応用し、誘導弾(ミサイル)の推進装置や射撃システムを製造しています。)
競合優位性(強み):グローバルサプライチェーンの中核: GE(米)やロールス・ロイス(英)などの世界的エンジンメーカーと「共同開発パートナー」としての地位を確立しています。特に、ジェットエンジンのコア部分(圧縮機、タービンなど)の技術において高い技術力を有しており、航空機エンジンの世界的な製造供給において重要な役割を果たしています。国産ジェットエンジン(例えば、C-2輸送機やP-1哨戒機用のエンジン)を開発しており、国内外の主要航空機メーカーとパートナーシップを結んでいます。特に、航空機エンジン部品における高精度な加工技術が競合他社に対して強みとなっています
極めて高い参入障壁: 航空エンジンは技術難易度が高く、安全基準も厳しいため、新規参入がほぼ不可能です。一度採用されると、数十年にわたり部品交換や整備(MRO事業)で収益が得られるストック型ビジネスの側面も持ちます。
2. 資源・エネルギー・環境
脱炭素社会に向けた転換期にあり、新技術への投資が進んでいる分野です。
主な事業:ボイラ、ガスタービン、原子力関連機器。
アンモニア発電技術(燃焼してもCO2が出ない技術)。
競合優位性(強み):アンモニア燃焼技術の先行・ 世界に先駆けて「燃料アンモニア」の大規模燃焼技術の実証を進めています。単に燃やすだけでなく、製造・輸送・貯蔵・利用というアンモニアのバリューチェーン全体を構築しようとしており、次世代エネルギー分野でのリーダーシップを狙っています。
既存インフラの活用: 既存の石炭火力発電所を少しの改造でアンモニア混焼/専焼に変える技術を持っており、ゼロから発電所を作るよりも低コストで脱炭素化できる提案力が強みです。
3. 社会基盤・海洋
巨大構造物を作る、創業以来のDNAが色濃い分野です。
主な事業:橋梁(橋): 国内外の巨大な吊り橋など。
水門: ダムや河川のゲート。
シールド掘進機(トンネルを掘る機械)。
競合優位性(強み):圧倒的な実績とエンジニアリング力: 明石海峡大橋やトルコのオスマン・ガーズィー橋など、世界的なランドマークとなる橋梁建設の実績があります。
メンテナンス(保全)シフト: 日本国内では新規建設が減る中、高度経済成長期に作ったインフラの老朽化対策(保全・補修)へビジネスモデルを転換しており、点検ロボットやAI診断などの技術で他社と差別化しています。
4. 産業システム・汎用機械
工場の生産ラインや物流、自動車産業を支える機械群です。
主な事業:車両用過給機(ターボチャージャー): 自動車エンジンのパワーを上げる装置。
パーキングシステム(立体駐車場)、熱処理設備、回転機械。
競合優位性(強み):ニッチトップ製品の集合体: ターボチャージャーでは世界有数のシェアを持っています。また、熱処理炉や真空炉など、特定の産業プロセスに不可欠な機械で高いシェアを維持しています。
ポジション
[01040228]IHI/航空・宇宙・防衛/設計(機械系)/東京都昭島市/次世代防衛用航空エンジン開発の事業企画(プロジェクトマネジメント)
仕事内容
求人概要
2026年4月に新設された新機種プロジェクト室は、防衛省が構想する「次期練習機」および「無人機」を見据えた新型エンジンの事業機会を、望ましい姿で確実に獲得するために立ち上がった、新設の中核プロジェクト組織です。単一の部門ではなく、IHIグループ全体の技術・組織・リソースを束ねる「司令塔」として、構想・開発・事業化に至るまでの全プロセスを主導していきます。
IHIは、エンジンの一部のパーツやモジュールではなく、「エンジン全体システム」をフルスコープで開発できる、世界でも数少ないメーカーです。日本国内では、一定以上の推力クラスの防衛用航空エンジンを、コンセプト検討から設計・試験・製造・認証まで一気通貫で手掛けられる唯一の企業として、日本の防衛・航空産業を支える役割を担っています。
本ポジションでは、そのIHIの強みを最大限に活かしながら、「次期練習機・無人機向け防衛用新型エンジン」の開発プロジェクトにおいて、設計・試験・製造・調達・認証・渉外を横断的にとりまとめる“プロジェクト屋”としてご活躍いただきます。単なるスケジュール管理や進捗管理にとどまらず、エンジン全体システムの最適化という視点から、プロジェクトを技術的かつ事業的にリードしていくことがミッションです。
新機種プロジェクト室は、いままさに体制・プロセスを形づくっている立ち上げ途上の組織です。既存の枠組みに収まるのではなく、「どうすれば世界有数のエンジンメーカーと対等に競争できるか」という視点で、開発プロセスや社内連携の在り方そのものを設計し、実行していくことができます。将来の防衛用航空エンジンの姿を構想し、産業としての競争力強化にも直接寄与できる、大きなスケール感と社会的意義のあるポジションです。
【業務詳細】
防衛用新型航空エンジン(次期練習機・無人機向け)の開発プロジェクトにおいて、プロジェクトマネジメントとシステムエンジニアリングの両面から、下記のような業務を担っていただきます。
■コンセプト検討〜全体計画の立案・推進
防衛省の将来構想・運用要求・性能要求を踏まえた新型エンジンのコンセプト検討
必要推力、燃費、信頼性、整備性、ライフサイクルコストなど、多面的な要求条件の整理
機体側とのインターフェースや将来拡張性も見据えた、エンジン全体システムの最適案の検討
コンセプトに基づく、開発全体のマスタープラン策定
開発スケジュール、試験計画、製造・調達計画、認証取得計画などの全体ロードマップ作成
必要な人的技術的リソースの見積りと配分方針の検討
社内各部門と連携しながら、開発計画の妥当性・実現性の検証とアップデート
■システム設計・補機仕様のとりまとめ
エンジン各種システム(例:燃料系、制御系、潤滑系、冷却系など)の仕様整理・設計方針の調整
システム間のインターフェースやトレードオフを踏まえた最適な構成案の検討
ポンプ・電子制御部など補機類の仕様検討および調整
補機の機能要求・性能要求・信頼性要求などの定義
社内外の設計・製造パートナーとの協議を通じた設計方針のとりまとめ
システム設計レビューの企画・実施
設計の妥当性確認、リスク・課題の抽出と対策方針の整理
レビュー結果を踏まえた設計・計画の修正、ステークホルダーへの説明
■試験計画の立案・進捗管理
部品試験・補機試験・エンジン試験の全体計画立案
開発フェーズに応じた必要試験項目の洗い出しと優先度付け
試験設備・治具・計測系などの準備計画、スケジュールの調整
各試験の進捗・結果のモニタリング、問題発生時の原因分析・対策検討のとりまとめ
必要に応じて現場に足を運び、試験立会い・技術的議論・関係部門との調整を実施
試験結果の整理と次フェーズへのフィードバック
試験データの評価・整理および設計・認証・顧客説明に向けたアウトプットへの反映
■製造・調達計画の策定・フォロー
製造・調達部門と連携した生産・調達計画の策定
量産を見据えた製造性・コスト・サプライチェーンリスクなどの観点から、製造・調達の方針を検討
製造ライン/外注先の選定、立ち上げスケジュールの調整
コスト・スケジュール・品質のバランスを踏まえた最適化
コスト目標と品質要求、納期の制約を踏まえたトレードオフの検討
調達先との協議や社内交渉を通じて、現実的かつ競争力ある計画に落とし込む
■耐空性認証対応・渉外
耐空性認証取得に向けた計画立案と対応の推進
認証要求事項の整理、必要試験・検証活動の洗い出し
認証当局・防衛省への説明を見据えた試験計画・評価方針の策定
認証関連試験への立会い・評価・整理
試験立会いを通じた試験の妥当性確認、結果の技術的評価
認証に必要な技術文書・説明資料のとりまとめ、質疑応答の準備
防衛省・協力企業との技術協議・仕様調整
■社内外ステークホルダーとの連携・調整
社内関係部門との横断的なとりまとめ
各種システム・構造・補機等の設計部門、製造、調達、品質保証、営業などと密に連携
要求仕様・コスト・スケジュール・リスクの観点から、各部門の意見・制約条件を整理し、全体最適となる落としどころを設計
社外パートナーとの協業推進
サプライヤーや共同開発パートナーとの技術打合せ・進捗管理
協力企業の技術的強みを活かしつつ、IHIとしての全体責任を踏まえた役割分担の設計
【変更の範囲】会社の定める業務
求める経験・スキル
必須要件
■製造業におけるプロジェクトマネジメントのご経験
■機械工学、流体力学、熱力学、材料技術などの知見
■社内外関係者との折衝力
歓迎要件
◆新規事業の立上げの経験(開発/生産/施工/サプライチェーン等、工程の種類や文理は不問)
◆機械工学、流体力学、熱力学、材料技術などの基礎知識
◆プロジェクト管理に類する業務経験のある方
◆システムズエンジニアリング、MBSEに関する知見のある方
◆発表資料の作成及びプレゼン経験のある方
・官公庁や各企業を相手としたビジネスになるため、それぞれの文化や役割などを理解した上で業務を進めることができる方
・社内外の関係者とコミュニケーションを取り、時にIT等の知識も活用して、全体最適の観点で改善に取り組める方
・航空機産業および防衛産業への興味をお持ちの方