掲載日 ・ 2026/07/15
株式会社IHI
株式会社IHI:[01040282]IHI/航空・宇宙・防衛/情報システム/東京都昭島市/次期戦闘機国際共同開発プロジェクトにおけるITインフラ構築・セキュリティ関連業務
700~1,050万円
東京都
会社名
株式会社IHI
会社概要
株式会社IHIは、重工業や航空機エンジン、プラント設備など多岐にわたる事業領域を持つ日本のリーディングカンパニーです。
官民向け航空エンジン、次世代エネルギーで社会基盤を支え、24年度で株価は3倍、日経平均上昇率1位!時価総額も重工業界でトップクラスです。
IHIは4つの事業セグメントを保有しています。
1. 航空・宇宙・防衛(売上・利益の稼ぎ頭)
現在のIHIを牽引する最重要セグメントです。
主な事業:航空エンジン: 民間航空機用エンジンのモジュール(主要部品)製造、防衛省向けエンジン。
宇宙: ロケット(イプシロン、H3のブースター等)開発。
防衛: 防衛装備品(「はやぶさ」などの宇宙探査で培った固体燃料ロケット技術を応用し、誘導弾(ミサイル)の推進装置や射撃システムを製造しています。)
競合優位性(強み):グローバルサプライチェーンの中核: GE(米)やロールス・ロイス(英)などの世界的エンジンメーカーと「共同開発パートナー」としての地位を確立しています。特に、ジェットエンジンのコア部分(圧縮機、タービンなど)の技術において高い技術力を有しており、航空機エンジンの世界的な製造供給において重要な役割を果たしています。国産ジェットエンジン(例えば、C-2輸送機やP-1哨戒機用のエンジン)を開発しており、国内外の主要航空機メーカーとパートナーシップを結んでいます。特に、航空機エンジン部品における高精度な加工技術が競合他社に対して強みとなっています
極めて高い参入障壁: 航空エンジンは技術難易度が高く、安全基準も厳しいため、新規参入がほぼ不可能です。一度採用されると、数十年にわたり部品交換や整備(MRO事業)で収益が得られるストック型ビジネスの側面も持ちます。
2. 資源・エネルギー・環境
脱炭素社会に向けた転換期にあり、新技術への投資が進んでいる分野です。
主な事業:ボイラ、ガスタービン、原子力関連機器。
アンモニア発電技術(燃焼してもCO2が出ない技術)。
競合優位性(強み):アンモニア燃焼技術の先行・ 世界に先駆けて「燃料アンモニア」の大規模燃焼技術の実証を進めています。単に燃やすだけでなく、製造・輸送・貯蔵・利用というアンモニアのバリューチェーン全体を構築しようとしており、次世代エネルギー分野でのリーダーシップを狙っています。
既存インフラの活用: 既存の石炭火力発電所を少しの改造でアンモニア混焼/専焼に変える技術を持っており、ゼロから発電所を作るよりも低コストで脱炭素化できる提案力が強みです。
3. 社会基盤・海洋
巨大構造物を作る、創業以来のDNAが色濃い分野です。
主な事業:橋梁(橋): 国内外の巨大な吊り橋など。
水門: ダムや河川のゲート。
シールド掘進機(トンネルを掘る機械)。
競合優位性(強み):圧倒的な実績とエンジニアリング力: 明石海峡大橋やトルコのオスマン・ガーズィー橋など、世界的なランドマークとなる橋梁建設の実績があります。
メンテナンス(保全)シフト: 日本国内では新規建設が減る中、高度経済成長期に作ったインフラの老朽化対策(保全・補修)へビジネスモデルを転換しており、点検ロボットやAI診断などの技術で他社と差別化しています。
4. 産業システム・汎用機械
工場の生産ラインや物流、自動車産業を支える機械群です。
主な事業:車両用過給機(ターボチャージャー): 自動車エンジンのパワーを上げる装置。
パーキングシステム(立体駐車場)、熱処理設備、回転機械。
競合優位性(強み):ニッチトップ製品の集合体: ターボチャージャーでは世界有数のシェアを持っています。また、熱処理炉や真空炉など、特定の産業プロセスに不可欠な機械で高いシェアを維持しています。
ポジション
[01040282]IHI/航空・宇宙・防衛/情報システム/東京都昭島市/次期戦闘機国際共同開発プロジェクトにおけるITインフラ構築・セキュリティ関連業務
仕事内容
当社は、日本・英国・イタリアの3か国が共同で推進するグローバル戦闘航空プログラム(GCAP: Global Combat Air Programme)において、エンジン担当企業として参画しています。2025年9月には、ロールス・ロイス社(英国)、アヴィオ・エアロ社(イタリア)と協力協定を締結し、第6世代戦闘機用の次世代エンジンシステムの国際共同開発を加速させています。当部門は、このGCAP向けエンジン開発事業を主導する一企業として、エンジン全体のシステムインテグレーション、各種エンジン構成要素の設計・開発を担う中核組織です。特に、英・伊の協力会社や国内関係機関と緊密に連携しながら、次世代戦闘機用エンジンの開発を牽引しています。本求人では、この国際共同開発を支える「ITインフラ・情報セキュリティ環境」の構築・運用を担っていただく方を募集します。GCAPは国家的規模の防衛装備品開発プロジェクトであり、極めて高いセキュリティ要件、複数国家・複数企業が関わる複雑なガバナンス、長期かつ大規模なエンジニアリング開発といった特徴を持つ、最先端かつグローバルなプロジェクトです。英国(ロールス・ロイス社)・イタリア(アヴィオ・エアロ社)をはじめとした海外企業、国内外の政府・防衛関連機関、社内の開発・設計部門、情報システム部門、セキュリティ・法務・コンプライアンス部門と連携しながら、共同開発を安全かつ効率的に進めるためのITインフラ環境を設計・構築・運用していただきます。エンジン開発を主導する企業の一員として、「情報セキュリティ環境の構築・維持」を前線で担い、日本発の第6世代戦闘機用エンジンの国際共同開発に直接貢献できるポジションです。
【業務内容】
ご経験に応じて、ITインフラ業務もしくは情報セキュリティ業務のどちらかをご担当いただく予定です。
【ITインフラ業務について】
■ITインフラ環境構築の全体計画立案
GCAPにおける国際共同開発を支えるための、ITインフラ・情報セキュリティ環境の「全体構想~具体計画」を策定していただきます。
・英・伊の協力会社と共有する開発環境/情報共有基盤のコンセプト設計
・防衛関連のセキュリティ要件・各国規制(含む輸出管理)を踏まえたネットワーク/システムアーキテクチャの検討
・システム構成(オンプレミス・クラウド・ハイブリッド)の設計
・ID/アクセス管理方針、データ保全・バックアップ方針、ログ管理・監査方針の策定
・導入スケジュール・マイルストーンの設定、投資計画・運用コスト試算
単なる「システム構築」ではなく、プロジェクト全体を俯瞰し、セキュアかつ持続可能なIT基盤を描き、計画化していく業務となります。
■英・伊を含む企業・政府関係者との調整業務
ITインフラ環境を共同で構築・運用するため、国内外の多様なステークホルダーと調整を行います。
英国:ロールス・ロイス社、および関連する政府・防衛機関
イタリア:アヴィオ・エアロ社、および関連政府機関
日本:防衛関連機関、社内の防衛事業関連部署・情報システム部門
【調整内容】
・共同開発に必要なIT・セキュリティ要件の摺り合わせ
・各国の規制・ポリシーの違いを踏まえたルール・運用の統一
・共通で利用するクラウド環境やネットワーク環境の設計方針の合意形成
・トラブル発生時の責任分界・対応プロセスの取り決め
・英語でのオンライン会議・メールによる合意形成、文書化・レビュー
■ネットワーク機器・ツール導入およびクラウド環境構築(Entra ID / Azure)
全体計画に基づき、実際のITインフラ環境を構築していただきます。特に以下の領域を中心とします。
・ネットワーク・セキュリティ基盤の構築
・防衛プロジェクトに適合した専用ネットワークの設計と構築
・ファイアウォール、VPN、プロキシ、IDS/IPS などのセキュリティ機器の選定・導入・設定
・日本・英国・イタリア間の安全な接続方式の検討・実装
・ゼロトラストの考え方を取り入れたアクセス制御・ネットワークセグメント設計
■クラウド環境構築(特に Entra ID と Azure Server)
・Entra ID(旧Azure AD)を用いたID管理基盤・認証基盤の設計・構築
・Azureを用いたサーバ環境(開発環境、ストレージ環境、アプリケーション基盤)の構築
・オンプレミス環境との連携(ハイブリッド構成)の設計・実装
・セキュリティポリシー・コンプライアンス要件に準拠したクラウド環境の設定・運用設計
・監査ログ・アクセスログの取得・保管体制の構築
【情報セキュリティ関連】
■情報セキュリティ環境構築のための全体計画の策定
・GCAPプロジェクトの要件(日本・英国・イタリア3か国の政府・企業からの要求、各国法令・規制、契約上のセキュリティ要件など)を整理・分析し、それに基づいた情報セキュリティ環境の「全体像」を設計します。
・システム構成、ネットワーク構成、物理的セキュリティ(施設・エリア区分等)、運用ルール、教育・訓練、監査・モニタリング等を含む、セキュリティ全体アーキテクチャの検討・立案を行います。
・エンジン開発部門、IT部門、法務・契約部門、コンプライアンス部門など社内各部門と連携し、現状把握および課題整理を行い、現実的かつ実行可能な計画として落とし込みます。
■情報セキュリティ環境実現のための施設構築に関わる業務
・要求される情報セキュリティレベル(例:特定防衛情報の取扱要件、各国防衛関連基準など)を満たすための、専用オフィス、会議室、サーバールーム、開発エリア等の物理的・環境的要件を定義します。
・セキュリティゾーニング(入退室管理、アクセス制御、監視カメラ、保管設備等)の設計に関わり、社内設備部門や外部工事会社との調整を行います。
・必要に応じて、セキュアなネットワーク・システムインフラ環境(例:分離ネットワーク、暗号化、ログ管理等)の導入計画の立案・推進にも関与します。
■英国・イタリアを含む企業・政府関係者との調整業務
・ロールス・ロイス社(英国)、アヴィオ・エアロ社(イタリア)などのパートナー企業や、各国政府・防衛関連機関との間で、情報セキュリティに関する要件・ルール・運用方法について調整・合意形成を行います。
・オンライン会議やワークショップ、文書レビュー等を通じて、共通ルールやプロセス策定に参画し、IHI側の要件・制約を踏まえた現実的な運用を提案します。
【アピールポイント】
・英伊企業との折衝などの経験を通じ、グローバルに通用する情報セキュリティ取扱者への成長を遂げることができます。
・一層厳しさを増す日本の安全保障環境の中で、その一翼を担う誇りを感じながら業務を進めることができます。
・本プログラムは3ヶ国の対等な国際共同開発事業であり、国際的に重要で大きなプログラムの中で、主導的にプロジェクトの推進に携わることができます。
職務内容備考:【変更の範囲】会社の定める業務
求める経験・スキル
【必須要件】
【いずれか必須】
・ITインフラ関連に関する業務経験
・ISO27001やNIST等の情報セキュリティに関する業務経験
【必須】
・プロジェクト管理等の上流工程への関わりのご経験
【歓迎要件】
・海外の企業と協業などの業務経験をお持ちの方。
【求める人財像】
ITインフラ・情報セキュリティに関する基本的な理解を有し、その経験をもとに、GCAPのエンジン開発を通じて日本の安全保障に貢献したいという強い思いをお持ちの方。