NTTデータが求める人材像とは?
コンサルティングや、SI・ソフトウェア開発などをメインに統合ITソリューションを提供しているNTTデータ。国内のSIerでは売上高トップで、会社創設以来、常に増収を達成してきています。中期経営計画では、2025年にIT業界のGlobal Top 5を目指すとも掲げ、躍進を続けています。
IT業界の売上No.1となった同社は転職希望者からの注目度もますます上がっていますが、同社が求めている人材像とは一体どのようなものなのでしょうか。
本記事ではNTTデータが採用において大事にしている観点を紐解いていきます。転職活動をするにあたってぜひお役立てください。
具体的に求める人材像(スキル面・人物面)とは?
それではNTTデータが求めている人材像を、主にスキル面と人物面に分けて見ていきましょう。
求められるスキル面の素養
まず、NTTデータでは、
・デジタル技術の素養のある人
・グローバルビジネスを推進できる素養のある人
の軸をメインに即戦力として採用強化をしています。ただ、採用にあたっては、性別・国籍・年齢・学歴を問わず、一人ひとりの適性と意欲・能力を重視しています。実際に中途採用では、さまざまなバックグラウンドを持った社員が入社しています。
■デジタル技術の素養のある人とは?
それでは【デジタル技術の素養がある人】とは具体的にどういうことなのかも紐解いてみましょう。
そもそも日本を代表するIT企業であるNTTデータは「アーキテクト集団」を形成していくことで社会に貢献していくことを目指しています。そのアーキテクト集団を育成していくためにも【デジタル技術の素養がある人】が求められているということになります。
具体的にこのアーキテクト集団には、
・ビジネスモデルとそれを実現するための業務や組織設計に関する知識
・課題発見とそれを解決するための新しいサービス創造に関する知識
・デジタル技術とその活用に関する知識
・情報システムの社会的価値あるいはリスクを検討するための知識
の4つが必要であると定義しています。
現時点ですべてが揃っていなくとも、少しでも自信や何かの経験があるものはご自身のエピソードを整理されるとよいでしょう。
■グローバルビジネスを推進できる素養のある人とは?
次に【グローバルビジネスを推進できる素養のある人】とはどのようなことでしょうか。
NTTデータは海外事業の急速な拡大に伴い、市場や競争環境の変化に応じて柔軟に対応するため、グローバル市場で活躍できる人材の育成にも注力しています。どのようなグローバル人材を育成していきたいのかという観点から求めている人材像を紐解いてみましょう。
NTTデータが、各社員をグローバル人材に育成する際に求めている観点は以下です。
・異文化対応力
・自社のグローバルビジネスの理解
・海外企業に対しビジネス提案力
・多国籍チームで働いた経験
これらの経験やスキルを持っていたり、経験したいという意欲などがあれば、NTTデータは非常にマッチした企業です。面接対策としては、ぜひご自身のこれまでの経験で近しいものがあれば、その経験を整理しておきましょう。現状での経験がなくとも、なりたい姿と照らし合わせておきましょう。
求められる人物面の素養
さて、次は人物面で求められる素養を見てみましょう。
NTTデータでは、自社のみの利益を追求するのではなく、どこまでもお客さまに寄り添い、お客さまの豊富なアイデアと私たちが強みを発揮する世界中の最先端テクノロジーとを結び付け、ビジネスイノベーションや社会的課題の解決をともに実現していくことでお客さまから長期的に信頼されるパートナーとなる、という意味が込められた「Trusted Global Innovator」というGroup Visionを掲げています。
この「Trusted Global Innovator」となるために、
・考導力
・変革力
・共創力
・そしてこれらを突き動かす強い意志と情熱
の4つが必要だと明言しています。
■「考導力」とは?
「考導力」とは社会のために自律的に考え、自ら動き周りを巻き込んでいく力のことを指しています。自らの利益のみを追求するのではなく、この社会全体やお客さまのためになっているのかを考えること。そして、考えるだけでなくチームや部署全体、時にはお客さまをも巻き込みながらそのプロジェクトなどをリーディングしていくような推進力のことだと考えられます。お客さま主語で物事を考え、周囲を巻き込んだ経験があればまとめておきましょう。
■「変革力」とは?
次に、「変革力」とは最新の技術や仕組みに興味を持ち、変化を起こすことを楽しむ力と示しています。確かに、NTTデータはネームバリューのある企業ですが、それに驕ることなく、常に新しい技術を取り入れようという意欲を持ち、それによって変わろうとする意識が求められるということになります。同じ手法ではなく、新たな方法やこれまでやっていなかった角度からのアプローチを取って何かを推進したことがある方などはアピールポイントとなるでしょう。
■「共創力」とは?
そして「共創力」とは、多様な仲間と共通の目標を創り、成し遂げる力のこと。NTTデータが手掛けるプロジェクトは様々ですが、大規模なものも多かったり、様々な職種のメンバーとともに推進していく機会なども非常に多いです。また、バックグランドが様々な同僚と働いていくことにもなります。そういった状況のなかで、いかに互いを知り合い、尊重し合って目標を合致させることができるかは非常に重要となります。複数人で仕事をしてきた経験や、それがなくとも、そういった環境で自身のやる気が出るという方は、それをしっかりお伝えするとよいでしょうか。
まとめ
ここまで見てきましたが、もしかしたら「レベルが高いな」と思われた方もいらっしゃるかと思います。確かに、日本を代表する企業なのでNTTデータが求めているものは容易なことではないかもしれません。ただ、NTTデータが最も重視していることの一つは、上述してきたものを現実にしていくために、それを突き動かす「強い意志と情熱」と言っています。
もちろん、まずは内定を取る・入社する、ということも大事ですが、入社後に意欲高く頑張っていくために「強い意志と情熱」が持てるかどうか、これまでのご自身の経験や思い、考えを棚卸してみるのもよいかもしれません。
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