丸紅の中途採用・転職難易度、採用倍率は?トップエージェントが明かす対策方法
丸紅は、日本を代表する総合商社の一つとして、食料、エネルギー、インフラ、ICTなど多岐にわたるビジネスを展開している有名企業です。同社の理念は「正・新・和」の精神に基づいており、公正で持続可能な社会の実現に貢献しながら、新しい価値創造に挑み続ける姿勢も一つの特徴となっています。
一方で大企業だからこその安定した経営や、知名度、から就職・転職において人気も高く、中途採用における各求人の採用枠も少ないです。そのため少ない採用枠に多くの人が応募してくるため、その難易度は高いと言えるでしょう。
丸紅への転職を成功させるためには、企業文化や求められるスキルや選考ポイントを理解することが重要です。ここでは、弊社sincereedの転職ノウハウの一部から、求める人材像や、各選考のポイント、さらにはこれまでご支援させて頂いた転職事例をもとに丸紅への転職成功ポイント」をご紹介していきます。
そもそもなぜ丸紅の中途採用倍率はなぜ高いのか?
倍率が高い理由としては、
(1)応募数が多い
(2)高い「専門性」が求められる
(3)面接の通過率が低い
の3点が挙げられます。
(1)応募数が多い
丸紅への中途採用応募数が多い理由は、同社の知名度とキャリアとしての魅力が大きな理由です。商社ならではの大規模な事業投資や多国籍取引など他社では経験できないような規模のビジネスに関わることができるため、仕事のやりがい、キャリア形成の面において魅力となっているようです。
さらに、特に30代以降での昇給が期待できる点が多くの応募者を引きつけています。給与だけでなく、充実した福利厚生と公正な評価制度もそのひとつでしょう。
これらの要素が重なり、丸紅への転職は非常に人気が高く、結果的に転職希望ライバルも増え選考の難易度も上がっています。選考を有利に進めるためには、しっかりとした自己分析と応募ポジションに合ったスキルアピールが重要です。
(2)高い「専門性」が求められる
丸紅への転職難易度が高い理由の一つに「専門性の高さ」が求められる点があります。その理由は、丸紅が展開する事業の多岐にわたる分野で即戦力となる人材が必要だからです。丸紅は、商社としてただ商品を仲介するだけでなく、食料、エネルギー、ICT、インフラ、金属資源といった領域で高度なビジネス戦略やプロジェクト管理を行っています。そのため、各分野での深い知識と実務経験が求められます。
特に、ICT分野ではDX(デジタルトランスフォーメーション)案件の支援を担当するポジションがあり、戦略コンサルティングの経験やシステム開発、AI/IoTなどの先端技術の知見が評価されます。また、エネルギーや金属資源関連のポジションでは、資源開発における技術的知識やプロジェクト運営の経験が求められます。
さらに、丸紅の事業はグローバルに展開しており、海外の顧客や拠点との協働が欠かせないため、海外駐在経験や外国語スキルも重要視されています。このような専門性に加え、個々のプロジェクトでリーダーシップを発揮できる人材が求められるため、転職難易度が上がっていっています。
いづれにせよ、応募者の中から実務経験や専門スキルに基づいて、職種ごとの求められるスキルから選考プロセスで評価されます。業界や事業領域への専門性や親和性が必須となり完全に未経験からの転職は難しいと言えます。
(3)面接の通過率が低い
上記2点の通り、人気企業であり、採用ポジションでの求めるスキルから、おのずと面接通過率も低くなっています。丸紅で実現したいことはもちろん、挑戦を恐れずに新たな成長領域に取り組む姿勢や、積極的に新しい知識を吸収し自らの力で行動できる主体性についても書類選考、面接でも評価されるため、同社の具体的なニーズと自分の経験をマッチさせることが重要です。また面接でのこれらのアピールはもちろん論理的思考能力やコミュニケーション能力もポイントとなってきます。
さらになぜ丸紅なのか、ポジションによっては同業他社の可能性もあるため、なぜ丸紅でなければいけないのかを論理的に述べることがポイントとなっており、その通過率は低くなっています。
どのような対策が必要か?
丸紅への転職では面接対策が重要なポイントとなります。書類においても実際に不採用になっているケースもあるため、ここでは書類、面接と合わせて、どのような対策が必要なのかご紹介していきます。
書類対策
一般的な書き方で問題ありませんが、応募ポジションと親和性のある経験、スキルをアピールしましょう。専門職であればどんな業務内容を経験してきたのか、企画系であれば実績を記載するようにしましょう。転職エージェントに相談し、客観的な意見も交えてブラッシュアップしながら進めると良いかと思います。応募書類の重要なポイントは人事担当者に「会ってみたい」を思ってもらうことです。どんなに人物面がよくてもこの書類選考で落ちてしまっては面接で何も伝えられません。
例えば、担当したプロジェクトの概要、目的、規模、期間、チーム構成などや、自分の役割や責任、具体的な成果や達成した目標、プロジェクトで使用した技術やスキル、ツールなども記載すると良いでしょう。また自分の強みや特長を具体的にアピールすることも必要です。
面接対策
丸紅への面接対策を成功させるためには、以下の点に重点を置いて準備することが重要です。
丸紅スピリットの理解と共感を伝える
丸紅の面接では、「丸紅スピリット」に基づく行動や姿勢が求められます。具体的には、挑戦心(挑戦者たれ)、倫理観(正義を貫け)、協調性(自由闊達に議論を尽くせ)といった理念への共感を示すことが重要です。
自分のこれまでの仕事で、困難なプロジェクトに挑戦した経験や、チームでの協力を通じた成果を具体例として準備しましょう。
自己PRと志望動機の明確化
丸紅は即戦力を期待するため、自己PRでは「自身のスキルや経験がどのように丸紅で役立つか」を伝える必要があります。志望動機も、単に「グローバル環境」への憧れだけではなく、自分のキャリアビジョンと丸紅の事業戦略がどのように一致しているかを具体的に述べましょう。例えば「DX推進に関わってきた○○の経験を活かし、丸紅のICTビジネス、例えば○○といった領域でで更なる付加価値を提供したいと考えています。」など具体的に自身の経験と丸紅の事業を重ねるようにして伝えていきましょう。
専門性に関する質問への準備
丸紅の面接では、応募ポジションに関する専門的な質問が出されることが多いため、専門分野における具体的な知識やプロジェクト経験をしっかり説明できるよう準備が必要です。過去のプロジェクトで自分が果たした役割や成果、学んだことをデータや具体例を用いて説明する準備をしましょう。
さらに、面接の最後に必ず「何か質問がありますか?」と聞かれることが多いので、企業のビジョンや具体的なプロジェクトに関する質問をいくつか準備しておきましょう。これにより、企業に対する関心と理解度をアピールできます。
ただあまりにも応募ポジションとかけ離れた質問は逆効果になります。例えば経営メンバー出ない方へ、「今の企業の経営課題と、これからの戦略について伺いたいです」といってもちょっと違いますよね?いわゆるネットから取ってきた質問ではなく、自分自身が面接準備などで疑問に思ったことなど「自分目線」での質問を用意するようにしましょう。
転職エージェントに相談する
丸紅がどのような人材を求めているのか」を的確に把握することが転職成功のカギとなります。sincereedでは丸紅への転職支援数も多く、「どんな人材を求めているのか」このポイントを熟知しており、選考ノウハウはもちろん、入社事例やWebサイトには掲載されていないエクスクルーシブな情報も提供させていただきます。まずは一度ご相談頂ければ幸いです。
求める人材像
丸紅の中途採用において求められる人材像は、以下のような要素に基づいています。
専門性と即戦力
丸紅では、多岐にわたる事業領域(エネルギー、ICT、金融、不動産など)での専門知識と経験が求められます。各部署ごとのニーズに応じたスキルを備え、入社後すぐに成果を出せる「即戦力」としての活躍が期待されています。
プロフェッショナル精神と主体性
丸紅は困難な課題に直面しても、最後までやり遂げるプロフェッショナル精神を重視しています。また、会社の社長が言及する「知的体育会系」という言葉が示すように、積極的に新しい知識を吸収し、自らの力で行動できる主体性が求められます。
チャレンジ精神とグローバル視点
丸紅の企業文化は、挑戦を恐れずに新たな成長領域に取り組む姿勢を大切にしています。さらに、グローバルに事業を展開する同社では、国際経験や異文化対応力も重視されています。若手のうちから海外駐在やグローバル案件への関与が奨励されており、異文化での業務に柔軟に対応できる人材が求められます。
価値創造への貢献
丸紅は、既存のビジネスにとどまらず、新しい価値を生み出すことを重視しています。採用ページでは「新たな価値創造のドライバー」となる人材を募集していると述べられており、自分の能力を活かして社会やビジネスに対して積極的に価値を提供できる姿勢が求められます。
以上のように、丸紅は専門性、主体性、グローバル視点、そして価値創造に貢献する意欲を持った人材を求めています。これらを意識し、自己の経験や志向を結びつけて面接や書類で表現することが、選考を突破するためのポイントです。
トップメッセージ
<代表取締役社長 柿木 真澄>
社会における商社の役割は何でしょうか。
私は、商社とは「世の中のギャップを埋める永遠のパートナー」だと考えています。
160年以上前、丸紅は地理的なギャップを歩いて埋める「持ち下り商い」から始まりました。
それを貿易に発展させ、さらに資源や事業の現在価値と将来価値のギャップを埋める投資を積み上げてきました。
これからの私たちの役割は「見えにくい未来と今とのギャップ」を埋めることです。
ギャップの中に潜む社会・顧客の課題と向き合い、新しい価値を生み出していく。
これこそが、丸紅グループのミッションです。
こうした活動を支えるのは、「人財」の力です。
多様なバックグラウンドを持つ社員が集い、それぞれが個性・強みを発揮しながらワクワクと仕事に取り組む。
能力と意欲があれば誰にでも挑戦の機会が与えられ、つまらなそうな顔をしている社員はひとりもいない。
私は社長として、そういうチームを作り、社員一人ひとりに活躍して頂きたいと考えています。
特に大切なのは、「現場を大切にすること」、「好奇心を持ち続けること」、そして「スピード感をもってチャレンジすること」。
現場に出て顧客の話に耳を傾け、五感を研ぎ澄ませ、何が起こっているのかを感じとる。
互いに好奇心・関心を持ち、経験や知識を積極的に共有し合う。
そうして見つけだした社会の課題やニーズに正面から向き合い、誰よりも早く、一歩でも半歩でも前に踏み出すことが求められています。
丸紅で、世の中をよりよくしていくために、ともに挑戦していきたい。
そんな信念と情熱をもった皆さまと出会えることを、心から楽しみにしています。
丸紅の選考フローは?
丸紅の選考フローは以下のようになっています。ポジションに応じて面接回数や、オンライン・対面など異なってきます。応募から内定までは、大体1カ月程度となっています。
書類選考
提出した書類をもとに、応募者の経験やスキルが求める人材像に合致しているかを判断します。
特に専門性や過去の実績が部署にマッチしているかが評価のポイントです。
適性検査(WEB試験)
書類選考通過者には、適性検査が課されます。SPIなどの一般的な試験が実施され、応募者の基礎能力や適性が評価されます。
面接(複数回)
通常、2~3回の面接が行われます。
一次面接:人事担当者との面接で、応募者のスキル、志望動機、企業文化への適応力が問われます。
二次面接:応募部署の現場担当者やマネージャーとの面接があり、より具体的な業務内容や応募者の専門性について議論されます。
最終面接:役員面接で、最終的な適性が判断されます。企業理念への理解や長期的なビジョンも重視されます。
丸紅への転職理由
丸紅への転職理由として、口コミサイトやWebサイトでよく挙げられているポイントを以下にまとめました。
グローバルな仕事環境
丸紅は、多岐にわたる事業をグローバルに展開しており、海外の法人や顧客と直接関わる機会が豊富です。多くの社員が「世界を股にかけて働ける環境」に魅力を感じています。特に若手のうちから海外出張や駐在を経験できるため、国際的なキャリアを目指す人にとって理想的な職場とされています。
待遇の良さとキャリアアップの可能性
丸紅は高水準の給与体系を提供しており、特に30代以降のキャリアでの収入の伸びが大きいことが特徴です。また、社員の評価制度においても、上司との面談を通じて明確なミッションが設定され、それに基づいて昇給やボーナスが決定されます。このように、努力が正当に評価される点が大きな魅力です。
優秀な同僚との協働と成長機会
丸紅の職場環境は、優秀で前向きな社員が多く集まっており、互いに刺激を受けながら成長できる環境です。また、商社ならではの大規模な事業投資に関与できるため、他の企業では得られない経験を積むことができるとされています。
ワークライフバランスの向上と柔軟な働き方
近年では、働きやすさを向上させるために組織改革が進められ、フレックスタイム制やテレワーク制度の導入が進んでいます。社員のワークライフバランスへの配慮も高まっており、長期的に働きたいと考える人にも支持されています。
丸紅の中途採用情報
ここでは代表的な求人ポジションをいくつかご紹介していきます。
金属本部/トレーディング・新規事業開発
職種ポジション | 金属本部/トレーディング・新規事業開発 |
仕事内容 | ①入社当初は本部営業部にて鉄鉱石、石炭、銅地金、アルミ地金などの対日輸入や三国間取引といったトレード業務に従事して頂きます(担当する商品は面談プロセスを通じて決定)。その後、海外駐在等を通じて、より付加価値の高いトレード業務の開発、推進に注力頂くことを想定しています。
②入社当初は本部営業部にて事業管理業務、新規プロジェクトの推進業務に従事して頂きます。その後、海外事業会社への出向等を通じて、鉱山事業の運営及び経営に関わるキャリアを積んで頂くことを想定しています。 ③入社当初は金属本部直轄組織にて本部戦略策定・推進、稟議・決裁関連業務、予算の策定・進捗管理、研修の企画・実施、サステナビリティ関連業務、広報等の社外対応に従事していただきます。 最初に配属された①、②、➂いずれかの部署から、将来的には他部署へのローテーションを通じてキャリア形成をしていただく場合もあります。 ①鉄鋼原料、非鉄・軽金属のトレード業務 |
求める経験・スキル | <必須応募要件> ●4年制大学卒以上 ●TOEIC730点以上 ●貿易実務、経理・財務実務、資源開発案件実務、工事建設実務、企業M&A実務、事業管理実務などの経験<望ましい経験・資格等> ●商社、資源関連企業、エンジニアリング会社、投資銀行及び類似企業での勤務 ●TOEIC800点以上 ●中国語、スペイン語などの第二外国語 |
給与 | 前職のご経験を考慮し決定 |
営業経理部/会計・税務
職種ポジション | 営業経理部/会計・税務 |
仕事内容 | ・入社当初は東京本社の営業経理課にて営業グループの決算・税務関連業務を担当 ・その後、本人の適性に応じて国内外事業会社や海外現地法人で管理業務を担当 ・業務知識と共にマネジメント能力を高め、本人の能力に応じて管理職に登用する営業グループの会計・税務関連業務全般、事業会社管理支援等 |
求める経験・スキル | <必須応募要件> ・会計、税務に関する実務経験(2年程度以上)<望ましい経験・資格等> ・日本または米国の公認会計士資格 ・監査法人から商社への出向・常駐経験 ・大手グローバル企業での勤務経験 ・英語力TOEIC730点以上 |
給与 | 前職のご経験を考慮し決定 |
人事部/人事
職種ポジション | 人事部/人事 |
仕事内容 | 入社後は、上記いずれかの業務の担当課において、主に各種プロジェクトの企画立案・運用を担当。
その後、能力や適性を踏まえ、本社人事部の課長や営業組織のHRBPポストへの登用、主要海外拠点の人事部署要職への赴任、事業投資先の人事部署要職への起用等を想定。 当社グループ人財戦略の企画立案・推進に関わる事項 社員の採用・配置・育成・評価・処遇・労務・福利厚生等、人事全般に関わる事項 当社グループ社員を含めたグローバル人事全般に関わる事項 事業投資案件及び事業投資先への人事全般の指導・助言に関わる事項 HR Tech・People Analytics等を活用した人事IT戦略策定・推進、及び人事システム全般・人事データ活用に関する事項 |
求める経験・スキル | <必須応募要件> ・企業での5~15年程度の業務経験 ・うち人事関連部署(又は人事コンサルティングファーム)での最低5年の業務経験 ・英語による基礎的なビジネスコミュニケーション能力(TOEIC730レベル以上)<望ましい経験・資格等> ・事業投資案件又は事業投資先への人事全般の支援に関する実務経験 ・人事担当としての海外駐在経験 |
給与 | 前職のご経験を考慮し決定 |
情報企画部/社内SE
職種ポジション | 情報企画部/社内SE |
仕事内容 | ・入社当初はご経験を考慮の上、以下いずれかを担当頂きます。
①業務系システム(ERP含む)の構想策定・要件定義・構築・移行・展開 本人希望や適性を踏まえ、海外現地法人または事業会社にて上記業務に従事頂く可能性もあります。 ・丸紅本社及び丸紅グループのIT戦略の策定 ・業務効率化/利便性向上を図るための最新のIT技術やサービスの導入、及びITインフラや業務システム等の企画/導入/運用 ・IT全般に関する統制を目的とした指導、及び各種施策の実行 |
求める経験・スキル | <必須応募要件> ・事業法人/IT関連企業において、ITシステムの企画/導入/運営に関わる業務を3年以上経験していること ・業務要件整理、要件定義等上流行程のスキルを有していること ・基幹業務系システム(営業会計)またはITインフラ基盤構築におけるプロジェクトマネージャ/プロジェクトリーダの経験があること<望ましい経験・資格等> ・営業事務や財務会計に関する知見 ・SAP(営業・会計)導入経験 ・ITインフラ基盤、情報セキュリティに関する知見 ・英会話能力(TOEIC730点以上) |
給与 | 前職のご経験を考慮し決定 |
丸紅 会社概要
社名 | 丸紅株式会社 |
本社所在地 | 東京都千代田区大手町一丁目4番2号 |
代表者 | 柿木 真澄 |
設立 | 創業:1858年5月 設立:1949年12月1日 |
資本金 | 263,599百万円 |
従業員数 | 4,337名(丸紅グループの従業員数 50,200名) |
経営理念
丸紅は、社是「正・新・和」の精神に則り、公正明朗な企業活動を通じ、経済・社会の発展、地球環境の保全に貢献する、誇りある企業グループを目指します。
丸紅スピリット
丸紅はグループの目指す企業風土を個人の行動に落とし込んだ「丸紅スピリット」を2013年に定め、実践しています。
「志」大きな志で未来を築け Possess the willpower to shape the future
「挑」挑戦者たれ Relish a great challenge
「論」自由闊達に議論を尽くせ Value a full, free and vigorous debate
「強」困難を強かに突破せよ Fight through hardships
「正」常に迷わず正義を貫け Maintain a formidable sense of fairness
丸紅の企業理念は、社是である「正・新・和」の精神に基づいています。この理念には、「正義を貫くこと」「革新を追求すること」「調和を図ること」の意味が込められています。これにより、公正で透明な企業活動を行い、経済と社会の発展、地球環境の保全に貢献することを目指しています。
さらに、丸紅は「丸紅スピリット」という行動指針も掲げ、社員一人ひとりに対して、挑戦心を持ち、困難に立ち向かい、自由闊達な議論を行うことを求めています。このスピリットは、「志」「挑」「論」「強」「正」の5つの要素で構成されており、個人の成長と組織の発展を促すための行動規範として機能しています。
このように、丸紅はただ利益を追求するだけでなく、持続可能な社会の実現を目指し、変化する市場環境に適応しながら、新たな価値を生み出すことを使命としています。公式サイトでは、これらの理念に基づいた「Global crossvalue platform」を目指す姿勢も強調されています。
丸紅の事業内容
丸紅は、幅広い事業領域をカバーする総合商社で、世界中で多岐にわたる活動を展開しています。以下、丸紅の主要な事業分野とその具体的な取り組みを詳しく説明します。
食料・アグリビジネス
農業資材と食品:米国における農業資材リテーラー「Helena社」を通じ、全米で約500の拠点を展開。
コーヒー取引:日本国内の生豆消費量の約30%を丸紅が取り扱っており、コーヒー市場でも大きな影響力を持っています。
金属・エネルギー
銅鉱山事業:チリを中心に鉱山開発を進め、日本企業としてトップクラスの銅の持分権益量を保有しています。
エネルギー発電:独立系発電事業者(IPP)として、国内外で11,550MWの発電容量を誇ります。再生可能エネルギーや発電プロジェクトを推進し、エネルギーの多角化を進めています。
インフラ・社会基盤
水事業:南米、アジア、中東、欧州で上下水道や浄水施設を運営し、約1,660万人のサービス対象人口を持つなど、地域インフラに貢献しています。
物流・輸送:航空機リース事業を展開し、Aircastle社を通じて世界43カ国、73社に対して航空機をリースしています。
ICT・デジタル分野
DX推進:ICTビジネスを通じ、企業のデジタルトランスフォーメーションを支援するサービスを提供しています。AIやIoTなど先端技術の導入を通じた事業改革も行っています。
ライフスタイルと金融・不動産
タイヤ・ゴム資材:複数の国でカーメンテナンス事業を展開し、タイやメキシコ、インドネシアなどで339店舗を運営しています。
住宅開発:中国とインドで住宅開発プロジェクトを進め、累計で約15,900戸の住宅を供給しています。
環境・グリーンビジネス
持続可能なビジネスの推進:脱炭素化、水資源の保全、循環経済への移行など、持続可能な社会を目指した事業を積極的に推進しています。
丸紅の育成制度
丸紅の育成制度は、社員の成長を促し、組織全体の戦略実行力を高めることを目指した多角的な取り組みで構成されています。
OJT(On the Job Training)とOff-JT(Off the Job Training)
OJT:実務を通じたスキル向上を重視しており、若手社員には早期から海外派遣や現場経験を積む機会を提供しています。こうした取り組みにより、グローバルな視点での業務理解を深めています。
Off-JT:「Marubeni Global Academy(MGA)」を中心に、リーダーシップや専門スキルを磨く多様な研修プログラムを展開。国内外のビジネススクールとの提携を通じ、社員一人ひとりの成長に寄与する教育を提供しています。また、各部署ごとの専門研修も並行して行われています。
キャリアプランの「見える化」
社員が自身のキャリアパスを明確にし、それを達成できるよう「ジョブマッチング制度」や社内公募制度を導入しています。さらに、キャリアプランをシステム上に記録することで、上長の異動による育成方針の断絶を防ぎ、継続的な成長を支援しています。
人財エコシステムと経営戦略の連携
丸紅は「人財エコシステム」を構築し、社員の能力やバックグラウンドの多様性を活かして、新しい価値創造を促進しています。経営戦略と人事戦略の連携を強化し、タレントマネジメントの向上を目指しています。
リーダー育成とダイバーシティ推進
各国での派遣や出向の経験を通じて、リーダーとしての能力を早期に育てる風土があり、「若手だからこそ任せる」という考え方が根付いています。また、性別や年齢を問わず、個々が活躍できる環境づくりを推進しています。
丸紅の福利厚生
丸紅の福利厚生は、社員の生活の質向上とワークライフバランスを支援するため、非常に充実しています。
基本的な福利厚生制度
保険制度:健康保険、介護保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険を完備。
退職金と年金:確定給付型および確定拠出型企業年金を採用。財形貯蓄や従業員持株会も用意されています。
住居関連のサポート
寮・社宅制度:条件を満たす社員には、寮や社宅を提供し、転居を伴う赴任を支援しています。
働き方に関する制度
フレックスタイム制度:時間の柔軟性を提供し、社員の自律的な働き方を促進。
テレワーク制度:リモートワークが可能で、育児や介護を理由とした短時間勤務制度も整備されています。
育児・介護支援
子育て支援:「くるみん認定」取得企業として、産休・育休制度が整備されており、男女問わず子育てを支援する風土があります。また、会員制保育所も利用可能です。
介護支援:介護休暇や看護休暇のほか、復職支援も提供されています。
5. 健康とメンタルヘルスの支援
健康管理:年1回の定期健康診断を全社員に実施し、海外赴任者には赴任前後の健診も提供。
メンタルヘルス支援:ストレスチェックやeラーニング研修、カウンセリングサービスなど、多層的な支援を実施。
社員の学びと成長支援
研修施設の利用:社内診療所や研修センターを備え、キャリア形成を支援する環境が整っています。
休暇制度
有給休暇と特別休暇:完全週休2日制、祝日、年末年始休暇、慶弔休暇、プレミアム休暇、ボランティア休暇など多様な休暇制度を用意。
特別支援制度
障がい者雇用の推進:特例子会社「丸紅オフィスサポート」を通じ、障がい者が安心して働ける環境を整えています。
丸紅へのご転職をお考えの方へ
丸紅への転職は難易度は非常に高く、十分な面接対策なしでは内定獲得は難しいと言えます。
弊社sincereedだからこそわかる選考対策、さらには入社後の早期活躍方法についても多くのアドバイス、サポートが可能となっております。
丸紅への転職にご興味のある方は、まずは一度ご相談いただければ幸いです。