医療業界の課題とメドレーの取り組み

医療機器や医薬品の分野は世界的に進歩していますが、医療業界全体でインターネット技術を活用する仕組みは未整備です。複数の医療機関で検査データを共有したり、医療機関や調剤薬局での待ち時間を減らすためのオンラインサービスは発展途上であり、こうした状況が医療の生産性向上を阻んでいます。

この課題を解決するために、メドレーは医療ITシステムのSaaS（Software as a Service）化に力を入れています。現在、日本の診療所における電子カルテの普及率は42%程度にとどまり、多くの施設が紙カルテやオンプレミス型システムを利用しています。この状況を変えるため、メドレーは予約管理やオンライン診療、クラウド型の電子カルテシステムの導入を進め、患者と医療従事者の負担を軽減しようとしています。

また、調剤情報がクラウド上で管理されることで、患者の薬歴管理が容易になり、重複投与の防止やデータの活用が進むといったメリットもあります。さらに、データサイエンスの活用により、将来的には希少疾患の早期発見も可能になると期待されています。

メドレーはオンライン診療システムを皮切りに、診療支援システムや調剤業務支援システムの提供を進めるとともに、国家戦略特区や厚生労働省のプロジェクトにも参画し、医療ITシステムの実証や技術規格の標準化に貢献しています。こうして実現可能な形で医療のDX（デジタルトランスフォーメーション）を推進することで、日本の医療課題の解決に寄与しようとしています。以下はオンライン医療の適切な普及への取り組みの一例です。

電子処方箋の本格運用に向けた実証事業の受託

メドレーでは、2018年12月に「電子処方箋の本格運用に向けた実証事業」を厚生労働省より受託し、電子処方箋のより円滑な運用を可能とする具体的な仕組みを検討するための実証事業の実施・運営を行いました。今後も医療情報システムの実証や技術規格の標準化といった、公益性の高い開発にも積極的に貢献しています。また、環境面でも、国内で年間約8億枚発行されている処方箋が順次電子化されていくことにより、紙資源の削減を通じて環境負荷の軽減効果が期待されます。

SUKUMOオンライン医療実証事業の支援

高知県幡多地域の宿毛市と大井田病院が実施する「SUKUMOオンライン医療実証事業」において、メドレーは一般社団法人幡多医師会および株式会社NTTドコモ四国支社とともに、オンライン診療・オンライン服薬指導および地域医療情報ネットワークの活用推進のため協力を行っています。

顧客へのDX支援

メドレーのサービスとしては、どのように医療・介護業界のDXを支援しているのか、具体的に見ていきましょう。

オンライン医療プラットフォーム「CLINICS」

 メドレーは、医療DXの一環として「CLINICS」というオンライン診療プラットフォームを提供しています。医師と患者がリモートで診察や相談を行うことができるこのプラットフォームは、特に遠隔地に住む人や通院が難しい人にとって有益です。患者はスマートフォンやPCを通じて医師とリアルタイムでつながることができ、診察の待ち時間や移動時間を削減するだけでなく、医療アクセスの向上にも寄与します。また、CLINICSでは診察内容や処方箋の管理もオンライン上で可能なため、医療従事者にとっても効率的な業務遂行が期待できます。

電子カルテシステム「CLINICSカルテ」 

メドレーは、医療機関のDXを推進するための電子カルテシステム「CLINICSカルテ」を開発しています。このシステムにより、従来紙で管理されていたカルテをデジタル化し、迅速な情報アクセスと共有が可能になります。医療従事者は患者の診療情報に即座にアクセスできるため、診療の質が向上します。また、医療機関間で情報を安全に共有できる機能も備わっており、患者の移動や治療経過をスムーズに把握することができます。

求人プラットフォーム「ジョブメドレー」 

ジョブメドレーは、医療・介護分野に特化した求人マッチングプラットフォームです。医療機関や介護施設が人材を効率的に募集・採用できるように支援しています。DXによって、従来の紙ベースや電話での採用活動をデジタルプラットフォーム上で管理し、効率を向上させました。これにより、応募者と求人企業の間でのマッチング精度が上がり、迅速な採用が実現します。また、採用データの分析によって求人傾向の把握や改善策の提案も可能になり、業界全体の採用効率向上に寄与しています。

メドレーの社内DX

メドレーへの転職をお考えの方にとって、働く環境でDXがどのように進んでいるかも、気になるポイントではないでしょうか。社内DXの取り組みもご紹介していきます。

データ統合と解析基盤の整備

メドレーは社内のDX推進の一環として、データの統合と解析基盤の整備に注力しています。これにより、事業活動から得られるデータを効果的に集約・活用し、迅速な意思決定が可能になりました。各部門のデータが連携することで、経営戦略やサービス改善のためのインサイトを得やすくなり、データドリブンな組織運営が実現しています。データ活用を推進することで、社内業務の効率化や顧客ニーズの精確な把握が進み、サービスの質の向上に寄与しています。

社内情報を社内Wiki「Confluence」に集約

メドレーでは、社内のあらゆる情報を集約する社内WikiのConfluenceを導入しています。内に存在するあらゆる業務手順、企画文書、個人のナレッジ、業務記録などを一元的に蓄積・集約することで、単にナレッジを共有するためのツールに留まらず、社内のコラボレーションが自然発生するコアプラットフォームとして確立させることに成功しています。その結果、ドキュメントドリブンのカルチャーが強化され、日々資産が蓄積されています。

メドレーへ転職するために押さえておきたい基礎ポイント

会社概要

事業内容

・医療プラットフォーム事業

医療プラットフォーム事業は、医療ヘルスケア業界のデジタル化を推進することで、患者や医療従事者が抱える課題を解決し、利便性の高いサービスを提供することを目的としています。この事業の中核をなすのが、日本最大級のオンライン診療システム「CLINICSオンライン診療」であり、患者が医療機関を訪れることなく診察を受けられる仕組みを提供しています。

医療機関向けサービス

・クラウド電子カルテ　CLINICSカルテ

・オンラインで診療支援システム　CLINICSオンライン診療

・かかりつけ薬局支援システム　Pharms

・クラウド歯科業務支援システム　Dentis

患者向けサービス

・オンライン診療、服薬指導アプリ　CLINIC

・オンライン医療事典　MEDLEY

・生理予測、体調管理アプリ　Lalune

メドレーは、FY29年までに医療プラットフォーム本部の売上高を250億円前後にする目標を掲げ、事業のさらなる拡大を図っています。また、より多くの医療機関やパートナー企業との連携を強化し、医療業界全体のデジタル化を推進していく予定です。

・人材プラットフォーム事業

人材プラットフォーム事業は、医療・介護分野に特化した人材採用サービスを提供し、医療ヘルスケア業界の労働力不足や採用課題の解決を目指しています。中心的なサービスは「ジョブメドレー」であり、これは日本最大級の医療・介護分野における人材採用プラットフォームです。このプラットフォームを通じて、医療機関や介護施設が必要とする人材の採用を支援し、求職者と事業所のマッチングを促進しています。ジョブメドレーは、医師、看護師、介護福祉士、リハビリ職、薬剤師など幅広い職種に対応しています。これにより、医療・介護業界の多様な人材ニーズに応えることができ、より多くの求職者に適した仕事の提供が可能です。

メドレーは今後も医療・介護分野の課題解決に向け、サービスの強化および新たな事業展開を図っていく方針です。特に、デジタル技術を活用した採用プロセスの効率化や、オンライン研修サービスの充実を通じて、業界全体の人材育成に貢献することを目指しています。

サービス

・医療介護求人サイト　ジョブメドレー

・オンライン動画研修サービス　ジョブメドレーアカデミー

メドレーへのご転職をお考えの方へ

メドレーへの転職は難易度は非常に高く、十分な面接対策なしでは内定獲得は難しいと言えます。

弊社sincereedだからこそわかる選考対策、さらには入社後の早期活躍方法についても多くのアドバイス、サポートが可能となっております。

メドレーへの転職にご興味のある方は、まずは一度ご相談いただければ幸いです。

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