クボタの育成研修制度を転職希望者向けに解説|成長を支援する手厚い制度とは?
農業・建設・水環境など幅広い分野で事業を展開し、グローバルに社会課題の解決に貢献するクボタ。近年、その安定した経営基盤と社会貢献性の高い事業内容に加え、充実した人材育成制度が注目を集め、転職市場でも人気が高まっています。
一方で、大企業であるクボタの研修制度は多岐にわたり、その全容を把握するのは容易ではありません。転職を検討している方の中には、情報収集に苦労している方もいるのではないでしょうか。
今回は、数多くの企業の人材育成を支援してきた経験を持つ弊社sincereedが、クボタの人材育成・研修制度について徹底解説していきます。クボタへの転職を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
クボタの人材育成に対する考え方
クボタの人事制度は、「挑戦」と「創造」を重視した企業風土のもと、従業員の能力と意欲に基づいた「適材適所」の人材活用を基本としています。その上で、機会均等を重視し、すべての従業員に多様な役割・職務への挑戦機会を提供しています。
長期的な視点での人材育成
クボタの人材育成は、短期的なスキルアップに留まらず、社員の長期的なキャリア形成を支援することを重視しています。各個人のキャリアプランに合わせて、必要な研修や能力開発の機会を提供し、長期的な視点で社員の成長をサポートしています。
人材育成・活躍推進・処遇においては、エキスパート職(管理職クラス)、スタッフ職(事技職一般クラス)、テクニカル職(技能職クラス)の3つのコースを設定。各コースの役割と職務に応じた育成を行っています。従業員の能力・意欲に応じてコース変更も可能です。
教育研修
エキスパート職にはマネジメント教育や選抜教育、スタッフ職には約140種類の講座から主体的に選択できる専門教育、テクニカル職には技能向上と監督者育成のための階層別教育(特に5ゲン主義教育)を実施しています。
評価
期初に上司と目標を設定し、期中の面談を経て期末に自己評価と面談を行います。上司はプロセスや行動面を含めて評価し、役職者・非役職者ともに成果だけでなく、取り組み姿勢・行動・役割を総合的に評価します。
ローテーション
長期間同じ職務が続かないよう、職場と本人の事情を考慮して職務内容を見直します。等級は各コースで異なり、給与は各等級に月俸の上下限額を設定。賞与は業績と個人評価を反映し、退職金は等級・勤続年数・評価に応じたポイント制です。
このように、クボタは多様な人材が活躍できる制度を整えています。
参照:人事に関する方針と人事制度|株式会社クボタ(2025年1月25日時点)
クボタの階層別研修
クボタでは、社員のキャリア段階に合わせた階層別研修を実施しています。主な研修としては、下記の6つが挙げられます。
・キャリアフォロー研修
・K-Step(ビジネススキル研修)
・K-WAVE(次世代リーダー研修)
・管理職向け研修
・世代別キャリア開発研修
・KLT:Kubota Leadership Training(経営幹部候補研修)
中堅社員から次世代リーダー候補、管理職に至るまで、それぞれの役割に必要なスキルや知識を習得し、キャリアアップを支援するプログラムを用意しているのが特徴です。ここでは、各研修の詳細について解説していきます。
キャリアフォロー研修
キャリアフォロー研修は、キャリア入社者(中途入社者)を対象とした研修です。同時期に入社したキャリア入社者が集まり、入社後約1年間の取り組みや業務を振り返り、情報を共有します。今後のキャリア形成の支援や、部門をまたいだ社内交流の場として活用されることを目的としています。
K-Step(ビジネススキル研修)
K-Stepは、入社後7~10年程度の中堅社員を対象としたビジネススキル研修です。この研修では、付加価値の高い業務を遂行するために必要な知識・スキルの習得を目的としています。
具体的には、自身の適性や強みの理解、リーダーシップ能力の開発、戦略を構築するための枠組みやプロセスを学ぶことなどが含まれます。他事業・他職種の社員と交流する機会を通して、視野を広げ、新たな視点の習得も期待されています。
K-WAVE(次世代リーダー研修)
K-WAVEは、クボタの次世代リーダー育成を目的とした選抜型の研修です。将来、クボタを牽引していくであろう人材が選抜され、参加します。この研修では、新規事業の創出やイノベーションを推進する「ビジョナリーリーダー」に必要な能力を養うことに重点が置かれています。
具体的には、高い視座と広い視野を持ち、未来を見据えた戦略が立案・実行できる人材の育成を目指しています。研修を通して、参加者はリーダーとしての哲学を確立し、全社的な視点から物事を捉える能力の形成が期待されます。
管理職向け研修
管理職向け研修は、管理職への昇格者や、課長・部長といった各階層の管理職を対象とした研修です。それぞれの階層で求められるマネジメントスキルや知識を習得し、管理職としての能力向上を図ります。
部下育成、組織運営、戦略立案など、管理職に必要な能力を効果的に学べるのが特徴です。各自のニーズに合わせて受講できる研修も複数用意されており、個々の課題解決やスキルアップに役立てることも可能です。
世代別キャリア開発研修
世代別キャリア開発研修は、20代から60代までの幅広い年代の社員を対象に、それぞれの年代に合わせたキャリア形成を支援する研修です。自身の経験や価値観を振り返り、今後のキャリアプランを考える機会を提供します。
若手社員はキャリアの方向性を定め、中堅社員はキャリアの棚卸しを行い、ベテラン社員は後進の育成やセカンドキャリアを考えるなど、各年代に応じたテーマで実施されるのが特徴です。この研修を通して、社員一人ひとりが主体的にキャリアを形成していくことを支援します。
KLT:Kubota Leadership Training(経営幹部候補研修)
KLTは、課長層の中から選抜された経営幹部候補を対象とした研修です。現状よりも高い視座と広い視野を持ち、将来を見据えた事業の方向性を構想する能力を養います。リーダーとして戦略を立案し、実行していくための基盤構築を目的としています。
参照:働き方・成長に関する制度|株式会社クボタ(2025年1月25日時点)
参照:クボタの働きがい|株式会社クボタ(2025年1月25日時点)
クボタの研修環境
クボタでは、前述したとおり充実した研修環境を整備しています。研修は単に知識を詰め込む場ではなく、社員が主体的に学び、成長を実感できる場となるよう工夫されているのが特徴です。
研修施設としては、クボタ教育センターが中心的な役割を担っています。ビジネスパーソンとしての基本研修や、グローバルに活躍できるリーダー育成研修など、多岐にわたる研修が実施されています。最新の設備を備えた研修施設で、より実践的な研修が展開されているようです。
クボタ教育センターの主な事業内容
・ビジネスリーダー研修:グローバルな視点・経営感覚を持ったリーダーを育成
・専門技術・技能研修:各事業分野の専門知識・技術・技能を向上
・各種セミナーの実施:最新のビジネス動向や技術トレンドなどが学べるセミナー
・人材開発・キャリア開発コンサルティング:各企業・部門の人材育成の課題解決を支援
クボタ教育センターは、クボタグループ全体の「変革」を担う「人材」の育成を重要な使命としており、変化の激しい時代に対応できる人材の育成に力を入れています。特に、広い視野と使命感を持ち、専門性に裏打ちされた「課題を創出できる人材」の育成を目指しています。
クボタの育成研修に関するよくある質問
ここでは、クボタの育成研修制度についてよく寄せられる質問を紹介します。
Q.中途入社の場合、どのような研修が受けられますか?
A.クボタでは、新卒入社者向けの研修だけでなく、中途入社者向けの研修も用意されています。配属部署に応じたOJT(On-the-Job Training)が中心となりますが、必要に応じて階層別研修や専門スキル研修など、様々な研修プログラムを受講することが可能です。
Q.研修を通してどのようなスキルを習得できますか?
A.クボタの研修では、ビジネスマナーや企業理念といった基本的な内容から、専門知識や技術、マネジメントスキル、グローバルスキルまで、幅広い分野のスキルを習得できます。研修内容は、階層別、職種別、テーマ別に多岐にわたり、個々のキャリアプランに合わせて選択できます。
Q.研修の期間や頻度はどのくらいですか?
A.研修の期間や頻度は、研修の種類や内容によって異なります。OJTは配属後継続的に行われ、階層別研修や専門スキル研修は数日間から数週間程度の期間で実施されることが多いです。研修の頻度は、個々のキャリアプランや業務の状況に合わせて調整されます。
Q.研修後のキャリアパスはどのようになりますか?
A.研修は、社員のキャリアアップを支援する重要な要素です。研修で得た知識やスキルを活かし、より高度な業務に挑戦したり、管理職へのキャリアアップを目指したりすることが可能です。クボタでは、研修とキャリアパスが連動した人材育成が行われています。
クボタの募集要項(中途採用)
最後に、クボタの中途採用情報として募集要項を紹介します。今後の転職活動のご参考になれると幸いです。
雇用条件
雇用形態 | 正社員 |
勤務地 | 本社および全国の支社、製造所、工場、海外事業所
※詳細は個別求人ページに記載 |
月給 | 月給 《初任給》
大学卒:月給274,000円 大学院卒:月給297,000円 ※2024年4月実績 《年収参考例》 ・約570万円:社会人経験5年程度/総合職 ※残業代別途支給 ・約720万円:社会人経験10年程度/総合職 ※残業代別途支給 ※ご経験により管理職等級へ処遇する場合があります。 |
休日休暇 | ●年間125日
土曜日、日曜日、年末年始、夏季、GW等(事業所毎に年間所定休日設定) 年次有給休暇(1日、半日、時間単位取得可)、積立年次有給休暇 特別休暇(慶弔、育児休暇、介護休暇等)各種休暇制度有 年次有給休暇は入社時14日付与。最高20日まで(翌年まで繰越可) |
福利厚生
賞与 | 年2回(業績によって6月・12月支給) |
昇給 | 年1回(4月) |
保険 | 雇用保険・労災保険・健康保険・厚生年金保険 |
手当 | 通勤手当 ※会社規程による |
寮・社宅 | 有 保有社宅または借上社宅 ※保有社宅・配属地近隣物件の空き状況、家族構成等による |
その他福利厚生 | 【退職金、貯蓄制度】
財形貯蓄制度(財形年金)、団体貯蓄保険、クボタグループファンド(従業員持株会) 【慶弔・保険】 慶弔見舞金制度、ファミリーライフサポート保険、災害補償、各種損害保険等 【健康・レクリエーション】 カフェテリアプラン(スポーツ施設利用補助、旅行費補助等)、各種健康診断、人間ドック補助 |
試用期間 | 3ヶ月
※試用期間中の勤務・賃金制度に変更はありません |
参照:雇用条件・福利厚生|キャリア採用情報|株式会社クボタ(2025年1月25日時点)
クボタへの転職をお考えの方へ
クボタへの転職は難易度が非常に高く、十分な面接対策なしでは内定獲得が難しいと言えます。
弊社sincereedだからこそわかる選考対策、さらには入社後の早期活躍方法についても多くのアドバイス、サポートが可能となっております。
クボタへの転職にご興味のある方は、まずは一度ご相談いただければ幸いです。