アサヒビールの人材育成・研修制度を紹介。優秀な社員が育つ仕組みとは?
2024/11/30

アサヒビールの人材育成・研修制度を紹介。優秀な社員が育つ仕組みとは?

大手ビールメーカーとして名高いアサヒビール。主力の酒類事業だけでなく、飲料や食品の分野でも幅広く事業を展開しています。新規事業を次々と生み出している背景には、どのような人材育成・研修制度があるのか、気になっている方は多いのではないでしょうか。

一方で、そのような情報は実際に働いてみないと把握できない部分が多く、情報収集に苦労している転職希望者が多いのも事実です。

今回は、アサヒビールの採用コンサルティングも手掛ける弊社sincereedが、同社の人材育成・研修制度について解説していきます。アサヒビールへの転職を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。

 

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アサヒビールの人材育成に対する考え方

「人こそが最も大事な経営資源」という考えのもと、従業員の成長を何よりも重視しているアサヒビール。グループ人事基本方針では、個々の人格・人権・個性の尊重により、社員の成長を最大限に後押しすることを掲げています。

 

具体的には、多様な研修プログラムやキャリアアドバイザー面談などを通して、社員のキャリア形成をサポート。社員一人ひとりがプロフェッショナルとして自立し、仕事を通じて自己実現を達成できるよう、様々な角度からのキャリア支援を行っています。

 

また同社では、ワーク・ライフ・バランスの実現も支援しており、個々の価値観やライフプランに応じた働き方が選択可能です。これらの取り組みを通して、アサヒビールは社員のエンゲージメントを高め、組織全体の成長と発展を目指しています。

アサヒビールの研修制度

アサヒビールでは新入社員からベテラン社員まで、それぞれのキャリアステージにあわせて、多様な学びの機会を提供しています。ここでは、アサヒビールのユニークな研修制度をいくつかご紹介します。

自己研鑚プログラム

アサヒビールでは、社員一人ひとりの「学びたい」という意欲をサポートする、充実した自己研鑽プログラムを提供しています。大きく分けて「選択型研修」と「通信教育」で構成されているのが特徴です。

 

選択型研修

選択型研修では、自身のキャリアプランや興味にあわせて、研修内容を自由に選択できます。例えば「財務研修」「マーケティング研修」「ロジカルシンキング研修」など、幅広い分野の研修が用意されています。

 

通信教育

通信教育では多様なジャンルの講座が用意されており、社員は自身の興味やニーズにあわせて、自由に講座が選択できます。時間や場所を選ばずに学習できるため、仕事と両立しながらスキルアップを目指したい社員に最適です。

キャリアアドバイザー面談

アサヒビールでは、入社2〜3年目の社員へ「キャリアアドバイザー面談」を実施しています。社外の専門家ではなく、定年退職した経験豊富なOB・OGをアドバイザーに任命し、親身なアドバイスを通じて若手社員のキャリア形成をサポートしています。

 

面談ではキャリアプランだけでなく、仕事への取り組み方や悩みについても相談が可能です。アドバイザーは約半年間かけて全国各地を訪問し、社員一人ひとりと直接面談を実施します。

 

またOB・OGだけでなく、上司との面談も実施。上司部下の相互理解を深め、より良い関係構築を支援しています。これらの取り組みを通して、アサヒビールは若手社員のキャリア形成を支援し、組織全体の活性化を図っています。

公募制度

社員一人ひとりのチャレンジ精神を尊重し、多様なキャリアパスを実現するために、アサヒビールでは「公募制度」を設けています。この制度は、社内にある様々なポジションを公募し、社員は誰でも自由にチャレンジできるというものです。

 

公募できるポジションとして、商品開発や海外関係会社の経営スタッフなどが挙げられます。自分の興味や能力に合ったポジションへ、積極的に応募可能です。

 

公募制度は、社員にとって自身のキャリアプランを広げる絶好のチャンスとなります。これまでの経験やスキルを活かし、新たな分野に挑戦することで自己成長を促し、キャリアアップが実現できる制度です。

 

会社側としても、多様な人材を適材適所に配置できれば、組織全体の活性化に繋がるというメリットがあります。社員の意欲や能力を最大限に引き出し、組織全体の競争力を高めるために、公募制度は重要な役割を担っています。

 

ブラザー・シスター制度

新入社員の育成に力を入れているアサヒビール。その象徴的な取り組みが「ブラザー・シスター制度」です。この制度では、新入社員一人ひとりに先輩社員が「ブラザー」「シスター」として付き、約4ヶ月間、社会人としての基礎や仕事への取り組み方を指導します。

 

同制度の特徴は、ブラザー・シスターを公募で決めている点です。意欲の高い若手社員が指導役となることで、新入社員は、年齢の近い先輩から仕事だけでなく、プライベートの悩みまで相談しやすい環境が生まれます。

 

ブラザー・シスターは新入社員にとって良き相談相手であり、将来のロールモデルです。指導を通して、新入社員は社会人としての基礎を築き、スムーズに職場に適応できるようになります。

 

またブラザー・シスター自身も、後輩の育成により自身の業務理解が深められ、コミュニケーション能力や指導力の向上が期待できます。ブラザー・シスター制度は新入社員と先輩社員、双方にとって成長の機会となる、アサヒビールならではのユニークな制度です。

 

武者修行研修

アサヒビールでは、社員の成長を促す研修制度として「武者修行研修」を実施しています。この研修は、現在の仕事・職場・会社の枠を超えて多様な経験を積み、社員の成長を促進させることが目的です。

武者修行研修には、大きく分けて「社内武者修行」「社外武者修行」「海外武者修行」の3つのコースがあります。

 

社内武者修行

トップセールス社員の仕事ぶりを間近で体感することで、自身の営業スキルを見つめ直し、今後のキャリアプランを考えるきっかけとなるプログラムです。

具体的には、以下の3つのコースから選択し、全国から希望者を募ります。

・大手業務用酒販店担当者コース

・大手外食チェーン担当者コース

・大手量販チェーン本部担当者コース

研修を通して、参加者はトップセールスの仕事に対するスタンス・ノウハウを学び、自身の強みや弱みを再確認できます。他部署の優れた点を取り入れ、自部署の業務改善に活かすことも期待されています。

 

社外武者修行

アサヒビールでは将来を担う若手社員を対象に、グループ外の企業へ1年間出向する「社外武者修行研修」を実施しています。異業種での就業体験を通じて、異なる企業文化や仕事の進め方を学び、自己成長を促すことを目的としています。

主な出向先は下記のとおりです。

・玩具メーカー

・電機メーカー

・総合商社

・運輸会社 など

異文化の吸収により多様性への理解を深め、柔軟な思考力が養えるのが大きなメリットです。研修で得た経験や知識を活かして、復職後は社内活性化への貢献も期待できます。

この研修は参加者だけでなく、受け入れ企業にとっても新たな視点や人材を獲得する機会となり、互いにメリットのあるプログラムとして近年注目されています。

 

海外武者修行(Global Challengers Program)

アサヒビールでは、グローバル人材を育成する「海外武者修行研修(Global Challengers Program)」を実施しています。若手社員を対象とした公募型のプログラムで、グローバルビジネス人材の早期育成が目的です。

選抜された社員は約半年間、海外の事業所に派遣され、現地でビジネスチャンスを調査し、その国や地域に適したビジネスプランを立案。現地の文化・商習慣を学び、様々な課題へ挑戦することで、グローバルなビジネス感覚が養われます。

帰国後は役員への報告会で、海外市場の現状や将来展望、自ら立案したビジネスプランを提案する機会が与えられます。研修で得られた経験や知識を活かし、新たな視点で業務に取り組めるようになるのも、同制度の大きなメリットです。

 

その他の制度

・所属長研修

・新任プロデューサー研修

・部門別研修(営業、生産部門他)

・経営者養成研修

 

・特定資格取得補助

・海外派遣研修・海外留学

・語学サポート(英語・中国語)

・異業種交 など

アサヒビールの研修制度の特徴

これまで紹介したアサヒビールの研修制度は、社員一人ひとりの成長をサポートすることに重点を置いて設計されています。

特徴としては、新入社員から管理職まで、それぞれの成長段階やニーズに合わせた多様なプログラムを提供している点が挙げられます。社員は自身のキャリアプランや目標にあわせて、必要な研修を主体的に選択可能です。

社内研修だけでなく、社外研修や海外研修など外部の機関を活用した研修も、アサヒビールは積極的に取り入れています。社員は社内だけでは得られない幅広い知識・経験が得られ、自身の成長を促進させられるのも特徴です。

また、アサヒビールは社員の自主性を尊重しており、研修への参加は強制ではありません。社員一人ひとりが自身のキャリアプランに基づいて、必要な研修を選択できます。研修内容についても、社員からの意見や要望を積極的に反映させ、より効果的なプログラム開発に努めています。

アサヒビールの企業情報

最後に、アサヒビールの会社概要・企業理念を紹介します。書類・面接対策で必須の情報なので、転職活動時にぜひお役立てください。

会社概要

商号 アサヒビールホールディングス株式会社

Asahi Group Holdings, Ltd.

本社所在地 〒130-8602 東京都墨田区吾妻橋1-23-1
設立 1949年(昭和24年)9月1日

(吸収分割を行ったアサヒビール株式会社が、2011年7月1日商号変更を行い、純粋持株会社のアサヒビールホールディングス株式会社になりました)

代表者 代表取締役社長 兼 Group CEO 勝木 敦志
資本金 220,216百万円(2023年12月31日現在)
業務内容 グループの経営戦略・経営管理
従業員数 28,724名(連結・2023年12月31日現在)
連結売上収益 2兆7,691億円(2023年12月期連結業績)

 

企業理念

「Asahi Group Philosophy(AGP)」は、すべての事業活動における原点です。

 

グローバル企業への成長を目指すにあたり、事業環境における機会やリスクが広範かつ複雑化していく中、世界中の社員が、AGPを共通言語として捉え、グループ共通の価値観や進むべき方向性を共有しながら、アサヒ独自の価値創出に果敢に挑戦しています。

 

今後も、社員一人ひとりが、個々の業務を通してAGPを実践していくことで、中長期的な企業価値の向上を目指していきます。

 

社会における使命・存在価値

期待を超えるおいしさ、楽しい生活文化の創造

 

アサヒビールのありたい姿・目指す姿

高付加価値ブランドを核として成長する

“グローカルな価値創造企業”を目指す

 

ミッションを果たし、ビジョンを実現するための価値観

・挑戦と革新

・最高の品質

・感動の共有

 

ステークホルダーへの行動指針・約束

すべてのステークホルダーとの共創による企業価値向上

 

・顧客:期待を超える商品・サービスによるお客様満足の追求

・社員:会社と個人の成長を両立する企業風土の醸成

・社会:事業を通じた持続可能な社会への貢献

・取引先:双方の価値向上に繋がる共創関係の構築

・株主:持続的利益成長と株主還元による株式価値の向上

アサヒビールへの転職をお考えの方へ

アサヒビールへの転職は難易度が非常に高く、十分な面接対策なしでは内定獲得が難しいと言えます。

弊社sincereedだからこそわかる選考対策、さらには入社後の早期活躍方法についても多くのアドバイス、サポートが可能となっております。

アサヒビールへの転職にご興味のある方は、まずは一度ご相談いただければ幸いです。

 

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