富士通の会社概要は?
近年働き方改革で再注目されている富士通。実際どのような事業を行っているのか気になっている方は多いのではないでしょうか。
一方で、そのような情報は実際に働いてみないと把握できない部分が多く、情報収集に苦労している転職希望者が多いのも事実です。
今回は、そんな富士通の会社概要や企業文化、事業内容について詳しく解説していきます。富士通の転職を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
富士通の会社概要
まず、富士通の会社概要を紹介します。
社名 | 富士通株式会社 |
英文社名 | Fujitsu Limited |
営業開始日 | 1935年6月20日 |
資本金 | 3,256億円(2024年3月31日現在) |
従業員 | 124,000人(2024年3月31日現在) |
代表者 | 時田隆仁(代表取締役社長兼CEO) |
所在地 | 本店
〒211-8588 神奈川県川崎市中原区上小田中4-1-1 |
富士通株式会社は、神奈川県川崎市に本社を置く、パソコンや携帯電話などを中心とした電子機器を中心に製造している企業です。代表者は時田隆仁氏が務めています。1935年に日本で創立して以来、当社は技術力を発揮し、常に革新を追求してきました。世界をリードするDXパートナーとして、信頼できるテクノロジー・サービス、ソリューション、製品を幅広く提供して、お客様のDX実現を支援しています。
従業員数はグループ全体で約12万人以上の方が在籍されています。2023年度の売上収益は3兆7560億円と日本を代表する大企業の一つです。
富士通は、日本国内に約21の支社を展開しており、各地で地域社会に貢献しています。ただリモート制度を整えているのでそれぞれ家で働いてることの方が多い状況ではあります。
富士通の企業文化
富士通グループは、「イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていくこと」を社会における存在意義、パーパスに掲げております。ここでは、代表のメッセージと行動指針から、その特徴を探っていきます。
代表メッセージ
私たち富士通グループは、「イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていくこと」を社会における存在意義、パーパスに掲げております。このパーパス実現に必要不可欠な貢献分野、マテリアリティを「地球環境問題の解決」「デジタル社会の発展」「人々のウェルビーイングの向上」の3分野に定めました。この3つの分野において、気候変動、情報セキュリティの確保、生活の質の向上に向けた医療ヘルスケアの推進といった11の課題を設定し、すべての企業活動を通じて取り組んでおります。
また、「デジタルサービスによってネットポジティブを実現するテクノロジーカンパニーになる」という2030年に向けたビジョンを定めました。富士通にとってのネットポジティブとは、社会に存在する富士通が、財務的なリターンの最大化に加え、地球環境問題の解決、デジタル社会の発展、そして人々のウェルビーイングの向上というマテリアリティに取り組み、テクノロジーとイノベーションによって、社会全体へプラスのインパクトをもたらすことと定義しております。
世界はより複雑さを増し、先の予測のつかない不安定な時代が続いています。気候変動や格差といった世界規模の課題には、人々が安心安全で豊かに暮らせる社会を実現するという共通の目的のもと、国や企業、アカデミアが、様々な垣根を超えて力を合わせて取り組みことが求められています。
私たち富士通は、「Fujitsu Uvance」でこの取り組みを加速させることを目指しています。「Fujitsu Uvance」を通じて、長年様々な産業をITで支えてきた知見やノウハウ、AIや次世代コンピューティングなどの最先端テクノロジーといった当社の強みをベースに、異なる業種を業種間の同じデータ活用基盤でつなぎ、あらゆるデータを一元的に収集・分析して、社会課題解決につながる新たな価値を生み出していきます。
私たちは、企業として「挑戦」「信頼」「共感」の3つの価値観を大切にしています。同じ目的を持つ皆様と手を携え、未知の課題に共に挑戦しながら信頼関係を築き、そこから共感の輪を広げてより大きな力に変え、皆様と共にサステナブルな世界を実現してまいります。
代表取締役社長 CEO 時田 隆仁
富士通株式会社の代表執社長である時田 隆仁氏は、パーパス実現に向けて3つの価値観を大切にしていくという方針を打ち出しています。
企業として「挑戦」「信頼」「共感」の3つの価値観を大切にされています。
これらの取り組みは、富士通の企業文化の根幹を成しています。社員一人ひとりがお客様の明日をより良くすることを目指し、挑戦を続ける富士通の姿勢は、時田氏のメッセージからも強く感じられます。
富士通の企業理念
企業理念や価値観をご紹介していきます。ぜひ面接対策の企業研究として参照ください。
富士通はFujitsu Wayを掲げています。Fujitsu Way は「パーパス」「大切にする価値観」「行動規範」の3つから構成されます。
パーパス
わたしたちのパーパスは、イノベーションによって社会に信頼をもたらし世界をより持続可能にしていくことです。
パーパスとは、社会における企業の存在意義を意味します。世界中の富士通社員が力を合わせて何のために日々の仕事をするのかを表す、Fujitsu Way の根幹です。
パーパス・ステートメントとは、わたしたちのパーパス、その背景となる世界認識、どのような価値をお客様や社会に提供し、そのためにわたしたちがどう変わっていくのか、どのような能力育成をするのかを、ひと続きのストーリーとして理解できるようにした宣言です。
大切にする価値観
大切にする価値観とは、「パーパス」を実現していくために、富士通社員一人ひとりがもつべき、『挑戦』『信頼』『共感』からなる具体的な行動の循環を示しています。
・挑戦 Aspiration
志高くターゲットを設定し、スピード感をもって取組みます
多様性を受け入れ、斬新なアイデアを生み出します
好奇心を持ち、失敗や経験から学びます
ヒューマンセントリックなイノベーションにより、より良いインパクトをもたらします
・信頼 Trust
約束を守り、期待を超える成果を出します
倫理感と透明性を持って誠実に行動します
自律的に働き、共通のゴールに向けて協力します
テクノロジーを活用し、信頼ある社会づくりに貢献します
・共感 Empathy
お客様の成功と持続的な成長を追求します
すべての人々に耳を傾け、地球のことを考えて行動します
グローバルな課題を解決するために協働します
社員、お客様、パートナー、コミュニティ、株主に共通価値を創造します
行動規範
行動規範は、富士通社員一人ひとりがどのように行動すべきかの原理原則を示します。社員は、社会を構成する一人として、組織の構成員として、「行動規範」に則って行動しています。
人権を尊重します
法令を遵守します
公正な商取引を行います
知的財産を守り尊重します
機密を保持します
業務上の立場を私的に利用しません
富士通の事業内容
富士通は、携帯電話機器やPCなどの事業のイメージが強いですが、実は幅広い事業を展開しています。今回は、富士通の事業内容、具体的な取り組み、そして未来を見据えた新規事業についてご紹介します。
富士通の事業内容を4つ紹介していきます。
サービスソリューション
コンサルティングサービス(ビジネスコンサルティング、テクノロジーコンサルティング)
クラウドサービス(laaS、PaaS、SaaS等)
システムインテグレーション(システム構築、モダナイゼーション等)
ソフトウェア(業務アプリケーション・ミドルウェア)
ソフトウェアサポートサービス
ビジネスプロセスアウトソーシングなどがあります。
ハードウェアソリューション
システムプロダクト(UNIXサーバ、基幹IAサーバ、PCサーバ、OS、ストレージ、メインフレーム、フロントテクノロジー等)
ネットワークプロダクト(モバイルシステム、フォトニクスシステム、IPネットワーク機器等)
ハードウェアサポートサービス(システムプロダクト・ネットワークプロダクトのサポート)
システムサポートサービス(情報システムおよびネットワークの保守・監視サービス等)などがあります。
ユビキタスソリューション
パソコン・タブレット(法人向け)
デバイスソリューション
電子部品(半導体パッケージ、電池等)
取り組みの具体例
富士通が特に力を入れている戦略として、下記の具体例が挙げられます。
・事業ポートフォリオ戦略
・カスタマサクセス戦略
・地域戦略
・テクノロジー戦略
富士通は、以下4つの戦略を掲げています。
事業ポートフォリオ戦略
テクノロジーソリューションを、サービスソリューションとハードウェアソリューションに 分け、成長領域への投資を高めることで事業ポートフォリオの変革を実現していきます。
具体的にはサービスソリューション分野の中心であるFujitsu Uvanceを含む収益性の高いデジタル・クラウドサービスの成長を目指していく。
カスタマサクセス戦略
コンサルティングのケイパビリティを2025年度までにリスキリング等により10,000人規模に拡充していく。また、富士通の独自の強みをお客様の価値に変え、お客様資産の最適化とDX・GXを支えていく。
地域戦略
日本のお客様に最適なソリューションを提供していき、グローバルにもサービスビジネスを強化していく。グローバルなお客様への提供価値を高めるために戦略パートナーとのアライアンスを実現していく。
テクノロジー戦略
AIを核にコアテクノロジーを強化し、サービスビジネスの付加価値として創出していく。
これらの戦略を徹底的に実行し、確実に収益性を向上し、過去最高益を目指しています。
富士通の関連会社
富士通は、多岐にわたる事業を展開するため、多くの関連会社を有しています。一例を挙げると、下記のとおりです。
・富士通Japan
・富士通ゼネラル
・富士通ISサービス
・富士通アイソテック
・富士通ITプロダクツ
・ITマネジメントパートナーズ
・富士通アドバンス・アカウンティングサービス
・富士通アドバンストシステムズ
・エフサステクノロジーズ
・FDK
・富士通エンジニアリングテクノロジーズ
・富士通オプティカルコンポーネンツ
・ツー・ワン
・富士通ディフェンス&ナショナルセキュリティ
・富士通データセンターサービス
・富士通テクノリサーチ
・デジタルプロセス
・富士通テレコムネットワークス
国内だけでも、富士通Japan株式会社、株式会社富士通ゼネラルを筆頭に様々な分野で事業を展開する企業が存在します。
これらの関連会社は、富士通グループとして連携し、それぞれの専門性を活かしながら、より良い製品やサービスの提供を目指しています。例えば、株式会社富士通ゼネラルは、エアコンを始めとする空調事業や消防防災システムなどを開発しています。富士通とは情報通信システム事業や人材交流、資金面などで連携を行っています。富士通ゼネラルと富士通との連携の例としては、次のようなものがあります。
富士通ゼネラルシステムエンジニアリング(FGS)は、富士通との連携のもとで官公庁や自治体、流通業向けのソリューションビジネスを行っています。
これらの関連会社を通じて、富士通は世界中のお客様に、より良い暮らしを提供するための製品やサービスを届け続けています。
富士通へのご転職をお考えの方へ
富士通への転職は難易度は非常に高く、十分な面接対策なしでは内定獲得は難しいと言えます。
弊社sincereedだからこそわかる選考対策、さらには入社後の早期活躍方法についても多くのアドバイス、サポートが可能となっております。
富士通への転職にご興味のある方は、まずは一度ご相談いただければ幸いです。
富士通 転職関連情報