本田技研工業の中途採用・転職難易度、採用倍率は?トップエージェントが明かす対策方法
本田技研工業(Honda)は、日本を代表するグローバル企業として自動車や二輪車の製造・販売を行っており、エンジニアリングや製造業に関心のある人にとって魅力的な転職先の一つです。業界内での高い技術力と革新的な取り組みにより、将来性のあるプロジェクトに携わる機会が多いことも魅力です。
一方で大企業だからこその安定した経営や、知名度、から就職・転職において人気も高く、中途採用における各求人の採用枠も少ないです。そのため少ない採用枠に多くの人が応募してくるため、その難易度は高いと言えるでしょう。
本田技研への転職を成功させるためには、企業文化や求められるスキルや選考ポイントを理解することが重要です。ここでは、弊社sincereedの転職ノウハウの一部から、求める人材像や、各選考のポイント、さらにはこれまでご支援させて頂いた転職事例をもとに本田技研への転職成功ポイント」をご紹介していきます。
そもそもなぜ本田技研工業(Honda)の中途採用倍率はなぜ高いのか?
倍率が高い理由としては、
(1)応募数が多い
(2)高い「専門性」が求められる
(3)面接の通過率が低い
の3点が挙げられます。
(1)応募数が多い
本田技研は日本国内外で高い知名度を誇るグローバル企業です。自動車業界において、技術革新や製品の品質に定評があり、多くの求職者にとって「安心して働ける企業」というイメージがあります。このようなブランド力と信頼性が、転職希望者の間で人気を集める大きな要因となっています。
さらに自動車業界は現在、電動化や自動運転技術の進展により、大きな変革期を迎えています。本田技研もこれらの分野で積極的に取り組んでおり、最新技術に関わることができる企業としても注目されています。特にエンジニアや研究者にとって、Hondaでのキャリアは技術革新の最前線に立てるチャンスが多いことから、応募が殺到する理由の一つとなっています。
(2)高い「専門性」が求められる
自動車業界は現在、急速な技術革新が進行中です。特に電動化、自動運転技術、コネクテッドカー(インターネット接続機能を持つ車)などの分野では、日々新しい技術が生まれています。本田技研もこれらの分野で競争力を保つため、最先端の技術を取り入れ、開発しています。このため、転職希望者には高度な専門知識や技術力が求められます。例えば、電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)の開発に携わる場合、電気工学やバッテリー技術に関する深い知識が必要です。自動車や二輪車以外にも、航空機エンジン、船外機、ロボットなど、多岐にわたる製品を開発・製造しています。それぞれの製品に特化した技術や知識が求められるため、各分野での専門性が重要です。
また本田技研ではグローバルに展開する企業でもあることから海外ポジションにおいては語学力に加えて異文化でのビジネスや、国際的な基準に対応できる専門性現地の法律や規制に対応できる専門知識が必要とされます。
(3)面接の通過率が低い
上記2点の通り、人気企業であり、採用ポジションでの求めるスキルから、おのずと面接通過率も低くなっています。本田技研で実現したいことはもちろん、自ら考え行動できる「自主性」のある人、チームとして安定したサービスを提供するための「コミュニケーション能力」を兼ね備えた人、特に強いチャレンジ精神とオーナーシップを本田技研では求めているため、面接でのこれらのアピールはもちろん論理的思考能力やコミュニケーション能力もポイントとなってきます。
面接でこれらをアピールする必要があるでしょう。さらになぜ本田技研なのか、ポジションによってはトヨタ、日産など同業他社の可能性もあるため、なぜ本田技研でなければいけないのかを論理的に述べることがポイントとなっており、その通過率は低くなっています。
どのような対策が必要か?
本田技研への転職では面接対策が重要なポイントとなります。書類においても実際に不採用になっているケースもあるため、ここでは書類、面接と合わせて、どのような対策が必要なのかご紹介していきます。
書類対策
一般的な書き方で問題ありませんが、応募ポジションと親和性のある経験、スキルをアピールしましょう。専門職であればどんな業務内容を経験してきたのか、企画系であれば実績を記載するようにしましょう。転職エージェントに相談し、客観的な意見も交えてブラッシュアップしながら進めると良いかと思います。応募書類の重要なポイントは人事担当者に「会ってみたい」を思ってもらうことです。どんなに人物面がよくてもこの書類選考で落ちてしまっては面接で何も伝えられません。
例えば、担当したプロジェクトの概要、目的、規模、期間、チーム構成などや、自分の役割や責任、具体的な成果や達成した目標、プロジェクトで使用した技術やスキル、ツールなども記載すると良いでしょう。また自分の強みや特長を具体的にアピールすることも必要です。
面接対策
本田技研では一般的な、自己紹介から始まり、なぜ本田技研なのか、志望動機や転職理由から、これまでの経験で苦労したこと、それをどのように乗り越えてきたのか、などを深堀して聞かれます。なぜ本田技研を選んだのか、自分のキャリアをどのように活かしたいのか、その理由を具体的かつ簡潔に述べられるよう準備しましょう。特に、本田技研で今後どのようなキャリアを描いているかを明確にし、それが本田技研の方向性とどのように一致しているかを説明できると良いでしょう。
面接では、自分の専門知識やこれまでの経験が、本田技研でどのように活かせるかを具体的に示すことが求められます。過去の職務経験やプロジェクトでの成果を例に挙げながら、「どのようなスキルを持っているか」「それを本田技研の業務にどう応用できるか」を明確に伝えましょう。特に、技術職や営業職など専門性が求められるポジションであれば、具体的な実績をもとに話すことが重要です。
求める人材像ではチャレンジ精神とオーナーシップを持った人材を挙げていますが、本田技研では個人の成長を大切にしながらも、チームでの協力やコミュニケーションを重視しています。面接では、チームでの協働経験や他者との効果的なコミュニケーションについての質問がされることが予想されます。そのため、あまり自分自身のオーナーシップの強さをアピールしすぎると逆に組織にはまらない人材なのでは、と思われてしまうため、うまくこれまでの業務経験から個とチームについてバランスよく伝える必要があるでしょう。
さらに、面接の最後に必ず「何か質問がありますか?」と聞かれることが多いので、企業のビジョンや具体的なプロジェクトに関する質問をいくつか準備しておきましょう。これにより、企業に対する関心と理解度をアピールできます。
面接では自信をもって話せなくてはいけないため、例えば想定質問に対しての問答など模擬面接で練習を重ねたり、自分自身の回答がロジカルになっているのか、録音しながら振り返って確かめながら進めていくのもいいでしょう。
転職エージェントに相談する
本田技研がどのような人材を求めているのか」を的確に把握することが転職成功のカギとなります。sincereedでは本田技研への転職支援数も多く、「どんな人材を求めているのか」このポイントを熟知しており、選考ノウハウはもちろん、入社事例やWebサイトには掲載されていないエクスクルーシブな情報も提供させていただきます。まずは一度ご相談頂ければ幸いです。
求める人材像
本田技研工業(Honda)の中途採用で求められる人材像は、企業の理念や事業戦略に深く根ざしています。
チャレンジ精神とオーナーシップ
本田技研工業(Honda)は「自由闊達な議論」を重んじる企業文化、いわゆる「ワイガヤ文化」が根付いています。この環境では、強いチャレンジ精神とオーナーシップを持ち、自ら考え行動することが求められます。また、困難な状況でもあきらめずに取り組む姿勢が評価されます。面接では、過去の経験を通じて、こうしたチャレンジ精神やリーダーシップを発揮したエピソードを具体的に語れることが重要です。
Hondaフィロソフィーへの共感
本田技研工業(Honda)の基本理念である「人間尊重」や「三つの喜び」に共感することが求められます。これには、他者を尊重し、喜びを感じながら仕事に取り組む姿勢が含まれます。面接では、自分の価値観や働き方がどのようにこのフィロソフィーにマッチするかをアピールする必要があります。過去の職場での経験を交え、チームでの成功体験や他者との協力を強調することが効果的です。
未来志向とビジョンの明確さ
本田技研工業(Honda)は「第二の創業期」として、電動化や自動運転、コネクテッドカーなど新しい技術領域に挑戦しています。このため、将来を見据えたキャリアビジョンや、Hondaで実現したい夢を持つ人材が求められます。「10年後、20年後にどのようなキャリアを築きたいか」などの質問がされることが多く、自分のビジョンを具体的に説明できるよう準備しておくことが重要です。
異業種からの視点も歓迎
本田技研工業(Honda)は、自動車業界以外からの多様なバックグラウンドを持つ人材も積極的に採用しています。これまでにない知見や視点を取り入れることが、今後の成長に不可欠であると考えているため、異業種での経験がHondaにどのように活かせるかを具体的に説明できると、強いアピールポイントとなります。
これらの要素を念頭に置き、自己分析と具体的なエピソードを準備することが、本田技研工業への転職成功のカギとなります。
本田技研工業(Honda)の選考フローは?
本田技研工業(Honda)の選考フローは以下のようになっています。ポジションに応じて面接回数や、オンライン・対面など異なってきます。応募から内定までは、大体1カ月程度となっています。
書類選考
書類選考が行われます。ここで、求めるスキルセットや経験があるかどうかが確認されます。職種によっては、応募した職種以外にも可能性のある職種で書類選考が行われる場合があります。書類選考の結果は、通常2週間程度で通知されますが、応募者が多い場合は時間がかかることがあります。
1次面接(適性検査)
書類選考を通過した応募者は、Web上で適性検査を受検します。適性検査後、一次面接が行われます。人事担当者と希望部署のマネージャーが面接官を務め、主にこれまでの経験やスキルについての質問がされます。この段階で、Hondaと応募者のキャリア目標がマッチしているかどうかを確認します。
最終面接
最終面接では、より詳細な内容を深掘りし、役員クラスが面接官を務めます。ここでは、Hondaのフィロソフィーや企業文化にどの程度フィットするかが問われることが多いです(選考の回数は場合によって変動する可能性があります)。
本田技研工業(Honda)の中途採用情報
ここでは代表的な求人ポジションをいくつかご紹介していきます。
商品企画(グローバル市場向け四輪車)
職種ポジション | 商品企画(グローバル市場向け四輪車) |
仕事内容 | Honda四輪製品における ●市場動向、顧客ニーズ、競合製品等の分析・予測 ●商品・サービス競争力踏まえた商品企画・実行 ●売価、コスト、商品性、販売戦略の提案 ●関連部門(開発部門、生産部門、現地法人営業部門)との商品開発の推進※開発部門・広報・購買・生産部門など様々な関係者と調整、交渉、提案など関わりを持つ業務で、調整能力・プロジェクト推進能力が問われます。 ※英語でのメールのやりとり・TV会議、海外出張なども発生致します。 ※専門性や適性、会社ニーズなどを踏まえ、会社が定める業務への配置転換を命じる場合がございます。 |
求める経験・スキル | 【求める経験・スキル】 ●商品企画、営業企画、マーケティング戦略いずれかの経験3年以上 ●ビジネスレベルの英語力(TOEIC 650点目安)【求める人物像】以下の想い・適性をお持ちの方 ●現状に満足することなく前進する姿勢を持ち、自ら高い目標設定ができる方 ●Hondaフィロソフィーに共感し、チームワークを大切にできる方 ●相手の意見を正しく理解し、かつ、自分の意見を正しく表現でき、自分とは違う考えを受け入れられる素直さを持つコミュニケーション能力が高い方 ●将来目標の実現化に向けて、成功要因を見極めながら、本当に取り組むべき重要テーマが設定できる方 ●問題解決力が高く、要求された仕事をこなすだけでなく相手の期待を超えるような「付加価値」を常に生み出すことができ、心からプロジェクトに没頭できるプロフェッショナルマインドを持つ方 ●世界初の技術を創り出し、世の中に貢献したいという想いのある方 ●Honda製品を通し、お客様に新たな価値を提供したいという想いのある方 |
給与 | 450万~1000万円 ※給与は経験・能力を考慮の上決定します。 |
カーボンニュートラル社会実現に向けた新規事業企画・事業開発
職種ポジション | カーボンニュートラル社会実現に向けた新規事業企画・事業開発 |
仕事内容 | ●Hondaのカーボンニュートラル実現に向けた技術戦略・実行計画の立案 ●DACCS、SAFの技術戦略の構築とそれに連鎖した具体的な事業構想の提案と事業化 ・米国事業参入に向けたと顧客・ステークホルダーへのサウンディング・交渉戦略、事業開発戦略の構築と実行 ・社内外関連部署連携による事業化課題棚卸と具体的打ち手の検討と推進提案 ・協業先との事業PoC準備と検証結果FBによる事業性の精緻化 ・将来的な事業部化または事業会社化の準備 |
求める経験・スキル | 【必須経験・スキル】 ●プロジェクトマネジメント経験(社外のパートナーとビジネスモデル・商流を組んだ経験) ●ビジネスレベルの英語力【歓迎経験・スキル】 ●商社・プラント・エネルギー・重工業界での経験 ●国外パートナー(政府、企業)を巻き込んだ共創プロジェクトリードまたは実務の経験 【人物像】 |
給与 | 450万~1000万円 ※給与は経験・能力を考慮の上決定します。 |
人事(人事戦略・人材開発・組織開発領域/デジタル統括部)
職種ポジション | 人事(人事戦略・人材開発・組織開発領域/デジタル統括部) |
仕事内容 | デジタル統括部において、人事戦略に基づき下記業務のいずれかをお任せします。 ・統括部内人事(要員計画・、採用、人事企画 等) ・統括部の組織開発(人材育成施策、自己研鑽・啓発 等) ・グローバル要員管理(スキル可視化、要員活用のスキームを企画・実行)※専門性や適性、会社ニーズなどを踏まえ、会社が定める業務への配置転換を命じる場合があります。 |
求める経験・スキル | 【求める経験・スキル】 ●積極的に関係者とコミュニケーションを取り、能動的に案件を推進した経験がある方下記いずれかのご経験をお持ちの方 ●デジタル/IT領域におけるタレントマネジメントに関連した業務経験がある方 ●ITエンジニア経験者で、育成や組織開発の経験・興味がある方 【上記に加え、あれば望ましい経験・スキル】 【求める人物像】 |
給与 | 450万~1000万円 ※給与は経験・能力を考慮の上決定します。 |
海外営業オープンポジション(四輪領域)※経験業界不問/第二新卒歓迎※
職種ポジション | 海外営業オープンポジション(四輪領域)※経験業界不問/第二新卒歓迎※ |
仕事内容 | 各地域の現地法人や販売代理店に対する窓口担当として、 ●短期・中長期事業計画の取り纏めと本部本社としての推進管理 ●完成車及びノックダウン部品の輸出と管理 ●三国間貿易実務および管理 ●現地法人のサポート(事業企画/商品企画を含む事業戦略企画、ならびに事業管理) ●生産/物流部門との調整 ●オペレーションのDX化 など幅広い業務をお任せいたします。 |
求める経験・スキル | 【求める経験・スキル】※経験業界不問/第二新卒歓迎※ ●ビジネスレベルの英語力をお持ちの方 ●営業経験があり、「Hondaの海外営業にチャレンジしたい」という強い想いをお持ちの方【上記に加え、あれば望ましい経験・スキル】 ●自動車業界(完成車メーカー、部品メーカー)での経験がある方 ●海外出張・駐在経験がある方 ●プロジェクトの立ち上げ、プロジェクトをリードした経験がある方 ●財務諸表が読める方 ●マーケティングの実務経験がある方 ●DX企画の実務経験がある方 【求める人物像】 |
給与 | 450万~1000万円 ※給与は経験・能力を考慮の上決定します。 |
本田技研工業(Honda) 会社概要
社名 | 本田技研工業株式会社 |
本社所在地 | 東京都港区南青山2-1-1 |
代表者 | 取締役代表執行役社長 三部敏宏 |
設立 | 1948年(昭和23年)9月 |
資本金 | 1,418億円 |
従業員数 | 連結 194,993 名、単独 32,443 名 |
売上高 | 20 兆 4,288 億円 |
Hondaフィロソフィー
Hondaフィロソフィーは、「人間尊重」「三つの喜び」から成る“基本理念”と、“社是”“運営方針”で構成されています。Hondaフィロソフィーは、Hondaグループで働く従業員一人ひとりの価値観として共有されているだけでなく、行動や判断の基準となっており、まさに企業活動の基礎を成すものといえます。Honda は「夢」を原動力とし、この価値観をベースにすべての企業活動を通じて、世界中のお客様や社会と喜びと感動を分かちあうことで、「存在を期待される企業」をめざして、チャレンジを続けていきます。
人間尊重
自立
自立とは、既成概念にとらわれず自由に発想し、自らの信念にもとづき主体性を持って行動し、その結果について責任を持つことです。
平等
平等とは、お互いに個人の違いを認めあい尊重することです。また、意欲のある人には個人の属性(国籍、性別、学歴など)にかかわりなく、等しく機会が与えられることでもあります。
信頼
信頼とは、一人ひとりがお互いを認めあい、足らざるところを補いあい、誠意を尽くして自らの役割を果たすことから生まれます。Hondaは、ともに働く一人ひとりが常にお互いを信頼しあえる関係でありたいと考えます。
三つの喜び
買う喜び
Hondaの商品やサービスを通じて、お客様の満足にとどまらない、共鳴や感動を覚えていただくことです。
売る喜び
価値ある商品と心のこもった応対・サービスで得られたお客様との信頼関係により、販売やサービスに携わる人が、誇りと喜びを持つことができるということです。
創る喜び
お客様や販売店様に喜んでいただくために、その期待を上回る価値の高い商品やサービスをつくり出すことです。
社是
わたしたちは、地球的視野に立ち、世界中の顧客の満足のために、
質の高い商品を適正な価格で供給することに全力を尽くす。
運営方針
常に夢と若さを保つこと。
理論とアイディアと時間を尊重すること。
仕事を愛しコミュニケーションを大切にすること。
調和のとれた仕事の流れをつくり上げること。
不断の研究と努力を忘れないこと。
本田技研工業(Honda)の事業内容
Hondaは、四輪(クルマ)・二輪(バイク)だけでなく、IT技術を活用したモビリティサービス、芝刈り機・発電機などのパワープロダクツ、航空、マリン、水素、ロボットや宇宙などの新領域まで多角的な事業を展開しています。これらはすべてHondaのグローバルブランドスローガン「How we move you.」を実現するために生みだされています。
このような幅広い事業領域の技術をかけ合わせてシナジーを生みだせるのが、Hondaの強みのひとつです。また入社後には、本人の希望や適性次第で別事業へ異動する機会もあるため、様々な経験・スキルを身につけて、キャリアの選択肢を広く持つことができます。
四輪(クルマ)
「四輪の地図を塗り替えようじゃないか」。1963年、そんな掛け声のもとでHondaの四輪事業は始まりました。現在は、Hondaが目指す「自由な移動の喜びの創造」と「環境負荷ゼロ・交通事故死者ゼロ」を実現するための核とも言える事業となっています。
二輪(バイク)
Hondaは、自転車用補助エンジンの製造から始まり、スーパーカブの大ヒットによって躍進を遂げた、二輪事業を原点とする会社です。そこから現在では年間約2千万台のバイクを世界で販売するトップメーカーに成長し、二輪事業は収益面においてもHondaを支える柱となっています。
モビリティサービス
移動をサービス化する「MaaS」の領域にも、Hondaは積極的に参入しています。現在はカーシェアやデリバリードライバー向けバイクのサブスクリプションサービスなどを展開しているほか、GM クルーズホールディングスLLC、ゼネラルモーターズとの協業による自動運転タクシーサービスの開発と実証実験も進めています。
パワープロダクツ
パワープロダクツ事業は、Hondaのルーツである二輪事業の次に歴史のある事業です。小型の汎用エンジンから始まり、耕うん機、芝刈機、発電機、ポンプなど、人々の生活に役立つために様々な形の製品を生み出してきました。現在は商品の電動化や知能化・自律化などに領域を拡大し、「移動と暮らしに新価値を提供する」事業へと可能性を拡げています。
マリン
マリン事業は、パワープロダクツ事業の一環として汎用エンジンを応用する形で始まりました。今では業務用からマリンレジャーまで幅広い用途でHondaの船外機が利用されています。
航空
創業からの夢であった「空」への挑戦は、1986年に始まりました。その夢を叶えたのが、ビジネスジェット機では世界初となる独自開発の主翼上面エンジン配置を実現した「HondaJet」です。世界中の注目を集め、次々に販売地域を拡大していったHondaJetは、販売開始から約2年後の2017年に、小型ビジネスジェット機のデリバリー数で世界1位となりました。
水素(燃料電池)
Hondaは世界最大のエンジンサプライヤーとしてCO2排出量の削減という課題に向き合う中で、早くから水素エネルギーの可能性に注目してきました。1980年代には燃料電池の基礎研究を開始し、長きに渡って燃料電池自動車の研究・開発を進めています。
新領域(ロボット・宇宙・新モビリティ等)
ここまで挙げてきた事業とは異なる新たな領域にも、Hondaは積極的に挑戦しています。空の移動を身近にする電動垂直離着陸機「Honda eVTOL」、時間と空間を超えて人の分身として動く「アバターロボット」、小型ロケットなどによる「宇宙領域への進出」などが、具体的に進められているプロジェクトの一例です。
本田技研工業(Honda)の育成制度
本田技研工業(Honda)の育成制度は、従業員が自律的にキャリアを形成し、成長できるよう多岐にわたるサポートが整っています。
キャリア形成の支援
Hondaでは、従業員が主体的にキャリアを築けるよう、上司との「2Wayコミュニケーション」を重視しています。定期的な面談を通じて、従業員のキャリアプランを共有し、上司からのアドバイスを受けながら目指す方向性を確認します。また、年齢別のキャリア研修やキャリアコンサルタントとの個別相談が提供されており、従業員が自分らしいキャリアを実現するためのサポートが充実しています。
専門性を高める研修制度
部門別に専門的な研修が用意されており、例えば技術系部門では「アカデミア基礎知識セミナー」や「異業種交流会」が開催されています。これにより、自分の専門領域だけでなく、幅広い知識を身につけることができ、エンジニアとしての成長が支援されています。
海外トレーニー制度
若手従業員を対象に、グローバルな視点を養うための「海外トレーニー制度」が設けられています。この制度では、半年から2年間の海外駐在を経験し、グローバルに活躍できる人材を育成することを目指しています。また、海外赴任前には、駐在に必要なスキルや知識を習得する研修も提供されています。
新事業創出プログラム
「IGNITION」という独創的なアイデアや技術を具現化するための新事業創出プログラムがあり、従業員が自らの発想で新しいビジネスを立ち上げることができます。これは、Hondaが従業員のチャレンジ精神を積極的にサポートする仕組みの一環です。
これらの制度は、従業員が主体的にキャリアを築きながら成長できる環境を整えており、Hondaが目指す「人間尊重」の理念に基づいています。
本田技研工業(Honda)の福利厚生
本田技研工業(Honda)の福利厚生は、従業員が安心して働き続けられるように多岐にわたるサポートが整っています。
住環境サポート
Hondaでは、社宅や独身寮の提供により、転勤や入社後の住居の負担を軽減しています。特に転勤者には社宅が用意され、家賃の自己負担はかなり低く抑えられています。また、社宅や寮に住まない社員に対しては、住宅手当や家賃補助が支給されます。
健康管理とリフレッシュ
各事業所には健康管理センターが設置されており、定期的な健康診断や予防接種を社内で受診することが可能です。また、社員食堂では栄養バランスを考慮した食事が提供され、手頃な価格で利用できます。さらに、フィットネス施設や体育館など、リフレッシュできる厚生施設も整っています。
育児・介護の支援
Hondaは、仕事と育児・介護の両立をサポートするための制度が充実しています。産前・産後休暇や子の看護休暇、介護休暇などを取得でき、これによりライフステージに応じた働き方が可能です。また、配偶者の転勤に伴う休職や、再度の復職をサポートする制度も整っています。
財産形成支援
従業員の資産形成をサポートするための財産形成制度も充実しており、持家促進制度や積立制度が提供されています。また、社内で自社製品を割引価格で購入できる社員販売制度もあり、生活面でのサポートも行っています。
本田技研工業(Honda)へのご転職をお考えの方へ
本田技研工業(Honda)への転職は難易度は非常に高く、十分な面接対策なしでは内定獲得は難しいと言えます。
弊社sincereedだからこそわかる選考対策、さらには入社後の早期活躍方法についても多くのアドバイス、サポートが可能となっております。
本田技研工業(Honda)への転職にご興味のある方は、まずは一度ご相談いただければ幸いです。