本田技研工業への転職、気になる評判・口コミは?
2024/09/24

本田技研工業への転職、気になる評判・口コミは?

本田技研工業は、日本を代表するグローバル企業として自動車や二輪車の製造・販売を行っている企業で、エンジニアリングや製造業に関心のある人にとって魅力的な転職先の一つです。業界内での高い技術力と革新的な取り組みにより、将来性のあるプロジェクトに携わる機会が多いことも魅力と言えます。

 

同社は創業者の考えを反映した企業文化を持つと言われている一方で、時代の変遷に合わせて企業文化も変化してきているとも言われています。また、製品のブランド力・技術力共に定評があるため、製品や技術への関心が集まりやすく、同社でのキャリア形成や働き方についてはあまりスポットライトが当たっていないという側面もあります。

 

本記事では、本田技研工業の採用コンサルティングも手掛ける弊社sincereedが他サイトで寄せられた実際の口コミをもとに、本田技研工業の実態を解説していきます。転職活動で押さえておきたいポイントもあわせてご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

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企業文化

“創業者の理念を基本にし、高い目的をかかげ誰にでも理解できるぶれない軸がある 様々な書籍でも紹介されている通りの文化がある。賛同出来る方には楽しめる。”
(パワートレイン制御開発/在籍15-20年/中途入社/男性/2024年回答)

“チャレンジ精神、3現主義、技術は平等を大事にしている。技術の前では年齢はかんけいないため、上の人に対しても言いたい事を言える文化がある。わいがやという風土があり、自由闊達な議論を行い真の価値や方向性を決める習慣がある。”

(輸送機器/在籍15-20年/新卒入社/男性/2024年回答)

 

“企業文化の特徴としては、社内の風通しが非常に良く、若手からベテランまで自分の意見をしやすいと感じる。一方で打ち合わせや会議の際に、各自が好きに発言するために、意見がまとまりにくいという弊害が発生している。”

(経理/在籍10-15年/新卒入社/男性/2024年回答)

本田技研工業の企業文化の多くは、創業者である本田宗一郎の考えに基づいて醸成されています。本田宗一郎の考えをまとめたHondaフィロソフィーは、「人間尊重」「三つの喜び」から成る“基本理念”と、“社是”“運営方針”です。Hondaフィロソフィーは、Hondaグループで働く従業員一人ひとりの価値観として共有されているだけでなく、実際の行動や判断の基準とされています。そのため、本フィロソフィーを中心とした会社方針の一貫性や組織の一体感を常に感じやすい環境といえるでしょう。選考では、ご自身の考えや今までの行動を本フィロソフィーに照らし合わせてみることが面接突破の鍵になるのではないでしょうか。

 

また、同社の企業文化に関する口コミについては「年齢に関係なく風通しが良い」という意見も多く見られました。この背景には、本フィロソフィーにある「平等」の考えが根底にあるように感じられます。同社ではお互いに個人の違いを認め合い尊重することを大事にしており、打ち合わせの場でも肩書きや年齢に関係なくコミュニケーションをとりやすい環境といえるでしょう。

 

入社後のギャップ

“基本は舵取りをする仕事が多く、自分で手を動かして分析すると言うよりは、外部メーカーや分析メーカーに〇〇をして欲しいと依頼して、それを刈り取り、まとめると言う仕事がメイン。 なので、必然的にパワポを作って人のとったデータをまとめることが多い。”

(研究開発/在籍3-5年/新卒入社/男性/2024年回答)

 

“全く違う業種からの入社だったので、なじむのに苦労した。また新卒以外は即戦力とみなされ、教育プログラムなどは当時なかったのもあるが、今は教育プログラムもそれなりにある”

(2輪開発部門/在籍20年以上/中途入社/男性/2024年回答)

“実際に入って思うことは、転職活動中に集めていた情報は色眼鏡で見てしまっていたと感じている。 小さいころからの憧れがあると、客観的な情報も自分が良いように解釈してしまうと思うので、内容の根拠を明確にした方が良いと感じます。”

(開発/在籍3-5年/新卒入社/男性/2024年回答)

 

入社後ギャップについては、業界ポジションに紐づく役割・業務イメージに関する意見が多く見受けられました。同社は完成車メーカーという業界の立ち位置になるため、サプライヤーから必要な部品を調達し、それを組み立てていくことで二輪車や四輪車を世に出していきます。業界の立ち位置上、研究開発やエンジニアポジションであっても取りまとめの役割は多いのかもしれません。そのため、面接を通じて業務詳細をすり合わせていくことが、ミスマッチ防止に繋がるでしょう。

 

また、同社ではまだまだ新卒採用の文化が根強いこともあり、中途入社者にとっては自動車業界や同社のカルチャーに馴染むまで少し時間がかかるかもしれません。一方で、Connected(コネクティッド)、Autonomous/Automated(自動化)、Shared(シェアリング)、Electric(電動化)といった「CASE」と呼ばれる新しい領域でのチャレンジをしていく中で、中途入社者も年々徐々に増加しています。そのため、中途入社者の増加に伴う風土の変化により、中途入社者にとっても馴染みやすい環境になっていくのではないでしょうか。

 

本田技研工業は二輪車・四輪車で誰もが知る企業だからこそ、ポジティブな印象が生まれやすい側面があります。そのため入社前の期待値が大きくなりやすく、入社後にギャップを感じてしまう方も少なからずいるようでした。このような落とし穴を回避するためにも、定量情報やエージェント等の第三者からの情報を通じて、複眼的に会社を捉えていくことが大切になるでしょう。

 

働きがい・成長機会

“自動車やバイクなど、人々に日々使われるモビリティに関われる点 部品だけでなくモビリティ一台を考えて、開発に携われる点”

(自動車部品設計/在籍5-10年/新卒入社/男性/2024年回答)

 

“自社の提供するモノや価値で人々の暮らしが豊かになるのを目の当たりにできるのはメーカー冥利に尽きる。また世界No. 1シェアを作り上げてきたビジネスノウハウ、マインド、人格を持つ先達と共に働くことで自身の成長にも繋がる。”

(バックオフィス/在籍15-20年/新卒入社/女性/2024年回答)

 

“とにかくOJTが二言目には出てくる。教育プログラムよりも現場で実戦を重んじる会社。”

(2輪開発部門/在籍20年以上/中途入社/男性/2024年回答)

 

本田技研工業は、移動・運搬のような「モビリティー」に関わる社会課題を様々なプロダクトやソリューションを通じて解決しています。生活様式やビジネス慣行が変わる中で、社会で求められるものも常に変わっています。同社では高い技術力や製品の組み合わせを通じて社会課題を解決に導くことができる点はやりがいに繋がる部分でしょう。

 

また、同社には日本トップクラスの製造業ビジネスに憧れて入ってくる方が多いため、優秀な社員とのプロジェクト推進を通じて、スキルアップや自己成長ができたという声も多くありました。同社では座学の研修よりOJT主体の教育体制のため、優秀な社員と一緒に実践的な経験を早期に積める点も魅力の一つといえるでしょう。

女性の働きやすさ

“有給休暇取得はほぼマストで、職場によっては在宅勤務も出来るため環境は悪くないと感じているが、実際家庭も仕事も両立したモデルケースは少ない。当然だが育休や産休で前線からは遠ざかる。上司が長期的なキャリアを描いてくれる訳ではないので、自分でやりたい事を描き、いきたい方向に進んでいく積極性が必要。 

年功序列でチーフや主任など、役職がつかないと年収が上がっていかないので、産休や育休に入る前に昇格試験に合格しておかないと休暇中の給与が低くキツいときく。”

(購買/在籍5-10年/新卒入社/女性/2023年回答)

 

“入社時の男女による仕事の振られ方の違い等は全くなく、やりがいを持って働ける環境だと思う。ここ最近は育休をとる男性社員も増えてきて女性が出産してから復帰するのはあたり前というような空気はある。 時短はできるだけ早くフルタイムに変更してほしいという人事部の思惑も感じるものの、時短でも昇格試験を受けることもできるし、評価もされるようなのでそのあたりは働きやすい職場だと思う。”

(営業本部/在籍15-20年/新卒入社/女性/2022年回答)

 

本田技研工業における女性の働きやすさについては、総じてポジティブな声が多い印象でした。その要因として、有給休暇消化率や育児休暇後の復職率の高さがあるようです。

同社の有給休暇取得率は102.19%(2022年度 前年度の繰越分を含む)、1年間の平均取得日数は20.1日(2022年度)と、日本企業の中でも高い水準です。そのため、ライフイベントがある中でも仕事と家庭のバランスを取りやすい環境といえるでしょう。一方で、管理職登用を見据えた女性キャリアのモデルケースはまだまだ少ないようです。昇進や給与アップを希望する際には会社や上司を巻き込んだ長期的なキャリア設計が重要となるでしょう。

 

2022年のデータでは育児休暇からの復職率は100%となっており、女性の長期的な就業は見通しやすい環境です。時短勤務の中でも昇進試験を受けられる点は、女性のキャリア形成という点では魅力的な部分ではないでしょうか。また、男性の5日間以上の育児目的休暇取得率も64%と年々上昇しており、総じて子育て世代に理解のある職場といえるでしょう。

 

ワークライフバランス

“出社はマストだが、スーパーフレックスが採用されているので、月に働くべき時間をクリアしていれば自分でコントロールを効かせることはできる。そういった意味ではWLBを実現しやすい。”

(営業・企画/在籍5-10年/新卒入社/男性/2024年回答)

“フレックス制度を導入しているため、始業開始時間と終業時間を個人で調整することが可能となっています。また在宅ワークにも対応しているため子育てしながら仕事との調整もしやすい環境となっていると思います。育休制度についても取得可能なため子育てしながら働く環境が整っていると思います。”

(製造/在籍3-5年/新卒入社/男性/2024年回答)

 

同社では、職場によりますが、6時30分から22時の中で始業・終業時刻を従業員の自主的決定に委ねる「フレックスタイム制」を導入しています。原則として標準労働時間帯の中で1時間以上は勤務し、月間の総労働時間が所定の基準を満たしていれば、1日の労働時間も個人の裁量で調整可能となっています。そのため、社員のライフスタイルに合わせた勤務時間の設計ができ、ワークライフバランスを取りやすい環境といえます。

 

同社では出社勤務が基本となりますが、従業員個々の業務内容や経験およびマネージャーの判断のもとでリモートワークが認められています。特に、育児・介護等を事由とするリモートワークは数多くの事例があり、理由次第では柔軟な働き方を実現できると考えられます。

本田技研工業の強み

“2輪は圧倒的な市場シェアや認知度で完全に横綱相撲が取れる状態。リーディングカンパニーとして業界の進化の方向性を示して行くことも可能な立場にいることがきっと同業他社から見た強みだと思う。”

(二輪事業/在籍20年以上/新卒入社/男性/2024年)

 

“モビリティカンパニーとして,幅広く事業を展開しているので、リスクヘッジしやすい。”

(四輪事業/在籍15-20年/中途入社/男性/2024年)

 

本田技研工業の強みは、今までの製品開発と事業経営で積み上げてきた「HONDA」という世界ブランドです。本ブランドが裏付ける技術力・製品力を通じて、モビリティ領域にて多角的な事業展開をしています。採用サイトでは、同社を「自由な移動の喜び」を叶えるトータルモビリティカンパニーと呼び、二輪・四輪・ライフクリエーション・航空機および航空機エンジン・ロボット技術という幅広い領域で、未来の可能性を切り拓く次世代モビリティや人々の暮らしにおける新しい価値を生み出しています。

 

本田技研工業の弱み

“IT化が遅れており、無駄な業務が多いと感じる。 例えば、管理部門が複数あり、同じ成果物を複数個所に提出しなければならない、情報がデータ化されていないため、人が手作業で転記する。など。”

(開発/在籍3-5年/中途入社/男性/2024年)

 

“ 年齢層が上がってきており、危機感のない定年が近いベテラン層が多くなってきており、変革がないと古い企業体質に潰されると感じている。 大企業になり、判断や進め方が時代にマッチしていない部分もあり、遅い、上手くいかない、そんな開発が多くなってきている。”

(営業/在籍3-5年/新卒入社/男性/2024年)

 

本田技研工業の弱みとして、意思決定・開発・社内DX化のスピードが遅いという意見が多くありました。その背景には、単体の従業員数が約3万人、グループ会社数360社と組織が非常に大きく、一つの意思決定が及ぼす影響範囲が非常に広いという理由があるのでしょう。そのため、新しい取り組みに積極的である一方で、組織構造上物事を慎重に進める必要があると考えられます。

また、社員の年齢構成に偏りがあるという声も多くありました。伝統がある企業だからこそ、今までの会社成長を支えてきたベテラン社員が数多く在籍しています。そのため、新入社員にとっては企業体質が古いと感じられる部分もあるようで、この点は同社にとっての伸びしろといえる部分ではないでしょうか。

本田技研工業への転職で押さえておくべき会社情報

最後に、本田技研工業への転職で押さえておくべき会社情報として、会社概要を紹介します。企業研究に役立ちますので、ご参考になれると幸いです。

会社概要

会社名 本田技研工業株式会社
代表者 取締役代表執行役社長 三部敏宏
創立 1948年(昭和23年)9月
本社所在地 東京都港区南青山2-1-1
従業員数 連結 194,993 名 単独 32,443 名
主な関係会社 Hondaグループ会社 国内外360社の関係会社

-連結子会社 289社

-持分法適用会社 71社

 

Hondaフィロソフィー

Hondaフィロソフィーは、「人間尊重」「三つの喜び」から成る“基本理念”と、“社是”“運営方針”で構成されています。Hondaフィロソフィーは、Hondaグループで働く従業員一人ひとりの価値観として共有されているだけでなく、行動や判断の基準となっており、まさに企業活動の基礎を成すものといえます。Honda は「夢」を原動力とし、この価値観をベースにすべての企業活動を通じて、世界中のお客様や社会と喜びと感動を分かちあうことで、「存在を期待される企業」をめざして、チャレンジを続けていきます。

 

人間尊重

自立

自立とは、既成概念にとらわれず自由に発想し、自らの信念にもとづき主体性を持って行動し、その結果について責任を持つことです。

 

 平等

平等とは、お互いに個人の違いを認めあい尊重することです。また、意欲のある人には個人の属性(国籍、性別、学歴など)にかかわりなく、等しく機会が与えられることでもあります。

 

 信頼

信頼とは、一人ひとりがお互いを認めあい、足らざるところを補いあい、誠意を尽くして自らの役割を果たすことから生まれます。Hondaは、ともに働く一人ひとりが常にお互いを信頼しあえる関係でありたいと考えます。

 

三つの喜び

買う喜び

Hondaの商品やサービスを通じて、お客様の満足にとどまらない、共鳴や感動を覚えていただくことです。

 

売る喜び

価値ある商品と心のこもった応対・サービスで得られたお客様との信頼関係により、販売やサービスに携わる人が、誇りと喜びを持つことができるということです。

 

創る喜び

お客様や販売店様に喜んでいただくために、その期待を上回る価値の高い商品やサービスをつくり出すことです。 

 

社是

わたしたちは、地球的視野に立ち、世界中の顧客の満足のために、

質の高い商品を適正な価格で供給することに全力を尽くす。

 

運営方針

常に夢と若さを保つこと。

理論とアイディアと時間を尊重すること。

仕事を愛しコミュニケーションを大切にすること。

調和のとれた仕事の流れをつくり上げること。

不断の研究と努力を忘れないこと。

 

本田技研工業への転職をお考えの方へ

本田技研工業への転職は難易度が非常に高く、十分な面接対策なしでは内定獲得が難しいと言えます。

弊社sincereedだからこそわかる選考対策、さらには入社後の早期活躍方法についても多くのアドバイス、サポートが可能となっております。

本田技研工業への転職にご興味のある方は、まずは一度ご相談いただければ幸いです。

 

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