
IHIの中途採用・転職難易度、採用倍率は?トップエージェントが明かす対策方法
IHI(旧・石川島播磨重工業)は、日本を代表する総合重機メーカーであり、航空宇宙、エネルギー、社会インフラといった幅広い分野で事業を展開しています。航空エンジンや橋梁建設、LNGプラントなど最先端の技術を扱うプロジェクトに携われるため、技術者にとって非常に魅力的な企業といえます。また、グローバル展開も積極的で、海外での活躍や国際プロジェクトへの参画のチャンスが豊富です。
一方で、IHIへの転職は難易度が高いことで知られています。その理由の一つは、転職希望者が非常に多い点です。大企業ならではの安定性やブランド力、充実した福利厚生、さらにはキャリアアップに繋がる企業としての評価が高いことが、多くの応募者を惹きつけているのです。また、IHIが求めるスキルや経験は非常に専門性が高く、書類選考や面接では、自分の強みをどれだけ具体的にアピールできるかが鍵となります。
IHIへの転職を成功させるためには、企業文化や求められるスキルや選考ポイントを理解することが重要です。ここでは、弊社sincereedの転職ノウハウの一部から、IHIへの転職成功ポイント」をご紹介していきます。
そもそもなぜIHIの中途採用倍率はなぜ高いのか?
倍率が高い理由としては、
(1)応募数が多い
(2)高い「専門性」が求められる
(3)面接の通過率が低い
の3点が挙げられます。
(1)応募数が多い
IHIは長い歴史と実績を持つ国内屈指の総合重機メーカーであり、そのブランド力は非常に高いです。特に重工業業界やエンジニアリング分野では知名度が抜群で、こうした企業でのキャリアは多くの求職者にとって魅力であり応募者が集まる背景となっています。
また航空エンジン、LNGプラント、宇宙関連技術など、世界的に注目される最先端プロジェクトに関わる機会や、大企業ならではの充実した福利厚生制度も、応募数が多い理由の一つです。
(2)高い「専門性」が求められる
IHIは航空エンジン、LNGプラント、橋梁建設、宇宙関連技術など、最先端分野で事業を展開しています。これらの分野では、機械工学、材料工学、電気工学などの深い専門知識が必要です。また、実務では高度な設計スキルやプロジェクトマネジメント力が求められるため、特定分野での豊富な経験が重要視されます。
IHIが取り扱うプロジェクトは数十億円から数千億円規模の大規模案件が多く、その分、関わる一人ひとりの責任も大きくなります。このため、専門知識だけでなく、リーダーシップや問題解決能力、意思決定力といったマネジメントスキルも重要視されます。
また中途採用においては一時的な人員補充ではなく、将来的に会社の中核を担う人材を求めています。そのため、入社後に専門分野をさらに深めながら、会社全体に貢献できる長期的なキャリアビジョンを持っているかどうかも選考基準となります。専門性が高い人材を求める一方で、入社後にその専門性をさらに発展させていくことが期待されているのです。
(3)面接の通過率が低い
上記2点の通り、人気企業であり、採用ポジションでの求めるスキルから、おのずと面接通過率も低くなっています。IHIで実現したいことはもちろん、挑戦を恐れずに新たな成長領域に取り組む姿勢や、積極的に新しい知識を吸収し自らの力で行動できる主体性についても書類選考、面接でも評価されるため、同社の具体的なニーズと自分の経験をマッチさせることが重要です。また面接でのこれらのアピールはもちろん論理的思考能力やコミュニケーション能力もポイントとなってきます。
さらになぜIHIなのか、ポジションによっては同業他社の可能性もあるため、なぜIHIでなければいけないのかを論理的に述べることがポイントとなっており、その通過率は低くなっています。
どのような対策が必要か?
IHIへの転職では面接対策が重要なポイントとなります。書類においても実際に不採用になっているケースもあるため、ここでは書類、面接と合わせて、どのような対策が必要なのかご紹介していきます。
書類対策
一般的な書き方で問題ありませんが、応募ポジションと親和性のある経験、スキルをアピールしましょう。専門職であればどんな業務内容を経験してきたのか、企画系であれば実績を記載するようにしましょう。転職エージェントに相談し、客観的な意見も交えてブラッシュアップしながら進めると良いかと思います。応募書類の重要なポイントは人事担当者に「会ってみたい」を思ってもらうことです。どんなに人物面がよくてもこの書類選考で落ちてしまっては面接で何も伝えられません。
例えば、担当したプロジェクトの概要、目的、規模、期間、チーム構成などや、自分の役割や責任、具体的な成果や達成した目標、プロジェクトで使用した技術やスキル、ツールなども記載すると良いでしょう。また自分の強みや特長を具体的にアピールすることも必要です。
面接対策
IHIへの転職で面接を突破するためには、事前準備とポイントを押さえた対策が重要です。
企業研究を徹底する
IHIの事業内容や企業理念を深く理解しておくことが重要です。面接では、IHIの取り組むプロジェクトや事業戦略についての理解を踏まえたうえで、「なぜIHIを選んだのか」「IHIでどのように貢献できるのか」を具体的に伝える必要があります。
自身の経験と専門性を整理する
IHIが求めるのは、即戦力としてプロジェクトに貢献できる専門知識やスキルを持つ人材です。過去の経験や実績を具体的に整理し、以下のような質問に答えられるように準備しましょう。
担当したプロジェクトの概要:規模、成果、あなたの役割。
具体的な技術的スキル(エンジニアの場合):設計、解析、テスト、品質管理などの実績。
課題解決の経験:どのような問題があり、どのように解決したか。 これらをSTAR法(状況、課題、行動、結果)に基づいて整理し、具体的なエピソードを交えて話せるように練習してください。
志望動機を具体的に伝える
志望動機は面接で必ず聞かれるポイントです。以下を意識して説得力のある志望動機を準備しましょう。
IHIのどの事業やプロジェクトに惹かれたのか。
自身のスキルや経験がどのようにIHIで活かせるのか。
IHIで実現したいキャリアビジョン(長期的な貢献をアピール)。 企業研究と自己分析をもとに、自分の経験や目標がIHIのビジョンとどのように結びついているかを論理的に説明できるようにしておきましょう。
技術的な質問への対策
IHIの面接では、応募ポジションに関連する専門知識や技術的なスキルについての質問が行われることが多いです。例えば、以下のような質問が予想されます。
これまでのプロジェクトで使用した技術やツールについて詳しく説明してください。
トラブルシューティングの経験を教えてください。
応募ポジションに必要な技術についての基本的な知識。 これらの質問には、具体的なプロジェクト経験や成果を交えて回答できるように準備してください。
グローバル対応力をアピール
IHIは海外プロジェクトや拠点を多数抱えているため、グローバル対応力も重要な評価ポイントです。英語力が求められるポジションでは、英語での自己紹介や専門用語を交えた技術的な説明を練習しておきましょう。また、異文化でのコミュニケーション経験や国際プロジェクトでの実績がある場合は積極的にアピールしてください。
問題解決力や柔軟性をアピール
IHIのような大規模プロジェクトに携わる企業では、予期せぬ課題やトラブルが発生することもあります。そのため、以下のような質問がされる可能性があります。
困難な状況をどのように乗り越えたか。
チームで意見が割れたとき、どのように調整したか。 このような質問に備え、自分の「課題解決力」や「柔軟性」を具体的なエピソードで伝えられるように準備しましょう。
さらに、面接の最後に必ず「何か質問がありますか?」と聞かれることが多いので、企業のビジョンや具体的なプロジェクトに関する質問をいくつか準備しておきましょう。これにより、企業に対する関心と理解度をアピールできます。
ただあまりにも応募ポジションとかけ離れた質問は逆効果になります。例えば経営メンバー出ない方へ、「今の企業の経営課題と、これからの戦略について伺いたいです」といってもちょっと違いますよね?いわゆるネットから取ってきた質問ではなく、自分自身が面接準備などで疑問に思ったことなど「自分目線」での質問を用意するようにしましょう。
転職エージェントに相談する
IHIがどのような人材を求めているのか」を的確に把握することが転職成功のカギとなります。sincereedではIHIへの転職支援数も多く、「どんな人材を求めているのか」このポイントを熟知しており、選考ノウハウはもちろん、入社事例やWebサイトには掲載されていないエクスクルーシブな情報も提供させていただきます。まずは一度ご相談頂ければ幸いです。
求める人材像
IHIの中途採用における求める人材像は、同社の多様な事業領域やグローバルな展開に対応できる専門性と経験を持ち、主体的に課題解決に取り組む力を備えた方です。具体的には、以下のような方を求めています。
専門分野での即戦力
IHIは、航空宇宙、エネルギー、インフラなどの高度で専門性の高い分野で事業を展開しており、特に中途採用では即戦力として活躍できる人材を重視します。
技術系ポジション
機械工学、材料工学、電気工学、化学工学などに精通し、設計、開発、解析、プロジェクトマネジメントの経験がある人材。
プロジェクト経験
大規模なプロジェクトや製品開発で実績を持つ人材。特に製造業や重工業での経験が評価される傾向があります。
グローバル対応力
海外拠点やプロジェクトが多いことから、英語での業務経験や多文化環境での働き方に対応できることが求められます。
挑戦を厭わない意欲的な姿勢
IHIの採用サイトやインタビュー記事では、「挑戦」というキーワードがよく使われています。同社は、社会の課題を解決するための新しい技術開発やプロジェクトに取り組んでおり、現状に満足せず、常に前向きに新しい課題に挑む姿勢を持った人材を求めています。
問題解決能力
予期せぬトラブルや課題に柔軟かつ前向きに対応し、解決に向けて主体的に動ける人。
自己成長意欲
自ら学び、技術やスキルを高め続ける意欲があること。
チームで成果を出せる協調性
IHIは非常に大規模なプロジェクトを手掛ける企業であり、複数部門や国を超えたチームでの連携が欠かせません。
部門間での連携能力
技術職であっても、営業や調達、施工管理といった他部署との連携が必要な場面が多いため、部門間の調整力が重要です。
多様な価値観への理解
海外拠点や多国籍チームでの業務があるため、異文化に対する理解力や柔軟性が求められます。
社会課題解決への共感
IHIは企業理念として「人と技術で未来を創る」を掲げています。この理念に共感し、同社が目指す「社会課題を技術で解決する」という使命感を共有できる人材を求めています。
社会貢献への意識
技術を通じて環境問題やエネルギー問題、インフラの老朽化といった社会課題を解決したいという想い。
長期的な視点での貢献
単なる個人のキャリアアップではなく、企業の成長や社会への影響を視野に入れて働きたいという姿勢。
グローバルな視点を持つ人材
IHIの事業は日本国内だけでなく、海外の顧客や拠点を相手にしたグローバル展開が特徴です。そのため、以下のような要素が評価されます。
語学力
特に英語力は必須の場合が多く、TOEICのスコアや業務での使用経験が求められる場合があります。
海外プロジェクト経験
海外取引先やプロジェクトでの経験があると大きなアピールポイントになります。
長期的に成長できるポテンシャル
IHIは一時的なスキルだけでなく、長期的に企業を支える人材を採用する方針を取っています。そのため、採用時点の能力だけでなく、以下の点が評価されます:
将来的なリーダーシップ
入社後にプロジェクトマネージャーや部門のリーダーとして活躍できる資質。
適応力と柔軟性
IHIは事業領域が広いため、複数分野にまたがる業務を担える柔軟性も重視されます。
IHIの選考フローは?
IHIの選考フローは以下のようになっています。ポジションに応じて面接回数や、オンライン・対面など異なってきます。応募から内定までは、大体1~2カ月程度となっています。書類選考を行ない、数回の面接をさせていただいた上で、最終的に採用者を決定いたします。
書類選考
提出した履歴書・職務経歴書をもとに、IHIの人事部や採用担当者が書類選考を行います。この段階で、応募者がIHIの求める人材像(スキル、経験、志向性など)に合致しているかを評価します。
IHIの事業ニーズに合わせた内容かを確認される:職務経歴書の内容が、応募するポジションやIHIの事業ニーズにどれだけ合っているかが重要です。
専門性と即戦力が評価される:特に、過去の実績や業界での経験がIHIのプロジェクトにどう貢献できるかを明確に書くことが、通過のカギとなります。
面接
一次面接では、応募ポジションに応じた専門知識やスキル、これまでの業務経験を具体的に聞かれることが多いです。また、履歴書や職務経歴書の内容をもとに、深掘りした質問が行われます。またIHIの文化やプロジェクトの方針に適合するか、また長期的に貢献できる人材かを見極められます。
▼ 想定される質問例
過去のプロジェクトでどのような役割を果たしたか?
使用していた技術やツールは何か?
チームでの課題やトラブルをどう解決したか?
IHIの〇〇事業にどう貢献できると思うか?
IHIで実現したいキャリアビジョンは?
これまでの業務で培ったスキルをどのように活かせるか?
チームでのリーダーシップや協調性を発揮した事例を教えてください。
▼ ポイント
具体的な成果や経験を話す:数字や具体例を交えて、自分がどれだけの価値を提供してきたかを説明しましょう。
技術力を明確にアピールする:応募職種に求められる専門知識(設計、解析、エンジニアリング、プロジェクト管理など)について深く聞かれるので、予習しておきましょう。
現場目線を意識する:現場の視点からの質問が多いため、プロジェクトの流れや課題への対応力など、実務レベルの話を意識して準備することが大切です。
キャリアビジョンを明確に伝える:IHIでどのように成長し、長期的に貢献したいのかをしっかりと説明しましょう。
柔軟性や協調性をアピールする:IHIのプロジェクトは多部門や多国籍チームとの連携が必要なため、チームで成果を出した経験や調整力を強調しましょう。
企業理念との一致を示す:IHIの「人と技術で未来を創る」という理念に共感し、社会貢献を意識している姿勢を伝えることが効果的です。
最終面接
最終面接では、事業部門および人事部門の責任者による面接を行ないます。この段階では、応募者の総合力や人間性、会社との相性が評価されます。また、キャリアの方向性や、IHIに対する熱意も重視される傾向があります。
▼ 想定される質問例
なぜIHIで働きたいと思ったのか?
他社ではなくIHIを選んだ理由は?
入社後にどのように活躍したいと考えているか?
▼ ポイント
全体の一貫性を意識する:志望動機やこれまでのキャリアを一貫したメッセージとして伝えることが重要です。
入社への熱意を伝える:IHIの理念や事業への共感を具体的に伝え、入社後の貢献意欲をしっかりアピールしましょう。
質問を用意しておく:「今後の事業展望」や「配属先で期待される役割」など、役員に対して適切な質問を準備しておくと良い印象を与えられます。
IHIへの転職理由
IHIへの転職理由として、以下のような声が多くありました。
転職理由①:最先端技術に携わりたい
「私はずっとエンジニアとして最先端技術に携わりたいと思っていました。特に航空エンジンや宇宙関連の技術開発に魅力を感じていて、IHIのプロジェクトに心惹かれました。他社では得られないような経験を積み、技術者としてさらに成長できる環境だと感じています。これまでの設計や開発の経験を活かして、IHIのプロジェクトに貢献したいと思っています。」
転職理由②:グローバルな仕事環境で挑戦したい
「これまで国内での業務が中心でしたが、IHIのようなグローバルに展開する企業で、海外プロジェクトに関わりたいという思いがありました。英語を使って現地スタッフと連携したり、国際的なプロジェクトを進めたりすることは、私自身にとって新たな挑戦になります。IHIでは、こうした環境で働く機会が多いと聞き、応募を決めました。」
転職理由③:社会貢献度の高い仕事に就きたい
「IHIが手掛けるエネルギーやインフラ関連事業に惹かれたのが一番の理由です。LNGプラントや再生可能エネルギー関連のプロジェクトなど、社会課題を解決するような仕事に関わりたいと考えていました。自分の技術を、ただ利益を生むだけでなく、より良い社会を作るために役立てられるIHIは理想的な環境だと思っています。」
転職理由④:キャリアアップのため
「前職では専門分野の業務に従事していましたが、もっと大規模なプロジェクトに関わり、キャリアアップを図りたいと考えるようになりました。IHIは多様な事業領域があるので、専門性を活かしつつも、幅広い経験を積むことができる環境が整っています。長期的なキャリア形成の場として、これ以上ない企業だと感じました。」
IHI 会社概要
社名 | 株式会社IHI / IHI Corporation |
本社所在地 | 東京都江東区豊洲三丁目1-1 豊洲IHIビル |
代表者 | 代表取締役社長 井手 博 |
設立 | 創業:嘉永6年(1853年)12月5日、設立:1889年(明治22年)1月17日 |
資本金 | 1,071億円 |
従業員数 | 28,237名(2024年3月末) |
IHIグループビジョン
IHIグループは、社会とともに発展するよき企業市民であることを第一義とし、「技術をもって社会の発展に貢献する」「人材こそが最大かつ唯一の財産である」の経営理念のもと、以下のビジョンにより社会的使命を果たす。
IHIグループの目指す姿
21世紀の環境、エネルギー、産業・社会基盤における諸問題を、ものづくり技術を中核とするエンジニアリング力によって解決し、地球と人類に豊かさと安全・安心を提供するグローバルな企業グループとなる。
各事業領域の目指す姿
資源・エネルギー・環境:資源・エネルギー動向をふまえたエネルギー関連分野等の開発・製造・貯蔵・輸送システム、環境負荷低減・省エネに貢献するための化石燃料および新エネルギーの燃焼・利用システムならびに原子力発電のためのキーハードを、独自技術に基づいて提供する。
社会基盤:国家・国土・社会の発展、海洋開発への貢献、安全・安心の実現のため、設計からアフターサービスに至る全ての機能または主要部分に強みを有する製品・システムを提供する。
産業システム・汎用機械:お客さまの生産プロセスの全体、または中核部分を担う産業システムを提供する。特に生産プロセスのモデルが未だ確立していない産業分野、生産プロセスの不断の改善が必要とされる産業分野を目指す。
航空・宇宙・防衛:ものづくり技術の高度化をはかり、航空エンジン事業において主導的地位を確保するとともに、宇宙開発事業においては推進系技術を中核として産業化を確立する。
社員にとってのIHIグループ
IHIグループは、ものづくり技術を中核とするエンジニアリング力で社会に貢献するというビジョンを共有する集団である。
IHIグループの社員は、事業を超えて情熱・知識・スキルを共有する。
社員が目指す姿
IHIグループの社員は、お客様の価値創造のため、「グローバル」「ものづくり技術・エンジニアリング力」「世界に通用する業務品質」の視点で卓越した能力を持つプロフェッショナルとなる。
IHIの会社概要
社名 | 株式会社IHI / IHI Corporation |
本社所在地 | 東京都江東区豊洲三丁目1-1 豊洲IHIビル |
代表者 | 代表取締役社長 井手 博 |
設立 | 創業:嘉永6年(1853年)12月5日、設立:1889年(明治22年)1月17日 |
資本金 | 1,071億円 |
従業員数 | 28,237名(2024年3月末) |
IHIの事業内容
IHI(旧・石川島播磨重工業)は、日本を代表する総合重工業メーカーであり、航空宇宙、エネルギー、社会インフラなど、幅広い分野で事業を展開しています。その事業内容は高度な技術力と専門性が求められるものばかりで、国内外で社会課題を解決する重要な役割を果たしています。
資源・エネルギー・環境
産業の発展、豊かな生活に欠かせないエネルギーを、地球にやさしい方法で生み出すIHIの製品・サービス。地域・お客さまごとに最適な総合ソリューションを提供することによって、脱CO₂・循環型社会に貢献します。
たとえば、CO₂を排出せず、太陽の光だけで地域に必要な電気をまかなう「エネルギーの地産地消」を推進中。福島県相馬市と共同で開設した「そうまIHIグリーンエネルギーセンター」では、一般家庭の約500世帯分に相当する電力をつくり、地域内で利用しています。
発電設備
火力発電プラントの設計、製造、メンテナンスを行っています。また、環境負荷を低減するための技術開発にも注力しています。
再生可能エネルギー
太陽光発電や風力発電といったクリーンエネルギー分野でも事業を展開。特にバイオマス燃料を利用した技術や、CO2削減に貢献する設備が注目されています。
LNG(液化天然ガス)関連設備
LNGタンクの設計・建設では世界トップクラスの実績を誇り、安全性と効率性を追求した技術が高く評価されています。
社会基盤
世界中の人びとと社会にとって「要」となる社会インフラ。橋梁・トンネルを軸に、長年の実績で培った技術力と豊かな感性で、安全・安心な社会インフラの実現にグローバルかつライフサイクルにわたり貢献します。たとえば私たちは、橋の架け替え・補修技術でインフラの長寿命化を助けています。そのままだと数年で寿命を迎える橋が、適切な補修・補強によって数十年の使用が可能に。人々が安心して住み続けられる街づくりに、IHIの技術が役立っています。
橋梁(きょうりょう)・鉄道
橋梁の設計・建設において長い歴史を持ち、世界的な大規模プロジェクトにも携わっています。
建設機械・設備
大型クレーンや物流関連設備の製造・整備を行っています。特に港湾クレーンや自動搬送システム(AGV)は、物流効率化の分野で高く評価されています。
都市開発・インフラ保守
老朽化した社会インフラのメンテナンスや耐震補強工事にも力を入れており、都市部の安全性向上に貢献しています。
産業システム・汎用機械
物流システムや圧縮機、真空熱処理設備などの多彩なソリューションを世界に提供中。お客さまと共にオペレーションの最適化をライフサイクルで徹底追求することによって、産業インフラの発展に貢献していきます。
たとえば物流システムの分野では、人手不足解消のため「省人化・無人化」をテーマに、AI による画像認識を採用したデパレタイズ(荷下ろし)システムの開発に参画し、これにより作業効率向上に貢献。今後はさらに物流システム全体の省人化・無人化の実現を目指していきます。
産業用タービン
石油精製や化学プラントで使用される産業用タービンの製造を行っています。
コンプレッサー・ポンプ
大規模工場やプラント向けの設備として、高効率なコンプレッサーやポンプを提供。
物流関連システム
自動搬送装置やパレット搬送システムなど、物流効率を向上させる製品を開発。
航空・宇宙・防衛
航空エンジン、ロケットシステム・宇宙利用、防衛機器システムなどを手がけています。航空エンジンのリーディングカンパニーとして空の交通を支え、宇宙開発分野ではロケットエンジンの心臓部「ターボポンプ」や次世代ロケット「イプシロン」の開発・製造を行っています。
20年後には約2倍の航空機が必要になるといわれています。私たちは新素材を用いてエンジンの大幅な軽量化・低騒音化を実現することで、環境負荷の軽減に貢献しています。
航空エンジン
世界の主要航空機メーカーと連携し、旅客機や軍用機向けの航空エンジンの開発・製造・整備を行っています。特に、次世代型エンジンや省エネルギー性能を高めたエンジンの分野での活躍が目覚ましいです。
宇宙関連
人工衛星やロケットのエンジン、推進システムの開発を手掛けています。日本の宇宙開発を支える重要な役割を担っています。
IHIの育成制度
IHIグループでは、多様化する個々人のキャリア・意欲を尊重し、社員一人ひとりによる「自律的なキャリア形成」を大切にしています。目指すキャリアの実現に向けて、一人ひとりの能力開発をサポートする多くの取り組みを行っています。
キャリア・デベロップメント・プログラム(CDP)
キャリア形成・能力開発の起点として、「キャリア・デベロップメント・プログラム」という仕組みを導入しています。
一人ひとりが自分の描くキャリアの実現に向け、キャリアプラン(未来設計図)を作成し、成長に向けたチャレンジ(新たな業務の希望や自己研鑽等)について年1回必ず上司と面談を行ない、具体的なアクションに繋げます。
キャリア形成支援研修(キャリアデザインセミナー・キャリアマネジメントセミナー)
節目ごとに自身のキャリアの振り返りやライフプランを踏まえて、今後の展望を考える「キャリアデザインセミナー」や、キャリアプランの実現を支援する上司のサポート力強化に向けた「キャリアマネジメントセミナー」を実施しています。
選択型研修
キャリアプランの実現に向け、社員一人ひとりの成長に合わせた300講座以上の多様な研修プログラム(テクニカルスキル・ビジネススキル・コミュニケーションスキル等)を用意しており、多数の社員が活用しています。
その他制度
キャリアチャレンジ制度(グループ内公募制度)
IHIグループ内の求人が常時公開されており、社員が自ら手を挙げて異動できる制度です。面談で求人部門と応募者が合意すれば、異動が成立し、希望する業務に就くことができます。
社内副業制度
新事業アイデアの創出を目指し、自身が取り組みたいテーマについてエントリーのうえ、就業時間の一部(5%~20%)を自由に使って取り組むことができる制度です。エントリーした社員にはアドバイザー(経営幹部や専門家)がつき、サポートを行ないます。発展性が見込まれる場合は、本格的な事業化も検討されます。
セカンドジョブ制度
(兼業制度) 社内外の多様な経験を通じた知識・スキルの獲得、多様な働き方の実現を目指し、他社での雇用やフリーランスでの就業を認める制度です。
IHIの福利厚生
IHIは、社員が安心して働ける環境を整えるため、充実した福利厚生制度を提供しています。これには、働きやすさを支える制度や、社員とその家族を支援する多岐にわたる取り組みが含まれています。
独身寮・社宅
必要に応じて独身寮及び新婚社宅、転勤社宅を利用できます。
福利厚生パッケージ・保養所
宿泊施設や育児・介護・スポーツ等多種多様なサービスが割引料金で利用できる福利厚生パッケージを導入。また、宿泊施設については健康保険組合所有の保養所も利用できます。
従業員持株制度
IHI株式への投資を少額の資金で長期的に行うことができる制度。株式買付資金は給与と一時金から天引きされ、実際の事務手続きは持株会事務局が管理運営。会社から奨励金10%が拠出されます。
財産形成助成制度
財産形成貯蓄制度(財形法に基づき賃金の一部を積立て可能)、積立共済年金(ニューホープ積立:賃金の一部を積立てることにより財産形成および退職後の年金計画を図ることができます。)
融資制度
住宅資金融資制度、教育資金融資制度。
選択型確定拠出年金制度
老後の資産形成の一環として、退職金制度とは別途、個人の選択で加入できる確定拠出年金制度。
妊娠・出産・育児に関する支援制度
育児休業
IHIでは保育園の年度の切替が4月であることを考慮し一歳到達後の4月末日まで取得を認めています。なお、保育園に入園できなかった等の理由がある場合には最長3歳まで延長することができます。
短時間勤務
IHIでは小学校卒業まで短時間勤務を利用することができます。
チャイルドケア休暇
年22日の年次休暇とは別に、子供の育児・看護をするために使用できる特別休暇があります。小学校卒業までの子を養育する社員が利用できます。
企業内保育所
相馬事業所・瑞穂工場に企業内保育所を開設。
育児アドバイザーサービス
フリーダイヤルによる電話相談や、専任アドバイザーによる面談、電話、メール相談を利用することができます。
ベビーシッターサービス
IHI従業員は入会金・年会費無料で利用することができます。
ワークライフバランス実現のための制度や取り組み
IHIには上記の制度以外にも以下のような制度や取組みがあり、社員のWLB(ワークライフバランス)を推進しています。仕事以外でも充実した、ゆとりと豊かさのある生活を社員は送っています。
在宅勤務
リモートとオフィスの組み合わせを前提とした、多様な働き方ができる環境を整備しており、在宅勤務の利用を拡大しています。
キャリアリターン・エントリー制度
勤続1年以上で自己都合退職した社員に対して、退職時に再入社の希望を受け付け、一定の条件(再雇用基準)を満たす場合に再入社を認める制度。
配偶者転勤休職制度
配偶者の転勤への同行により就労が困難となる者で、休職期間終了後も引き続き勤務する意思のある者が対象。※勤続3年未満の者や、本休職からの復職後3年未満の者等は対象外。
「悠悠連休」の取得推進
年次休暇取得のさらなる促進のために土日祝日の休みに年次休暇をつなげて、4・5日程度の「悠悠連休」を計画的に取得できるようにする計画年休取得制度。
連休
5月のGW連休、夏季連休、盆連休、年末年始連休があります。
IHIへのご転職をお考えの方へ
IHIへの転職は難易度は非常に高く、十分な面接対策なしでは内定獲得は難しいと言えます。
弊社sincereedだからこそわかる選考対策、さらには入社後の早期活躍方法についても多くのアドバイス、サポートが可能となっております。
IHIへの転職にご興味のある方は、まずは一度ご相談いただければ幸いです。