日本たばこ産業（JT）の会社概要

まずJTの基本情報として、会社概要・沿革・関連会社を紹介します。

会社概要

本社所在地	〒105-6927　東京都港区⻁ノ⾨4-1-1
電話	03-6636-2914
URL	https://www.jti.co.jp/
設立	1985年4月1日
資本金	1,000億円
代表取締役社長	寺畠 正道
従業員数	連結 53,239人 単体 5,940人 （2023年12月31日現在）

沿革

〜1980年

1949年 日本専売公社設立

1957年 国産初のフィルター付き製造たばこ「HOPE」発売

1969年 国産初採用のチャコールフィルター付き製造たばこ「Seven Stars」発売

1977年 「MILD SEVEN」発売

 

1980〜90年代

1985年 日本たばこ産業株式会社設立

1988年 コミュニケーション・ネーム「JT」導入

1992年 マンチェスタータバコ社（英国）を買収

1993年 医薬総合研究所を設置

1998年 鳥居薬品㈱の発行済株式の過半数を取得

1999年 RJRナビスコ社（米国）から米国外のたばこ事業を買収

 

2000年代

2005年 CRES Neva Ltd.（ロシア）を買収

2006年 AD Duvanska Industrija Senta（セルビア） を買収

2007年 ギャラハー社（英国）を買収

 

2010年代以降

2013年 「MILD SEVEN」ブランドを「MEVIUS」へ変更

2015年 E-Vapor会社Logic（米国）を買収

2016年 「Ploom TECH」を国内で発売

2019年 「Ploom TECH＋」「Ploom S」を国内で発売

2020年 「Ploom S2.0」、「Ploom TECH+ with」を国内で発売

2021年 「Ploom X」を国内で発売

2022年 従来の国内たばこ事業、海外たばこ事業を一本化し、一元的な運営を開始

2023年 「with2」、「Ploom X ADVANCED」を国内で発売

 

JTの歴史は古く、前身である専売局の設置まで遡ると1898年から始まります。その後、1949年に日本専売公社が設立され、たばこ事業を独占的に担ってきました。1985年の民営化に伴い、日本たばこ産業株式会社が発足。

 

1990年代に入ると、海外企業のM&Aを積極的に展開し、世界的ブランドを獲得することでグローバルたばこメーカーとしての地位を確立していきます。1999年には、RJRナビスコ社から「ウィンストン」「キャメル」などの海外ブランドを取得しました。

 

2000年代には、ギャラハー社の買収などにより、海外たばこ事業をさらに拡大。近年では、加熱式たばこなどのリスク低減製品の開発にも注力し、変化する顧客ニーズに対応しています。2022年には、国内たばこ事業と海外たばこ事業を一本化し、より効率的な運営体制を構築しました。

関連会社

JTグループは多岐にわたる事業を展開しており、それぞれ専門とする関連会社が存在します。主な会社名は下記のとおりです。

 

タバコ関連

ＴＳネットワーク(株)	全国のたばこ販売店への流通を担当
ジェイティ物流(株)	原材料から製品までの物流を支えています
日本フィルター工業(株)	たばこフィルターの製造を担っています
富士フレーバー(株)	たばこ香料の開発・製造を担当
日本たばこアイメックス(株)	伝統的なたばこ製品（葉巻たばこ・手巻きたばこ等）および喫煙具等の輸入・販売
ジェイティプラントサービス(株)	たばこ製品の製造工程、分析・試験における 業務サポート全般

 

医薬品関連

鳥居薬品(株)

JTが研究開発した医薬品の販売を担っています

 

食品関連

テーブルマーク(株)	冷凍食品やパックごはん、調味料などを製造・販売
ケイエス冷凍食品(株)	冷凍ミートボール（つくね串や肉だんご類）などの冷凍食品を製造・販売
一品香食品(株)	冷凍うどんや冷凍餃子の製造
サンバーグ(株)	冷凍ベーカリーの製造
(株)フードレック	冷凍・常温食品を取り扱う物流業と製造業
日本食材加工(株)	テーブルマークの冷凍デザート、 富士食品工業の調味料を製造
(株)光陽	テーブルマークの冷凍麺を製造
(株)北海道加ト吉	冷凍コロッケ、冷凍ラーメンの製造

 

その他

(株)JTクリエイティブサービス	コミュニケーション媒体の制作、施設管理、 研究開発支援業務等、各種サポート
(株)JTビジネスコム	人事・財務経理・調達領域での間接業務を担う

日本たばこ産業（JT）の経営理念

「4Sモデル」を経営理念として掲げているJTグループ。4Sとは「お客様・株主・従業員・社会」を指し、お客様を中心として4者の満足度を高めることを使命としています。

 

ここでは、JTのビジョンやミッション、行動規範である「JTグループWAY」について解説します。

ビジョン

JTグループは「JTならではの多様な価値を提供するグローバル成長企業であり続けること」をビジョンとして掲げています。これは、たばこ事業で培ってきた強固な財務基盤を活かし、多様なニーズに対応できる製品・サービスを提供し続け、持続的な成長を目指すというものです。

 

具体的な施策としては、紙巻たばこだけでなく、加熱式たばこやリスク低減製品など、時代の変化に対応した製品開発が挙げられます。また医薬事業では、革新的な新薬の創出を通じて、人々の健康に貢献することを目指しています。

JTグループミッション

JTは「自然・社会・人間の多様性に価値を認め、お客様に信頼される『JTならではのブランド』を生み出し、育て、高め続けていくこと」をミッションとして掲げています。

 

多様な価値観が存在する社会において、お客様に信頼される製品・サービスを提供し続けることが重要である、と考えているJTグループ。たばこ事業で培ってきたブランド戦略やマーケティング力で、お客様のニーズに応えられるよう、常にブランド力向上に努めています。

JTグループWAY

JTグループでは、従業員一人ひとりが徹底すべき価値観として、以下の3つの行動規範を掲げています。

 

・お客様を第一に考え、誠実に行動します。

・あらゆる品質にこだわり、進化し続けます。

・JTグループの多様な力を結集します。

 

上記はJTグループWAYと呼ばれ、JTグループの企業文化そのものを体現しています。

 

多様な自然・社会・人間を尊重し、信頼される独自ブランドの創造を使命としているJT。お客様との強い絆を築く「ブランド」を、商品・サービス・行動すべてに体現し、最大の経営資源と位置付けてます。

日本たばこ産業（JT）の事業内容

JTは、たばこ事業のイメージが強いですが、実は幅広い分野で事業を展開しています。ここでは、JTの主要事業である「たばこ事業」「医薬事業」「加工食品事業」について詳しく解説していきます。

たばこ事業

JTのたばこ事業は、世界130以上の国と地域で展開され、世界第3位の市場シェアを誇る中核事業です。

 

国内では「メビウス」「セブンスター」といった人気ブランドを展開し、長年培ってきたブランド力で高い支持を得ています。近年では、加熱式たばこ「プルーム・エックス」シリーズの販売にも注力し、変化する消費者ニーズに対応しています。

 

海外市場においては「ウィンストン」「キャメル」などのグローバルブランドを展開。世界各国で確固たる地位を築いています。市場の特性に合わせたブランド戦略を展開することで、多様なニーズに対応しているのも特徴です。

 

お客様が満足する製品を提供するのはもちろん、JTでは健康リスクの低減にも積極的に取り組んでいます。加熱式たばこといったリスク低減製品の開発・販売を通じて、より多くのお客様に選択肢を提供しています。

医療事業

1987年から医療用医薬品の研究開発に取り組んでいるJT。循環器・腎臓・免疫などの領域で、人々の健康に貢献できる新薬の創出を目指しています。主要製品としては、高血圧症治療薬「リオナ錠」やアトピー性皮膚炎治療薬「コレクチム軟膏」などがあります。

 

研究開発では、国内外の研究機関や大学、医療機関との連携を強化し、最先端の技術を積極的に導入。グループ会社の鳥居薬品との連携により、研究から開発、製造、販売までの一貫体制も構築しています。

 

体内で吸収されやすい低分子医薬品の分野でも、JTは高い技術力を有しており、様々な患者への応用が期待されています。

加工食品事業

JTの加工食品事業は、子会社のテーブルマーク株式会社を中心に、冷凍食品・パックごはん・調味料などを展開しています。冷凍うどんや冷凍お好み焼きなど、独自の技術で開発された高品質な製品は、国内市場で高いシェアを誇っています。

 

冷凍食品の分野では「冷凍さぬきうどん」や「ごっつ旨いお好み焼」など、長年愛され続けている定番商品を製造。近年では健康志向に対応した商品や、簡便性を追求した商品など、多様なニーズに対応する製品を開発しています。

 

パックごはん事業では、炊き立てごはんが手軽に楽しめる製品を提供。独自の無菌包装技術により、長期保存を可能にしながらも、炊きたてのような美味しさを実現しています。

 

調味料事業では外食産業や加工食品メーカー向けに、独自技術を活用した調味料や酵母エキスなどを提供。国内だけでなく海外にも拠点を持ち、グローバルに事業を展開しています。

日本たばこ産業（JT）の転職情報

JTでは積極的にキャリア採用を行っています。ここでは、JTのキャリア採用に関するデータや、現在募集中の職種についてご紹介します。

キャリア採用に関するデータ

	在籍社員に対する キャリア採用者比率	女性管理職推移
2017年	13%	53人
2019年	16%	65人
2021年	18%	72人

 

採用した正規雇用者におけるキャリア採用者比率

2020年度：38%

2021年度：28%

2022年度：51%

※公表日：2023年12月20日

 

有給休暇取得率

85.2%（2020年12月時点）

 

産休・育休取得率

男性：81%、女性：98%（2021年12月時点）

 

フレックス利用率

81%（2021年12月時点）

 

JTでは近年、キャリア採用を強化しており、多様なバックグラウンドを持つ人材が活躍しています。2017年には13%だったキャリア採用者比率は、2021年には18%にまで増加しています。

 

また、女性管理職の比率も増加傾向です。2017年には53人だった女性管理職は、2021年には72人に増加しました。多様な人材が活躍できるよう、働きやすい環境づくりに力を入れているのが伺えます。

 

ワークライフバランスを重視する方にとって、JTの充実した福利厚生も魅力です。有給休暇の取得率は85.2%、産休・育休の取得率も男性81%・女性98%と高く、ライフイベントを経ても働きやすい環境といえます。

募集要項

JTでは現在、様々な職種でキャリア採用を実施しています。主な職種での募集要項は以下のとおりです。

 

開発職（加熱式/電子たばこ（Ploom等）デバイスのメカ設計）

募集要項

仕事内容	加熱式/電子たばこ（Ploom等）のデバイス開発に関する下記業務 ・基本機能要件に基づく製品仕様の設計(材料選定含む) ・製造委託先、部材サプライヤーとの各種調整 ・試作品の機能評価・検証
必須要件	・電気・電子製品を対象とした、3D-CADを用いた製品設計スキルおよび材料仕様選定に必要な知見を有する。
歓迎要件	・下記の電池内蔵型製品の設計・開発での実務経験を有する 　　- 携帯電話、スマートフォン 　　- 電動歯ブラシ、電気シェーバー、その他家庭用美容機器 ・業務上英語でのコミュニケーションが可能 ・英語：TOEIC 550点以上
留意事項	・たばこに対するネガを持つ方は不可 ・総合職採用のため、海外を含む全国転勤可能性有り ・賃金に関しては、職歴・スキル等を総合的に勘案し決定

 

勤務条件

雇用形態	正社員
給与	月給 25万円 〜 35万円 年収：550万円～800万円 上記年収は、地域手当、賞与込 (30時間/月超勤込) 【時間外労働】時間外労働：有、休日労働：有、深夜労働：有 【諸手当】通勤手当、所定時間外勤務手当、休日勤務手当、深夜勤務手当、地域手当（勤務地により基本給の0〜13%）等
勤務地	東京都墨田区横川１－１７－７　墨田事業所 ※ただし本ポジションは初期配属とし、 入社後に全国・海外含む転勤有。 【喫煙環境】敷地内禁煙（屋内喫煙可能場所有り）
最終学歴	高専卒業以上
休日・休暇 就業時間	【休日・休暇】土曜、日曜、祝日、創立記念日、夏季休日（5日）、年末年始休日（12/30〜1/4）年次有給休暇（初年度10日、2年目以降20日）、 慶弔休暇、出産休暇　等 【就業時間】9:00〜17:40（内、休憩時間12:00〜13:00） フレックスタイム制：有 ※コアタイム無し、フレキシブルタイム5:00〜22:00
加入保険 福利厚生	【加入保険】雇用保険、労災保険、厚生年金、健康保険 【福利厚生】借上社宅制度、企業年金、持株会、財形貯蓄、 カフェテリアプラン制度、育児・介護休職制度　等
労働契約期間 試用期間	【労働契約期間】期間の定めなし 【試用期間】試用期間あり（採用の日から3ヶ月） ※労働条件に変更なし

 

法務系スタッフ

募集要項

募集職種	総合職（法務系スタッフ） ※初期配属は、法務・コンプライアンス統括部または法務関連部署を予定しておりますが、総合職での採用となるため、入社以降の希望および適性に応じて募集職種以外への異動の可能性があります。
募集人数	若干名
必要条件	以下、①～③のいずれかに該当し、2025年1月からの就業が可能である者。 ①法科大学院修了生 ②2025年3月までに修了予定の法科大学院生 ③大学卒業以上の学歴を有する司法試験予備試験合格者 ※在学生については2025年4月からの就業について応相談。なお、司法試験合格者の方におかれましては、司法修習を受けずに就業していただくことが条件となります。 ※職務経験の有無：不問

 

勤務条件

雇用形態	正社員（期間の定めなし） ※試用期間：あり（採用の日から原則3ヶ月）、労働条件に変更はありません。
給与	基本給：254,900円～ 月給（基本給＋地域手当）：288,037円～ ※経験・能力を考慮の上、当社規定により処遇いたします。
諸手当	地域手当、通勤手当、超過勤務手当など
昇給・賞与	昇給／年1回（3月）　賞与／年2回（6月、12月）
勤務地	国内および海外の各拠点事業所 ※在宅勤務等の対応となる場合がございます。
勤務時間	9：00～17：40（内、休憩時間12:00〜13:00） ※勤務地により異なる、フレックスタイム制一部有り
休日・休暇	週休2日制（土・日）、祝日、創立記念日、年末年始休日（5日）、夏季休日（5日）、年次有給休暇（入社から1年間10日、2年目以降20日、繰り越し可）、慶弔休暇など
時間外労働等	時間外労働：有、休日労働：有、深夜労働：有
待遇・福利厚生など	社会保険完備（健康・厚生年金・雇用・労災）、企業年金、持株会、財形貯蓄、カフェテリアプラン制度、育児・介護休職、借上社宅制度など
喫煙環境	主要事業所（本社など）は屋内禁煙（喫煙可能場所あり）だが、事業所によって異なる（いずれも健康増進法を遵守している）

 

【医薬事業部】開発企画・製品企画担当

募集要項

業務内容	・グローバル開発品の開発戦略または上市品のライフサイクル戦略、開発計画立案 　－開発・適応疾患のアンメット・メディカルニーズ調査と分析 　－目標製品プロファイルの策定と臨床開発計画の立案 ・部門横断的な開発品プロジェクトチームへの中心的役割としての参画と社内ステークホルダー折衝 ・国内外キーオピニオンリーダー（KOLs）との関係構築・維持 ・薬事関連業務（規制当局相談、医薬品製造販売承認申請資料作成等） ・導出・導入パートナーとのコミュニケーション，協業推進
求める人財像	下記いずれかの実務経験を有する方 ・医療用医薬品の研究あるいは開発の企画，プロジェクトマネジメント業務（3年以上） ・医療用医薬品の臨床開発業務（KOLsや規制当局対応，治験実施計画書の作成あるいは治験統括指揮）（3年以上） かつ、以下の条件を満たしている方 ・修士（理系専攻）卒業と同程度　 ・ビジネス英語力（TOEIC L&R730/S&W270と同程度以上）
歓迎条件	新薬の研究開発を行っている製薬企業に所属している又は過去に所属していた方

 

勤務条件

雇用形態	正社員
給与	年収 390万円 〜 1000万円 基本給：22万円～50万円 ※経験・能力等を考慮の上、弊社規定により処遇いたします。 【時間外労働】時間外労働：有、休日労働：有、深夜労働：有 【諸手当】通勤手当、所定時間外勤務手当、休日勤務手当、深夜勤務手当、地域手当（勤務地により基本給の0〜13%）　等 【昇給・賞与】昇給／年1回（4月）　賞与／年2回（6月、12月）
勤務地	医薬事業部本社（東京都中央区日本橋本町3-4-1）
勤務地補足	初期配属先：医薬事業部本社 ※但し初期配属とし、全国（海外を含）転勤の可能性がございます 【喫煙環境】主要事業所（本社など）は屋内禁煙（喫煙可能場所あり）だが、事業所によって異なる（いずれも健康増進法を遵守している）
休日・休暇 就業時間	【休日・休暇】土曜、日曜、祝日、創立記念日、夏季休日（5日）、年末年始休日（12/30〜1/4）年次有給休暇（初年度10日、2年目以降20日）、慶弔休暇、出産休暇　等 【就業時間】9:00〜17:40（内、休憩時間12:00〜13:00）　※勤務地により異なる場合有 フレックスタイム制：一部有（コアタイム無し、フレキシブルタイム5:00〜22:00） 在宅勤務（テレワーク）：一部有
加入保険 福利厚生	【加入保険】雇用保険、労災保険、厚生年金、健康保険 【福利厚生】借上社宅制度、企業年金、持株会、財形貯蓄、カフェテリアプラン制度、育児・介護休職制度　等
労働契約期間 試用期間	【労働契約期間】期間の定めなし 【試用期間】試用期間あり（採用の日から3ヶ月）※労働条件に変更なし

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