日本たばこ産業(JT)の育成研修制度は?キャリア採用に関する情報も紹介
日本たばこ産業株式会社(JT)は、国内外130を超える国と地域で事業を展開するグローバル企業です。たばこ事業が有名ですが、医薬や加工食品といった多様な分野にも取り組んでいます。
近年の健康志向の高まりに応じて、加熱式たばこや電子たばこなどの「リスク低減製品」の開発にも力を入れているJT。従業員の育成にも定評があり、充実した育成・研修制度が用意されているのも特徴です。
そこで今回は、日本たばこ産業(JT)の採用コンサルティングも手掛ける弊社sincereedが、同社の人財育成・研修制度を解説します。キャリア採用に関する情報も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
日本たばこ産業(JT)の人材育成制度
JTは、従業員の主体的なキャリア形成を支援するため、充実した人材育成制度を整備しています。
キャリア支援
キャリア面談
JTでは年1回、上司と面談を行う機会を設けています。この面談では、自身のキャリアプランや将来像について話し合い、実現に向けた具体的な行動計画を検討。上司からのアドバイスやフィードバックを受けながら、自身のキャリアプランをより明確化していきます。
キャリアチャレンジ
自身のキャリアプラン実現のために、JTの社員は異動を希望する組織に自ら応募できます。積極的に新たな挑戦をしたいという従業員にとって、貴重な機会となっています。
Job Matching / Job Posting
社内で募集されているポジションに、従業員が自ら応募できる制度です。具体的な業務内容や必要なスキルなどが明示されているため、自身のキャリアプランにあったポジションを選択・応募できます。
JT-Next Leaders Program(NLP)
将来の経営幹部候補育成を目的としたプログラムです。選抜された従業員は、様々な研修やプロジェクトを通して、リーダーシップやマネジメントスキルが磨けます。
JTラーニングプログラム「LIGHT UP」
JTラーニングプログラム「LIGHT UP」は、従業員一人ひとりの自立・自律的な成長を目的とした、JT独自の研修プログラムです。変化の激しい現代において、従業員が自ら学び、成長し続けられるよう、多様な学習機会を提供しています。
具体的には、OJT(職場での実務経験)とOFF-JT(研修など職場外での学習)を組み合わせた体系的な学習機会を提供。従業員は、実際の業務を通して経験を積むと同時に、選択型の研修を受講することで、必要な知識やスキルを身につけられます。
またサーベイやアセスメントを通して、自身の強みや課題を客観的に把握しながら、成長を促進できるのも特徴です。入社から数年間は「Core Education期」と位置付け、自立・自律型人材として活躍するために必要なスキルを重点的に習得。考える力・行動する力・人を巻き込む力といった、様々な場面で必要となるポータブルスキルが磨けます。
日本たばこ産業(JT)の人材育成に対する考え方
JTの充実した研修制度は、従業員一人ひとりを「人財」と捉えるのが基盤となっています。以下からは、JTの人材育成に対する考え方を解説します。
JTグループの人財マネジメント
JTグループは、将来に渡って成長し続けるために、人財の多様性を何よりも大切にしています。さまざまな個性・能力を持った人が集まることで、新しいアイデアが生まれ、変化にも対応できる強い組織になると考えているからです。
従業員一人ひとりが最大限に能力を発揮し、成長できるよう、責任を持ってサポートに取り組んでいるJT。従業員にとってより良い職場環境を提供し、優秀な人材を惹きつけ、定着率の向上にも繋げています。
従業員満足度の向上は、企業の持続的な成長にも不可欠であると考えており、多様性を尊重しながら、社員が安心して働けるよう努めています。
キャリアについての考え方
JTでは特定のキャリアパスを設けず、従業員一人ひとりが主体的にキャリア構築することを推奨しています。
現代社会では、テクノロジーの進化や社会構造の変化が激しく、仕事内容や働き方も常に変化しています。このような状況下において、従業員自身が将来のビジョンを明確に持ち、主体的にキャリア形成するのが重要です。
JTは従業員が自身のキャリアプランを実現できるよう、様々な研修機会や制度を提供。キャリア面談やキャリアチャレンジ制度などを通して、従業員が自分のキャリアについて深く考え、主体的に行動できるよう支援しています。
また、多様なキャリアパスが実現できるよう、JTではJob MatchingやJob Postingといった制度も導入しています。自身のキャリアプランやスキル、経験に応じて、さまざまな部署・職種に挑戦できるのが特徴です。
JTは従業員一人ひとりが自分の可能性を最大限に活かし、キャリア創造の手助けとなる制度構築によって、企業全体の成長と発展を目指しています。
日本たばこ産業(JT)のキャリア事例
ここからは、JTへ実際に入社した方のキャリア事例を紹介します。自身の経験・スキルと照らし合わせながら、JTへの転職をご検討いただけると幸いです。
コーポレート IT部/IT部長
前職:ITベンダーにてシステムエンジニア・プロジエク卜マネージャー
1年目~
IT部にて、主に経理系部門とSAPシステムの開発を担当。
6年目~
IT部にて、コーポレート部門全般を担当するチームのチームリーダー(次長)へ昇格。
9年目~
IT部長に昇格。約100名のIT部のトップとして、全社のIT活用やデジタライゼーションに取り組む。
本人コメント
“個人の裁量が比較的大きく、新しいことも提案しやすい雰囲気です。日本的な文化とグローバル企業としての文化が適度に融合していて、さまざまな考え方・バックグラウンドの人が活躍しています。また社員一人ひとりが、JTを取り巻く環境の変化に対して健全な危機感を持ち、事業の未来をしっかり考えている人が多い印象です。全社的にIT活用への期待が高まる中、高い視座でスケールの大きいIT戦略に携われることに大きなやりがいを感じています。”
(男性・2012年8月人社)
連結・個社決算チーム/チームリーダー
前職:大手自動車メーカーにて海外輸出営業、経理業務
1年目~
IFRS(国際財務報告基準)導入プロジェクトにて導入準備、連結決算・開示業務を担当。
6年目~
JTインターナショナル Financial Planning & Analysis部門で海外たばこ業績管理を担当。
9年目~
JTビジネスコム、CMS統括チームのチームリーダー(次長)へ昇格。
国内資金管理(運用・調達)を担当。
本人コメント
“立場や出自に関係なく、真剣に楽しく議論できる社員ばかりです。ファイナンスという立場上、事業部と一時的に利害が相反することもありますが、他部門のことも尊重して建設的な議論をできる優秀な方が多いと感じます。良いパフォーマンスを発揮すれば新卒・キャリア関係なく評価される風土で、私自身も、かねてから希望していた海外駐在のチャンスをもらえました。海外赴任時のサポートをはじめ、福利厚生面も手厚く、安心して働ける会社だと思います。”
(男性・2009年11月人社)
コーポレートIT部/チームリーダー(次長)
前職:大手コンピュータ関連企業にてシステムアーキテクト
1年目~
セキュリティ個別施策を担当。全社のe-learning環境や、各種規程の整備などを担当。
5年目~
チームリーダー(次長)に昇格。セキュリティ活動全般の計画立案・新施策
(規程整備/CSIRT導入)を推進。
10年目~
コーポレート支援チームに部内異動。人事・法務・コンプラ等のシステムの運用保守、
新規施策の支援を実施。
本人コメント
“子どもが0歳時の転職でしたが、仕事への意欲や家庭も大事にしたいという気持ちを理解してもらえたことで、JTへの入社を決意しました。コアなしフレックス(中抜け可)や在宅勤務等の制度が整っているので、育児・介護とも両立しやすい環境です。中抜け等でプライベートの時間も設けられるという意味では、ワークライフバランスの面からも魅力的です。また、社内SNSではいつも暖かいメッセージが流れていたり、困った時には他部門の人が助けてくれたりと、社員一人ひとりの間にも、人とのつながりを大事にする良い雰囲気が流れていると感じています。”
(女性・2009年10月入社)
たばこ事業本部R&Dグループ 知的財産部/研究開発員主任
前職:食品メーカーにて研究開発・知的財産(特許・商標)関連業務
1年目~
知的財産部知財総括チームに配属。特許情報の配信•特許解析を担当。
2年目~
同部特許第1チームヘ異動。JT開発製品の特許出願、および出願に関わる調査全般を担当。
本人コメント
“私自身は喫煙者ではありませんでしたが、「世界一の“嗜好品”メーカーを目指している」という観点に魅力を感じて入社しました。実際、社内では非喫煙者・ライトユーザーも、全く垣根無く議論を交わしており、不便を感じたことはありません。また、多様なバックグラウンドを尊重してくれる風土で、新卒採用者との壁も特に感じたことはありません。たばこに関する知識を学ぶ機会は十分にありますし、語学学習などのスキルアップ支援も充実しており、キャリア採用者も非常に活躍しやすい環境だと思います。”
(女性・2018年1月入社)
日本たばこ産業(JT)のキャリア採用に関するデータ
最後に、JTのキャリア採用に関するデータを紹介します。
在籍社員に対する
キャリア採用者比率 |
女性管理職推移 | |
2017年 | 13% | 53人 |
2019年 | 16% | 65人 |
2021年 | 18% | 72人 |
採用した正規雇用者におけるキャリア採用者比率
2020年度:38%
2021年度:28%
2022年度:51%
※公表日:2023年12月20日
有給休暇取得率
85.2%(2020年12月時点)
産休・育休取得率
男性:81%、女性:98%(2021年12月時点)
フレックス利用率
81%(2021年12月時点)
JTでは、多様な個性や経験を持つ人々が活躍できる職場づくりを目指しています。
以前は新卒採用が中心でしたが、現在はキャリア採用にも積極的で、さまざまなバックグラウンドを持つ社員が増えています。実際、キャリア採用者の割合は2017年の13%から、2021年には18%にまで拡大しました。
女性管理職も増加しており、2017年には53人だったのが、2021年には72人となっています。これは、JTが働きやすい環境づくりに取り組んでいる証といえます。
また、ワークライフバランスを重視する人にとってもJTは魅力的です。有給休暇の取得率は85.2%、産休・育休の取得率も男性81%、女性98%と高水準で、ライフイベントを経ても安心して働き続けられる環境が整っています。
日本たばこ産業(JT)への転職をお考えの方へ
日本たばこ産業(JT)への転職は難易度が非常に高く、十分な面接対策なしでは内定獲得が難しいと言えます。
弊社sincereedだからこそわかる選考対策、さらには入社後の早期活躍方法についても多くのアドバイス、サポートが可能となっております。
日本たばこ産業(JT)への転職にご興味のある方は、まずは一度ご相談いただければ幸いです。
日本たばこ産業(JT) 転職関連情報