丸紅の働き方は?
丸紅株式会社は、1858年の創業以来、食料・エネルギー・インフラ・ICT・化学品・金属など多岐にわたる分野で事業を展開している大手総合商社です。世界中に約130の拠点を構え、地域の経済成長に貢献するとともに、日本やグローバル経済の発展にも重要な役割を担っています。その幅広いネットワークと専門知識を活かし、多様なビジネスチャンスを創出し続けています。
同社の働き方では、テレワーク制度「どこでもワーク」という柔軟な働き方制度を持ちつつ、新規ビジネスの創造を促進する「15%ルール」といったような特徴的な制度で注目を集めています。
本記事では、丸紅の採用コンサルティングも手掛ける弊社sincereedが、社員の働き方や様々な取り組みを解説していきます。
人材への基本スタンス
丸紅での働き方を考察するにあたって、会社が社員の人材をどう考えているか知ることは重要なポイントとなります。
丸紅では「人財を最大の資本であり、価値創造の原動力」と捉え、その社員一人一人の力を活かして価値を生み出すことを目指しています。多様なバックグラウンドを持つ優れた人材が集まり、会社や組織を超えてつながりを持ちながら新しい価値を創造しています。このようなエコシステムを作り出すために、丸紅は様々な人事制度や施策を整備し、社員が活躍できる仕組みづくりに取り組んでいます。
このようなエコシステムの考え方の起点となるのは、経営戦略と人財戦略の連動です。社長、CHRO、CSO、CAOを主要メンバーとする人財戦略会議「タレントマネジメントコミッティ」では、経営戦略に沿った人財戦略の実現を目指しています。具体的には、人財配置・リーダー開発・エンゲージメント・ダイバーシティ・人事制度改革レビューなどの重要アジェンダを継続的に議論し、経営主導で必要な変革をスピード感をもって推進しています。
同社では、タレントマネジメントコミッティに代表されるように、経営層が戦略的な人材の活用を積極的に推進しており、これが丸紅全体の変革を迅速化させる原動力となっています。特にダイバーシティやエンゲージメントへの取り組みは、組織の持続可能性と競争力を強化する重要な要素だと捉えているようです。
これらの取り組みは、多様なバックグラウンドを持つ優れた人材の能力を最大限に発揮し、成長を続けるための土壌を整えるものと考えられます。結果として、丸紅は社員の成長が企業の成長につながるという相互作用を実現していると言えるでしょう。
人材開発への基本スタンス
次に、丸紅の人材開発への基本的な考え方についてHPの記載に基づいて考察していきましょう。
「企業価値の源泉となるグループ人財の成長・活躍を促進すべく、On the Job TrainingとOff the Job Trainingの両輪で、人材の開発を推進しています。
On the Job Trainingでは、タレントアセスメントにより可視化されたデータを活用したミッション付与・異動計画による最適配置の推進、若手層の海外早期派遣の推奨や現場経験の促進などのアサインメント施策を実施しています。
Off the Job Trainingでは、階層別・公募型研修のほか、国内外ビジネス・スクールとタイアップするセレクションプログラムなどを整備するとともに、各組織の人材戦略に基づいた組織別研修や国内外グループ社員を対象としたグループワークショップなど、個々のキャリアに合わせた成長機会を提供しています。」
同社では、現場で学ぶ実践型(OJT)と研修・学習プログラムを活用する学習型(Off-JT)の両方を大切にしています。OJTでは、社員の適性をデータで見える化して最適な配置を行い、海外派遣を推進することで国際的な視野を広げています。一方、Off-JTでは、ビジネススクール連携の特別プログラムや組織別の研修を通じて、それぞれのキャリアに合った成長の機会を提供しています。
丸紅の人材開発施策は、企業価値の向上を支える基盤として、実践的な経験と体系的な学びを組み合わせている点が特徴です。これにより、社員の成長と企業の持続的発展を同時に実現する仕組みを構築しているといえるでしょう。同社での通常業務だけでなく、研修制度を有効に活用することで、更に働く個人の市場価値を上げることができると考えられます。
多様な働き方を支える各種制度
丸紅では、多様なバックグラウンドを持つ社員が成果を創出するインフラとして、ワークライフマネジメントを推進しています。ライフステージに関わらず「持続的なキャリア形成」と「高いパフォーマンス発揮」の実現を目指し、制度を充実させています。その代表的な制度をいくつか紹介します。
■テレワーク制度「どこでもワーク」
自宅やサテライトオフィスなどでの勤務が可能です。
■フレックスタイム制度
各組織の状況に応じてコアタイムの時間帯を柔軟に設定できるようにし、全組織に適用しています。
■仕事と育児の両立をサポートする制度
妊娠中に利用可能な「妊娠休暇」、育児時間(短時間勤務)、家族のサポートを目的としたファミリーサポート休暇等の特別休暇等を、法定を上回る形で整備していることに加え、男性社員の育児休業取得支援を目的に、育児休業を一部有給扱いとする制度も設けています。
同社では、社員がライフステージに合わせて柔軟に働きながらキャリアを築ける環境を提供しています。「どこでもワーク」やフレックスタイム、育児や家族支援のための休暇制度などが充実しており、特に男性の育児休業を有給化する取り組みなど、誰もが仕事と生活を両立できるよう支援する姿勢が特徴的です。
健康的な生活を支える福利厚生
丸紅では、従業員の健康的な生活や継続的な就業を支援するために、数多くの福利厚生を提供しています。その代表的な例をいくつか紹介します。
■福利厚生サービス『Benefit Station』
全国の保養所やリゾート施設、スポーツクラブや娯楽施設、飲食店やネットショッピング、育児補助施設や自己啓発のスクールなどを優待料金で利用できます。
■配偶者転勤休業・再雇用制度
配偶者の転勤への帯同を理由に休業又は退職後再入社できる期間を3年から5年に延長。適用対象を海外転勤のみから日本国内も含めた転勤に拡大
■ファミサポリモートプログラム
家庭の事情で日本国内の遠隔地に転居せざるを得ない社員のキャリア継続を支援するため、完全リモートワークを認めるファミリーサポートプログラムを導入
■丸紅健康力向上プロジェクト
パワーナップをトライアル導入:疲労回復・集中力の向上のため、12時~15時の間に15~30分程度の短時間仮眠を推奨
マインドフルネスセミナーの実施:ストレス低減、心身のセルフケアの手法を学ぶため外部専門家を招いたセミナーを実施
丸紅の福利厚生は、社員の多様なニーズに応えつつ、健康的な働き方やキャリア継続を支援する仕組みが特徴です。「Benefit Station」を通じて、リゾート施設や育児補助施設、自己啓発スクールなど幅広いサービスを優待利用でき、社員の生活の充実を図っています。
また、配偶者の転勤に伴う「転勤休業・再雇用制度」や遠隔地での「ファミサポリモートプログラム」は、家庭事情に合わせて柔軟に働ける環境を整備しています。さらに、短時間仮眠やマインドフルネスセミナーを取り入れた「健康力向上プロジェクト」は、心身のケアと効率的な働き方を支援する先進的な取り組みといえます。これらの取り組みは、多様なライフスタイルを尊重しつつ、社員の成長や幸福度を高める優れた例といえるでしょう。
社員の活躍や自己実現を後押しする制度
丸紅では、同社で働く社員の活躍や自己実現を支援する制度を整備しています。その代表的な制度を見ていきましょう。
■15%ルール
社員一人ひとりが、丸紅グループのネットワーク・ビジネスモデル・ノウハウ・人材などを活用し、社会・顧客に対し、新しいソリューションを探求・発案しやすい環境をつくるため、社員個人の意思によって就業時間の最大15%を目安として、丸紅グループの価値向上につながるような事業の創出に向けた活動にあてることができるようにしました。
■アイディアボックス
新たなビジネスアイディア、自身が挑戦したい課題や業務改善に繋がる案等、全グループ社員が投稿できる窓口として開設しています。
■次世代経営者育成プログラム「Marubeni Executive LEAD Program」
「丸紅グループをリードする、次世代経営層の育成へ」をコンセプトに、スイスの経営大学院・IMDによる当社専用カスタマイズドセッションを通じて、世界最先端の経営論及びリーダーシップを学ぶ選抜型のプログラムです。
■社内MBAプログラム「丸紅マスターコース」
国内ビジネス・スクールの教授を招聘し、経営戦略、会計、財務、組織マネジメント、マーケティング等、事業経営に必須となる知識を講義、ケーススタディ、ディスカッション等を通じて修得するプログラムで、部署・年代を問わず多様な社員が受講しています。
丸紅の制度は、社員一人ひとりの主体性や成長を支援し、持続可能なキャリア形成を促す取り組みが特徴です。たとえば、「15%ルール」は、新たな事業創出を目指し、自発的な探求活動を奨励する仕組みで、社員のイノベーション意欲を高めています。「アイディアボックス」は全社員が利用可能な提案窓口として、業務改善や新規ビジネスアイディアの共有を促進し、社員のアイディアを喚起することで、組織全体の創造力を向上させているといえるでしょう。
また、次世代リーダーの育成にも注力しており、「Marubeni Executive LEAD Program」では世界最先端の経営理論を学ぶ機会があります。「丸紅マスターコース」では経営に必要なスキルを体系的に修得でき、多様な社員が受講可能です。これらの制度は、個々の能力を最大限に引き出し、企業全体の競争力向上につながる先進的な取り組みといえます。
総じて同社では、ライフステージの変化に考慮しつつ、中長期的に活躍を後押しする制度や福利厚生が充実しているといえるでしょう。
丸紅への転職で押さえておくべき会社情報
最後に、丸紅への転職で押さえておくべき会社情報として、会社概要を紹介します。企業研究に役立ちますので、ご参考になれると幸いです。
会社概要
会社名 | 丸紅株式会社 |
代表者 | 柿木 真澄 |
創立 | 創業:1858年5月 設立:1949年12月1日 |
本社所在地 | 東京都千代田区大手町一丁目4番2号 |
資本金 | 263,599百万円 |
従業員数 | 4,337名(丸紅グループの従業員数 50,200名) |
主な関係会社 | 子会社 326社、関連会社 164社 |
経営理念
丸紅は、社是「正・新・和」の精神に則り、公正明朗な企業活動を通じ、経済・社会の発展、地球環境の保全に貢献する、誇りある企業グループを目指します。
丸紅スピリット
丸紅はグループの目指す企業風土を個人の行動に落とし込んだ「丸紅スピリット」を2013年に定め、実践しています。
「志」大きな志で未来を築け Possess the willpower to shape the future
「挑」挑戦者たれ Relish a great challenge
「論」自由闊達に議論を尽くせ Value a full, free and vigorous debate
「強」困難を強かに突破せよ Fight through hardships
「正」常に迷わず正義を貫け Maintain a formidable sense of fairness
丸紅の企業理念は、社是である「正・新・和」の精神に基づいています。この理念には、「正義を貫くこと」「革新を追求すること」「調和を図ること」の意味が込められています。これにより、公正で透明な企業活動を行い、経済と社会の発展、地球環境の保全に貢献することを目指しています。
さらに、丸紅は「丸紅スピリット」という行動指針も掲げ、社員一人ひとりに対して、挑戦心を持ち、困難に立ち向かい、自由闊達な議論を行うことを求めています。このスピリットは、「志」「挑」「論」「強」「正」の5つの要素で構成されており、個人の成長と組織の発展を促すための行動規範として機能しています。
このように、丸紅はただ利益を追求するだけでなく、持続可能な社会の実現を目指し、変化する市場環境に適応しながら、新たな価値を生み出すことを使命としています。公式サイトでは、これらの理念に基づいた「Global crossvalue platform」を目指す姿勢も強調されています。
丸紅への転職をお考えの方へ
丸紅への転職は難易度が非常に高く、十分な面接対策なしでは内定獲得が難しいと言えます。
弊社sincereedだからこそわかる選考対策、さらには入社後の早期活躍方法についても多くのアドバイス、サポートが可能となっております。
丸紅への転職にご興味のある方は、まずは一度ご相談いただけますと幸いです。
Warning: include(/home/sincereedagt/sincereed-agent.com/public_html/wp-content/themes/sincereed/marubeni_interviewlist.php): Failed to open stream: No such file or directory in /home/sincereedagt/sincereed-agent.com/public_html/wp-content/themes/sincereed/functions.php on line 304
Warning: include(): Failed opening '/home/sincereedagt/sincereed-agent.com/public_html/wp-content/themes/sincereed/marubeni_interviewlist.php' for inclusion (include_path='.:/opt/php-8.1.29/data/pear') in /home/sincereedagt/sincereed-agent.com/public_html/wp-content/themes/sincereed/functions.php on line 304