

オムロンの平均年収は800万円超え?年齢別・職種別・口コミから徹底解説【2025年最新版】
オムロン株式会社は、制御機器やヘルスケア機器、社会システムなど幅広い分野で事業を展開し、国内外で高い知名度を誇る大手電機メーカーであり、転職市場でも常に人気企業の一つとして注目されています。
特に気になるのが「年収水準」。有価証券報告書や社員の口コミを見ると、同業他社と比較しても高い水準に位置しており、安定感と将来性を兼ね備えたキャリア選択肢といえます。
本記事では、オムロンの平均年収をはじめ、年齢別・職種別の水準、月給・賞与・残業代の内訳、社員口コミまで徹底解説します。
※本記事は2025年10月に掲載されました。
※記事中の情報は掲載時点でのWeb情報の公開情報を元に弊社が編集・掲載したものであり、企業の公式見解ではありません。
※組織の詳細や制度等は大きく変更になる可能性があります。ご転職を検討の際は、公式HP等で最新の情報をご確認ください。
オムロンの平均年収はどれくらい?【2025年最新データ】
オムロン株式会社の有価証券報告書(2025年3月期)によると、従業員の平均年間給与は約820万円と公表されています。この水準は、日本の国民平均年収 460万円(国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」)の約1.8倍にあたり、国内全体の給与水準と比べても非常に高水準です。
主要電機メーカーとの比較
直近の有価証券報告書に基づき、オムロンと主要メーカーの平均年収を比較すると以下の通りです。
企業名 | 平均年間給与(千円) | 従業員数 |
富士通 | 8,585千円 | 32,801人 |
オムロン | 8,205千円 | 26,614人 |
三菱電機 | 8,045千円 | 31,213人 |
パナソニック | 7,754千円 | 78,370人 |
京セラ | 7,640千円 | 77,136人 |
この結果から、オムロンは業界内でも高水準を誇り、三菱電機や京セラ・パナソニックよりも高い年収水準を確保しています。
参照:国税庁 令和5年分 民間給与実態統計調査:https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2023/pdf/R05_000.pdf(2024年9月)
参照:各社 有価証券報告書:
オムロン:https://www.omron.com/jp/ja/ir/irlib/pdfs/yuho/20250623_88.pdf(2025年3月)
三菱電機:https://www.mitsubishielectric.co.jp/investors/data/negotiable-securities/pdf/154_1.pdf(2025年3月)
パナソニック:https://holdings.panasonic/content/dam/holdings/jp/ja/corporate/investors/pdf/securities-report/Report2024.pdf(2025年3月)
京セラ:https://www.kyocera.co.jp/ir/library/pdf/yuho/FY25_4Q_yuho.pdf(2025年3月)
過去5年の平均年収推移
オムロンの平均年収は、直近5年間で8,100千円台〜8,600千円台の間を推移しており、大きな変動はありません。2025年3月期は前年からやや減少したものの、依然として高水準を維持しています。
年度 | 平均年間給与 |
2021年3月期 | 8,215千円 |
2022年3月期 | 8,579千円 |
2023年3月期 | 8,611千円 |
2024年3月期 | 8,621千円 |
2025年3月期 | 8,205千円 |
参照:オムロン 各年度有価証券報告書:
2021年3月期:https://www.omron.com/jp/ja/ir/irlib/pdfs/yuho/20210625_84.pdf(2021年3月)
2022年3月期:https://www.omron.com/jp/ja/ir/irlib/pdfs/yuho/20220624_85.pdf(2022年3月)
2023年3月期:https://www.omron.com/jp/ja/ir/irlib/pdfs/yuho/20230623_86.pdf(2023年3月)
2024年3月期:https://www.omron.com/jp/ja/ir/irlib/pdfs/yuho/20240620_87.pdf(2024年3月)
2025年3月期:https://www.omron.com/jp/ja/ir/irlib/pdfs/yuho/20250623_88.pdf(2025年3月)
オムロンの年齢別・役職別の年収水準
オムロンの有価証券報告書(2025年3月期)による平均年収は 約820万円ですが、一方、OpenWorkの口コミデータからは、年齢や役職ごとの具体的な水準が見えてきます。
ただし、ここで紹介する年収データは、OpenWorkに投稿された回答者個人の情報に依拠しているため、あくまで参考までにご覧ください。
年齢別の平均年収(口コミサイトより)
年齢 | 推定年収 | 推定範囲 |
25歳 | 475万円 | 355万〜637万円 |
30歳 | 590万円 | 441万〜791万円 |
35歳 | 717万円 | 535万〜961万円 |
40歳 | 810万円 | 605万〜1,086万円 |
45歳 | 848万円 | 633万〜1,136万円 |
50歳 | 860万円 | 642万〜1,153万円 |
55歳 | 929万円 | 694万〜1,245万円 |
30歳で年収600万円弱、40歳で800万円を超え、55歳では900万円台に到達。メーカーらしい「安定的に右肩上がりの給与カーブ」を描いていることがわかります。
職種別の平均年収
職種ごとの平均年収には差があり、企画・スタッフ職など一部の職種が高い傾向を示しています。
職種 | 平均年収 | 年収レンジ |
営業 | 736万円 | 300万〜1,600万円 |
開発 | 752万円 | 368万〜1,200万円 |
研究開発 | 733万円 | 350万〜1,600万円 |
企画 | 954万円 | 500万〜2,000万円 |
技術 | 697万円 | 450万〜1,050万円 |
エンジニア・SE | 661万円 | 470万〜1,000万円 |
事務 | 742万円 | 390万〜1,250万円 |
スタッフ | 970万円 | 660万〜1,500万円 |
管理職 | 767万円 | 500万〜1,400万円 |
マーケティング | 809万円 | 550万〜1,100万円 |
役職別の目安
口コミや求人情報(doda)を参考にすると、役職別の水準は次の通りです。
- 主任・係長クラス:600万〜800万円
- 課長クラス:900万〜1,050万円
- 部長クラス:1,100万円以上
- 管理職求人例(doda掲載):技術系マネージャー職で「年収900万〜1,200万円」との記載あり
特に課長以上に昇格すると年収1,000万円超えが見込め、管理職クラスはメーカー転職希望者にとって大きな目標ラインとなります。
参照:openwork オムロン 年収:https://www.openwork.jp/company_answer.php?m_id=a0910000000FrNa&q_no=2(2025年9月)
参照:doda オムロン 求人一覧:https://doda.jp/DodaFront/View/JobSearchList.action?k=%E3%82%AA%E3%83%A0%E3%83%AD%E3%83%B3%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E4%BC%9A%E7%A4%BE&kwc=2&ss=1&pic=1&ds=0&so=50&tp=1(2025年9月)
オムロン社員の月給・賞与・残業代の内訳
オムロンの年収は、基本給(固定給)+賞与(ボーナス)+残業代・手当で構成されています。口コミや有価証券報告書の開示データから、その実態を整理しました。
基本給(月給)の水準と昇給ペース
- 20代後半〜30代前半(一般職・主任級):月給30〜42万円程度
- 30代後半〜40代前半(主任〜課長級):月給45〜65万円程度
- 40代後半〜50代(課長〜部長級):月給60〜80万円超も確認
口コミでは「昇給は年功的に安定しているが、評価制度の影響で差が出る」との声が多く、昇給ペースは年1回、数千円〜数万円程度が一般的です。
ボーナス(賞与)の平均支給額と支給時期
- 平均支給額:年間200〜400万円程度
- 支給時期:一般的に 夏(6〜7月)と冬(12月)に年2回
特に賞与はオムロン社員の年収を大きく左右する要素であり、口コミでも「賞与だけで200万円以上支給される」「業績連動で変動幅がある」との意見が目立ちます。
残業代・各種手当の支給実態
- 残業代は労働時間に応じて支給されますが、口コミでは「管理職以上は残業代がつかない」「実質的にサービス残業が発生することもある」との指摘もありました。
- 各種手当としては、住宅補助・通勤手当・家族手当が整備されており、福利厚生と合わせて生活の安定に寄与しています。
- 一方で「制度はあるが金額は小さい」「若手のうちは残業代を含めても年収は抑えめ」との口コミも見られました。
年収シミュレーション(例)
口コミおよび有価証券報告書をもとにしたシミュレーション例は以下のとおりです。
年齢・職種 | 月給 | 賞与(年) | 残業代 | 推定年収 |
30歳・技術職(主任クラス) | 約35万円 | 約150万円 | 約30万円 | 600万円前後 |
40歳・管理職(課長クラス) | 約60万円 | 約250〜300万円 | 無し(管理職のため) | 950〜1,000万円前後 |
50歳・部長クラス | 約75万円 | 約350〜400万円 | 無し | 1,200万円超 |
このように、オムロンの給与は30代で600万円台、40代で1,000万円近く、部長級で1,200万円超が現実的なレンジとなっています。
オムロンの年収に関する口コミ・評判まとめ
オムロンの年収については、現役社員や元社員の口コミから「安定している一方で昇進や評価には課題がある」との声が寄せられています。ここでは OpenWork に投稿された情報をもとに整理します。
現役社員・元社員のリアルな声
- 「30代で年収600万円前後、40代で1,000万円に届く」
- 「管理職に昇格すれば1,200万円以上も可能」
- 「賞与だけで年間200〜400万円が支給されることもある」
- 「MBO評価は上司の裁量に影響されやすい」
口コミからは、給与水準そのものは高く、安定感もある一方、昇進スピードや評価の公平性に課題があることが分かります。
ポジティブな声
- 安定して賞与が支給される
- 福利厚生や制度が充実している
- 管理職になれば高年収が狙える
ネガティブな声
- 年功序列が色濃く残っている
- 上司の評価によって昇給・昇進が左右される
- 部署によって出世スピードに差がある
年収アップの分岐点
口コミデータから浮かび上がるのは、キャリアの明確な節目です。
- 主査以上:年収800万円を超える大きな転機
- 課長級以上の管理職:年収1,000万円超が現実的なライン
管理職登用は難易度が高いものの、昇格できれば一気に高年収帯へと入ることができます。
オムロンへ転職して高年収を狙うためのポイント
オムロンが求める人物像と採用傾向
オムロンは企業理念として「事業を通じて社会的価値を創出し、社会の発展に貢献し続ける」ことを掲げています。求める人財像は、社会課題の解決を志し、自らの専門性や強みを活かしてチームに貢献できる人材 です。
採用ページでも「社員一人ひとりが主体性を持ち、能力を発揮できる環境をグローバルに整備している」と明記されています。また「自律型人財」の育成に注力しており、若手であっても成長意欲があれば積極的にチャンスを与えるスタイルが特徴です。
評価制度についても、近年はジョブ型人事制度を導入しており、役割と成果に応じた処遇がなされる仕組みにシフトしています。
高年収を狙いやすい職種
OpenWorkの口コミによると、オムロンで高年収を狙いやすいのは次の職種です。
- 研究開発職・技術職:専門性や成果が評価に直結しやすく、30代後半で800〜900万円、管理職昇格で1,000万円超えの事例がある
- 営業職:大口案件を担当することで高水準の給与が可能。40代で年収1,000万円前後に到達したという口コミが見られる
口コミに実際の年収例が投稿されており、研究職・営業職のいずれにおいても管理職登用が年収1,000万円を超える分岐点であることが確認できます。
転職成功者の共通点と失敗パターン
成功者の共通点
- 自分の専門分野で実績を積み、成果を数値や具体例で説明できる
- チームワークを大切にしつつ、自律的にキャリアを切り拓く姿勢を示せる
- 社会課題解決というオムロンの理念に共感を示し、志を持っている
失敗パターン
- 年功序列的な昇進を当然視し、成果ベースの評価に適応できない
- 自身の強みや専門性を具体的に示せず、応募ポジションとのマッチングを欠いてしまう
求人の探し方や転職エージェントの活用法
オムロンの中途採用情報は、公式採用ページに掲載されています。そこでは、技術職・研究開発職・営業職を中心に求人が公開されており、キャリアパスや評価制度についても確認できます。
加えて、転職エージェントを利用すれば非公開求人へのアクセスや、面接・年収交渉における具体的なアドバイスが得られます。
特にジョブ型制度導入後は「役割に見合った待遇」が重視されるため、自分の専門性を整理しエージェント経由で適切にアピールすることが高年収獲得の近道となります。
参照:オムロンにおけるジョブ型人事制度のご紹介:https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/atarashii_sihonsyugi/bunkakai/roudousijou_dai6/siryou3.pdf(2024年2月)
参照:オムロン 求める人物像:https://www.omron.com/jp/ja/recruit/recruitinfo/ideal/(2025年9月)
参照:オムロン 求人一覧:https://job.axol.jp/qd/c/omron/job/search(2025年9月)
オムロンの求人情報と年収交渉のコツ
中途採用求人の特徴
オムロンの中途採用では、研究開発職・技術職・営業職を中心に幅広い職種が募集されています。制御機器事業、商品企画・事業企画、品質管理、調達・購買、生産技術など多様な領域で求人が確認でき、勤務地も京都本社をはじめ関東・中部・関西・九州など全国に展開しています。
求人の多くは正社員採用であり、経営基幹職(管理職)や高度専門職など、キャリア志向に合わせたポジションが提示されています。平均残業時間の目安が記載されている求人もあり、働き方を意識した情報が開示されている点も特徴です。
面接で年収交渉を成功させるポイント
オムロンでは、近年導入されたジョブ型人事制度により「役割」と「成果」に基づいて処遇が決まります。
そのため、年収交渉や面接準備にあたっては以下の点を押さえることが重要です。
- これまでの研究・開発成果や営業実績を、数値や具体例で示す
- 応募ポジションで求められるスキルや経験を、自身のキャリアと明確に結びつけて説明する
- オムロンの理念である「社会的課題の解決」への共感を伝える
口コミでも「管理職や主査に昇格すると年収が大きく上がる」という声があり、応募段階で自身の役割やキャリアの方向性を示すことが、待遇面に影響しやすいと考えられます。
非公開求人やエージェント活用のメリット
オムロンの求人は公式採用ページに公開されていますが、非公開の募集が存在するケースもあります。特に管理職クラスや専門性の高いポジションは、転職エージェントを通じて募集されることが多いため、併用することで選択肢が広がります。
エージェントを利用することで、求人票に書かれていない条件や処遇の詳細を確認できるほか、年収交渉を代行してもらえるメリットもあります。
メーカー転職で活用したいエージェント
オムロンを含む大手メーカーへの転職では、以下のエージェントが有効です。
- dodaエージェントサービス:公開・非公開の求人が豊富で、製造業に強い
- リクルートエージェント:総合型で電機・メーカー領域の案件が多い
- JACリクルートメント:管理職やグローバル関連のポジションに強み
- sincereed:大手優良メーカーの求人を多数保有しており、オムロンの紹介も可能。
複数のエージェントを利用することで、自分のキャリアに合った求人を幅広く比較でき、交渉面でも有利に働きます。
まとめ|オムロンの年収を徹底理解してキャリア戦略を立てよう
オムロンは、平均年収820万円と、国内大手メーカーの中でも高い水準を維持しています。口コミでも「30代で600万円前後」「40代で1,000万円前後」「管理職で1,200万円超」という声が確認されており、安定的かつ高水準の給与体系が大きな魅力です。
一方で、評価制度にはMBOによる上司の裁量や年功序列的な側面も残っており、昇進スピードに差が出やすい点も特徴です。したがって、年収アップを狙うには 研究職や営業職で成果を出し、管理職への昇格を目指すこと が重要なキャリア戦略となります。
求人情報は公式採用ページや求人サイトで確認でき、さらにsincereedをはじめとした転職エージェントを活用することで、非公開求人や年収交渉のサポートも受けられます。
あなたの専門性と挑戦心を活かし、オムロンで高年収とやりがいあるキャリアを実現してください!