

NTTデータの志望動機は?内定に近づく回答方法と事前準備のポイント
コンサルティングや、SI・ソフトウェア開発などをメインに統合ITソリューションを提供しているNTTデータ。国内のSIerでは売上高トップで、会社創設以来、常に増収を達成してきています。そんなNTTデータは、転職の倍率も高く難関企業の一つです。
NTTデータへの転職を希望する方にとって、面接で問われる「志望動機」は最重要質問のひとつ。優秀な人材が多く集まる企業だからこそ、「なぜNTTデータなのか」「自分がどう貢献できるのか」を明確に語ることが求められます。
本記事では、NTTデータの企業文化・事業特性を踏まえたうえで、効果的な志望動機の組み立て方、回答例、準備のステップについて解説していきます。
※本記事は2025年6月に掲載されました。
※記事中の情報は掲載時点でのWeb情報の公開情報を元に弊社が編集・掲載したものであり、企業の公式見解ではありません。
※組織の詳細や制度等は大きく変更になる可能性があります。ご転職を検討の際は、公式HP等で最新の情報をご確認ください。
まず、志望動機を考えるにあたって、NTTデータの強みや求める人材像を理解しておく必要があります。それぞれ考察していきます。
NTTデータの特徴や強み
1.持続的な成長とイノベーションの推進
NTTデータは、創業以来増収を続けるなど、安定した経営基盤を持ちながら、技術革新にも積極的に取り組んでいる企業です。特にDX・AI・データセンター領域への投資を強化し、企業や社会の課題解決につながる新たな価値を創造しています。こうした成長の背景には、最先端技術を活用するエンジニアリング力と、変化を恐れず挑戦する企業文化があります。
2.グローバル市場での躍進
NTTデータは、国内IT市場の枠を超え、2005年以降本格的な海外展開を進めています。特にM&Aを通じた事業拡大を進めており、現在では50カ国以上に拠点を持ち、世界各地で競争力を高めています。しかし、単なる買収戦略ではなく、現地企業としての売上を生み出すモデルを確立している点が強みです。これにより、日本企業の海外進出支援だけでなく、国際市場で独立したプレイヤーとしての地位を築いています。さらに、NTTグループ内の再編が進み、海外投資の強化に向けた環境が整いつつあります。2025年には、IT業界のGlobal Top 5入りを目指しています。
3.社会インフラを支える使命と影響力
NTTデータは、日本の金融・公共システムを支える重要な役割を担っています。金融分野では、「ANSER」や「BeSTA」などのシステムを提供し、銀行間ネットワークやATM統合基盤も構築。また、公共分野では政府機関やインフラ企業向けの基幹業務システムを開発し、日本社会のデジタル化を促進しています。こうした長年の実績により、NTTデータの技術は私たちの生活の根幹に関わっています。さらに、AI・データ活用を駆使した新サービスの提供を進め、従来のITインフラを超えた領域へと拡大。NTTデータの仕事は、単なるシステム開発に留まらず、「社会課題の解決」というミッションを担っており、社会貢献意識を持つ人にとって、やりがいを感じられる環境と言えるでしょう。
参考:https://www.nttdata.com/global/ja/about-us/
NTTデータが求める人材像
NTTデータは、「Trusted Global Innovator」として、ITを活用した社会・ビジネスの変革を推進しています。そのため、単なる技術力だけでなく、自律的に考え、周囲を巻き込みながら変革を起こせる人材を求めています。具体的には、考導力(主体的に動く力)、共創力(チームで価値を生む力)、変革力(新しい技術を学び続ける力)の3つを重要視しています。これらの3つのスキルを前提に、求める人材像を深堀してみましょう。
1.考導力(→自律的に考え、周囲を巻き込む力)
NTTデータでは、変化の激しいIT業界で自律的に考え、周囲を巻き込んで行動できる人材が求められます。単なる指示待ちではなく、課題を発見し、解決策を考え、チームを牽引する能力が重要視されています。特に、大規模なプロジェクトでは各メンバーの積極的な提案や行動が成果を左右します。そのため、志望動機では、過去の経験をもとに「どのような状況で主体的に動き、周囲を巻き込んで成果を出したか」を具体的に示すことで、企業が求める人物像とマッチしやすくなるでしょう。
2.共創力(→多様な仲間と協力し、新しい価値を生み出す力)
NTTデータの業務は、技術者だけでなく、ビジネスサイドやクライアントとの密接な連携が求められます。そのため、多様なメンバーと協力し、共通の目標達成に向けて動ける人材が重視されます。ITプロジェクトでは、異なる専門性を持つ人々と協力する機会が多く、相手の意見を尊重しながら、新しい価値を生み出す能力が不可欠です。「異なる立場の人と協力し、成果を生み出した経験」を具体的に示すことで、チームプレイヤーとしての適性をアピールできます。
3.変革力(新しい技術や仕組みに興味を持ち、変化を楽しむ力)
NTTデータは、DX・AIなどの最新技術を積極的に活用し、社会やビジネスの変革を推進しています。そのため、新しい技術に対する興味と学び続ける姿勢が重要です。技術進化のスピードが速いIT業界では、既存の知識にとらわれず、変化を楽しみながら成長できる人材が求められます。志望動機では、「新しい技術を学び、それを活用して成果を出した経験」や「変化の中で柔軟に対応した事例」を具体的に伝えると、企業の求める人物像と一致しやすくなるでしょう。
NTTデータの志望動機の伝え方とは?
企業のビジョンを理解し、志望動機に落とし込む
面接では、企業への理解と自分のキャリアの方向性がしっかり結びついた志望動機が求められます。NTTデータの場合は、先に述べたポイントを踏まえ、特に以下の2点を意識すると説得力が増していくでしょう。
1.企業のビジョンに共感すること
NTTデータは、「Trusted Global Innovator」というビジョンのもと、ITを活用した社会・ビジネスの変革を推進しています。このミッションに対して、応募者自身がどのように共感し、どんな価値を提供できるのかを語ることが重要です。 面接官は、「企業の理念を理解した上で志望しているか」を見ています。そのため、「NTTデータの考え方に共感し、その環境で何を実現したいのか」を明確に伝えることで、志望動機に深みを持たせることができます。
2.具体的なプロジェクトや業務への関心を示す
NTTデータでは、金融・公共システム構築、DX推進、グローバル展開など、多岐にわたる業務が展開されています。志望動機では、企業の強みや取り組みに触れながら、「どのような事業・プロジェクトに関心があるか」「どんな業務に携わりたいか」を具体的に伝えることが重要です。また、企業の取り組みと自分のスキル・経験を結びつけることで、説得力のある志望動機になります。
求める人物像を理解し、強みをリンクさせる
企業のビジョンに共鳴することは大切ですが、さらに重要なのは、「自分のスキルや経験がNTTデータの求める人材像と合致していること」を伝えることです。面接官は、応募者が企業の求める能力を持ち、業務に貢献できるかを判断します。そのため、以下の2つのポイントを意識して志望動機を構築すると、説得力が増します。
1.企業が求める人材像を理解し、それに適応すること
NTTデータは、考導力(主体的な行動)、共創力(チームで価値を生み出す力)、変革力(新技術への適応力)を持つ人材を求めています。特に、デジタル技術の活用力・グローバル対応力・社会課題解決への意識が重要視されています。
面接では、「これらの要素に自分がどのように適応できるか」を伝えることで、企業の求める人材像と一致していることを示せます。例えば、過去の業務経験から自分が主体的に課題を解決した事例や、チームで協力して成果を出した経験を具体的に説明することで、企業の求める人材に近いことを証明できます。
2.自分のスキルを企業の事業にどう活かせるかを示す
NTTデータでは、金融・公共システムの構築、DX推進、グローバル展開など、幅広い事業を展開しています。志望動機では、企業が取り組んでいる分野と自分のスキルを結びつけることが重要です。例えば、DX推進の経験があれば、NTTデータのデジタル戦略に貢献できることを具体的に伝えられます。グローバルビジネスの知識を持っていれば、企業の海外展開に活かせる点を強調できます。また、チームでの連携力を示すことで、多様なプロジェクトを推進できる適性をアピールできます。このように、企業の求める人材像と自分の強みをリンクさせることで、より納得感のある志望動機になるでしょう。
職種別の具体例は?
NTTデータの志望動機を考える際のヒントとして、職種別の例を紹介します。 ここではITコンサル、システム開発、データ分析系の職種ごとに、どんな視点を盛り込めば説得力が増すのかを整理しました。志望動機を構築する際の参考として、ぜひ自身の経験に合わせてアレンジしてみてください。
ITコンサル系
私はこれまで、企業のDX推進に携わり、業務改善の提案やシステム導入の支援を行ってきました。NTTデータは、単なるIT導入に留まらず、顧客のビジネス変革を総合的に支援するコンサルティング力を強みとされており、その姿勢に共感しています。特に、NTTデータが展開するデジタル戦略の策定や業務プロセスの変革支援に魅力を感じ、自分の経験を活かせると考えました。企業のDX加速に貢献するため、培った業務分析力とプロジェクト推進力を活かし、NTTデータのコンサルティング事業に寄与したいと考えています。
システム開発系
金融システム開発に携わり、大規模システムの設計や運用改善を経験してきました。NTTデータは、日本の金融・公共インフラを支える基幹システム開発を担っており、社会への影響力の大きさに強く惹かれました。特に、安定性と拡張性を兼ね備えたシステム構築力に魅力を感じ、自分もこの環境で技術をさらに磨きたいと考えました。これまでの開発経験を活かし、NTTデータの金融システム構築に携わることで、より多くの人々が安心して利用できるサービスを支えたいと考えています。
データ分析系
データ活用を通じた業務最適化や経営支援を経験してきました。NTTデータは、AI・ビッグデータ分析を活用し、企業や社会の意思決定を支援するデータ戦略を推進しており、その取り組みに強く共感しています。特に、社会課題の解決に向けたデータ活用に関心があり、NTTデータのプロジェクトに貢献できると考えました。これまで培った分析スキルを活かし、データを基にした経営判断の支援や、社会インフラの最適化を推進する業務に携わりたいと考えています。
「過去の経験」「NTTデータへの共感」「今後の貢献ポイント」を意識してまとめた具体例を用意しました。これにご自身のより具体的な経験や入社したいという強い思いを盛り込み、ぜひ自分なりの言葉でお伝えしてみてください。
NTTデータへの転職をお考えの方へ
NTTデータの面接は、「どれだけ企業理解があるか」「自分の経験をどう活かせるか」「入社後にどう貢献・成長したいか」が問われる場です。表面的な熱意ではなく、具体性と論理性のある構成で、自分の言葉で語ることが大切です。
本記事を参考に、あなただけの「NTTデータへの志望動機」を磨いてみてください。また、弊社sincereedだからこそわかる選考対策、さらには入社後の早期活躍方法についても多くのアドバイス、サポートも可能となっております。
NTTデータへの転職にご興味のある方は、まずは一度ご相談いただければ幸いです。