キーエンスの育成・研修制度は?
2024/03/18

キーエンスの育成・研修制度は?

日本を代表するメーカーとして高い人気を誇るキーエンス。キーエンスへの転職を検討している方の中には、入社後にどのような研修や育成制度があるのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。

こちらの記事では、付加価値を追求するキーエンスにはどんな研修・育成制度があるのか、キーエンスへの転職支援に強いエージェントとして数多くの支援をしてきた弊社sincereedが紹介していきます。

 

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キーエンスの考え方

まずは、キーエンスが人材育成に対してどう考えているのか?、根幹となるキーエンスの考え方を紹介していきます。

 

最小の資本と人で最大の付加価値を上げる

付加価値とは、事業活動により生み出された新しい価値です。キーエンスでは、付加価値を最大化することこそが社会への貢献だと考えられえて。「最小の資本と人で、最大の付加価値を上げる」という考え方がキーエンスの経営の原点であり、キーエンスの企業活動の理想形です。

キーエンスには業績賞与という、営業利益の一定割合を社員に還元する制度があり、これは社員一人ひとりが経営参画意識を持つことを目的としています。

また、時間チャージという全社で生み出すべき付加価値を「1人・1時間あたり」に落とし込んだ考え方により、時間も経営資源であることを意識する仕組みがあります。プロジェクトを進める際にはこの時間チャージを用いて、外部に支払う費用だけでなく、時間も含めた費用対効果を可視化することで、より付加価値の高い仕事に費用と時間を投資する客観的判断ができるようにしています。

最大の付加価値を生み出すため、営業は潜在的な課題を発掘し、その解決策を提案。開発は顕在化されたニーズではなく、一歩先の潜在ニーズを形にするという考え方を掲げています。

 

本質的に考えて、判断する

キーエンスでは「当たり前のことを当たり前に実践する」という考えが大切にされています。変化の激しい市場環境において、何が「今の当たり前」なのかを確信をもって判断できなければなりません。そのための軸となるのが「市場原理・経済原則」に基づいて合理的に検討することです。この判断のものさしを社員全員で共有できているため、個人による判断のぶれが生じにくくなります。

また、「その仕事は何のために行っているのか」「その仕事はどんな“価値”を生み出すのか」という目的が強く意識されています。この目的意識が、「目的に照らしてこのやり方が本当に適切か」という問題意識につながり、既存のやり方や常識にとらわれない新たなブレークスルーを生み出す原動力になっています。

 

任せることで、人は育つ

キーエンスでは「任せることで人は育つ」という考え方に基づき、若いうちから責任のある仕事・役割を経験します。「任せる」とはいっても、「すべてを一人で決断し、実行する」というわけではありません。一人ひとりの状況を理解しながら、持続的に成長を重ねていけるように、さまざまなサポートが用意されています。周囲の協力や会社の仕組みを活用しながら、早い段階から責任ある仕事を任され、自身の成長につなげていける環境です。

 

また、キーエンスの評価制度は、成果主義ではなく、成果と同様にプロセスも重視しています。成果とそのプロセスの因果関係を明確に示し、「良いプロセスによって、良い成果をあげた人」を高く評価する制度が導入されています。また、会社にとってプラスとなる「良いプロセスを全社に共有すること」も、この評価の基準に含まれているため、一人で成果をあげるだけではなく、会社全体で成果を最大化しようという意識につながっています。

 

キーエンスの育成・研修制度は?

キーエンスでは、成長ステージに応じた育成・研修制度を実施しています。ここでは育成に対する考え方や具体的な制度を見ていきましょう。

 

育成に関する基本的な考え方

 

キーエンスの育成に関する基本的な考え方は、「各社員が互いに人間性を尊重し、働きがいのある職場作りを目指しながら企業の永続的な付加価値向上に貢献する社員の育成に取り組むこと」とされています。

 

そして、上記の考えを元にした育成に関する3点の基本方針があります。

・積極的に「仕事を任せる」

・育成の基礎となるOJT

・「研修」で総合的な能力開発を促す

 

以下で具体的な制度について紹介します。

 

OJTを軸にした育成制度

営業職

キーエンスの営業職では、「テリトリー制」を導入しています。テリトリー制とは、一人の営業担当が一定の地域を担当し、そのエリアのマーケット分析から戦略立案、実行に至るまで、すべてを任される仕組みです。入社して半年後から自分のテリトリーを任されますので、責任は大きいですが、自らが考えて行動することで成果や成長につなげられ、大きなやりがいや達成感を味わうことができます。

 

営業職におけるOJT育成の例

・営業ロールプレイング

社員同士で提案する側と提案を受ける側に分かれ、模擬営業をする育成手法。

・外出・出張報告

お客様への訪問前に先輩社員と「事前シミュレーション」を実施し、訪問後の結果報告で課題を明確にし成長を促す。

・営業同行

① 先輩社員の営業に同行して学ぶ。

② 先輩社員に同行してもらい営業アドバイスをしてもらう。

 

開発職

少数精鋭で商品開発に取り組める環境があります。開発プロジェクトチームは、数名から十数名の少人数で構成されます。全員が商品企画の段階からプロジェクトに参画するため、経歴の長短を問わず自分の意見が反映されやすく、商品に対する影響度も非常に大きくなります。「この商品は自分がつくった」「自分のアイデアでお客様に貢献できた」、そういった実感が得やすい開発環境でプロジェクトが進められています。

 

開発職におけるOJT育成の例

・プロジェクト担当

最短入社2か月で開発プロジェクトに参加。商品開発の一部を任される。

・フォローアップ勉強会

豊富な経験を持つ先輩からその技術を学ぶ。

・パーソナルコーチ

先輩社員からマンツーマンで仕事全般のサポートを受ける。

 

OJTを促進するための制度

・パーソナルコーチ制度

新入社員に対して、先輩社員がマンツーマンで仕事全般のアドバイスを受け持ち、成長を促進する仕組みです。

 

・メンター制度

パーソナルコーチとは別に、新入社員が抱える疑問や不安を、若手先輩社員がメンターとしてフォローする制度です。

 

MDP制度、CDP制度

キーエンスでは、社員の視野を広げること、あるいは、新たな能力を開発することを目的として、様々な制度が設けられています。

 

・MDP制度(Management Development Program)

一定期間、責任者としての業務を任せ、次期リーダーを養成する研修制度。責任者としての仕事を任されることで視野が広がります。また、一人ひとりの成長によってリーダー候補の層が厚くなり、組織の活性化にもつながっています。

 

・CDP制度(Career Development Program)

所属籍はそのままで、一定期間他のセクションに移って業務を経験する制度。専門外の多彩な仕事を体験することで、広い視野の養成と新たな能力開発を促します。最近では、海外現地法人に赴任する「海外CDP」の実施も増えています。

 

能力開発のための研修制度

 

キーエンスでは、実務スキル教育に加え、多様な研修プログラムを企画開発し、必要なタイミングで受講できるように各種制度が整備されています。

 

キャリア別教育

・新入社員研修

入社後フォロー研修

新入社員研修

 

・若手社員

実践スキル研修

 

・中堅社員

マネジメント研修

コーチング研修

 

・経営リーダー

責任者研修

 

マルチアセスメント

責任者のマネジメントカ開発を促進するために、メンバーの視点で評価(サーベイ)をおこない、結果を責任者にフィードバックする仕組みです。定期的に責任者自身のマネジメントにおける強みと課題を共有し、マネジメントカ向上に役立てることが目的です。

 

実務教育

実務スキル研修

実務をおこなう上で各部門で求められるスキルの習得。

 

新任責任者研修

労務管理、社内規程など、責任者として必要な知識の習得。

 

社外教育

語学レッスン

自己啓発の一環として、語学レッスンを法人契約による割引料金で受講可能。

 

e-ラーニング・通信教育

仕事に役立つ度合いが高く、その講座を所定の期間内に修了した場合に、受講料の全額を会社が補助。

 

キーエンスへ転職するために押さえておきたい重要なポイント

これからキーエンスへの転職をお考えの方に、まず押さえておくべき転職ポイントをまとめてご紹介していきます。

 

会社概要

会社名 株式会社キーエンス
所在地 〒533-8555 大阪市東淀川区東中島1-3-14
設立 1974年5月27日
資本金 306億3,754万円
従業員数 10,580名(2023年3月現在)
事業内容 センサ、測定器、画像処理機器、制御・計測機器、研究・開発用 解析機器、ビジネス情報機器

 

Value:付加価値の創造により、社会に貢献する。

キーエンスは、ファクトリー・オートメーション(FA)の総合メーカーです。
1974年の会社設立以来、付加価値の創造こそが企業の存在意義であり、付加価値の創造によって社会に貢献するという考えのもと、今まで世の中になかった商品の提供を通じて、お客様の課題を解決すること、新しい価値を生み出し続けること、にこだわり続けてきました。現在ではFA用センサをはじめとする付加価値の高い商品が、自動車・半導体・電子・電気機器・通信・機械・化学・薬品・食品など幅広い業界で採用され、世界46ヵ国240拠点から30万社のものづくりに貢献しています。

Products:付加価値の創造により、社会に貢献する。

新たに生み出す商品の約7割が「世界初」「業界初」。
これは私たちが変化する潜在的ニーズを捉え、革新的な商品を生み出している結果です。ものづくりの現場では技術革新によりさまざまなイノベーションが起きています。自動車業界における電動化をはじめ、スマートフォンの高機能化、デジタル技術を駆使した生産現場のデジタルトランスフォーメーション(DX)など、ものづくりは常に進化しています。ものづくりの変化を支え、進化を加速させる商品を私たちは生み出しています。

Strength:新たな価値を生み出し続ける3つの柱。

・Development
本質的な課題を捉え、「世界初」「業界初」を生み出す。重要なのは顕在化したニーズではなく、お客様の潜在的なニーズや本当に解決したい課題を把握すること。お客様の現場に深く入り込み、本質的な課題を考え続けてきた積み重ねが、世の中にない新しい商品の企画を生み、革新的な商品の創造につながります。

・Direct Sales
現場を把握し、お客様の課題を解決する。代理店を介さないダイレクトセールスを展開することで、お客様が現場で抱えている課題や、潜在的なニーズを直接把握できます。その上で、課題解決につながるアプリケーションの提案を行なうことが、ものづくりの生産性や品質の向上の実現につながります。

・Culture
目的を常に考え、主体的に行動する。「その仕事は何のために行っているか」、「何に役立つのか」を常に考える。私たちはチームで最大の付加価値を生み出すため、既存の手段にとらわれず、常に目的を考え、共有することを大切にしています。本来の目的を理解し、主体的に行動できる環境であることが、高い付加価値を生み出す上で重要だと考えています。

 

キーエンスへのご転職をお考えの方へ

キーエンスへの転職は難易度は非常に高く、十分な面接対策なしでは内定獲得は難しいと言えます。

弊社sincereedだからこそわかる選考対策、さらには入社後の早期活躍方法についても多くのアドバイス、サポートが可能となっております。

キーエンスへの転職にご興味のある方はまずは一度ご相談いただければ幸いです。

 

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